
季節性インフルエンザのアウトブレイク発生、湿度の閾値が州によって異なるとの研究成果 16
空気を読む 部門より
季節性インフルエンザのアウトブレイク発生には湿度が重要な因子になっていると考えられるが、NASA ジェット推進研究所 (JPL) と南カリフォルニア大学の研究チームの研究成果によると、アウトブレイクが発生する湿度の閾値が州ごとに異なるそうだ (論文、 NASA JPL のニュース記事)。
研究は NASA の人工衛星 Aqua 搭載の大気赤外サウンダー (AIRS) の湿度データと、Google の検索クエリからインフルエンザ様の疾病 (ILI) に関連して診察を受けた人の数を推定する Google Flu Trends (GFT) のデータを用い、州ごとのアウトブレイク発生湿度を分析している。湿度低下でILIが増加する理由としては (a) ウイルスの生存率上昇 (b) 飛沫サイズの減少による飛距離と滞空時間の増加 (c) 鼻粘膜乾燥による感染しやすさの増加といったものが挙げられるが、最近の研究では湿度の低下により異物除去機能や免疫力といったウイルスに対する身体の防御機能が低下することも示唆されている。
結果としてはいずれの州でも湿度低下に伴って ILI が増加するものの、年平均湿度が高い州では低い州よりも高い湿度でアウトブレイクが発生することがわかったという。たとえば非常に乾燥したワイオミング州では季節ごとの最高湿度の範囲がフロリダ州の最低湿度の範囲よりも低い。アウトブレイクが発生する湿度はワイオミング州が最も低く、フロリダ州が最も高かったとのこと。
州ごとに異なる湿度でアウトブレイクが発生することから、湿度低下によるウイルスの生存率上昇や飛沫サイズ減少が原因となっている可能性は低い。そのため、住んでいる環境の年平均湿度が鼻粘膜乾燥による感染しやすさ増加や、ウイルスに対する防御機能が低下する湿度に影響すると考えられるとのことだ。
普通に考えたら人間のライフスタイルの差でしょ (スコア:1)
州ごとのデータではなくて、都市ごとのデータを調べた方が良いと思うが、人の移動の頻度とか、一次的な人口密集地がどれくらい出来やすいかとか、建物内の環境の違いとか、食文化とか、そういう要素が関係しているとみるのが筋じゃないか?
逆に言えば、その違いがはっきり特定出来れば、感染症の拡大防止にどんな施策が有効かわかるわけで、とても有用なデータになる気がするよ。
Re: (スコア:0)
> 住んでいる環境の年平均湿度が鼻粘膜乾燥による感染しやすさ増加や、ウイルスに対する防御機能が低下する湿度に影響すると考えられる
と書いてあるがそれも別におかしかないと思う
ライフスタイルの差に原因があるのが「普通」かどうかは…
そら調べる価値はあると思うけど
暖房器具の違いだったりして (スコア:0)
寒いところと温かいところでは暖房器具が違うっしょ
Re: (スコア:0)
人間の呼吸器系もそこそこ対応してたりするし。
もしかしたら「住人の鼻毛の平均量が影響」だったりして。
いやそもそも (スコア:0)
ウィルスってのは、州境を気にするもんなんですかねぇ。
Re:いやそもそも (スコア:1)
州境が出来た理由が地理的要因とかだと有るだろうねぇ。
Re: (スコア:0)
コロラドとかワイオミングとかユタとか。
# ま、あまり州境に人が住んでいそうな場所がないな
Re: (スコア:0)
ウィルスってのは、州境を気にするもんなんですかねぇ。
聞いてみないとなんとも、、、どうなんですかウイルスミスさん?
Re: (スコア:0)
インフルエンサーのかたに聞いてみよう
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
逆だ逆。
州単位なんて大雑把な境界でも傾向が見て取れたってことは
細かいエリアで見たらもっとはっきりした結果が出るだろうってことだ。
Re: (スコア:0)
大抵の州境は僻地だから、大多数の州の住民の住環境の差はそこそこ異なることになるって事では。
ワイオミング州 (スコア:0)
人口密度がかなり低い(2.3人/km²)田舎なので、感染が広がりにくいということはないのかな。そういう影響は排除されてるんだろうか?
Re:ワイオミング州 (スコア:1)
あるいは逆に、冬の間はフロリダは観光客が多いので、ウイルスの持ち込みが増えるとかあるかもしれない。
季節性と言いながら (スコア:0)
温度はあまり関係ない?
熱帯地方でも流行るようだし?
Re: (スコア:0)
この記事の推察によれば絶対的な湿度ではなく年間内での相対的な湿度のようですね
人体が防御を気候に合わせてサボる
言い方が割るければ人体の対応速度が季節変化に対して遅いので「その地域では乾燥している時期」になったら流行ると
ありえんことはなさそうな話