注射によって遺伝子操作を行える手法が開発される、非分裂細胞に対しても有効 10
ストーリー by hylom
SFのようだ 部門より
SFのようだ 部門より
理化学研究所と米ソーク生物研究所が、「生体内ゲノム編集の新技術」を開発したと発表した(朝日新聞)。
従来のゲノム編集手法では細胞分裂の際に遺伝子を挿入していたため、対象にできる細胞が皮膚の表皮細胞や腸の上皮細胞などに限られていたという。今回開発された新手法は非分裂細胞に対してもゲノム改変を行える技術で、また従来手法よりも高い効率で遺伝子挿入を行えたという。
実験では人の培養分裂細胞やマウス胎児由来の培養神経細胞、生きたマウスの胎児脳などを対象に遺伝子挿入に成功しており、また生きたマウスに局所注射することで脳の一部など組織・器官の目的部位のみに遺伝子挿入したり、静脈注射での投与によって全身の組織・器官の細胞を改変できることも確認できたという。
理研の恒川雄二研究員は「遺伝子改変が難しかったサルや鳥類にも使え、基礎研究でも有用ではないか」と話している。
上皮細胞 (スコア:0)
> 皮膚の表皮細胞や腸の上皮細胞
表皮って上皮の一種でしょう(揚げ足取り)
遺伝子は分裂の際に必要なだけではないのだろうか? (スコア:0)
生物は高校で習ったぐらいなので教えてほしいんですが、遺伝子って要は細胞の設計図だよね?
非分裂細胞ってのは、もう組織として確立されててそれ以上増えない細胞なんだと思うんだけど、
それに対して遺伝子改変して何かいいことあるの?
#既に体内に保存されてる生殖細胞を改変できたらメリットは多いだろうけど、それ以外の用途がわからない
Re:遺伝子は分裂の際に必要なだけではないのだろうか? (スコア:2, 参考になる)
違います。活動している細胞は、常に遺伝子から細胞の活動に必要なタンパク質を作っています。
強い放射線を浴びると死ぬのは、はしょって言えば、放射線でDNAがずたずたに破壊されて、
細胞が生きていくために必要なタンパク質の合成を正常に行えなくなるからです。
トウゴマから作られる猛毒物質「リシン [wikipedia.org]」も細胞内に入り込み、
細胞が遺伝情報からタンパク質を合成する過程を阻害します。
両方とも、正常にタンパク質合成が行えなくなった細胞がどんどん壊死していって
死に至るという悲惨な死に方をします。
Re:遺伝子は分裂の際に必要なだけではないのだろうか? (スコア:2, 参考になる)
細胞って分裂しなくても生きてるんですよ。
新しいタンパク質を合成したり、状況に応じて働きを変えたり。
そのためには遺伝子情報が必要なんです。
もちろん理論的には、誕生時に全ての必要な機能を組織として確立する細胞も可能でしょうが、
現実の細胞は、全てハードウェアとして確立するのではなく、半ソフトウェア式になっていて、必要なときに必要な機能を呼び出しているんですね。
成熟が終わったら遺伝子を捨ててしまう細胞もありますが(赤血球)、そういう細胞は大量生産の使い捨てです。
Re:遺伝子は分裂の際に必要なだけではないのだろうか? (スコア:1)
このコメントと1つ上のコメント。すごくわかりやすい。子供に聞かれたときの答えとして参考にします。
もう一度高校くらいまで戻って生物方面に進みたかったなぁ……。
#道を踏み外してITに堕ちた
Re: (スコア:0)
遺伝子は設計図というよりもむしろプログラムです.状況に応じて遺伝子が発現することでタンパク質が作られることにより生命活動が実現されています.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E7%99%BA%E7%8F%BE [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
アンジェリーナ・ジョリーは、乳房2つを外科手術で切り取った。
彼女の家系は遺伝的にガンを発症する可能性が高いからだ。
ガンの他にも遺伝が関係する病は存在する、遺伝子改変により病気克服できるなら被験体になりたい人は大勢居ると思う。
Re: (スコア:0)
DNAからRNAに転写され、それを元にタンパク質が合成される。
タンパク質は酵素として働いて色んな化学反応を促進したりとあらゆる生命活動の基本になる。
で、タンパク質からなる酵素は加熱で機能を失うので、ビーカーで煮てみてそれを観察してみましょう、
熱で機能を失わない無機触媒も別のビーカーで煮てみて違いを比べてみよう、ぐらいまでは高校の生物まででやったような記憶がある。
マイクロキメリズム (スコア:0)
注射によって遺伝子操作を行える
天使ちゃん (スコア:0)
アウアウアーも人に戻せるの?