Science誌、日本の研究者による論文捏造疑惑を取り上げる 47
ストーリー by hylom
不正が続く国日本 部門より
不正が続く国日本 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
Science誌に8月17日付で「TIDE OF LIES(嘘の潮流)」なる記事が掲載された。日本における科学論文の捏造についてまとめたものだ(東洋経済)。
記事では弘前大学医学部の元教授である佐藤能啓氏による科学論文捏造疑惑や、論文を撤回した回数の多い人物ワースト10に日本人は5人が入っているということなどが取り上げられている。
東洋経済がこの記事を取り上げたことからこの話題が広まっているが、組織の体質によるものか、制度設計が悪いのか。日本に捏造を量産する研究者が多く誕生する理由はいったいどこにあるのだろうか。
1ミリも容赦しないスタイル (スコア:5, 興味深い)
元記事の「TIDE OF LIES」読んだけど相当辛辣ですね。
日本人研究者の「われわれ日本人はお互いに人を信じるという前提があるからだ」という言い訳に対して「それは捏造を見抜けなかった理由であり捏造をした説明にはならない」と完璧なツッコミを入れ
論文捏造をしてバレた研究者が自殺したというニュースに続けて「たとえ研究者が死んでも論文は生き続け拡散され彼の嘘に基づいた研究はほかの研究者の時間を奪っていく。研究の方針すら歪めていくけどいったいどう責任を取るんだい?」と死んでも容赦しないスタイルがいっそ小気味いい。
Re: (スコア:0)
現状では研究不正「らしき」が見つかるとその研究者が所属する機関が調査することになっているらしいのですが、それでは身内に甘かったり、機関内部の政治があったりして、外部からみて公正な判断がされていない可能性があります。予算がかかっても会計監査のような独立した機関を設立し、そこで第三者的な視点から「捏造を見抜く」必要があるのではないでしょうか。
単に日本の研究者のモラルが低く身内に甘いだけでしょ (スコア:1)
政府や企業の不正と何も変わらない。なーにが制度設計だ。自分に甘いのもたいがいにしてほしい。
Re:単に日本の研究者のモラルが低く身内に甘いだけでしょ (スコア:5, 興味深い)
元記事を読む限りでは、そういう論調ではないようですよ?
日本に捏造する研究者が多いという単純な問題ではなく
いったん捏造に手を染めた研究者が、特に裁かれることなく
ひたすら捏造を繰り返すようになって捏造数を嵩上げしている、ということが
書かれていました。
ランキングも、日本人全体の捏造数(論文撤回数)ではなくて
論文撤回した研究者の、その一人あたりの撤回数で計上していましたよ。
本来なら佐藤能啓という方も、
もっと早い時期に誰かが捏造を指摘してやめさせれば
そこまでの数にはならなかったんです。
小保方さんも、早稲田の学生時代からその傾向があったそうで、
そこでしっかり指導役の教授なりが道を正してあげれば
大事になる前に止められたんです。
そもそも不正というのはどの国のどの人種だろうと必ず、
そんなに違わない割合で起きうるものと考えるべきです。
なのにこういう表に出る数字に差が出るってことは、
そういう不正を早期に検知する社会的な制度なり組織の意識なりが
その国では育ってないってことですよ。
Re: (スコア:0)
> そもそも不正というのはどの国のどの人種だろうと必ず、
> そんなに違わない割合で起きうるものと考えるべきです。
人種は関係ないだろうけど、その国の文化背景は多大な影響を与えるだろ。
Re: (スコア:0)
そういうタイドが良くないって話だ。
Re: (スコア:0)
なるほど、それで TIDE OF LIES なのか。
Re: (スコア:0)
江戸時代に、日本に来た外国人が(確かペリー)日本人は嘘つきという報告を本国に送っているそうな。
かなり筋金入りの嘘つきらしいぞ。日本人は。
Re: (スコア:0)
他人が見てないと思ったら不正し放題のくせして
自分たちは真面目で礼儀正しいと未だに固く信じてるという
Re: (スコア:0)
ホントにけしからんなアメリカ人は
Re: (スコア:0)
日本の組織だと不正を正したり告発する行為に対して、「正しい行い」よりも「融通が利かない」「面倒な奴」という判断が下されやすいと思われます
研究職や大学内だけに限られた話ではなく全ての日本人の問題ですね
すば洞 (モデ権なしにつき) (スコア:2)
日本人というか、日本人的な組織体質の問題かな。
「和を以て貴しとなす」とか「ことなかれ主義」とか「忖度文化」とか。
Re:単に日本の研究者のモラルが低く身内に甘いだけでしょ (スコア:1)
日本人て、絶対的な正・不正を信じてないから。
一神教でないと、そうなるんじゃないかなー?
