ニッケルを蓄積する植物を使って土壌からニッケルを抽出する試み 42
ストーリー by hylom
バイオ工場か 部門より
バイオ工場か 部門より
taraiok曰く、
地球上にある植物の一部には、ほかの植物が好まない金属を好む性質を持つものが存在する。その中の1つにニッケルを蓄積する性質を持つ植物がある。この木や葉から絞り出した樹液の4分の1にはニッケルが含まれているそうだ。メルボルン大学の植物学教授であるAlan Baker氏は、こうしたニッケル過剰蓄積植物が「太陽光発電式の鉱物製錬所」になり得ると考えているという(The New York Times、Slashdot)。
博士らの国際チームは、ボルネオ島でこのアイデアが実用に足るものだと証明するための実験を行った。実験では農民はニッケル過剰蓄積植物から、6~12か月ごとに1フィート分の高さの枝葉を刈り取り、それらを燃やしたり絞り出したりすることで、金属を抽出した。これによって農民は約500ポンドのクエン酸ニッケルを入手することに成功したという。これは市場では数千ドルの価値に相当するという。
Baker博士は、この技術が従来の採掘技術を完全に置き換えることはないとしつつも、有毒な土壌を持つ地域の生産性を高める付加価値があるとしている。
金を貯める植物 (スコア:3)
以前、NHKの科学系番組で、同じような内容を見た。
環境研の方が出ていた記憶があるのでこれ [nies.go.jp]だと思う。
番組では金を貯める奴もいるって言ってた。
Re: (スコア:0)
金をためて搾られる、タミ草ですかね
Re: (スコア:0)
民さんは野菊のような人なので、民草は野菊のような草ですね。
搾取? (スコア:1)
>農民は約500ポンドのクエン酸ニッケルを入手することに成功したという。これは市場では数千ドルの価値に相当する
えーっと、博士らの国際チームは農民にクエン酸ニッケルの代金として500ポンド(およそ600ドル)支払ったのですね。
でも市場価値は数千ドル。(ソレ違う)
博「実際に売るとなれば手数料やら敷金やら礼金やらかかる。500ポンド払って赤字だ」
Re:搾取? (スコア:1)
>約500ポンドのクエン酸ニッケル
あんたそれ重量のポンドやろ!(ズビシっ
Re: (スコア:0)
これも全てヤード・ポンド法が悪い。ヤードポンド法滅ぶべし(キリッ
Re: (スコア:0)
おかしいな、計算があわんぞ。
ニッケルといえば5セントのはず…
Re: (スコア:0)
500ポンドは約230㎏なので、およそ2300ドル。数千ドルというのはあってる。
Re: (スコア:0)
両津「あいにく細かいのしかなくてね。全部5セント硬貨で払ってもいいか?」
Re: (スコア:0)
南北戦争前のコインだったらいいよ
Re: (スコア:0)
両さんにそれ言ったら適当にでっち上げた資料とコインを持ってくるんじゃないか?
>ほかの植物が好まない金属を好む性質を持つものが存在する (スコア:1)
植物が好む好まないっておかしいだろ。判断力があるとでも?「多く蓄積する」とかの表現が妥当じゃないのか?好き嫌いせず吸収しても他の植物は蓄積されずに何処かに出ちゃうとか?そもそも吸収しないというのはなさそうな気がするんだけどなんかスッキリしない。
# なんかたまたまニッケルを多く含む土壌の場所で見つけただけって気が。他の場所で同じ種類の植物を採取して比較したと書いてあっても英語だから理解できなくてゴメンなさい。
Re:>ほかの植物が好まない金属を好む性質を持つものが存在する (スコア:1)
「好〜性」なんて言葉はいくらでもあると思うけどな。
嫌喩性かな?
Re:>ほかの植物が好まない金属を好む性質を持つものが存在する (スコア:1)
googleで"植物 好*性"でググったら、好硝酸性植物、好アンモニア性植物、好光性種子、好塩性植物みたいな感じで出てきますね。
Re: (スコア:0)
嫌気性細菌:いや空気って嫌いなんだよちょっと酸素多すぎね?
Re: (スコア:0)
生物学用語で「好適環境」というのがあってな……
Re: (スコア:0)
これ [science.srad.jp]のリンク先の最後の写真を見てからいいなよ
浄化 (スコア:0)
のちの腐海である
マジ? (スコア:0)
体積比か重量比か知らんけど、樹液の1/4がニッケルって?
