米国でゲノム編集大豆を使った「健康に良い」大豆油が流通開始 20
ストーリー by hylom
突然変異や品種改良に近いから安心、というわけではないが 部門より
突然変異や品種改良に近いから安心、というわけではないが 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
米国ではゲノム編集(遺伝子編集)で品種改良した大豆から作られた、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が少ない大豆油「Calyno」が2月から流通しているという(WIRED)。
こういったゲノム編集が行われた作物については、日本でも厚生労働省が流通を認める方針を示しており、早ければ今夏にも流通が始まるという(日経新聞)。ゲノム編集食品としては、栄養価の高いトマトや芽に毒の無いジャガイモなどが開発されている模様。
遺伝子編集は特定の遺伝子のみを書き換える技術で(過去記事)、他の生物の遺伝子を組み込む既存の遺伝子組み換えとは異なり、自然に起こる突然変異や従来の品種改良と区別がつかないとして、安全審査やゲノム編集食品であることの表記義務付けなどは行わない方針を示している。そのため、気づかないうちに食卓に並ぶ可能性もある。
品種改良と違わないという議論は不毛。どちらも情報公開すべき (スコア:1)
今はゲノム編集して効果を確かめたあと、そのままでは販売できないから改めて従来の手法で品種改良を行なって作付けして販売する。
これはもう意味がないので、最初からゲノム編集を認めた方が効率的で良い。
ただ、何もなしというのはいざという時の危機管理も何もできない。
ある時点で標準のゲノムセットを記録しておいて、手法は問わないがどこをどう改変したかトレーサビリティを確立すべきなのでは?
Re: (スコア:0)
編集目的箇所以外の変異も出るので、そのリスクを排除できるには結構な利点。
遺伝子完全に理解した (スコア:0)
それは編集の効果が完全にわかっているという前提でしょ。実際には思わぬ副作用があるかもしれないし他に編集が必要な箇所があるかもしれない
Re: (スコア:0)
ゲノム編集で効果を確認したあと従来手法で作り直す意義の話ですよ?
「健康に良い」食品を買う人がゲノム編集食品を買うのか? (スコア:1)
健康に良い食品を求める人というのは、基本的に遺伝子組み換え食品とかも信用できないとしてNGだと思うのですが、健康に良いゲノム編集食品を作ったところで売れるんでしょうか?
これが、健康に良い稲を作って国民の健康水準を上げよう、みたいな話なら別ですが。ゲノム編集の良し悪しはともかく、ビジネスとして純粋に疑問。
Re: (スコア:0)
枕詞が「健康に良い」では弱いんじゃないだろうか
どうせなら、ダイエットに効果的とか、ハゲに効くとか・・・
Re: (スコア:0)
少なくとも日本では売れないでしょうね。
スーパーで売っている納豆全部に、(遺伝子組み換えでない)って書かれているのを見ると。
二千円札のように、売れない以前に、置いてもらえないのかもしれないけど。
Re: (スコア:0)
製薬分野は遺伝子組み換えが定着してますよね。
インスリンも遺伝子組み換えで製造してます。
Re: (スコア:0)
インスリンを生産する大腸菌を摂取するわけではないし、目的物質以外の
有害な物質も同時に生産するかもしれないが、精製してしまえば特に
問題が無い製薬と一緒にするのはどうかと。
従来品の2倍の収量がある遺伝子組換さとうきび(上白糖、グラニュー糖、
三温糖用)とかなら、さして問題にはならないでしょう。
本問題において知っておくべきこと (スコア:1)
まず、アメリカはゲノム編集食品に対しては規制しない(安全性の確認は開発メーカー任せ)。
日本は、厚生労働省食品衛生分科会新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会 [mhlw.go.jp](長い!)で議論中。大枠は次の通り。
詳しいことは上記調査会の議事録や資料を読んで。
俺は買わないけど (スコア:1)
ゲノム編集(遺伝子組み換え)された大豆を使って作られた豆腐ならそのものだから論外だが、油なら品質的にはそれほど変らないのでは?