神と言わなくても絶対権力でも同じだけど。
the.ACount
Re: (スコア:0)
日本の組織だと不正を正したり告発する行為に対して、「正しい行い」よりも「融通が利かない」「面倒な奴」という判断が下されやすいと思われます
研究職や大学内だけに限られた話ではなく全ての日本人の問題ですね
学内で研究不正を告発した研究者のほうがクビにされるという事例もありましたもんね
価値のない無駄な大学が多いせい (スコア:1)
まともな研究活動をする能力がなくとも、肩書きを持って教壇に立つ人間に需要がある。
そこから論文を濫造する文化が生まれ、日本に浸透している。
Re: (スコア:0)
日本は権威主義だからね、しょうがないね。
さすがサイエンス (スコア:1)
さすがヘンドリック・シェーンを世に送り出したScience、面の皮の厚さが一味違いますな
Re: (スコア:0)
ただの負け惜しみにしか聞こえんから、そういうのやめとけ。
Re:さすがサイエンス (スコア:1)
実際、負け惜しみだし。
the.ACount
全然知らずに言うけど (スコア:0)
日本だけ論文提出ノルマがあって、むりやり論文ひねり出す人が多いとかいうオチじゃないよね?
Re:全然知らずに言うけど (スコア:2, すばらしい洞察)
形式的に、言い換えると属人的ではない方法で評価する傾向は強いと思います
年齢と同じだけ論文を書けば教授になれる
(論文の内容は問わない)
とか
学歴だって、学校名や入試の偏差値で評価される割合が大きく
専攻を問われることは少ないでしょう
Re: (スコア:0)
日本なんかよりよっぽど成果主義、資本主義を徹底してる国は他にもあると思うけど
そこに比べてノルマが厳しいなんてことあるんかね。
Re:全然知らずに言うけど (スコア:1)
成果を判断する人の質の問題では。
論文の数とか残業時間とか、表面的な数字でしか判断できない無能上司が多いんだよ、日本には。
Re:全然知らずに言うけど (スコア:1)
表面的な数字ですら判断してないんじゃないか?
その場その場で恣意的に判断してばかり。
Re: (スコア:0)
あるある。metooされて困る人多数。
Re: (スコア:0)
そもそも大学として各教員に何をして欲しいのかはっきり言わないからね
Re:全然知らずに言うけど (スコア:1)
日本の場合はノルマクリアでペナルティゼロだけど一切プラスに行かないから、成果主義って言わないんじゃね
Re: (スコア:0)
件の佐藤氏は200以上の論文発表してるので、ノルマがあったとしても大幅に超えてるんじゃないですかね。
根本的に科学的真実に興味が無くて、論文数を競うゲームに興じてるように感じます。
研究しすぎじゃない? (スコア:0)
夏休みも春休みも研究に明け暮れる。たまに遠出をする場合も学会発表で飛び回るだけで、遠くに来たからとついでに旅行しようにも事務局から許可が出ない。
研究以外でも学生指導や書類作成に追われる日々。不正対策、アカハラ対応などなどやるべきことは毎年増えていく一方。
そんなのが最近の研究者の姿として思い浮かぶんだけど、せめて1ヶ月くらいはまとめて休暇取れるようにした方がいいんじゃない?
不正だなんだってのはタコツボ化した場所では温床になりやすいんだしさ。なるべく他の分野の研究者とかそれ以外の人達とも交流取るようにした方がいいって。
不正なんかしないって人もいいリフレッシュになるでしょ。若い研究者ほど結果を出すのに焦るのはわかるけど、若いうちほどそういうのは大切だと思うんだよね。
制度的に休みを取りやすくするとか、若手の待遇良くするとか出来ないのかな?いろんな分野を集めた交流イベント開くとかさ。
Re: (スコア:0, すばらしい洞察)
無能な人ほど「私は忙しい」って言いますね
自分の時間さえ管理できない人に
まともな研究や仕事ができるとは思えません
Re: (スコア:0)
無能な人ほど「私は忙しい」って言いますね
こう言うこと言う人ままいらっしゃいますが、どういう思考をしてるんですかね?
