宇宙飛行士が摂取する6つの薬物 59
ストーリー by hylom
いっぽうロシアはウォッカを飲んだ 部門より
いっぽうロシアはウォッカを飲んだ 部門より
insiderman 曰く、
宇宙飛行士というと、知力体力に優れ、精神的にもタフな人たちという印象がありますが、実際には宇宙飛行士はそのミッションをこなすため、様々な薬を摂取しているそうです(本家/.記事、元ネタのDiscoveryNews)。
DiscoveryNewsの記事では、宇宙飛行士が摂取する薬物として下記が挙げられています。
- アルコール類:宇宙でのアルコール摂取はまだグレーゾーンだが、宇宙飛行士のBuzz Aldrin氏は1969年に月面でワインを飲んだそうだ
- Modafinil:睡眠障害の治療薬
- Scopolamine:乗り物酔い対策
- Zoledronate:骨密度の低下を防ぐ
- Anti-moon dust pills:月の塵には有害物質が含まれており、吸い込んでしまうと長期的に人体にダメージを与える可能性がある。これを防ぐ薬がNSBRIによって提案されているとのこと
- Tranquilizers:精神安定剤。NASAは宇宙飛行士に対し、精神安定剤の携帯を勧めていたとのこと
(アルコール以外は)夢のない話ではありますが、宇宙飛行士もやはり人間と言うことで過酷な環境でのミッションをこなすには薬の力が必要なんでしょうね。
一方、ソ連は (スコア:2, おもしろおかしい)
実話です (スコア:3, 興味深い)
旧ソ連末期の宇宙ステーションミールに乗り組んだ宇宙飛行士は
持ち込みが許されている重さの範囲内で私物を持ち込んでいましたが、
密かに公式には禁止されている酒類(ウオッカ)やエロ本や
エロビデオなどを積み荷に忍ばせて持ち込んでいたそうで、
その手の差し入れは長期滞在ミッション担当者に喜ばれたそうです。
そうして、歴代の宇宙飛行士がわずかずつ持ち込んだアレな私物が
長いミッションの間に積もり積もって居住区は男の一人所帯の
部屋のように乱雑でカオスな生活感にじみ出る場所に
なってしまったそうです。
まあ、こういう適度な緩さが無いと宇宙長期滞在世界記録の偉業は
達成できませんよ。
特に財政難で帰還する宇宙船が確保できず、強制的に長期滞在を
強いられてしまった宇宙飛行士にとっては癒しになったと思います。
宇宙開発は酒とエロの力で救われたといっても過言ではないかも。
ラブプラスと薬物ががあれば宇宙空間でも生きていける (スコア:2, 興味深い)
>密かに公式には禁止されている酒類(ウオッカ)やエロ本や
>エロビデオなどを積み荷に忍ばせて持ち込んでいたそうで、
エクストリーム・ラブプラス [google.co.jp]の最高高度にチャレンジだ!
Re: (スコア:0)
Re:実話です (スコア:2, 参考になる)
その辺を含めたミールに関しては「ドラゴンフライ―ミール宇宙ステーション・悪夢の真実」という
本に詳しく記されてますね。日本語で読めるミールの一次情報の決定版といった感じで、
いろいろ興味深い本です。とくに米国と旧ソ連の宇宙飛行士育成のスタンスの違い
が良くわかります。
NASAでは、ミッションの内容を繰り返し繰り返し、一挙手一投足に至るまで地上で訓練した
上でミッションに望むのに対して、旧ソ連では宇宙における行動の基本を訓練するだけで、
あとはその場その場で対処しろというスタンスだそうで、NASAの宇宙飛行士には、
それが非常にいい加減に見えたようです。
しかし、宇宙ステーションでの長期滞在では予測不能なトラブルが発生するため、その
すべてを訓練するのは不可能で、その場にいる宇宙飛行士が知恵と勇気でもって
対処せざるを得ないということが背景にあったわけです。
実際、米ソ共同ミッションでは泣き言ばかり並べてミールの保守に一切協力しようとしない
NASAの宇宙飛行士もいたなんて話も出てます。
アルマゲドンという三文映画? には、その米ソ共同ミッションで酷い目に遭った
宇宙飛行士がアドバイザとして入っていて、その経験を元にロシアの宇宙ステーションの
くだり(酔っぱらいが云々みたいな)が描かれたらしいです。NASA宇宙飛行士から見た
旧ソ連の宇宙飛行士のある一面が描かれてるんですね。
ミール衝突事故などに際しての旧ソ連の宇宙飛行士が取った的確で勇気ある行動には
感心させられますけど、ああいう破れかぶれの勇気というのは旧ソ連原潜史にも
見られるもので、ロシアの英雄に共通する、ある種、妙な部分のような気がしますね~
Re:一方、日本は (スコア:2, おもしろおかしい)
征露丸! これしかないね。
Re: (スコア:0)
寂しさを紛らわすのは (スコア:0)
酒や空気嫁じゃなくて電気嫁(恋人)ですな。
Re:一方、ソ連は (スコア:1)
与えないと機器が過熱しちゃいますもんね
参考: MiG-25_(航空機)#別名の由来 [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
放射線防護剤は (スコア:2)
放射線防護剤は挙がらないんですね。
当たり前すぎていちいち挙げないのか、 実は効果がなかったり副作用が問題で使われないのか、はたまた……?
