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宇宙

ロケット空中発射の母機「Stratolaunch」ロールアウト 44

ストーリー by hylom
打ち上げは2年後 部門より
maia 曰く、

ポール・アレン、民間宇宙飛行ビジネスに参入というストーリーが2011年にあったが、その空中発射ロケットの母機、Stratolaunch aircraft(愛称 Roc)の実機がロールアウトした(GIGAZINEPOPULAR MECHANICS)。

翼幅117m(史上最大)、双胴、6発(747のエンジン)、離陸時総重量13000ポンド(約590トン)という姿は実に変態的である。例によってScaled Composites(創業者バート・ルータンは既に引退)の設計・製造。エンジン、脚、油圧機構などを再利用するために、ユナイテッドエアラインから中古747を2機購入した(JAXAのコラム)。スケジュールは遅れているが、ロケットの初打ち上げ予定は2019年。空中発射システムはコストダウンにつながる可能性はあるが、さてどうなるか。

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  • by Anonymous Coward on 2017年06月02日 15時24分 (#3221067)

    高度20キロ、マッハ1までこれで持って行くことできます。
    でも、衛星は、高度数百キロ、マッハ30まで必要。

    なので、この空中発射台の担う部分は1割にも満たないよね。
    でも、空気の濃い部分だから、その分を考えるとどうなるのだろう。
    詳しい人教えて。

    • by Anonymous Coward on 2017年06月02日 20時02分 (#3221220)

      JAXAのコラムに詳しく書いてあります。

      その長所は地上からの打上に比べて、

      • 母機が離着陸出来る飛行場に、
        安全上の基準を満たす整備設備があればよく、射場の簡素化が出来る。
      • 通常打上げで問題になる射場上空の氷結層や雷雲などは、
        母機さえ飛べれば影響を受けない。
      • 母機の発着する射場の緯度や周辺の状況に関係なく、
        公海上空で発射が出来るので、目的の軌道投入が容易になる。
      • 赤道近くで打ち上げが可能になり、地球自転速度が加味され、
        より大きい衛星質量を打ち上げられる。
      • ロケット落下物など安全確保がし易くなる。

      短所としては、

      • 母機の搭載能力に限界があるので、大型の人工衛星の打上げには向かない。
      • 打上げ回数が少ないと母機の維持費負担比率が上がりコスト高になる。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      海面・地表近く(低高度)の空気が濃い部分をスキップできるから空中発射はメリット大です
      しかも輸送機からのパラシュート投下方式の空中発射と比較して、水平方向の速度も稼げるのは有利
      リスクの少ない現実的な衛星打ち上げ手法を実現するために、大型の発射母機を新造してしまうところが凄い

      • by Anonymous Coward

        昔からあるというか、既に双胴母機からの成層圏ローンチはホワイトナイト・ツー [wikipedia.org]で既に実証済みの技術なんで、
        セコパーツを使って拡大版を作ったって事ではないのかな。

    • by Anonymous Coward

      軌道傾斜角の自由度が上がったりはしないのかな

    • by Anonymous Coward
      重力損失を低減できるのが一番大きい
      地上から上向きに1Gで加速しても重力と相殺されてロケットは1mmも浮き上がらない
      空中から横向きに加速するなら、墜落するまでに第一宇宙速度に到達できる十分な高さから開始さえできれば、どんなにしょぼいエンジンでも必ず衛星になれる
    • by Anonymous Coward

      空中発射にそんなにメリットがあるなら、OSCのペガサスとスターゲイザーは開店休業してないんですよね。
      そのロケットの下へ適当な第0段をくくりつけて飛ばすのに比べて、優位性がなかったんだもの。

      こんな一品物の巨大な母機に、STSのブースタ由来の高価な固体モータとこれまた高価なRL-10上段で出来たLVを吊るし、
      空中発射してようやくLEOに6tを持っていくサービス、これが商売になるとはとても思えないので、
      このスケールド・コンポジッツの母機の新しい使いみち、今から考えておかないと。

      あぶく銭を放出してくれたポール・アレンには感謝ですね。

      • VM-TにもAn-225にもなれなかったら、後は……

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        ペガサスロケットとこれとじゃペイロードが1桁違いますよ。

        • by Anonymous Coward

          それでもソユーズとどっこいのペイロードなんですよね、この大掛かりなしかけで。

      • by Anonymous Coward

        こういう書き込みを見るたびに思うのだが、いったいどういう根拠があってポール・アレンが君よりバカだと思うわけ?

        • by Anonymous Coward

          空中発射ロケットの唯一の実用例がソレで、他にも構想だけはいくらでもある(そしてその先には進まない)けど、
          じゃあそれらがなんでダメで、ストラトローンチはそれらとどう違うのか、説明しないんだもの。実際デカくなっただけで違いがない。
          アレンとルータンは世界最大の飛行機が作れればそれで大満足というやつで、それ以外のことをもっともらしく語る外野はそりゃバカじゃん。

    • by Anonymous Coward

      高度20キロ、マッハ1までこれで持って行くことできます。

      高アスペクト比の直線翼機+高バイパスターボファンジェットエンジンで、M1を出すのは無理では?
      とはいえ、遥かに小規模だけど空力的に近いU-2系は、高空でM0.8を搾り出すから、近い線には行くのでしょうね。

      • by Anonymous Coward

        B-1Bとか?

