製氷潜水艦で北極圏に氷山をリリースするというアイデア 32
ストーリー by hylom
エネルギー問題をなんとかできれば悪くないんだが 部門より
エネルギー問題をなんとかできれば悪くないんだが 部門より
Anonymous Coward曰く、
地球温暖化の影響で、北極の氷河が融解しつつあることが報じられている。氷河の融解は北極圏の生態系に大きな影響を与えると考えられているが、製氷装置を備えた潜水艦を使って人為的に北極海に氷山を作るというアイデアが考案された。
この氷山製造潜水艦は、海中に沈むことで内部の水槽に海水を集め、そこから塩分を抜いた上で凍結させ、その後その氷を海に放出するという仕組みを備える。水槽のサイズは2,027立方メートル(202万7千リットル)で、これら潜水艦で艦隊を組むことで、氷河を作り出せるという。
一方で氷を作り出す際に必要なエネルギーを賄うために温室効果ガスの排出量が増える懸念や、どのようにその電力を供給するのか、といった点については説明されていないようだ。考案者も、このアイデアは気候変動を抑えたりや温室効果ガスの排出量を削減するものではなく、北極圏の生態系を守るためのものだと説明している(MACH、ナゾロジー、Slashdot)。
熱効率は無視なのかな? (スコア:3)
締め切った部屋の中で冷蔵庫のドア開けても冷房にならないじゃん?
損失考えると、作った氷以上に熱が出るんだから、結局温室効果解消しないと氷河の融解を促進するだけじゃね?
uxi
Re: (スコア:0)
逆に貴方は海氷減少による効果を計算してませんね。
熱効率分マイナスでも、それにより太陽熱の吸収分がそれ以上に減れば十分にプラスって考えでしょう。
Re: (スコア:0)
高緯度地帯の話なのでそんなもんじゃプラスにはならない気がする…
それに製氷装置自体が海水中にある前提なので普通に考えれば熱の放出先は海しかなく、海水温度を直接上昇させることになる。
海水温を上げないように氷を作るとなると、ここに出されてる案よりはるかに大掛かりでめんどくさいものになるだろう。
Re: (スコア:0)
どうだろうなあ。
世の中イロイロやっても「結局太陽には勝てない」ってのが多々あるのを考えると。
ただ潜水艦なんて不要だと思うんだ。
海水くみ上げて淡水化して、アイスキューブかなんかの形でバンバン流せば良いのじゃなかろうか。
そのアイスキューブも氷山の上に製氷皿置いて置いて淡水化した水を注ぎこむだけで。
淡水化プラントと冷蔵庫の自動製氷機のデカい奴が有れば良いかなと。
Re:熱効率は無視なのかな? (スコア:1)
この場合「太陽からの熱量」は直接には関係なく、「氷のない海面とある海面との差」だけが問題です。太陽の高度が低いこともあって、反射率による吸熱量の差がどれくらいあるかなぁ。
どっちにしろ氷を作るのは地上の方がいいと思います。
「多量の氷を作る=すごい量の熱を出す」なので放熱は避けて通れなくて、海中では熱を捨てる方法が限られてしまう。
「温暖化抑止とかじゃなく生態系維持が目的」と言ってるところから見て、考案者はあまり熱収支とか放熱のことは考慮していないんじゃないかなという印象が。
Re: (スコア:0)
反射率いじるなら人工雲の方が省エネだったりするかなあ
出来るかどうかは置いといて
Re: (スコア:0)
もしかして北極に吹雪を起こした方が早い?
Re: (スコア:0)
考えてないでしょうねー
スタンドアロンの潜水艦では、氷作った分だけ海水温上昇してより多くの氷が溶けるオチしかみえないw
Re: (スコア:0)
実は潜水艦と言っているけど、
>淡水化プラントと冷蔵庫の自動製氷機のデカい奴が有れば良いかなと。
コレに近い構造の様だ。
Re: (スコア:0)
塩分による凝固点降下で海水温が0℃以下でも凍らないのは自明として、それ故塩分を取り除けば勝手に凍ると記事からは読み取れたのですが。
他にも海水の場合は真水のように4℃で密度最高にはならず、底に行くほど密度の高い低温の水になるので潜水艦を使うようですね。
Re: (スコア:0)
なるほど、と思ったけど逆浸透膜で塩分を抜くとしても、抜いた水がすぐ結氷してしまい凍結で膜が詰まってしまいそうな気はする。
Re:熱効率は無視なのかな? (スコア:1)
塩分を抜いた上で凍結させ、とあるので、表層の0℃以上海水を集めてから塩分抜いて、
それを水深の深い・温度の低い場所で排水口が詰まらないような工夫をして排出して、後は勝手に凍って浮いていく感じですかね。
Re:熱効率は無視なのかな? (スコア:1)
ちょっと沈んでプールに水を注入、浮上して逆浸透膜で淡水化、巨大な冷凍機(giant freezing machine)と低い周囲温度(chilly ambient temperature)で氷を作る、艦が沈むと氷が浮き上がって、水が入ってきて最初に戻る。
みたいな感じです。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
氷河の融解が促進されたら、それをさらに上回る量の氷山を作れば問題ない
Re: (スコア:0)
氷も畑でとれそうですね
Re: (スコア:0)
単純な温度もそうだけど
>海水を集め、そこから塩分を抜いた上で凍結させ
塩分を抜くのにどの程度のエネルギーを使うんだろ?