例えば糖が多くなるようにゲノム編集したトウモロコシからアルコール作るとかなら有りだと思うのですが
Re: (スコア:0)
豆腐だって大豆を砕いてから加熱して作られた豆乳から作る訳だから豆乳の生成過程で細胞は破砕されるし加熱もされるので
遺伝子組み替えの影響なんて無いと思うけどな。
というか、別に遺伝子組み替え大豆でも良いから
ちゃんと塩化マグネシウムを凝固剤に使った豆腐を作ってほしい。
国産有機大豆を使ってても
凝固剤が硫酸カルシウムでは画龍点晴を欠くことこの上ない。
Re:俺は買わないけど (スコア:1)
遺伝子組換食品の問題点は細胞がどうのじゃないと思うよ。
組み替えられた遺伝子が作り出すタンパク質とか、その手の物の毒性が分からない事じゃないかな。
急性毒性なら、まあ、比較的簡単に分かる。動物に食わせて死ねば毒だからね。これは普通にやる。
慢性毒性を調べるとなると、ものすごく金と時間がかかるし、内分泌撹乱物質としての性質となれば、更に、更に、更に、金と時間がかかる。
死人が出るとか広範な健康被害が出るとかの特別な理由が無いかぎり、あるいは相当な変わり者の研究者でもいないかぎり、調査されることは無いと言って良いだろうよ。
で、調査をしても、毒性があるのか無いのか分からんから毒性は無いの様な結論となってしまうケースも多い。
ビスフェールAなんざ、毒性がありそうなんで調査が行われたが、一時は毒性なしの結論が出ていた。今は毒性ありという事になっているけどね。
すこし前にグルタミン酸ソーダの話題があったけれど、なぜ味の素が合成法によるグルタミン酸ソーダの生産を止めたかと言えば、副生成物による広範な健康被害が出そうだったから。
毒性の調査は一企業でできる事じゃないと味の素は明言してたしね。
大事になる前にヤバイものを売るのを止めた味の素は、比較的良心的な会社なんじゃないかな。
止めるまではヤバイものを売っていたのはあるにしても。
抗生物質入りのグルタミン酸ソーダを今々売っているにしても。
ところで凝固剤に硫酸カルシウムを使うってポピュラーなのかな?
硫酸カルシウムは水への溶解度が小さいから、塩析が起こりにくいと思うが。
それよりグルコノデルタラクトンを止めて欲しいかな。
自然界の突然変異と大差ないという比較の根拠は? (スコア:0)
突然変異のコレクションを用意して比較しているとも思えないのだが。
同種のソフトからソースコードを切り貼りしても、何の問題もない場合もあれば潜在バグが混入する事もあれば顕在バグとなる場合もある。
DNAをダイレクトに読み解いて、影響もすべて読み解けるくらいのレベルに達しているのならともかく、未熟な読解レベルな者に製品ソフトウェアの改変を任せないのに、DNAなら任せると言うのがよくわからない。
Re:自然界の突然変異と大差ないという比較の根拠は? (スコア:1)
えっ?
Re: (スコア:0)
誰も改変できないじゃないか!それより未熟じゃないと思ってる人の方が怖いよw
怖いは、根拠のない自信家だよ
「そこは、私が書いたから大丈夫です」とか
「(私が見つけられない不具合はないので)大丈夫です。問題ありません」とか
「この言語は理解した」とか(実際に書いたコードの最長は20行で、理解できてないことが理解できてなかった)
ジョークではなく、真顔での発言である。
Re: (スコア:0)
元コメは「往々にして未熟な読解レベルな者が製品ソフトウェアの改変を任されてれるだろ」ってことだと思うけど
編集するなら (スコア:0)
規制が追いついてないのが問題 (スコア:0)
遺伝子編集技術自体に問題はないだろうけど
社会が追いついてないことのほうが問題だろうな
何かやばい方向に編集した作物を
ゴミ捨て場に生えていたとして広められたら防ぎようがないんだよな
深センのスタートアップで高速ゲノム解析を安価に実現してるところがあり
巨大なゲノムアーカイブをつくってるらしいけど
作物の品種のゲノム登録制度も検討しないといけないんじゃないだろうか?