世界初、エタノールを生成する人工光合成の開発に成功 27
ストーリー by hylom
新たなソーラーパワー利用 部門より
新たなソーラーパワー利用 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
大阪市立大学が太陽光を利用して酢酸からエタノールを生成することに成功したそうだ(ASCII.jp)。
今回開発した人工光合成系は光合成色素誘導体や人工補助酵素などを利用するもので、人工光合成系に太陽光を150分間当てると酢酸の約5%がエタノールに変換されるという。
これまでメタノール(炭素数1)を作り出す反応は発見されていたものの、エタノール(炭素数2)の合成は世界初となる。人工光合成を用いることで食料となる作物を消費することなく燃料生産が可能となるとしている。
酒生産もできるな (スコア:2)
お酢を入れて日光に当てると、ご家庭でも簡単にお酒の出来上がり(密造)
Re: (スコア:0)
お酢になった酒を酒に還元
保存方法の革命だ!
# アルケミスト始めました
Re:酒生産もできるな (スコア:1)
お酢から還元出来るにしても、出来るのはこんなの [ms-c.co.jp]を蒸留する基くらいになりそうな気がするんですけど。
こういうのは隠してくれw。 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
どうやって隠すんですか?
まず、国内のあらゆる研究内容に対して行政府の統制が必要ですね。
それから、他国との交流も情報漏洩がないように検閲。
あと研究者の渡航も禁止して、亡命されないようにしないと。
だいたいこれくらいかな?
アメリカでは、そもそもそういうのは不可能だから国防省が主導で研究やってますよね。
研究を民間ベースで進めると安くて進歩的だけど、国家の枠内には留めにくいです。
Re: (スコア:0)
国税庁に狙われる、って話では?
純粋エタノールはまだないそうだが (スコア:1)
水をエタノールから完全分離するのは難しいとか。
工業用でも水が混じっているそうだけど、本当なんですかね。
Re:純粋エタノールはまだないそうだが (スコア:2, 参考になる)
>工業用でも水が混じっているそうだけど、本当なんですかね。
工業用「でも」水が混じってる
というより
工業用「だから」水が混じってる
といった方がしっくりきます。
工業用は酒税を避けるためにメタノール等が混じってることも普通です。
エタノールは、#2849411で指摘されているように、共沸混合物を作るためにただ蒸留するだけでは水を4.5%までしか除けません。共沸混合物からの脱水は、酸化カルシウム(生石灰)を加えて反応によって取り除く方法やベンゼンやトリクロロエチレン等との共沸を利用する方法があります。いずれも水分を1%以下まで除くことができます。
さらに厳密な脱水が必要な場合には、MgやNaを用いて水を消費した後蒸留します。
水に敏感な有機合成反応を行うときはこのようにして脱水したエタノールを多用します。
90年前のデータですが、Mgを使った方法では0.05%以下まで脱水出来るそうです。
Re:純粋エタノールはまだないそうだが (スコア:1)
でもまだ1ppm以下にはできないんですかね。
Re:純粋エタノールはまだないそうだが (スコア:1)
> 水をエタノールから完全分離するのは難しいとか。
蒸留によって分離するのは難しいです。共沸 [wikipedia.org]という現象によるものです。
てかさ (スコア:0)
>>太陽光を150分間当てると酢酸の約5%がエタノールに変換されるという。
酢酸の製造コスト回収できるのこれ?
Re:てかさ (スコア:2, 参考になる)
反応の図を見ると分かるのですが、
エタノールを酢酸から作っているのではなくて、
NADPHからエタノールを作っていると考えてください。
#どこらへんに意味があるのか、理解しがたい・・・
普遍的にある水から還元に持って行こうと色々な試みが為されている中、
従前の犠牲試薬を使った系で、しかもクロロフィルモデルなんてイケテナイ、
と個人的には思うのですよ。
(この業界にいたのでACで)
Re: (スコア:0)
こういうの、犠牲試薬って言うのか…
タイトルだけなら面白いんですが、図を見ると萎えますねコレ。
人工で可能な光化学反応のバリエーションを増やす以上の意味は当分なさそうな感じ。
Re:てかさ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
出来たエタノールを酸化させれば・・・・
Re: (スコア:0)
てかさ反応の副産物「水素」を回収しようず
メリット・デメリット (スコア:0)
よくわからんのだが、エタノールのメリットは?
コストは?
Re: (スコア:0)
詳しいことは専門家が説明してくれると思うが、原理的に炭素の結合は強力なので炭素数の多い物質を合成するのは難しい(エネルギーがいる)
今までよりも炭素数の多い複雑な物質を合成できたのは学術的に大きな進歩
コスト云々の話を議論できるような実用性を得られるかどうかは今後の研究しだい
#人工光合成は地味に進歩しているので、いつかは大きなブレークスルーがある~かもしれない......
Re: (スコア:0)
と言っても、もともと炭素数2の酢酸を還元しただけになるんで、微妙っちゃあ微妙。
Re:メリット・デメリット (スコア:1)
酢酸→エタノールって「合成」感ないよね。
Re:メリット・デメリット (スコア:3, すばらしい洞察)
Q: 先生! 原料の酢酸はどうやって用意しますか?
A: うむ、エタノールを酸化すれば良いのぢゃ。
# 実用化への道のりは長そうだな…
Re: (スコア:0)
カルボン酸ではなくアルデヒドですが、もっと複雑なフルフラールの還元が光触媒で達成済み。
今回のポイントとしては、錯体を使った系(一般には均一系だけど、今回のは均一か?)で、
カルボン酸からアルコールへの多電子還元の達成でしょうか。
でもねー。。。電気還元の方が多電子還元できてるしー。
CO2からメタノールどころか、エチレンまで作れちゃってるんだよねー。
(耐久性や制御性はダメダメですがー)
Re: (スコア:0)
還元に電気使ったらそれは二次電池に充電するのと変わらない。
Re: (スコア:0)
エタノールは飲める。メタノールは飲んだら死ぬ。
Re: (スコア:0)
お酢から酒が作れるってことか。
旨いのか?
Re: (スコア:0)
酢は酒から作れる、酒が酢から作れる、すごいぞ永久機関だ!
Re:メリット・デメリット (スコア:1)
天使の取り分徐々に減っていきますよ。