
金星上で長さ1万kmほどの弓のような模様が観測される 8
ストーリー by hylom
謎の文明によるもの、ではなさそう 部門より
謎の文明によるもの、ではなさそう 部門より
金星探査機「あかつき」が、金星の北半球から南半球にまたがる長さ約1万km、幅数百kmの弓状の模様を観測したそうだ(立教大学の発表、Nature Geoscience掲載論文、natureasia.com、日経新聞、ハザードラボ)。
この模様はあかつきに搭載された中間赤外カメラ(LIR)によって2015年12月に撮影されたもの。4日間に渡る観測期間中、常に同じ場所にとどまっていたという。金星では「スーパーローテーション」と呼ばれる、秒速100mにも達する強い東風が吹いているが、この影響を受けていないことからその形成メカニズムが注目されたという。
研究者らが調査したところ、この模様の中心部分直下には標高約5kmの大陸が存在していたという。この地形を模擬した数値シミュレーションを行ったところ、高度10kmの下層大気における気圧変化によって模様が生成されることが示されたそうだ。
なお、この模様は2016年1月には観測されなくなり、別の時期に別の場所で同様の構造が確認されたという。
「重力波」という表現も (スコア:5, 参考になる)
でかい検出器なら微細な変化である重力波を受け取れるだろう→太陽をよーーーく観測していれば波長のながーーーい重力波も検知できるんじゃないか、という妄想を持ってたから、「すわ、金星の雲でそれができたのか!」と驚いたんよ。
金星に重力波が作る弓状の模様、あかつきが発見 [gizmodo.jp]
>あ、これ去年発見されて大騒ぎになった「重力波」とは違うもので、金星の重力波は「gravity wave」、去年見つかった重力波は「gravitational wave」です。
少し古めの http://www.isas.ac.jp/j/researchers/symp/2013/image/0228_proc/5-6.pdf [isas.ac.jp] でも「重力波」という表現が有ったりする。
金星のスーパーローテーションの謎に迫る—地球の常識が通用しない宇宙の気象学— [kyoto-su.ac.jp] 京都産業大学にも
>熱潮汐波とは、太陽加熱が原因になって生じる重力波のことです。
と、「重力波」が出てきたり。
こんな風に複数の意味があって惑いやすい言葉、多いかな。
Re:「重力波」という表現も (スコア:1)
Wikipedia [wikipedia.org]にその意味の違いが載ってますよ。
> 次の2つの現象は異なるものだが、日本語ではどちらも重力波と呼ばれる。
> 時空の歪みが伝わる波動は、重力波 (相対論) [wikipedia.org](gravitational wave)を参照。
> 地球の重力による液体の波動は、重力波 (流体力学) [wikipedia.org](gravity wave)を参照。