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宇宙

準天頂衛星みちびき四号機、打ち上げ成功 110

ストーリー by hylom
第一段階終了 部門より

内閣府が10月10日、準天頂衛星・みちびき4号機を載せたH2Aロケット36号機の打ち上げを行った。無事衛星は予定軌道に投入され、打ち上げは成功している(内閣府の発表産経新聞)。

準天頂衛星は衛星を使った測位を行うための衛星で、「日本版GPS」などとも呼ばれる(過去記事)。今回の打ち上げによって稼動中の準天頂衛星は4基となる。

いっぽう、みちびきによる測位精度向上は日本でしか使えず、センチメートル単位の精度は過剰という声もあるようだ(Japan In-depth)。

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  • オフトピですみません。
    以前から気になっていたのですが、「みちびき」は、どうやって8の字形に飛行しているのでしょう?

    「みちびき」の飛行軌道 [wikipedia.org]を見ると、あるときは左に旋回し、またあるときは右に旋回しています。
    エンジンから燃料を噴射していいなら、そのような姿勢制御も可能でしょう。けど、何十年も運用する衛星なんだからその可能性は無いですよね?
    ありえる動力は、太陽電池パネルから得られる電気エネルギーだけ。
    空気がある所なら、翼のラダーを動かして姿勢制御ができるでしょうけど、空気は無い… んですよね??
    いったいどうやって8の字形に旋回させているのでしょう?

  • by Anonymous Coward on 2017年10月12日 18時21分 (#3294695)

    Japan In-depthとみちびきのサイト(http://qzss.go.jp/index.html)で書いてあることが、けっこうかみ合ってない気がする。

    センチメートル級測位補強サービスにしても「このサービスは、測量、情報化施工(建設機械を高精度に操作して施工する手法)、IT農業(農機を高精度に操作して農地管理をする手法)での利用を想定しており」とか「車載で利用する場合には、工事現場や農場のような限られた領域内での利用、又は三次元計測のように後処理による利用を想定しており、公道における運転に利用する場合には、他のセンサーと組み合わせ、補助的な扱いになると考えています。」とか、これだけで自動運転に使おうなどという想定ははなっから無いようです。

    またL6を使わなくても、「GPS互換であるみちびきを増やすことによって測位誤差が改善」とか「高仰角から発信される測位衛星の電波は、反射波が遠くまで届かないことからマルチパスが起きにくく、全体の測位誤差を改善することができます。」とかいっぱい利点を書いているけど、これらは(今たいして困ってないんだから)全部不要!と切り捨てるのも乱暴だなぁと思うんですよ。

    • これらは(今たいして困ってないんだから)全部不要!と切り捨てるのも乱暴だなぁと思うんですよ。

      費用対効果の議論はすべきなんじゃないのかな。みちびきの4機体制のためにまず2000億円を使ってさらに維持や代替機の打ち上げのために予算を使い続けるのと、1円も使わずにロシアのグロナスやEUのガリレオや中国のコンパスなどの複数の測位衛星の電波を重畳させるのではどっちがいいか?という論点はあるとおもう。

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      • 問題なのは、アメリカは日本で高仰角で測位可能な衛星を提供しないだろうということや、かといってロシアのグロナスに依存する割合を高めるというのは政治的に許されないだろう。ということだと思うんですよ。

        日本〜東南アジアに局所的にしないといけないのは、財政的事情だけでなく、政治的な事情も相当ありそうですし。米国のGPSと本格的に競合できないという…

        ただ、コストを一国で持つべきか、中国や韓国などを巻き込んでいくか。と言う議論は、どんどんすべきだと思いますけどね。
        中国の北斗とみちびきの両方で冗長すぎる。と言うのはたしかにそうですから。(まぁ、中国は主導権取りたいだろうから乗らないでしょうけど、恩恵を受ける国々にコスト負担や設備負担を求めるのは必要かと…経済的に比較的状況のいい、シンガポールやマレーシアやオーストラリアは特に。)

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        日本版測位衛星「みちびき」、安保利用の議論に一石
        ( https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD040CR_V01C10A0000000/ [nikkei.com] )
        ってあるように、最終目標の7機体制になったら、ロシアやEUや中国にお断りされても、
        少なくとも日本国内では測位できるようになるというメリットもあると思うんです。

