
日本化学会の会誌にイグノーベル賞の特集記事、受賞者自身が研究の本質を解説 18
ストーリー by headless
特集 部門より
特集 部門より
prankster 曰く、
日本化学会の会誌「化学と工業」が4月号(Vol.68, No.4 2015)でイグノーベル賞を特集している(目次: PDF)。
- 催涙因子合成酵素の発見
- わさび臭を発する聴覚障害者用の報知器
- 単細胞生物の物理エソロジー
- バナナの皮の摩擦を論じて併せて粘液の神秘に及ぶ
とタイトルが並んでいるが、内容は
- 玉ねぎで涙が出る原因となる酵素の発見(2013年、化学賞)
- 耳の聞こえない人のためにワサビ臭を発する火災報知機の開発(2011年、化学賞)
- 迷路を最短距離で解く粘菌の研究(2008年、認知科学賞)
粘菌による交通ネットワーク設計(2010年、交通計画賞)- バナナの皮を踏んで転ぶメカニズムの解明(2014年、物理学賞)
というものである。
さすがに学会誌の特集だけあって、ネタっぽい事を大真面目に記事に組んでいる。担当者はなんでこんな特集を思いついたのか、編集者はどういう心境で許可を下したのか、また各研究者の方々はどういう思いで書いたのか、興味が尽きない。
付記:日本化学会に入会していないと入手は困難と思われるが、いずれ図書館などで閲覧することができると思う。暇があったら読んでみてほしい。
特集は授賞対象となった研究の本質についての受賞者自身による解説記事。「単細胞生物の物理エソロジー」を執筆する中垣俊之氏は粘菌に関する研究で2008年に認知科学賞、2010年には交通計画賞を受賞している。
やらかした記事 (スコア:3)
それぐらいなら、朝一番のクレイジーセッションでよくあること (スコア:1)
いままで見たり聞いたりしたので私が一番と思ったのは
e=e
電荷の e と、exp の e は等しいという発表 at 日本物理学会
# 伝聞なのでソース提供できないごめん。ただ、独立の複数から確認したので、発表があったことは十分間違いはないと思う
Re: (スコア:0)
マクスウェル方程式
div D = ρ、rot E = - ∂B / ∂t、div B = 0、rot H = ∂D / dt + j
※電場E、磁束密度B、磁場H、電束密度D、電流j
が、アインシュタイン(Einsten)、ド・ブロイ(de Broglie)、ハイゼンベルグ(Heisenberg)、ディラック(Dirac)、ジョルダン(Jordan)と関連しており、
アインシュタインが回転するとド・ブロイが時間的に変化し、互いに回転しあい、ハイゼンベルグが回転するとディラックが時間的に変化し、ジョルダンが加わってハイゼンベルクとディラックが互いに回転しあい、ディラックは電気に由来するんだという突飛な発表の話を初めてみた時 [asahi-net.or.jp]は腹がよじれた
なぜ?どうして?特集に採用されなかった(?)日本人受賞のイグノーベル「化学賞」 (スコア:2, 参考になる)
・1999年 化学賞 夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレー「Sチェック」を開発した功績に対して
・2003年 化学賞 「ハトに嫌われた銅像の化学的考察」。兼六園内にある日本武尊の銅像にハトが寄り付かないことをヒントに、カラス除けの合金を開発した。
・2007年 化学賞 ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究
#さもありなん・・・
なんで、と言われても (スコア:0)
担当者→編集者じゃなくて学会だから編集委員会でみんなでネタ出しして、言いだしっぺが特集企画担当やるんじゃないですかね。
「イグノーベル賞特集なんてどうですかね」「ああ、いけるんじゃない?」「○○先生なら知ってるから声掛けてみますよ。喜んで書いてくれると思います」程度のノリで進んでいくと思います。
あと関連ストーリー
情報処理学会誌、初音ミク効果でAmazonで完売 [srad.jp]
Re: (スコア:0)
