信州大学とJAMSTEC、水で分解するビニルポリマーによるプラスチック循環システムを開発研究へ 5
ストーリー by nagazou
循環 部門より
循環 部門より
headless 曰く、
信州大学と JAMSTEC が水で分解し資源再生するビニルポリマーを利用した新しいプラスチック循環システムの開発研究に着手するそうだ (信州大学のお知らせ、 プレスリリース: PDF、 JAMSTEC のプレスリリース)。
プラスチックを構成する高分子を化学的に分解して原料物質を再生し、再び高分子を合成するケミカルリサイクルは理想的な資源循環方法とされているが、プラスチック総生産量の 75% 以上を占めるビニルポリマーでは炭素骨格の分解が難しく、アクリル樹脂など一部のビニルポリマーでケミカルリサイクルの実証実験が行われるにとどまる。
研究メンバーの一人である信州大学の髙坂泰弘准教授は強酸や強アルカリを用いて加水分解することで容易にケミカルリサイクル可能なビニルポリマーを世界で初めて開発している。他のメンバーは信州大学の長田光正准教授が高温高圧水で多糖類を分解する技術を持ち、JAMSTEC の出口茂 海洋機能利用部門生命理工学センター長は深海に存在する熱水噴出孔周辺の物質循環を再現する水の急熱・急冷合成装置を開発している。
3 人はビニルポリマーを高速で合成する技術を開発しているが、今回の計画ではこれまで培ってきた技術を「合成」ではなく「分解」に利用する。具体的には髙坂氏が開発したビニルポリマーを高温高圧水で処理して原料を効率よく再生する手法を開拓していくとのことだ。
耐用年数 (スコア:1)
いままでの製品は、丈夫で長期間使えることを目標に製品が作られてきたから、
"水で分解"してしまうようなものは目標にはなかったんだと思うけど。
どれくらいもてばいいんだろう。
雨が降ったら帰り道で破けてしまうようなものでは困るわけで....
マイクロにならないように、繊維状にして、
壊れやすいように水溶性接着剤でくっつけるような紙でもいいのかな。
高温高圧水 (スコア:2)
プレスリリースを見ると高温高圧水を使用するようですね。
> 高温高圧水は,高圧下で 100 °C 以上に加熱した水で,触媒などを用いずに水だけで加水分解を促 したり,逆に脱水反応を促進させたりする効果があります.
> 高坂が開発した当該ビニルポリマーを高温高圧水で処理し,効率よく原料を再生する手法を開
拓します.
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/news/docs/pr20230410.pdf [shinshu-u.ac.jp]
Re: (スコア:0)
とくに水で分解するよう意図して作ったわけでもないプラスチックでも数年もすると加水分解でベタベタになったりするのに使い物になるんだろうか
水に溶ける (スコア:0)
水着、下着を少し!
Re: (スコア:0)