        • by Anonymous Coward

          最終目標の7機体制になったら、ロシアやEUや中国にお断りされても、

          今だって許可とってロシアやEUや中国のGNSSを使ってるわけでもないんだからお断りされるとかされないとかは関係ないんじゃないの。

          少なくとも日本国内では測位できるようになるというメリットもあると思うんです。

          で、7機体制になったらアメリカのGPSにすら頼らなくても測位できるってことだよね。まあかなり精度は落ちると思うけど

      • by Anonymous Coward

        Japan In-depthの記事で唐突に「台湾省」って言葉が出てきてお里が(ry

        ※台湾(中華民国)では「台湾省」という地方行政組織はずいぶん前に廃止された
        ※だって、ほぼほぼ実効支配範囲と地方行政単位が重なっていて、ただの二重行政だったから(金門島という「台湾省でないけど台湾の実効支配地域」があったけど)
        ※よって、「台湾省」を意識しているのは、40歳以上くらいの台湾人か、「台湾省」が固有の領土だと教育され思っている大陸中国人
        ※40歳以上の台湾人にとっても、独立志向の台湾人にとって「台湾省の廃止」は肯定的な変更だったから、無意識で言葉にすることはないだろ

        よって、いまどき「台湾省」などと無意識に口にするのは、「あそこは人民共和国の一部だ」と思い込んでる…

        • by Anonymous Coward

          いや、くだんの自称軍事評論家がどんな意識を持ってるかについてはどうでもいいんだ。書いてる内容が間違ってるならそこを指摘してほしい。「中国共産党の犬だから信用できない」ってだけじゃただの印象操作だよソレ

    • by Anonymous Coward

      まだL6対応ではないけど、従来何十万円もすると言われていたRTKも
      数万円のチップが出てるし( http://eetimes.jp/ee/articles/1603/01/news014.html [eetimes.jp] )、
      本格運用されたら、それなりのモノが出るんじゃないの。

  • by Anonymous Coward on 2017年10月12日 19時18分 (#3294755)

    6センチというのは静止状態で、衛星が5機以上あっての状況下です。移動体は12センチです。

    で、CEATEC三菱電機ブースの説明では自動運転に求められる十分応えられる精度だとこれが必要という話でした。

  • by Anonymous Coward on 2017年10月12日 23時08分 (#3294912)

    >みちびきによる測位精度向上は日本でしか使えず、センチメートル単位の精度は過剰という声もあるようだ

    あんたら狂ったように安全やら精度やら要求するでしょうに、そりゃないわ・・・

  • 「コア、みちびきのセンチメータ級測位を実現する受信機の開発に着手」
    http://qzss.go.jp/news/archive/core_170719.html [qzss.go.jp]

    個人使用では過剰でも、センチメートル即位を業務で使いたいところもあるだろう。

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • > センチメートル即位を業務で使いたい

      はい!まさにあらゆる分野で、センチ幅の制御によるイノベーションが期待できます。
      たとえば・・・

      農業では、畝(幅3-40cm)単位でのドローン制御による効率的な農薬散布や、
      果ては田植えや種まきから収穫までの完全自動農業に至るまで。

      大型コンバインなどに向かない、我が国独特な山間などの狭小農耕地でも
      ドローンなら活躍できます。現実として国土に違いがある以上、
      ガラパゴスとかの批判がいかに的外れか、この例だけでも理解できるのではないでしょうか。

      さらに自動運転でもGPS制度が上がれば、
      衝突検知(予知) を画像認識以外で制御できる可能性が生まれてきます。
      理想は両技術併用の補完ですね。これは人命に関わることですから精度向上は
      国民として大歓迎すべきことです。

      その他、建築測量でもGPS精度が上がれば様々なところで役立ちます。
      まあ、とにかく枚挙の暇がありません。

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    • 地殻変動の測定とかセンチメートル単位で記録する必要はあると思う。

      科学なんてデータの精度が細かく頻度が覆いほどいいに決まってるんだし。

      親コメント
      • http://www.hitachizosen.co.jp/gps/sokui/continuous/geonet/ [hitachizosen.co.jp]
        >日本全国の電子基準点で観測されるGPSデータは、昼夜を問わずリアルタイムで、つくばの国土地理院測地観測センターに集められ、ミリ単位の精度で地殻の変動を監視しています。

        現状でもミリ単位での計測ができてるらしいけどどうやってんでしょうね、コレ。

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        • 電子基準点は、ディファレンシャルGPSじゃなかったっけ。測位に時間がかかる。

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          • by Anonymous Coward

            mmの精度なら干渉測位でしょう。数十分かかるし静止している必要があります。

        • by Anonymous Coward

          http://terras.gsi.go.jp/geo_info/GNSS_iroiro.html#network [gsi.go.jp] な感じで配信業者からデータを得ているんですよね。
          この観測データが、みちびきから送られてくるようになって、どこでも自由に使えるようになるよ、ということでは。
          新しい技術と言うより、観測データが受信しやすくなると言うことかとおもうんだけど。

        • by Anonymous Coward

          位置決定にはいろいろ手法があって、大雑把には、符号情報の位相を使う方法、キャリア電波の位相を使う方法、があります。
          キャリア電波の位相を使うと高精度にできますが、ちょっと難しい点もある。それをサポートするのが観測センターです。
          電波伝播の補正とか、統計処理とか、いろいろな手法で精度を(さらに)上げています。
          いまの民生GPSでの高精度化は、誤解を恐れて例えれば画像のアップコンに超解像つかって無理やり精度向上しているようなもの。
          (但し理論的裏付けはある・・・結果は位置だから明白)
          みちびきで出す電波は、早い話8kのテレビ電波出して精度を上げるようなものです。
          衛星との距離は短いほど精度は高いというのもあり、天頂配置はこれも有利です。(大気の影響受けるので)

    • by Anonymous Coward

      RTK(Realtime Kinematic)による高精度測位なんていうのもあって,こっちを整備してもいいのかな.

