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地球

排水をきれいにし過ぎて瀬戸内海の一部水域で養殖ノリやイカナゴ漁に悪影響、法改正へ 101

ストーリー by nagazou
一部の話 部門より
瀬戸内海の水質が改善された結果、一部の水域で養殖ノリの色落ちや、漁獲量が減る事態になっているという。高度経済成長期に工場排水などにより瀬戸内海の水質が悪化した。このため1973年に、下水処理場や工場の排水に規制をかけるために瀬戸内法が制定された(時事ドットコム)。

瀬戸内法は効果を発揮し一部水域では水質が改善。赤潮の発生は激減したものの、改善された一部の水域で栄養塩の不足からノリや漁獲量に影響が出てしまったという。このため、環境省は新たに栄養塩を増やせる水域を指定するなどの方策を取るとしている。
  • by NOBAX (21937) on 2020年10月27日 13時47分 (#3913940)
    多くの下水処理場では赤潮などの原因となる窒素やリンを取り除くため
    A2O法などの高度処理によって下水をキレイにして放流している
    この処理を緩和するということか
    ここに返信
  • 人間のし尿は優秀な肥料です.窒素やリンが多く含まれるからです.
    日本では鎌倉時代から糞尿を使った有機栽培が盛んで,明治の時代まで農家の人たちは人糞を高値で買い取っていたそうです.

    海水中の窒素やリンは栄養塩と呼ばれます.これが肥料となって海苔が育ちます.植物性プランクトンの成長にも欠かせません.植物性プランクトンが増えれば,それを食べる小魚も増えます.

    ところが現代の下水処理場は,人間のし尿由来の窒素やリンを除去して,海に流さないようにしています.

    タレコミの話は,下水処理と称して窒素やリンを除去しすぎるのは良くないよね.って話です.
    すでに環境省や国土交通省(の下水道担当部門)が取り組みを始めていて,例えば https://www.mlit.go.jp/common/001105123.pdf [mlit.go.jp] から引用すると

    下水処理水放流先の養殖業等に配慮し、冬季に下水処理水中の栄養塩類(窒素やりん)濃度を上げることで不足する窒素やりんを供給するなど、地域のニーズに応じ季節毎に水質を管理する(季節別運転管理)の取組を始めている。

    と言うことです.

    以前話題になっていた環境ホルモンも実は人間のおしっこが主因だったように,人間のし尿は生態系に大きな影響を与えています.
    今後,魚や海苔を食べるときには,是非この話を思い出してください :-)

    ここに返信
  • by kou1slash (5979) on 2020年10月27日 13時35分 (#3913930)

    漁獲量には影響できなかもだけど、海苔などの養殖は農業のように追肥みたいに栄養を足せないのだろうか?
    多いのを減らすのは大変だけど足すのはコントロールし易そうなので品質を制御できるチャンスって考えは何か他の制約があるんでしょうね…。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      そんなのカネがかかるじゃないか

    • by Anonymous Coward

      土と違って水は簡単に「流出」するからな。
      自分の所にどんだけ撒いても、すぐに流されて水の泡だと思う。

      そもそも、その行為は基本的に環境汚染でもあるわけで、勝手にやっちゃいかんでしょ。

  • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 13時11分 (#3913904)

    ってほんとなんだなぁと、分かりやすすぎる事例で驚く

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      大気がきれいになって平均気温が上がるみたいな
      「子や孫にきれいな空を見せたい」が夏の暑さを招くという因果な話

    • by Anonymous Coward

      俺も清きに耐えかねるって本当なんだなぁってつくづく思った。

      • 元ネタは「白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」ですね。日本史とか中学以来か、懐かしい。

        清貧を強制するのは現代政治では悪手とされてますが、コロナ禍のロックダウンはまさにそれ。しょうがない事情があったとは言え、そこそこのところで切り上げないとデメリットの方が無視できなくなりそう。

      • by Anonymous Coward

        最初の「俺も」に対する述語が「耐えかねる」か「思った」かわからないです。

        • by Anonymous Coward

          人至って察なれば則ち徒なし

      • by Anonymous Coward

        俺も清きに耐えかねるって本当なんだなぁってつくづく思った。

        政治の世界にも言えますね

        清き逸票

        # 綺麗事で票は採れんみたいな

  • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 13時13分 (#3913906)

    ノリやイカナゴからすると「人間の出汁が出ていてうまい水」ということなんでしょうか

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 13時19分 (#3913909)

