NASA、ボイジャー2号の電源安全装置を無効にして科学機器用の電源確保 15
ストーリー by nagazou
確保 部門より
確保 部門より
headless 曰く、
NASA はボイジャー 2 号の電源出力低下に対応するため搭載科学機器のうち 1 台の電源を切ることを検討していたが、安全装置を切ることで電源確保に成功したそうだ (NASA ジェット推進研究所のブログ記事)。
ボイジャー 1 号 / 2 号は放射性同位体熱電気転換器 (RTG) を搭載し、プルトニウムの崩壊熱を電力に変換している。プルトニウムが崩壊することで少しずつ電源出力は低下していくため、探査活動の継続に必須ではないヒーターやその他のシステムをオフにして対応してきたという。オフにできるものはすべてオフにしてしまったため、次は 5 台搭載する科学機器のうち 1 台をオフにすることを計画していた。なお、双子のボイジャー 1 号では科学機器の 1 台を故障のため使用しておらず、次に科学機器の電源オフが必要となるのは来年とみられる。
それでも科学機器をどうにか維持しようと考えるチームは電源電圧の異常な変動から機器を守る安全装置に注目。この装置は電圧レギュレーターを搭載し、必要に応じてバックアップ回路に切り替える仕組みを備える。バックアップ回路には電力が供給されているが、これを科学機器に回すことで 2026 年まではすべての科学機器を使い続けられるようになったとのこと。
ボイジャー 1 号 / 2 号は他に例がないヘリオスフィアの外で運用される宇宙機であり、その探査活動はヘリオスフィアの形や、星間環境にみられるエネルギー粒子やその他の放射線から地球を守るヘリオスフィアの役割に関する質問の答えを見つけるのに役立っているとのことだ。
CPUクロック (スコア:1)
ボイジャー(1977年)のCPUクロックって8.1MHz、メモリは69.63KBらしいね。
ファミコン(1983年)が1.79MHz、2KB + 2KB(VRAM)
スーパーファミコン(1990年)が3.58MHz、128KB + 64KB(VRAM)
電源ましましのボイジャー3号で追いかければいいのに、と思ったんだけど、無理みたいね。
1970年代後半から1980年代にかけて木星、土星、天王星、海王星、冥王星といった外惑星が同じような方向に並ぶため、スイングバイ航法を用いてより遠くまで到達するのに最適な時期だったのである(スイングバイ航法を用いなかった場合、ボイジャーが地球を出発した時の速度では木星あたりまでしか到達出来ない)。ちなみに、この機会を逃した場合、次に並ぶのは175年後まで待たねばならなかった。
https://w.wiki/3Pwv [w.wiki]
Re:CPUクロック (スコア:1)
New Horizonsは2006年打ち上げで太陽から50auは越してるはずだけど(木星は5.2au)
これはどうやって速度稼いだんでしょうか?
Re: (スコア:0)
簡単に言えば、とにかく軽くした探査機を加速に全振りしたロケットで打ち上げているからです。
重量はボイジャーの約722kgに対し、ニュー・ホライズンズは465kg。(初代はやぶさは510kg)
これをH-IIAのほぼ2倍 [srad.jp]の打ち上げ能力を持っているアトラス V 551で16.5km/s(月まで9時間)の速度でぶん投げています。
このアトラス V 551 [wikipedia.org]は、補助ロケットを5本付けた1段目と2段目のセントールロケットで構成されており、更にその上にStar 48B [wikipedia.org]と
Re: (スコア:0)
> ボイジャー(1977年)のCPUクロックって8.1MHz
それって当時最速のCPUじゃん、って思って調べたら一桁遅かった。
The Voyager Computer
https://digitalfanatics.org/2013/06/the-voyager-computer/ [digitalfanatics.org]
> The master clock runs at 4 MHz but the CPU’s clock runs at only 250 KHz.
Re: (スコア:0)
Wikipediaの記述が間違ってるな。
Re: (スコア:0)
ボイジャー6号は帰ってくるから
Re:CPUクロック (スコア:1)
帰ってくる前に宇宙のどこかで魔改造されてるから地球を出発した時のスペックは参考にならなそう
Re: (スコア:0)
2号なのでO太郎っスね。
なお、人類は(略
エネルギー (スコア:1)
Re: (スコア:0)
じゃあ、先を見越してl1ポイントあたりに看板でも出しときますか
・スイングバイ行為の禁止
・周回軌道上でのたむろ行為の禁止
・ゴミ(放射性廃棄)ポイ捨て禁止
1800日どころではないね (スコア:0)
これはつまりボイジャーにとって命である電源の安定性より
任務を優先した……宇宙の社畜か!!
Re: (スコア:0)
NASAは局だから局畜、あるいは宙畜では
Re: (スコア:0)
うん蓄を垂れ流すのは逆に考えると
NASAには「うん」が付いてるんだな
半減期88年 (スコア:0)
プルトニウム238の半減期は約88年で、急激に発電量が減るわけでは無いらしい
ということはまだまだ通信可能な限りは運用を続けるのか
Re: (スコア:0)
積載量も限度があるし、もう46年ほどたってると熱量が減少するのもやむをえず。
ボイジャーには37.7Kg搭載してるらしい。