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バイオテック

東大分子生物学研究所における論文不正問題、調査委員会が不正を認定 36

ストーリー by hylom
生物分野に住む魔物 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

2012年に東京大学分子細胞生物学研究所・加藤茂明教授(当時。2012年3月に辞職)の研究室関係者が発表した論文24点について不正行為が存在するとの申し立てがあった件について、調査委員会による調査結果が発表された(毎日新聞東大の発表)。

調査報告によると、2名の研究者が論文において捏造・改ざんを行い、この2名に加え別の1名も捏造・改ざんに強力したり、調査妨害的な行為を行ったとされている。不適切な画像を含むと判断される論文は51本にものぼり、そのうちまず5本については不正行為が認定されたとのこと。

また、「研究室の相当数の者により、不正行為や画像の貼り間違い等の不適切な行為が多数発生している」とのことで、これは著名学術誌への論文掲載を過度に重視し、「そのためのストーリーに合った実験結果を求める姿勢」が要因の1つだとされている。

現時点では、加藤氏自身による論文において捏造や改ざんはなかったとされているが、「強圧的な態度で不適切な指示や指導を日常的に行った」としてその責任が問われている。また、加藤氏は日本分子生物学会において研究不正防止を目指すワーキンググループのメンバーを務めていた点も問題視されている。

当時でもこの事件は非常に衝撃的だったが、その後より衝撃的なSTAP細胞事件が起こるとは誰も予想していなかっただろう。この事件を教訓にしておけば、STAP細胞事件は防げたのではないだろうか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • タイトルは、ファインマンによるカリフォルニア工科大学での1974年卒業式式辞なのだが
    科学に関わる人や、不誠実な振る舞いを強要されている人には是非一度読んで頂きたい

    原文はここ
    http://calteches.library.caltech.edu/51/02/CargoCult.pdf [caltech.edu]

    訳文全てはネットに落ちていないので、以下に一部抜粋
    私は「ご冗談でしょうファインマンさん」で読だので、
    ファインマン関連の書籍のいずれかには、訳文が収蔵されていると思います

    >諸君に第一に気をつけてほしいのは、決して自分で自分を欺かぬということです。己れというものは一番だましやすいものですから、くれぐれも気をつけていただきたい。自分さえだまされなければ、他の科学者たちをだまさずにいることは割にやさしいことす。その後はただ普通に正直にしていればいいのです。

    卒様式らしく、締めの挨拶は
    >皆さんが(不正等を強要されること無く)自由に生きていかれることを心より願います。

    でした

    • by Anonymous Coward on 2014年08月02日 8時58分 (#2649537)

      かっこのなかはねつ造ですね、

      親コメント
      • 確かに引用符つけたなら、勝手に文章付け足してはいけませんね
        分かり易くするための要約のつもりでしたが、改竄にあたるのかな?
        悪意の無いミスってことで、許して下さい

        #しばらくオボコを批判することは控えます
        #反省

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          改ざんにあたる、どころか改ざんそのものでしょうよ…

          • by Anonymous Coward

            オフトぴだけど、漢字と仮名の混ぜ書きは見苦しい。
            IMEがあるんだから捏造でも改竄でも簡単に書けるでしょ?

            常用外だからって使うのを避けてたら
            その字はほんとに使われなくなっちゃう。
            常用漢字なんてきめた馬鹿は100回死刑にしても足りないと思う。

            • by Anonymous Coward

              > 常用外だからって使うのを避けてたら

              常用外なんだからそうだろう。

              君の俺常用内に文句つけるつもりはないが、
              俺基準を他人に共用するのはいかがなものか。

              > 常用漢字なんてきめた馬鹿は100回死刑にしても足りないと思う。

              じゃあひらがなの使用も控えるべきでは?

              • by Anonymous Coward

                で、何で交ぜ書きにしたの?
                わざわざ読者が読みづらいようにという配慮?
                自分が読めない文字を使うつもりはないという決意の表明?

              • わざわざ読者が読みづらいようにという配慮?