まぁ、無能な人で「私は忙しい」と言ってる人も一定数いるとは思いますが、「私は忙しい」と言う人が無能かのような言い草はまともに仕事や研究をしている人間のそれとは思えませんね。
Re: (スコア:0)
それ、いくつのサンプル数を見た結論ですか?>無能な人ほど「私は忙しい」って言いますね
Re: (スコア:0)
「せめて1ヶ月」?そんな夢のような話しても仕方がない。
というかせめて盆正月くらい休めるようにして欲しい。できれば日曜日も。
雑用だけで毎日が過ぎていき、研究なんか土日にできれば御の字。
という大学教員生活をやめて民間企業に移って正解でした。
日曜日はもちろん土曜日も休める夢のような生活です。
Re: (スコア:0)
研究というか、雑務が多すぎて研究に集中でいていないというのは日本の研究者の問題としてよく取り上げられますね。
研究に集中できる時間を増やしてあげるだけでも、ねつ造論文を減らせる一因にならないかなぁと思ったりするわけで。
時間がないからでっちあげるという側面もあるでしょうから
研究者の労働形態がブラック気味なのは確かにそうですね
Re: (スコア:0)
全共闘世代はもういないのでは?
バブル時代おいちゃんが学生の時の教授が、東大不法占拠とかの犯罪自慢を嬉しそうにしてたし。
おかげで左翼が大嫌いになった。
Re:そういう組織を率いているトップの問題 (スコア:1)
その暴力学生排除に日本共産党が大貢献して
その論功行賞で教授になった赤い大先生が
今は新しい歴史教科書を作る会の大物だからな
左右でもの見てるといいカモになるだけだよ
Re: (スコア:0)
>どうせ文科省から天下りのトップが居座ってるクソみたいなとこか
前川氏が辞めても文科省からの天下りは変わらないですね。文科省の人事制度や文科省自体を解体しないかぎりは。
Re:そういう組織を率いているトップの問題 (スコア:1)
>元教授である佐藤能啓氏
年齢調べて無いけど、教授なら若手とは言い難いですね。
一方、オボちゃんの例もあるので、世代のせいでもなさそうです。
個人的にはネットを含むコンピュータの発達でバレ易くなったのと、
歪んだ成果主義の弊害と思います。
過去に出版された論文も再検証したら、もう少し分かるかなと。
Re: (スコア:0)
部局長レベルもひどいです。
自分の部局をブランドとかのたまう割りには研究者として無能。その直属の部下たちはどうやって成果を出す?ボスより優秀なら問題ないのですが、
Re: (スコア:0)
長を批判するのって悪いことなのか?
批判する人がいないと独裁体制になっちゃうよ。
Re: (スコア:0)
質問には答えず話をそらす
悪いとも言ってないのに被害妄想
お薬足りてないんじゃないですか
Re: (スコア:0)
それが本当に真っ当な批判ならね。
政権に対する批判が、誹謗中傷や、批判する側にも当てはまるような内容でしかない状態が続くと、それこそ一党独裁に向かうよ。
批判できる環境は重要だし、正しい批判は大いに結構だが、批判することが目的化するのは逆効果でしかない。
# 極論、批判できることが担保されていれば、批判する人は居なくてもいい
Re: (スコア:0)
ほんとそれ。
正しい批判ができそうな場面ですら批判のための批判を繰り出されたりするともうどうしようもない。
でも彼ら自身が「代々の、または地域内同調圧力による惰性的支持」とか「(中身ゴミでも)反対意見を述べられる我々への支持」みたいなもので支えられていると考えると、彼らの批判が中身のない批判のための批判に終始するのも致し方ないのかも知れない。
彼らの熱烈な支持者が望んでいるのがその中身のないゴミなのだから…
日本人に限ったことではないけれど、大衆って括りで見ると文章読まない人が多すぎる。
意図的に誤認させる文章はもとより、ちょっと複雑な関係が書かれているだけで被害者と加害者を取り違えたりデマ飛ばしたり…