Re:放射線防護剤は (スコア:3, 参考になる)
ヨウ素製剤とか、キレート剤とかは、死の灰(核分裂生成物)対策の薬なので
宇宙飛行には、不要だと思われます。
Modafinil (スコア:1, 興味深い)
これはある種の覚せい剤です。
フランス軍などでも支給されています。
居眠り運転されたら困りますからね。
極限状態と向かい合うのには必要ですよ。
というわけで、私にも処方してもらえませんかね?
Re: (スコア:0)
分量次第で毒も薬
風邪薬にも幻覚作用があるとか騒ぐタイプ?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
逆なんですね。
緊急時には2,30時間連続緊張を強いられるかもしれませんが、
順調なときには、寝るべきときにきちんと寝れるようにするのも大事かと。
意外とミッション中は責任感と緊張から自然には眠れないことも
あるかと思うのですが、そんなときはどうしてるのかな。
Re:Modafinil (スコア:2)
そんな時のために、精神安定剤の携帯を勧めているのだと思います。
アポロ13号では (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
カフェインも覚せい剤です。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
月面でワイン (スコア:0)
Re:月面でワイン (スコア:2, 参考になる)
昔に本で見ただけなので確証はないんだけど、点滴の袋みたいなのにストローで口元まで持ってきてたはず。
#まあそれ以外に方法がないだろーけど。。。
Re:月面でワイン (スコア:4, 参考になる)
米TVドラマ「人類月に立つ」を見る限りではアロマオイルを入れるような小瓶から聖餐用の小さい杯に直接注いでました。
ちなみにそこまでの経緯は、
・アポロ8号でクルーが地球人類へのメッセージとして創世記の天地創造を読んだのだが、後で無神論者などからクレームがついた。
・だがオルドリンはそれにいたく感激していた(信心深いので)。
・そして彼も着陸後に同じことをやりたかったのだが、↑の件があったので、地球への通信には流さず独りこっそりやることにした。
・NASAから許可を貰い、聖餐用の道具一式(カード一枚、杯、ワインの小瓶、丸パン)を持ってきた。
・んでニール船長にも許可を貰った上で、カードに書かれた聖書の一節を読み、神に祈り、丸パンとワインを頂いた。
です。
Re: (スコア:0)
やっぱりクソ真面目じゃんこいつら。
最初の着陸ミッションが彼らで本当に良かった。
人類史上に残る快挙の瞬間がジョークやオモチャにまみれる危険を回避した NASA の人選に乾杯。
Re: (スコア:0)
上に出ていたオレンジジュース
Re: (スコア:0)
月面なら弱いながらも重力が働きますが。
#とはいえ通常の飲料水と異なる手段を採る理由もない
アポロ11号のクルーって当時の飛行士の中じゃ例外的にクソ真面目って聞いていたけど、やることはやっていたんですね。
Re:月面でワイン (スコア:4, 参考になる)
むしろ気圧の方が問題は大きくないかな。
水は0気圧だと0℃でも沸騰してしまうので。アルコールだとさらに。
大抵の液体には粘性があるので、工夫すれば無重力下でも紙コップで飲めるらしいです。
http://www.kotaro269.com/archives/50747780.html [kotaro269.com]
動画の左に映ってるのが通常ドリンクを入れる袋だと思います。
#つか、普通はやらん。万が一こぼして機材が故障したらどうするつもりだ。
#偉大なるバカに乾杯。w
Re:月面でワイン (スコア:1)
この件は以前にタレコミもされてますね。
無重力下でコーヒーをコップから飲む [srad.jp]
Don Pettit氏はコーヒー愛好家で、ストローで吸うコーヒーが我慢ならなかったようです(^^;)
"This may very well be what future space colonists end up using when they want to have a celebration and do a toast,"(拙訳:これは将来の宇宙植民者達が祝典で祝杯をあげる際に、非常に役立つものになるだろう)とのことですので、まさに「乾杯」ですね。
で、これにとどまらず、Pettit氏はデザイナーと組んで無重量環境用のコーヒーカップを発明されています。
優雅な「無重力空間向けコーヒーカップ」 [wiredvision.jp]
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
オルドリンは月着陸の少し後、最初の月面活動に先立つ月着陸船の中での
食事の時に私物入れの袋から薄いパンと小瓶に入ったワインを取りだして
ワインを小さなグラスに注いでキリスト教の聖餐式を行ないました
Re:月面でワイン (スコア:1)
オルドリン「ロシア人ならここでウォッカ飲むんだろうな」
アームストロング「40年後の日本人みたいなこと言うなよ」
うじゃうじゃ
一緒に宇宙旅行したい芸能人 (スコア:0)
Re:一緒に宇宙旅行したい芸能人 (スコア:1, おもしろおかしい)
トリップしたいんですね。わかります。
毒物は積んでいる? (スコア:0)
Re:毒物は積んでいる? (スコア:3, 参考になる)
