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軍事

日本の大学における軍事研究再開はなぜ望まれているのか 137

ストーリー by hylom
先立つものがなければ何もできない 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Slashdotにて、日本の軍事研究が話題になっている。ソースとなっているのはTHE STACKの記事

記事では、中国の軍事的能力の拡大に対抗し、1949年から戦後70年間禁止してきた大学による民生用と軍事用のどちらにも利用できるデュアルユース分野の研究が解禁されつつあることが紹介されている。

日本は政府の緊縮財政による教育機関への資金カットが進んでおり、大学にとってはこうした防衛省による開発資金援助は魅力的だという内容になっている。一方で、こうした大学のデュアルユース分野の学術研究について、一部の研究者や大学が反対運動をオンラインで行うなどの軍事アレルギーもあり、一筋縄ではいかないとも書かれている。全体の論調としては、中国アレだからもうちょっと融通効かせたらという感じ。

国内では昨年から出ていた話ではあるが、コメント欄では中国脅威論と安保問題、日本の経済低下などによる地位低下、さらにウクライナ問題に絡めた内容などを中心に議論されているようだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 8時23分 (#2980764)

    民間に比べたら・・・
    ・目的がはっきりしてる
    ・売れないことを考えなくていい
    ・精度を求めるほど歓迎される
    ・予算規模がでかい
    軍事転用のほうが「研究」というものの性格に馴染みやすいと思う

    • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 12時01分 (#2980887)

      F-35の開発見てると
      ・目的がはっきりしてない
      ・売れないことを考えない
      ・精度を求めるけど実現できてない
      ・予算規模がでかい
      最後だけしか合ってない

      親コメント
    • 売れないことを考えなくても良いってのは幻想だなあ。
      戦争は金でやるもんだからさ、コストが高い技術ってのはねぇ…

      ガンダムとかそのあたりの、なまらすごいのが研究試作されてるってのに夢見すぎだよ
      あれは本来ジムを戦況が決定する頃に量産したというところがすごいのであっ(銃声

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >・(数が)売れないことを考えなくていい
      これデカイよね。

      ・自力で作れることを示すだけでも意味がある(値段交渉の余地が大きくなる)

      も追加で。

  • by caret (47533) on 2016年03月15日 6時06分 (#2980729) 日記
    日本にとって軍需産業というのは長らく武器輸出三原則によって半ば鎖国されていたフロンティアだから、是非とも今後の経済成長の柱としたいというのが政権の考えなんでしょうねえ。「戦後レジームからの脱却」をかねてより安倍氏は提唱していましたしね。
    メディアはあまり報じないけど(産経新聞は積極的だけども)、防衛装備移転三原則が制定されて、ちょうど今はそうりゅう型潜水艦をオーストラリアに輸出しようと受注争いしているところですよね。

    その是非は賛否両論あるとしても、わずか三年あまりで大きく日本の安全保障のあり方が変わったことを考えると、政治の力ってすごいな、と思う。

    # そういや、軍事技術の民間へのスピンオフって昔から日本が得意で、形状記憶合金をめがねのフレームに転用したときはアメリカ側が大変立腹したとかいう話を聞いたことがあるような、ないような。
    # あと、インターネットも立派な元・軍事技術ですねえ
  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 7時01分 (#2980738)

    日米安保は不公平だから日本は自前で防衛しろ。でも軍事開発は禁止な。すべてアメリカから買え。

    • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 8時14分 (#2980759)

      別にそれを真に受ける必要性も日本にはありませんがね。
      中国やロシアと結んで、イージスシステムをはじめとする日米間の機密情報を堂々と横流しする選択肢も有るわけですし。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 6時55分 (#2980735)

    どうせ大したことできないし。
    東大なんかは十分国から金が落ちてくるんだから、いらんだろ。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 7時53分 (#2980752)

    禁止したところで結局、そういう研究者はアメリカに渡ってしまうような。
    アメリカは、かつて共産圏のインテリ人材に移民ビザ配りまくって、随分おいしい思いをしたみたい

    • by Anonymous Coward

      自ら望んで軍事研究したい研究者って、あまりいないと思います。成果を出しても詳細は発表できないので、研究者としてのキャリアに響きますから。
      研究費がほしくてやむなく軍事研究に手を出すという感じじゃないかな。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 8時13分 (#2980757)

    某国の留学生もいるだろうに、そこでそんな開かれにくい研究がそもそもできるもんなのか

    実は内緒で既にやっていたりするかも

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 8時16分 (#2980761)