        • by Anonymous Coward

          B-1Bは、可変後退テーパー翼+低バイパス比ターボファンジェット+アフターバーナー。
          一品物の民間機では、高くつき過ぎる。

  • by Anonymous Coward on 2017年06月02日 15時24分 (#3221068)

    あとはマジンガー作るだけだね

    • by Anonymous Coward

      そのタイトルだとまずは翼を赤く塗る方が先だろ

      • by Anonymous Coward

        紅の豚は赤豚ではないので塗らなくてもOK
        (ペンキ代を出せない事もあるのです)

  • by Anonymous Coward on 2017年06月02日 15時25分 (#3221070)

    ありえない飛行機のコラ画像が一時流行ったなあ...なんかそんな匂いがする。と思ったらかなり部品を747から流用してるんじゃ、そりゃあそうなるわな。

  • by Anonymous Coward on 2017年06月02日 15時26分 (#3221071)

    SpaceXのFalcon 9みたいに、1段目自体が回収可能になってきているけど、コスト的な優位性などはあるのだろうか。

    • by Anonymous Coward

      Falcon 9とは用途が違います
      空中発射は有事の使い捨て低高度小型偵察衛星の即応打ち上げとか、試験用の小型衛星打ち上げ等に向いています

      • by 90 (35300) on 2017年06月02日 17時14分 (#3221147) 日記

        机上ではそういうことになってはいますが、どうもPegasusの打ち上げを見ている限りでは発射の拘束条件が増えてスクラブが発生しやすくなる気がします。
        実は即応という意味では旧来のロケットを複数の射点や製造の複数段階で待機させたほうがいいのではないかと思います。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        いやでも、Jaxaの解説見たら、Falcon9をつり下げて打ち上げるっぽいですが…。
        空中発射なのに重量級ですよ。

        Falcon9ベースってことだから幾分小さいのかもしれないけれど。

        いずれにせよ、超大型の母機を作ってるわけで、従来のペガサスロケットとは比較にならないぐらい大きなのを上げるんじゃないかな。

        • by 90 (35300) on 2017年06月02日 16時57分 (#3221135) 日記

          F9S2の搭載はすでにキャンセルされています。まだ存在していないOrbitalの何かしら新型を吊ることになっているようですね。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            垂直打ち上げ式液体燃料人工衛星打ち上げロケットを、水平に吊るして投下し打ち上げるのは、燃料タンク周りに問題が多いから、固体燃料ロケットの方がいいのでは?

            • by 90 (35300) on 2017年06月03日 16時27分 (#3221558) 日記

              そうでしょうね。もっと言えば、空中投下が可能な演習場を押さえてノウハウの蓄積が浅い飛行機を高度が高めの発射地点まで支障なく到着の
              遅れや早まりなく持って行くより、巨大な燃料タンクを備えた使い捨てのロケットを下に付けた方がいいみたいです。かっこいいんですけどね。

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  • by Anonymous Coward on 2017年06月02日 15時34分 (#3221080)

    素人目には水平尾翼を結合しないと、中央主翼にネジリトルクが集中しそうな作りなのだが。(片側の昇降陀が死んだ時など)

    • by maia (16220) on 2017年06月02日 15時48分 (#3221088) 日記

      当然、しなりますよね。エルロンの片ききとか、エンジン停止とか左右のバランスがくずれた時に補正が効く範囲に収まればいいけど、基本的には左右の動的シンクロ前提の設計のような気もします。

      水平尾翼をつなげなかったのは、もしかしたら「しなり」を止めない方が安全なのかもしれない。よく耐震設計で「切りはなす」のと同じで。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        緊急時には中央で切り離して左右独立して着陸可能…なんて事は無いか

        • by Anonymous Coward

          コールドローンチしたロケットを、両側から飛んできて空中でドッキングしてくれたら胸熱

    • by BIWYFI (11941) on 2017年06月02日 16時48分 (#3221129) 日記

      機械的に繋いでも、気流が同じで無いとデメリットでしか無い訳で、実運用では左右の気流が違う方が多いと思われるから、寧ろ独立制御出来ないと確実に捻れて折れるんじゃ?

      --
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    • by Anonymous Coward

      これだけのデカい機体だと、繋いであったところで強度的には気休めにしかならず、何かしらんけど繋がないことのメリットのほうが上回るのでしょう。
      こいつの前身であるホワイトナイトシリーズも同じなので、実績のある形状みたいですよ。

    • by Anonymous Coward

      水平尾翼を結合すると重くなって面積が増えるから、

      ・重心位置
      ・縦方向の安定性
      ・ペイロード

      に影響が出ます。
      制御や強度で対応する方がコストが低くなるのかもね。

  • by Anonymous Coward on 2017年06月02日 16時51分 (#3221133)

    双胴の機体の両方に操縦席があるように見えるのですが、どうなっているんでしょうね。

    • by Anonymous Coward

      もう片方は千代錦の席

    • by Anonymous Coward

      単に金型の使いまわしでは?
      片一方は普通に操縦席で、片一方は打ち上げ管制にでも使うのではないかな。

    • by Anonymous Coward

      右側が操縦席で、左側はダミーだそうです。
      そうすると「なぜダミーで窓を設ける?」という質問が湧いてきますが。

      • by Anonymous Coward

        観光客を乗せるためです。

        バラスト替わりになるし
        金はとれるし
        メリットだけ。

        #無事故前提です

        • by Anonymous Coward

          > #無事故前提です

          パイロット「」

  • by Anonymous Coward on 2017年06月02日 22時39分 (#3221281)

    昔の松本零士の漫画に、なんかこんな飛行機が出てくる漫画があった記憶がある。
    ポッド式大バイパス比ターボファンエンジンを装備している双胴機のくせに、「世界最大・最速」とか無茶な、と思った記憶がある。

    # 勘違いなら御免。

  • by Anonymous Coward on 2017年06月03日 10時03分 (#3221428)

    ルナ宇宙艇とルナキャリアというのもありましたね。
    空中発射はともかく帰還時の空中ドッキングは速度差からいって非常に難しそう。

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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