映画になったapollo13の原作(ジム・ラベルが書いたやつ)の冒頭で、そんなのウソパッチだとありますね。
確かにハッチを開けて外に出れば一瞬で死ねそうですし。
# Open? Yes,open! By con.
Re:毒物は積んでいる? (スコア:1)
ソユーズ1号で実験済みです。
死ぬのには数秒かかるそうです。
Re: (スコア:0)
アーサー・C・クラークは、宇宙空間に出てもすぐには死なない、 と考えていたが(2001年宇宙の旅にそういう場面がある)、 どういう理由でしたっけ?
Re:毒物は積んでいる? (スコア:4, 参考になる)
たった一気圧だから
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1423714569 [yahoo.co.jp]
という理由だそうです。
そういえばシュワルツネッガー主演のトータル・リコールでも宇宙空間で目玉が飛び出したり、沸騰しているような描写があったような気がします。
Re:毒物は積んでいる? (スコア:1)
あ、「実験の結果」なのでアーサーCクラークの言葉ではないですね。
Re:毒物は積んでいる? (スコア:1)
宇宙空間ではなく、まだ気圧の低い火星の地表へ放り出された時の描写です。
飛び出す目玉はマンガチックでした。
Re: (スコア:0)
北斗の拳の実写かと思った
勝手に色をつけるな (スコア:0)
あんまり勝手に色をつけるなと言いたいが。元の方では、SFに出てくるメランジなどの薬物と比べると実際は地味だね、みたいなニュアンスで批判的に言っているのではない。
毛利衛さんというと、知力体力に優れ、精神的にもタフな人という印象がありますが、実際にはそのミッションをこなすため、様々な薬を摂取しているそうです
と書かれたらどう感じるでしょう。骨粗鬆症対策をするのは当然で、それ以外は必要な場合のために常備されているというだけで、常に摂取しているわけでもない。
Re:勝手に色をつけるな (スコア:1)
毛利衛さんも結構なお年なので、(未来館館長という)ミッションをこなすため、
(成人病の治療薬なんかの)様々な薬物を常用されていても、別に不思議ではありませんね。
# 実際にどうかは知りません。
Re:勝手に脳内変換するな (スコア:0)
>毛利衛さんというと...
勝手に脳内変換して怒るのは危険かと、、、摂取してるだけで常用してるとはどこにも書いてない。
リストあるやつではないですけれど、これらの効果に近い薬はだれっだて飲んだことあるだろうしそんなにカリカリするほどの事でもないと思うですがどうでしょ。
Re: (スコア:0)
タイトル見たときはスポーツ競技よろしく
ステロイドの類かとおもったが
なんの事はない旅行の常備薬程度の話だった
Re:勝手に色をつけるな(よけいなもの) (スコア:0)
同感。
タフな人間でも、物理的・精神的に相当のストレス環境下にあるのだから、
その対応をとるのは当然でしょう。
宇宙飛行士を超能力者みたいなもんだと思っているんでしょうか?
常備する薬物という点では大変興味深い話で良タレコミなのに、最後のコメントがもったいない。。。
1つはみんな知ってるよね? (スコア:0)
Re:1つはみんな知ってるよね? (スコア:1)
Zoledronate (ゾメタ) [pmda.go.jp]ですが、15分以上かけて点滴静注(PDF,日本独自の注意書きではありません) [novartis.com]なんですよね。
無重量状態で点滴静注は普通の方法ではできないわけですが、どうやるのでしょうか。
それだけのためにシリンジポンプを打ち上げるとも考えにくいので、大きなシリンジでゆっくり静注、あたりでしょうか。
若田さんは「骨粗鬆症の薬をのんでいた」ということでしたから、おそらく他の経口のビスホスホネート剤を使っていたのでしょうね。ただ、経口薬で十分骨密度が保たれるなら、無理して注射薬を持っていく必要もない気がします。
# 内服薬は内服薬で、服用後30分まっすぐ座っていないといけないと言われるわけですが、これもまた無重量だと問題が。