    教育機関への資金カットが進む一方で、防衛省の予算が潤沢だから、それが欲しいということでしょ。

    つまり、防衛省に潤沢に予算を配分するという現在の政策に依存した話。その政策が変われば話は変わる。

    • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 9時32分 (#2980818)

      防衛省の予算は増やされているが、国内に振り向けられる開発予算や調達予算は減ってるよ。
      ミサイル防衛構想やら、次期戦闘機やらは全部外国との共同開発なんだが、日本は金だけ出して国内分担が非常に少なく、国産化が難しい。技術開発が進まない。

      #そのため従来防衛を担っていた国内企業が赤字の拡大に耐えきれずどんどん防衛から撤退
      #撤退までは行かなくても大幅縮小で技術伝承がされず
      #こちらはこちらで大問題だが別の話。

      従来国防予算と言えば国内の防衛産業に回っていて、そこから企業と大学の間の共同研究というような形でワンクッション置いて大学は研究費を得ていたところがある。
      たとえばジェットエンジンに関する研究で大学と共同をしていても、それは旅客機のエンジンやガスタービンエンジンの効率化のための技術とされていた。そして、それが防衛にも応用され、防衛の場合は防衛省から開発費が出ており…というような構造になっていた。

      ところがそれがなくなったので、直接大学が予算を取りに行くことになり問題が表面化し始めているというのが近頃ちらほら見るニュースなのだろうと思う。

      親コメント
    • 新規開発の装備品でも基本的に競争入札で受注単体では赤字が出て(ちょっとココでは書けない方法とかで)後から少しづつ取り返さないと行けないケチ臭い役所の予算のどこが潤沢なのかと。
      数々のえげつない真似の内でも度を越したもんでメーカがブチ切れたのが富士重工のアパッチの裁判の一件な訳で。
      お前ら技術研究本部や防衛装備庁に夢見すぎ。DARPAやペンタゴンやないんやでw。

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    • by Anonymous Coward

      「防衛予算は潤沢」ということにしたいのですね

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 8時19分 (#2980763)

    軍転用が可能とみなされれば、軍事開発じゃなくても止められてしまう可能性がある。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 8時23分 (#2980765)

    誰かのアイデアを最終的に使えるものに仕上げるサポート軍団のさ
    福1の騒ぎ見ててもアイデアが有ってもソレを担ぐのは山師みたいなゴミだけで詰めが甘くてアチコチ不備が絶えない感じ

    原子力産業は既存のプロセス屋を参画させず内輪で利益廻してきたツケだろうけど

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 8時51分 (#2980782)

    材料系とかロケットとかレーダーとかは大学でやってると思うけど
    どっから軍事分野扱いになるんだろうか

    戦術とか?

    • そらもう材料系なんて、もともと軍事技術としてトップレベルですけどね…

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    • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 12時14分 (#2980891)

      大学の理・工学・医薬学・農学部で行われている研究を転用して実用化への道筋をつけるセンスのある人を養成すれば良いだけな気がする
      たとえば爆薬なら、最大の威力が出る配合を見いだす研究をして、民が多少威力がおちても発生するガスの無害化を図り製品化すると思うけど、軍向けなら発生ガスの無害化なんて必要ない、むしろ有害なほうが使い勝手が良い場合だってある
      素材(鋼板、装甲、エンジン、被服etc)にしても、学が優秀な結果は残すけど高コストなものを開発し、民が市場開拓を見据えて低コスト化に腐心する訳だけど、軍は高コストでも十分実用になる
      人の避難誘導は災害(地震、津波、大火)を前提に研究が始まって、スーパーコン使ってシミュレートとかするのだろうけど、飛翔体(?)が特定の地域に着弾したときの対処にも流用可能
      糧食もおなじで、軍用だから美味いって訳でもないし、長期間保存できるのならすぐにでも民生用に応用して欲しい
      実際の学民の役割分担はもっとあいまいだけど、軍事開発なんて大仰に構える必要は全くないと思う
      一番ネックになるのは機密保護だろうけど、民と共同で研究開発する時点でダダ漏れになる可能性高いし、民抜いて学軍だけでやろうとすればコストかかり過ぎて実戦配備が遠のいてしまうと思うなあ
      なので早めに民を巻き込んで実用化へのスピードアップを図るのが大事だと思うんだけど、米国とかどうしてるんだろ?

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