    考えてみたらいい、瀬戸内海は昔から工場排水で栄養塩が豊富だったのか?
    そうじゃないだろう。

    工場ができる前は山から栄養塩がきちんと供給され、山と海が繋がって一つの生態系になっていた。
    落ち葉が分解され、それを食べるもの、さらにそれを食べる生き物の生態系が海まで含めて存在したわけだ。
    その繋がりやバランスを考えないまま、現状の栄養塩不足を単純にとらえて「海に栄養が足りない!海に供給しなきゃ!」ということで下水処理場の運用方法を調整して戻すというのは、あまりに近視眼的でおかしい。
    不足する原因は山から川にかけての生態系が壊滅しているからだよ。
    里山は荒れ、山は針葉樹林ばかり植わっているから十分な落ち葉もないし。

    環境省なんだから、きちんと農林水産省や経済産業省と連携して山から海まで一つながりで対応してほしい。
    もし説明不足で、単にこれが対策の一つに過ぎないというのであれば、そう説明すればいいだけだが。
    そうでないと、また赤潮やら青潮まで戻るよ。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 21時53分 (#3914331)

      平安時代から江戸時代にかけて、瀬戸内海沿岸の山々は、「はげ山」で、土壌流出が激しかったことがここに書いてあります。

      塩田で得られた濃厚な塩水を塩屋の釜で煮詰めて結晶塩を得ますが、この時の燃料として瀬戸内海の島々や沿岸の山々の照葉樹が切り倒され、使われました。照葉樹(しょうようじゅ)林は瀬戸内海の元々の植生で、原生植生(一次林)と呼ばれています。一次林が塩田用に切り倒されたために、瀬戸内海沿岸の山々は、平安時代から江戸時代にかけてはげ山となりました。はげ山に露出した花崗岩(かこうがん)は風や雨で風化して「マサ土」と呼ばれる砂質土壌に変化し、マサ土は海岸に流出して、瀬戸内海沿岸に白い砂浜を形成したのです。(消えた塩田―製塩業がつくった白砂青松(はくしゃせいしょう)― [zaidan.info]より)

      元コメの「工場ができる前は山から栄養塩がきちんと供給され、山と海が繋がって一つの生態系になっていた」とか、「落ち葉が分解され、それを食べるもの、さらにそれを食べる生き物の生態系が海まで含めて存在したわけだ」は、当たっていないと思いました。

    • 工場ができる前から海苔の養殖が盛んだったかどうかわからない。
      そもそも江戸時代の海苔の産地なんて大森あたりしか思い当たらない。

    • by Anonymous Coward
      >山は針葉樹林ばかり植わっているから十分な落ち葉もない
      印象だけの根拠のない思い込みの代表例
      同程度のサイズの樹木からは針葉樹でも広葉樹でも同程度の落ち葉が発生します
      秋に紅葉してまとめて落ちないから分かりにくいだけ
      • 日本の自然の生態系では針葉樹に限らず純林を作ることはないです。地域にも依りますが、北海道は針葉樹が優先しますが、青森以南は常緑広葉樹が優先します。植林した結果、杉や檜の林になるので。もう伐採はでき無くなりましたが、屋久杉の屋久島の林は広葉樹針葉樹の混交林です。そこから選択的に屋久杉だけを伐採して出荷していただけで、屋久島は屋久杉ばかりが生えているわけではありません。

        結構有名になっていると思いますが、漁師さんが森や山との関係に気がつき山の手入れをしています。
        http://www.mori-umi.org/ [mori-umi.org]

      • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 16時10分 (#3914081)

        植林されたまま間伐されずに放置された杉や檜の針葉樹林は、下草が生えなくなり、地面の腐葉土層が消えていく
        本来下草が生える程度に間伐しないといけない

        所有者が間伐してなかったり、所有者不明の人工の針葉樹林を、公共事業で強制的に間伐やって回るしか無い

        行政の委託受けた業者が勝手に間伐やって回れるよう、法改正や新法でも作って、
        間伐やってまわる以外に荒れた山を回復させる方法は無い

      • by Anonymous Coward

        それもまた思い込みだ。葉が針のように細長い針葉樹が落とす落ち葉は硬く分解されにくい。
        だから(分解され利用されるだけの量の、生態系のために)十分な落ち葉がないということ。

        • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 14時04分 (#3913960)
          ちょっとは頭使え
          分解されにくいだけで分解できないわけではない
          長期間かければ分解される
          1週間前の落ち葉が1週間で分解されても
          1年前の積もった落ち葉が1年かけて分解されても
          トータルで生態系に供給される量は変わらない
        • by Anonymous Coward
          違います。杉の落ち葉が分解されにくいのは分解阻害酵素を含むからです
          そしてイチョウやサクラの葉も同様に分解阻害酵素を持っています
          広葉樹か針葉樹かという区別ではありません
    • by Anonymous Coward

