
中国政府、人工的に降雨量を増加させることを計画 33
ストーリー by reo
雨乞いでもするか 部門より
雨乞いでもするか 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
中国が人工的に降雨量を増加させることを計画しているそうだ。これにより、2015 年までに 10 % の降雨量増加を目指しているらしい (ChinaDaily の記事、本家 /. 記事より) 。
気象コントロール方法についての研究開発がすでに行われているそうで、すでに吉林省で人工的に雨を降らせることが行われているらしい。11 月には人工降雨専用飛行機の運用も開始されている (asahi.com の記事) 。
領土、領海、領空、領雨? (スコア:2)
もしもの話ですが…
この、計画が空気中の水分を使うとして、
それにより周りの国の雨量が減少したり、
湿度が下がった(夏であればうれしいことだが)ことで問題になった場合はどうなるんでしょう?
元になる水蒸気は? (スコア:1)
そうじゃないとすると、水蒸気による温室効果が減るじゃ無いか!
ああ、それを補うために炭酸ガスを出してるのですね
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惑星ケイロンまであと何マイル?
Re:元になる水蒸気は? (スコア:1)
その分空気が乾いて、地面からの蒸発量も多くなったりしてね。
植林とセットでやれば、うまいこと根付く頃にやめても大丈夫ってことにはなるかもしれませんが。
Re:元になる水蒸気は? (スコア:1)
どこかで雨になる水蒸気だとすれば、中国で降らせてしまったために本来降るべき筈の場所で降らなくなってしまって干ばつ被害等が起こる可能性があるわけですよね。
この辺のコントロールはどうすればいいのでしょうか?
Re:元になる水蒸気は? (スコア:3, 参考になる)
過去にもそういった他国への影響が問題になり、各国での気象制御実験が下火になったという歴史があります。
#まあ、劇的な成果が出なかったから、ってのもありますが。
ですから、
・周りの意見を聞く必要がないほどの大国
・周りの意見を聞いていられないほど切羽詰まった国
あたりでないとこういった研究は難しくなっています。
中国の場合、主に影響を与えると考えられる東南アジア各国に比べ圧倒的に強い点、国内の水不足が深刻化していてなりふり構っていられない点があるので、こういう無茶がやれるんじゃないかなあと。
Re: (スコア:0)
まあ中国の場合、中国のどこかで人工的に雨降らせたら、中国のどこかで雨が降らなくなるだけかと…
吉林省で雨を降らせまくると北朝鮮に雨が降らなくなるような気もしますが、こっちはあくまで実験レベルで本丸は河南省(東のちょい内陸部)とのことなので、まあとばっちり食らうとしても中国のどこかです。
海側で降るべき雨を河南省に降らせるなら海側は元々海風で水が豊富なので平気でしょうけど、もっと内陸に降るべき雨を河南省で降らせちゃうと内陸は死ねる気がします……。
東南アジアにしろ日本にしろ中国で雨がどうなろうが基本的に気にしなくていいでしょう。
この辺の雨は目の前の海から上がった蒸気が降ってくれる海の恵みなので、中国が何しようがあんまり関係ないです。
メコン川の上流でも潰した日には国際問題でしょうけど、人工降雨で中国が潰すというような場所でもありませんし。
Re: (スコア:0)
メコン川の上流は、中国が大型のダムをいくつも建造してますね。
つまり、もっと直接的に支配しちゃって国際問題になってるエリアなので、確かに今回の件はあまり関係ないでしょうね。
Re: (スコア:0)
>・周りの意見を聞く必要がないほどの大国
>・周りの意見を聞いていられないほど切羽詰まった国
周りを海で囲まれた国なら平気じゃね?
...そういう国だと研究の必要もあんましないんだけどね。日本とか。
Re:元になる水蒸気は? (スコア:1)
Re:元になる水蒸気は? (スコア:1, すばらしい洞察)
あの中国ですよ。もちろん、他人のものは俺のもの俺のものは俺のものです。
どんな雨でも降れば雨 (スコア:1)
A「人工降雨作戦、名付けて"アラバスタ"だ!」
B「あ、ONE PIECEの。そういやそういう話でしたよね」
A「そう、血液も水分だからな」
B「え、そっち?」
Re: (スコア:0)
ヘリコプター総動員で海水散布。
日本への影響は? (スコア:1)
空はつながっている。黄砂が日本に到達するように、人工降雨は日本にも何らかの影響があるはずだ。
十分な環境アセスメントが行われているかどうか疑問である。
Re: (スコア:0)
十分な環境アセスメントが行われて
そしてそれが日本に重大な影響をもたらすとして
・・・
誰が実施を止めることが出来ると思ってる?
#やるだけ無駄じゃね?
#他のことにリソース向けようぜ
#除染とか。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
捗ると言いたいだけ?