                常用漢字外なんだから、読みやすいようにという配慮だろう。あと、IMEは交ぜ書きにも変換してくれるんだから、書き込みの手間は変わらん。

                自分は常用漢字外であっても単語は全部漢字であってくれた方が読みやすいと思うのでそうしてるが、他人にルールを強要したり、喧嘩腰にカラむような君の態度には不快感を表明するよ。

                --
                LIVE-GON(リベゴン)
                親コメント
    • by Anonymous Coward

      オボちゃんレベルになると、自分で自分を欺かないの結果があの騒動なんじゃないですかね。
      まぁつまり、そもそも何が不正なのかってのがちゃんと教育されてないから解らないという、どうしようもない感じ。

  • by Anonymous Coward on 2014年08月02日 0時09分 (#2649464)

    山中疑惑以外連戦連勝ですね。
    わしも手下の論文のプライマリに自分の名前を載せて手柄を横取りしている
    ボスを知っているので11jigenグループに成敗してもらいたいんだが。

    • by Anonymous Coward on 2014年08月02日 19時45分 (#2649819)

      ギフトオーサーシップ (gift authorship) はそう簡単には表沙汰にならんでしょう。
      さらに表沙汰になりにくいのは査読を手下にやらせて、
      エディターにはさも自分が査読したかのように返信するボスザルたち。
      やれやれ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        査読については、そのボスザルが責任を負うわけだから、問題ないんじゃない。業績になるわけでもないし。
        手下に直接査読依頼がいかないのは、エディターに知られてないか、それだけ信用されてないわけだからしょうがない。

      • by Anonymous Coward

        査読は表だって名前が出て業績になるわけではなく、
        文句を言う人が少ないのでは・・・。

        レビューアーの名前がオープンになる雑誌だと、
        レビュー結果入力のときに子分の名前も入力できますよね。

    • by Anonymous Coward

      手下に捏造を仕込ませておけば…w

  • by Anonymous Coward on 2014年08月01日 23時15分 (#2649440)

    「172 本の論文をねつ造した日本人研究者、撤回論文数の世界最多記録に?」( http://science.srad.jp/story/12/07/09/2351259/ [srad.jp] )

  • by Anonymous Coward on 2014年08月01日 21時19分 (#2649405)

    ゴシップメディアはこの件の取材を始めるのでしょうが、せっかくなので、早稲田に取材に行くといいんじゃないかな?

  • by Anonymous Coward on 2014年08月01日 23時31分 (#2649445)

    > 「そのためのストーリーに合った実験結果を求める姿勢」が要因の1つ

    新聞や週刊誌のようだ。

    • by Anonymous Coward

      世界的に普通のことだよ。そうやって新発見が見逃されることが稀によくある。

      • by Anonymous Coward on 2014年08月02日 9時55分 (#2649559)

        会社の管理職もそうだけど、上に立つ人って必ず自分のポジティブ思考を部下に押し付けてくるよね。
        どんな不利な状況でも黒を白にしろと強要ばかりしていると適切な状況判断の出来ないバカと部下から見られるのに。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          一方でそういうことを言う部下は今やってる作業の目的をいつまでたっても理解できなかったりするんだな
          指示した内容の一部だけをやって「一生懸命やりました」みたいな顔をする。
          そこだけやったって仕方ない、何のために作業してるのか自分で考えて動けと何度言ってもできないんだな

          • by Anonymous Coward

            そりゃ抽象的な考え方ができなくて、一歩ずつ踏んでいけばいい方向や手順が分からないんだから。
            目的を分割して依存関係を作ってステップに落とし込むのはある程度訓練だと思うんだな。抽象的な考え方をしろという抽象的な命令はこなせないのさ。
            と言っても、分かってくれないし分からないんだよねえ…

            • by Anonymous Coward on 2014年08月02日 19時04分 (#2649785)

              最初からいきなり分かれとは言わんけど、何度か繰り返してちゃんと分かるやつと
              いつまでたっても同じことを繰り返すやつといるんだけどなあ
              あと最近になって出現したパターンだが、一番最初にそのやり方ではだめだと
              言うと「私にはできません。心が折れました」みたいな奴ね。

              親コメント
        • by Anonymous Coward

          どっかの研究機関がまさにそういう上司の無茶ぶりについて調査してたよ。
          アメリカだったかな?