Re:マジ? (スコア:2)
「樹液の4分の1にはニッケルが含まれている」
わかりにくいですね。
素直に読むと「樹液の3/4にはニッケルが含まれていない」のかな。
液体の、なんらかの1/4をしめる成分の中にニッケルがちょびっと含まれてる的な。
Re: (スコア:0)
はいはい誤訳誤訳、と思ってNew York Timesの元記事をみたらほんとに1/4がニッケルと書いてある。どういうことだろ。
NYTの記事からリンクを貼ってある論文の要約を見たら、ニッケルの濃度は2wt%以上と書いてある。これならまあ理解出来る。無茶苦茶高い数字で驚くけど。
樹液の溶解物のうち1/4がニッケル、という意味で研究者が言ったのを記者が聞き間違えたのだろうか。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0375674218302620?vi... [sciencedirect.com]
Re: (スコア:0)
ニッケルの濃度2wt%ですが、「新芽の」という限定がついていますね。新芽以外はどのくらいの濃度なのか気になって調べたところ、 葉から2.8wt%, 師管から1.7wt%とのこと。 [springer.com]
また、この木を炭焼きにすると、12.7wt%までニッケル濃度が上がるそうです。
それにしても、500ポンド(230kgぐらい?)ものニッケルを集めるのは大変だろうなあと思って木一本あたりの含有量を調べてみたところ、
別の木(R. b [springer.com]
Re: (スコア:0)
ボルネオの僻地は一世帯の月収が数百ドルあれば御の字の世界でしょうから、自分で栽培してるわけでもない自然に生えてる木を50本炭にするだけで数千ドルなんて、文字通り金が木に成ってるようなもんだと思いますよ。
Re: (スコア:0)
それ下手すると速攻で禿山が量産されて治水などに問題が出ちゃいそうだな
新芽付近を刈って炭にさせるってのは含有率だけでなくその対策も兼ねた刈り方なのかな
Re: (スコア:0)
機械翻訳に文句言ったらいかんで
Re: (スコア:0)
ドロドロ樹液
Re: (スコア:0)
多分重量比じゃないか
塩化ニッケルの水和物あたり
金(Gold)を貯める (スコア:0)
植物や微生物あったね
Re: (スコア:0)
生物濃縮 [wikipedia.org]は食物連鎖を前提としてるのかな。
マグロに水銀が蓄積されるとか、問題になったやつ。
Re: (スコア:0)
カラスや人間も
戦時中に見つけていたら (スコア:0)
戦前の日本はニッケル不足で「ちょっぴりだけニッケルを含んだ泥」ですら必死に掘って利用していた(今でも国内にニッケル鉱山はないので国家備蓄の対象になってる)。そのころこういう植物を利用することを発見できていたらあの苦労はなかったのではないか
Re: 戦時中に見つけていたら (スコア:1)
そんな貴重なものをなぜ硬貨に、と思ったけど、Wikipedia見たら平時は硬貨として流通させ、国内に備蓄しておくための手段だったんですね。
そうするとキャッシュレス推進は国家安全保障の妨げとなる?
Re: 戦時中に見つけていたら (スコア:1)
日本でも超ニッケル集積植物は生育しているようですが
超ニッケル集積植物"タカネグンバイ Thlaspi japonicum"の化学組成とニッケル化合物の結晶 [jst.go.jp]
そもそもこうした植物の存在が知られたのは戦後1948年の報告が最初のようです。
タカネグンバイについて言えば北海道の高山に生える絶滅危惧IB類らしいので工業的な利用は難しそうですね。
一回収穫したら終わり (スコア:0)
じゃないの?
Re:一回収穫したら終わり (スコア:3, 参考になる)
土壌にニッケルが多いとよく育たない植物があるので、1回収穫してニッケルが減ってくれるなら、大量の土砂を掘り返さなくても耕作地にできるし、なにより採算がとれる。いいことなんじゃないでしょうか。
ニッケルが多くて困っている場所は日本にもけっこうある模様。
http://shigen.mine.utsunomiya-u.ac.jp/pmp/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B1%... [utsunomiya-u.ac.jp]
Re: (スコア:0)
土壌汚染を植物によって取り除く。
ナウシカみたいな話ですね。
Re: (スコア:0)
ナウシカが書かれる前からこのタイプの植物の研究はされていたので、むしろ逆で、宮崎駿がこの手の研究を下敷きに使ってナウシカの話を書いたんだろう。
土壌だとすぐに枯渇しそうだけど (スコア:0)
海水から塩分を抜いてミネラルだけ送り込む水耕とかができたら夢が広がる気がする
Re: (スコア:0)
海水の塩分と言ったら大部分は塩化ナトリウムだけど、塩化マグネシウムやらなんやらもあるわけで、
「塩分」を抜いたら何も残らないかも(笑)
Re: (スコア:0)
アイスプラントを育てた時、塩を加えた土壌と普通の土壌で味が違った思い出
Re: (スコア:0)
ミネラルって無機塩じゃないんか?
この植物は土の中から (スコア:0)
ニッケルを見っける