Re: (スコア:0)
ヨウ化銀とか毒性のあるものを使われる可能性はありますね。
雨滴となり地表にすべて落下しても今度は海洋汚染。
海もつながっています。
そういえば福島原発では黒い雨がふらなかったのは不幸中の幸い。
北京オリンピック (スコア:1)
実用化してて手前で降らすからオリンピックは安心だぜ、とか言ってなかったっけ?
もっと安上がりに海水の淡水化が出来ればなあ (スコア:1)
雨を降らせた分、きっとどこかの降水量が減っているわけで、なんとか海水を利用できないものかと思う。
淡水化技術に革新でも起きて、浸透膜さえ通せば何万トンでも塩抜きできるぐらいになれば、
内陸地の塩害や砂漠化など、かなりの環境問題が解決するのだけど、この方面は期待薄かなあ。
Re: (スコア:0)
近年の海水淡水化技術は既に逆浸透膜法が主流になりつつありますが、原理的に加圧が必要なことと、浸透膜そのものが消耗品なので、まだまだコストダウンはできるでしょうが「革新的」とまで行く余地はあまりないかも…
そして、今回の案件は中国内陸部の水不足問題なのでそもそも海がないという根本的な問題が。
#つうかアジアの海沿いならほっといてもそれなりに雨は降るわけで
Re: (スコア:0)
>そして、今回の案件は中国内陸部の水不足問題なのでそもそも海がないという根本的な問題が
もういっそ海からパイプラインを敷いて、人工的に地中海を作ったらどうかと思ったら、
"海水西調"海水を内陸へ――中国 三峡ダムの二の舞か [youtube.com]
本当に真面目に検討しているのでびっくりした。海水が蒸発して、雨が降ることを期待しているみたい。
事業の壮大さは、万里の長城レベルの話に思える。事業の性質からいえば、むしろ古代ローマの水道橋に近いのかな。
なぜ、アメリカや旧ソ連のような大国が (スコア:1)
同様に研究に手をつけながら、結果を出すことなくぱったりやめてしまったのか
中国様は気にしたりしないのだろうか
Re:なぜ、アメリカや旧ソ連のような大国が (スコア:1)
上の人の思いつきで何とかできるようにしろって命令されると、従わざるをえないだけ。
人工降雨なんて絵に描いた餅です。自然の驚異には逆らえんのです。
とか中国の科学者さんたちも嘆いているんじゃーないでしょーか。
Re:なぜ、アメリカや旧ソ連のような大国が (スコア:1)
>結果を出すことなくぱったりやめてしまったのか
いや、今でも世界中の国でやってるんですが……
http://jcsepa.mri-jma.go.jp/outreach/20090306/symp090306_murakami.pdf [mri-jma.go.jp]
#アメリカなんかじゃ商業化までされてる。
雨だけにレインボウ (スコア:0)
七色の川とか、芸術としか言えない爆発芸とか
他国がやれない事をやる
そこに痺れるあこがれない
Re: (スコア:0)
>痺れる
中国の川の水でも飲んだんでしょうか?
#普通の食品でも痺れそうだが
日本も昔 (スコア:0)
日本も昔、人工降雨を本気で研究していて、
そのための施設が今もひっそりと眠ってるって本当?
Re:日本も昔 (スコア:5, 参考になる)
ひっそりもなにも、つい最近の出来事です。
「東京都の人工降雨大作戦」 [srad.jp]
Re: (スコア:0)
10年以上も昔のストーリーがつい最近か……
Re: (スコア:0)
雨ごいのやぐらが頭に浮かんでしまった。
中国では結構前から人工降雨、降雪は行なっています。 (スコア:0)
新しいことではありません。
「人工増雨」で百度新聞(http://news.baidu.com/)で検索してみてください。
大規模イベントの前にも現地を晴れさせるようにということで周辺地区でやりますね。
成功したり失敗したり。
Re:中国では結構前から人工降雨、降雪は行なっています。 (スコア:1)
天気予報よりも、人工増雨の成功率予報の方が必要ですね。
Re: (スコア:0)
>大規模イベントの前にも現地を晴れさせるように
これはコスト度外視な目的のため(イベント成功のメンツのため)に行われます。
一般的に言って人工降雨は「金をかけて雨を降らしても、その雨によって儲かる額は微小」なのです。
記事のほうを見ますと、今回のこれは農業収量増大のため、とあります。
人工降雨技術が、
そのための技術的投資<収量増大による経済的利益
の線を越えたのならば、それはそれでニュースじゃないでしょうか。
まあ、私的に言えば疑問視しますけど(本当に(農薬散布用の低空じゃない、雲の上まで飛ばさないといけない)人工降雨用飛行機の燃料代ペイできるの、とか)。