          上司というか何らかの権限を持つようになると、誰しも「全能感」が増大するらしい。
          これは出世した俺のような優秀な人間ならXXぐらいできる、というだけでなく
          部下も(他人も)当然これぐらいできて当然、と思うようになるらしい。

          具体的には、仕事の作業見積もり時間がすげえ短くなる。
          リスクの発生確率を低く見積もる。
          インシデントが発生したときリカバリできると思い込みやすくなる。
          結果、自分や組織の実力を越えたプロジェクトにGOを出しやすくなる。

          なんでそうなるかはよくわからん。

          • by Anonymous Coward

            会社の管理職だと、昇進時に受ける研修でポジティブシンキングを叩き込まれているみたいね。
            まあ、すぐに打算的な考えで諦めてしまうようでは他社を出し抜くような成果は残せないけどね。

            で、一度成功すると、その成功体験を繰り返そうとして、何度でも無茶をやり、
            こりゃたまらんと思った部下が一人また一人と去っていく、と。

            #

      • by Anonymous Coward

        そうやって新発見が見逃されることが稀によくある。

        希なのか、よくあるのか、少し良くわからない [nicovideo.jp]。

    • by Anonymous Coward

      「結論ありき」と「仮説検証型の研究」の違いは、それなりの教育を受けていないと見分けがつかないのではないかとおもいます。
      新聞や週刊誌の記者や編集者の多くも、この点での理解が不十分なのでしょう。

  • 明らかになった数件の論文不正の影で「ばれないようにうまくやっている」論文がいったいどれほどあることか。
    悲しい事だが、昨今のニュースを見ていると、もはや研究者の良心に期待するのは無理なんじゃないかと思える。

    「取調べの可視化」のように、研究者も研究や論文執筆過程を第三者によって記録されるようにすべきかも。
    研究室の四隅に記録カメラ設置して、実験や論文執筆に使う情報機器や実験装置はすべての操作が記録に残るようにしておくとか。
    論文は、用いた全データと文章の作成時の操作記録が残っていて、且つ改ざんされていないと保証されるものしか受け付けられない、とか。

    • by Anonymous Coward on 2014年08月02日 9時41分 (#2649554)

      何人研究者がいて何人不正働いていると思ってるんですか。
      日本人の犯罪ニュースばかり毎日やっているから、日本人(あなたも含めて)の良心に期待するのは無理という結論と同じです。

      あなたの行動も日々記録されるべきだと考えるんですか?

      親コメント
      • 同感。
        こういう不正で一番割りを食って苦々しく思ってるのは、実は真面目にやってる大多数の研究者なんだよね。

        不正をしてるはずだ、監視しろ、チェック体制を、ということで、どんどん報告書や会議などの仕事が増える。
        それはすなわち、本来の研究に割けただろう時間がその分なくなることを意味するんだよね。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        元コメントとは別人だけど、研究者にしても日本人にしても良心に期待するのは無理だなんて当たり前。
        良心なんて期待してない人に説明できるだけの証拠を残しとかなきゃ信用されないだけのこと。
        信用されなくていいなら日々の記録なんていらんでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2014年08月02日 12時27分 (#2649603)

    >別の1名も捏造・改ざんに強力したり、調査妨害的な行為を行った

    ×:強力
    ○:協力

    何となく意味が通じるTYPOですが。

  • by Anonymous Coward on 2014年08月02日 14時27分 (#2649645)

    わざわざ大学や大学院に行ってまで不正をするなんて。
    元々研究がしたいんじゃなくて地位や名声が欲しかっただけなのかな。
    不正をしないと生活に困窮する可能性があったのかな。

    • by Anonymous Coward

      アカデミックポスト、予算獲得、どこまで行っても競争社会。
      加えて申請書や報告書を審査・評価する側も出版リストの論文数しか数えられない。
      すこしでも有力な雑誌に論文を投稿したいという流れはもう変えようがないのかも。

    • by Anonymous Coward

      博士課程に行っても、論文出せなきゃ大学や研究所に就職できず、
      研究機関にポスドクとして就職しても、論文出せなきゃ任期なしの職につけず、
      常勤の研究者になっても、論文出せなきゃ研究費がとれず、ますます成果が出せなくなり、
      研究室の主宰者になれば、論文出せなきゃ研究費がとれず、スタッフを解雇しなきゃならない。
      不正をしないと生活や研究生活に困窮する可能性はいろんなところにあるだろうね。

    • by Anonymous Coward

      そりゃそうでしょ。
      遊んで食ってくだけの金があってもまだその仕事をしたい
      なんてひとは稀ですよ。研究者でもそれ以外でも。

      • by Anonymous Coward

        そうかなぁ?
        遊んで食ってくだけって苦痛ですよ?

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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