      理想論だな。山を昔の状態に戻すなど不可能と言ってもいい。

      • by Anonymous Coward

        ほとんどの人には理想も現実も妥協点も分からないかも。
        タレコミには妥協点しか書かれてないと思う。

      • by Anonymous Coward

        不可能ではないよね。
        やらないだけ。

        国破れて山河在り。
        人間が手を付けなくなったら100年くらいで元に戻るよ。

        • 無☆理
          人の手の入った森林って放置したら崩壊して草原からやり直しだよ。
          周囲に森林が残ってるる場合でも100年では数メートル、多くても10メートルぐらいしか回復しない。

          例えばだ、経営破綻したゴルフ場が放置されたとして痕跡も残さず消え去るのに何年かかると思う?
          千年でも足りないよ。

        • 人間が手を付けなくなったら100年くらいで元に戻るよ。

          奈良と京都の間の一部地域は千数百年前に大仏の建立で根こそぎ刈られてから以降は人の手がかかっていない自然林なのだけど、周囲のそれ以前から人の手が入っていない自然林と比べると未だに植生が違うのだそうだ。
          そんな簡単に自然は元に戻らないんだよ。

          人の手が入っていないと言えば、中国山地は炭焼きで大規模に伐採が行われていた。木曽辺りから職人が冬場にやってきて年毎に伐採する山を入れ替えてな。何百年も大規模な植生の入れ替えが行われていた訳だ。
          むしろ高度成長期以降から今までの半世紀ちょいの林業が衰退してから方が人の手がかかっていないと言えるだろう。

    • by Anonymous Coward

      工業廃水に栄養が含まれていたのがキレイになったからダメ、なのではなくて河川工事やダム建設で陸上の栄養が河川から海へ流れ出にくくなったのが原因ですよね。

      • by Anonymous Coward

        いや、それは主因ではない。
        加速した一因としてはコンクリの護岸もあるが、治水のため致し方ないとして、そもそも初めから(山から)栄養が出なくなった。
        針葉樹林を植林されて生態系が貧しくなったり。
        また保水力の高い広葉樹林が減って土砂の流出で海側が砂漠化したのも原因。

    • Re: (スコア:0, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward

      まず中四国へ来い。そして山を見ろ。針葉樹ばかりの山があるかどうかその目で確かめろ。
      イメージだけで解決策を語る愚を己の身で思い知れ。

      #中国地方民

  • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 13時20分 (#3913912)

    大阪湾奥の赤黒い水をかき混ぜてくれたら、平均的にいい感じになりそうなのになぁ。
    うまいこと潮の流れを変えれないものか・・・

    ここに返信
    • by Anonymous Coward
      悲しい色って赤黒いねや
      • by Anonymous Coward

        大阪の海は 悲しい色やね

        • by Anonymous Coward

          やめよう さよならの不法投棄

  • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 13時23分 (#3913914)

    汚染されているならいるで、汚染が少ない時と養殖業的に適する場所が異なるって話だよな。
    てか、そんなことするなら温室なんかと一緒で完全に閉鎖した環境で養殖すれば良いのじゃないかと。

    #短期的には既存事業者の破綻とか考えるとある程度の対応は必要なんだろうけど。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 13時25分 (#3913917)

    栄養塩の減少による海の貧栄養化は
    かなり前から瀬戸内海以外でも全国的な問題になっています。
    地域別の状況に合わせた対策が必要なのはわかりますが、
    まず国全体の大きな方針を国民に示さないと、
    「下水道の浄化機能を調整するなんて海を汚染する気か!」
    みたいな意見も出て来てしまうように思います。
    http://feis.fra.affrc.go.jp/event/2008kaiyougakkai_sympo/2008kaiyougak... [affrc.go.jp]

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 13時31分 (#3913926)

    シオシオのパー

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2020年10月27日 14時08分 (#3913963)

    小学校の頃の社会の授業では,広島湾は昭和の時代に屎尿で汚れてたのが,だいぶきれいになったと聞きました。
    今は,牡蠣業者と漁師さんが発泡スチロールやプラスチックを散らかしたり,浜辺でイカダや産業廃棄物を燃やしたりしてるのが景観を損なってる印象。
    景観はもっときれいになってほしいなあ。

    ここに返信
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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