ロシア、プログレス補給船の打ち上げに失敗(1年ぶり3度目) 18
まだまだ確実ではないということか 部門より
ロシア宇宙庁(ロスコスモス)が12月1日、「ソユーズU」ロケットの打ち上げを行った。しかしロケットはその後墜落、打ち上げは失敗に終わった(マイナビニュース、Slashdot、AFP、朝日新聞)。
打ち上げから383秒後、高度約190kmの飛行中に第3段エンジンでトラブルが発生、大気圏に再突入して落下したという。ロケットや補給船の大部分は燃え尽きたようだが、部品の破片の一部はロシア・トゥヴァ共和国に落下したようだ。今のところこれによる被害などは確認されていないという。
プログレスはISSへの物資補給のために年4-5機が打ち上げられている。2010年までの過去30年間はシリーズ累計100機以上に渡り成功が続いていたが、2011年と2015年に打ち上げに失敗するなど、近年になり事故が散発している。今回の事故は2011年の事故と発生タイミングが似ているが、テレメトリーが突然途切れるなど状況は一部異なっている。
また2015年の打ち上げ失敗は新型の「ソユーズ2.1a」ロケットとプログレスM-M型の組み合わせでのみ発生する振動によるもので、今回は旧型のソユーズUと新型のプログレスMS型ということでこれも異なっており、別の問題が発生したとみられる。
今回のプログレスには、補給物資の他、新型の宇宙服「アルラーンMKS」などが搭載されていたということだが、ISSの運用や滞在中の宇宙飛行士への影響はないとのこと。なお、12月9日には日本の「こうのとり6号機」の打ち上げが予定されている。