ちなみに大きさが
>水槽のサイズは2,027立方メートル(202万7千リットル)
という事で、ざっと50mプールぐらい。
奇跡も魔法もないんだよ (スコア:0)
エントロピーを凌駕できないので、エネルギーを使った分熱となって発散され温室効果を後押ししてしまう(地球圏外に熱を逃がせばOK)。
でもタレコミにある通り「北極圏の生態系を守る」ためだけなら、温室効果そのものは将来の技術で克服してもらうことを期待して北極圏だけ延命をさせることはできるんじゃない
アムール河とオホーツク海の 海氷 (スコア:2)
淡水化なんて不要。ひたすら、河の水を凍らせて戻せば大丈夫。
エニセイ河とかオビ河とか、シベリアにはあるけどグリーンランドやカナダには名のある河がないのは、アジアのモンスーンの影響がないというのもあるかもしれない。
日本がすべきなのは折角降った雪を解かさないように氷室に入れることかも知れない(マテ
気持ちだけは貰って置こう (スコア:1)
氷が浮くことで冬の北極の極寒の大気と海水の間が断熱されてしまう、真冬に潜水艦で氷を破って海水を氷の上に散布することを繰り返せば、氷が厚くなって次の夏にたっぷり溶け残ってくれるはず。白熊だって大喜び。
ポンプで海水を撒くだけだから消費電力も少なくて済む。
オカシイ、なぜ誰も書かない (スコア:0)
氷山空母ハバクック!!!!
製氷潜水『艦』 (スコア:0)
なぜそんな船に軍籍・戦闘機能を与える必要がある。
Re:製氷潜水『艦』 (スコア:1)
日本語の潜水艦と潜水艇の違いは軍籍があるかどうかだけど、
英語のSubmarineとSubmersibleの違いは形状とか潜れる深さ。
Submarineは横に長くて普通の船としての航行力も持ってるけど、Submersibleは球形に作ったりしてより深く潜ることを目的にしている。
じゃあなんでそういう意味のすれ違いがあるかって言うと、
そんな海面下ギリギリの浅い深度を水平に高速で移動する用があるのは軍艦だけで、 民間の探査船は横の移動はどうでもよくて深ければ深いほど研究やら調査やらに役立つっていう違い。
今回のは海水を補給するためにちょっとしか潜らないからSubmarineでよい。
Re: (スコア:0)
要は「非軍用潜水艦であり小型の深海探査艇ではないもの」を指す単語が
日本語になく、仮に民生用でも「船」ではなく「艦」と呼ぶのが普通だと
Re: (スコア:0)
この件に限っては、「製氷潜水『缶/罐/鑵』」で良いだろう。
Re: (スコア:0)
運用できるのが軍しか想定できないからじゃろ。
それともそれだけの規模の活動ができる「潜水艇」をお役所や民間が新造する?
Re: (スコア:0)
軍籍はともかく戦闘機能は関係ないのでは?
Re: (スコア:0)
「艦」と呼ばれる船には、「軍艦」と「軍籍にない民間及び(準)政府機関の武装(用の)船」の二通りがあり得ると思ったからだが。
例えば軍艦用に造ったけど軍が受領する前の武装艦とか、軍籍から抜かれた記念艦・標的艦とか、沿岸警備隊の船とか、国王・王室所有武装艦とか、党の武装艦とか、情報工作組織の武装船とか、犯罪組織の武装船とか、私掠船とか辺りなら、「艦」と呼ばれることもあり得る。
星野鉄郎「軍艦ですか」
キャプテンハーロック「戦闘艦だ」
Re: (スコア:0)
海水から塩分を除いて凍らせるってことは、活動するたびに艦内に塩が蓄積されます。
で、「敵に塩を送る」っていうでしょ。
つまり塩の管理は戦闘行為の一環なんですよ。
凝固熱はどこに捨てるんだ? (スコア:0)
潜水艦じゃ周りの海水が熱くなるだけだろ
氷山空母 (スコア:0)
作る方じゃ無いけどこんなのを思い出した
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E5%B1%B1%E7%A9%BA%E6%AF%8D [wikipedia.org]