このタイトルだけは執筆者がどういう思いで書いたのか、校閲者は通すことに躊躇を感じなかったか少し興味があるな
なお、ボクのバナナも皮を摩擦すると粘液が出ます
神秘だよね
Re:なんで、と言われても (スコア:3, 興味深い)
「我輩は猫である」の登場人物である寒月君の(架空)論文タイトルのもじりだってことはみんな知ってたのでは。
「団栗のスタビリチーを論じて併せて天体の運行に及ぶ」というの論文の話がチラッと出てきます。
まあ「~は~の夢を見るか」と似たようなものかと。そこまでメジャーじゃないか。
# 誰も書いてくれないのでむしゃくしゃしてコメントしました。競り合いに負けてバスの降車ボタンを押しちゃった気分。むろん後悔はしていない。
Re: (スコア:0)
科学知識の普及について欠片程でも問題意識を持っていれば、
イグノーベル賞について論じること=ネタを面白おかしくイジること、
なんて思っていないでしょう。
結構重要なテーマだと思いますし、真剣に特集を組む価値は十分にあると思いますよ。
Re: (スコア:0)
材料や出発点がネタっぽいだけで、研究スタイルとしては真っ当なものがならんでるからなぁ。
選考委員(個人だっけ?)は良くやってると思うわ。
オフトピもいいところだが (スコア:0)
OverViewの「新たな養蚕業の始まり」の方が興味がある。
一体何が始まるんだ?
水洗いOKの絹製品ならいいんだけど。
なんかまたアレなもののような不吉な予感が。
いきなり今年の最有力候補か?
Re:オフトピもいいところだが (スコア:3, 参考になる)
手元にあるのでざっくりと
養蚕の歴史と絹の化学構造に関する簡単な解説のあと、
遺伝子組換え技術で新品種を作る話になって、
蚕から薬を作る話へと展開して、
新しい蚕産業への期待で締められております。
表紙に出ているのは、遺伝子組み換えで作った光る絹糸ですね。
法律関係の話は出ておりませんが、下のコメントも的外れではないですね。
アレな感じではないので、ご安心を(何に対してだ?)
Re: (スコア:0)
元記事も何も見ていない脊髄反射コメですが。
蚕を使った遺伝子組み換え物質の利用に関して法整備が進んだのでその絡みかなと。
もうなんか10年以上悶々としてる (スコア:0)
粘菌が進化の過程で獲得した成長アルゴリズムを
俺らの利益に結びつく形にして取り出す、という研究が
そんなに冗談めいてるか?
Re:もうなんか10年以上悶々としてる (スコア:1)
北大卒なんですが、迷路を解く粘菌の研究をやってる話は聞いたことがあって「変わったことやってるなー」とは思ったものの
おもしろおかしいとかそんな印象は全く抱きませんでした。生物学的に割とエッセンス詰まってますし。
ただ、話題にならず風化するよりはこうして取り上げられる方がずっといいんじゃないかなとも思います。
科学の発展には遊び心は不可欠だと思うので、イグノーベル賞が日本から沢山出るのはいいことだと思いますよ。
出なくなったら日本の科学技術はかなり危ない状況になってきたことを意味するんじゃないかなと。
部門名がネタになってるような賞は流石にちょっと……ですけどね。
Re: (スコア:0)
イグノーベル賞受賞=不名誉ではなく、揶揄したり笑いの種にできそうなら対象になるものなので
その分野の研究として立派な成果であろうとネタにできるものなら何でもいいのです
そのうちノーベル賞と同時受賞とかこないかな
Re: (スコア:0)
今からジョークを言いますよーといって言う、たいへんつまらないジョークなので、あなたの感想は正しい
Re: (スコア:0)
日本だとこの手のジョークが下品な芸膿人どもの飯の種にしかなっておらず、したがってそう見えてしまいますが、
欧米のジョークはそれはそれは高尚で、往古の道化師から綿々と続く一種の研究対象なんですよ。
Re: (スコア:0)
西洋というかキリスト教世界において、知性というのは人間だけに与えられたものという観念があります。
この観念の元では「粘菌というぐちゃぐちゃした生物が迷路を解く」というのは、
我が家の犬は英語を喋ることができます「ワン」、みたいなジョークに聞こえるんです。
# バウリンガルもイグノーベル賞を受賞してますね