  • by Anonymous Coward on 2017年10月12日 18時31分 (#3294709)

    みちびきで天頂しか見えないような環境では、同時にマルチパスもあるような環境なんです。
    あーたいへんだ。たいへんだ。(棒)

    精度向上すると集合住宅の部屋番号まで割れるような事態に!なりかねませんから
    今以上にプライバシー保護については神経使う必要がありますね。
    あーたいへんだ。たいへんだ。(棒)

  • 測位方法に違いがあるわけでもなく、符号化方法もナブスターと互換性があるからGPS,グロナス、ガリレオ、北斗、みちびき全対応チップ作ってもさほどコストもかからん。
    程なく全部入りチップになるよ。軌道要素はファームウェアで保持するから、ファームで対応するかは別だけど。
    L6に関しては民生用機器に要らないだろうけど、GPS受信用のアセンブリは普通に秋葉原で買えるぐらい安くなってるからL6信号見てニヤニヤしちゃいけないのかよ。

    • by Anonymous Coward

      ガリレオだけ他と違って利用は有償だったハズだから普及しない予感

  • by Anonymous Coward on 2017年10月12日 18時23分 (#3294700)
    素晴らしい
  • by Anonymous Coward on 2017年10月12日 18時24分 (#3294702)

    > みちびきによる測位精度向上は日本でしか使えず
    ん? 軌道的には日本と近い経度の国々で広く使える模様 [meti.go.jp](リンク先のPDFの5ページ目)。

    一方、cm精度を実現するL5の測位信号は、別段日本だけしか受信できないとは思われないけど。特許関係とかの人為的な施策で日本でしか使わせないとか?(ありそうもないなぁ)

    とりあえず、専門の方の意見を乞う。

    • by Anonymous Coward

      測位信号の名前、間違えました。

    • by Anonymous Coward

      専門家じゃないけどL6で使っているディファレンシャル情報は日本の電子基準点を元にしているからじゃないかな?
      海外の情報を日本国が予算をかけて送信する必要もないだろうし、データの妥当性を含めて海外が提供するかしらと。

      L6以外はオッケーでしょう。

    • by Anonymous Coward

      みちびきのL6 (LEX) 信号は、ヨーロッパのGalileoのE6信号と互換だったような…?

  • by Anonymous Coward on 2017年10月12日 20時18分 (#3294810)

    言っていたのがもう既に4機体制か
    やっぱり北朝鮮情勢睨んでんだろうな

  • by Anonymous Coward on 2017年10月12日 20時52分 (#3294835)

    みちびき非対応のスマートフォンって
    ソフトウェアアップデートで対応したりはできないんですよね?

    アンテナは共通だと思いますが
    受信は、専用のチップがいるんですか?
    それとも、SoCに含まれているようなものなんですか?

    対応製品は、日本以外企業でも
    日本製と同等に対応が進んでいるんですか?

    あと、R246と首都高渋谷線が重なっているところで
    曲がるところわかんなくなるのは回避できますか(苦笑)

    • 「みちびき対応」という表記にも二種類の意味があって、

      ・既存のアメリカのナブスターGPS衛星と互換のL1C/A信号を受信できるという「みちびき対応(L1C/A信号)」
       これはGPS衛星が増えたのと同じ意味しか持ちません。GPSの測位精度は今までと同様。

      ・みちびき独自の高精度信号を受信できるという「みちびき対応(L6信号)」
       センチ単位での測位が可能に。

      いまんとこ民生機で「みちびき対応」ってのは「みちびき対応(L1C/A信号)」だけなんだよね。
      http://qzss.go.jp/usage/products/list.html [qzss.go.jp]

      親コメント
      • >・既存のアメリカのナブスターGPS衛星と互換のL1C/A信号を受信できるという「みちびき対応(L1C/A信号)」
        > これはGPS衛星が増えたのと同じ意味しか持ちません。GPSの測位精度は今までと同様。

        GPSと較べて、高い仰角での測位が可能なのは大きいと思いますよ。
        今まで別の測位方法を使うしかなかったビルの谷間や渓谷・山脈の中でも、通常のGPSと同程度の制度が維持できるというのは、実は防災や救急活動などでの大きなメリットがあるような。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      SoCが対応していてソフトウェアアップデートで対応できるはずの機種もあります。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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