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プラスチック系の化学繊維を使ったティーバッグからは大量のマイクロプラスチックが出る 58

ストーリー by hylom
そりゃそうだ 部門より

Anonymous Coward曰く、

紅茶のティーバッグには化学繊維が使われているものがあるが、このティーバッグから大量のいわゆる「マイクロプラスチック」が放出されているとの研究結果が発表された(Environmental Science & Technology誌掲載論文NEW SCIENTISTWedgeSlashdot)。

ティーバッグの素材としては紙や化学繊維が使われているが、今回問題となっているのはナイロンやポリエチレンテレフタレート(PET)系の化学繊維を使ったもので、実験ではティーバッグ1袋あたり約116億のマイクロプラスチックと、31億のナノプラスチック(マイクロプラスチックより千倍小さい粒子)がお湯の中に放出されていることが分かったとしている。これは一般的な飲食物に含まれる量の数千杯に相当するそうだ。ただ、これらが健康に及ぼす影響は不明だという。

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  • 全く無いとは言いませんが、塊から剥げ落ちやすい形状として考えた場合、繊維状>フィルム状>板状、みたいな要素がありそうな気がするのですが、そういう訳でも無いのでしょうか?
    化学繊維の服を洗濯する事でマイクロプラスチックが大量に出る、みたいな記事を何処かで見た気がするので。
    ある程度の大きな固体としての塊(例えばPET素材のボトル)よりは、繊維(服とか、今回のティーバッグ、リプトンのテトラバッグみたいなの?)の方が、繊維の先端から崩壊しやすいかな、とか思ったのですが。
    • >繊維状>フィルム状>板状

      まさにその通りで、その証拠の一端が今回の研究発表では?

      ただ、どちらかというと先端というより表面の毛羽立ちから剥がれ落ちるという方がありそうで、
      比表面積の問題(表面積の比率が高いほうがヤバい?)のような気がしますが。
      #先端も関係しそうですけど

      親コメント
  • 商売の動きからすれば何を今更な話でしょうよ

    # いや、研究が進んで害が明確になれば生分解性ティーバッグの価値があがるから
    # 業界からはもっとやれって感じなのかな

    • by Anonymous Coward

      生分解性って人体が分解できるっていう意味じゃないんでは

      • 生分解性って人体が分解できるっていう意味じゃないんでは

        確かに体内での分解については、そういうことを目指している素材は一部ですね……

        人体が分解されるときに、環境に負荷を与えないように分解されますよということで
        「あなたが(死んだ後)、環境に与える負荷を軽減します」という売りにしてごまかしますか。

        親コメント
        • 不勉強でしたが、グンゼ社が医療用の吸収性縫合糸を国内で初めて製造したそうですよ。
          分解吸収というとこのようなイメージでしょうか。
          https://www.gunze.co.jp/products/medical/index.html [gunze.co.jp]

          口から入ったプラスティック繊維は安定そうだから、腸管にブスブス刺さるのかな。
          分解できないし、抜けないし、となりそう。
          元々、腸管上皮は生え変わりの早い組織だから、はがれて細胞ごと排出しちゃうんじゃないかなぁ、と。
          http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/088/research/2.html [brh.co.jp]

          個人的には、ティーバッグから「ちっちゃなプラスティック片」が沢山出てますよ、と言われても、そりゃそうでしょう、としか思えないです。

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        • by Anonymous Coward
          土葬前提?
        • by Anonymous Coward

          マイクロプラスチックは、人体には吸収されず
          消化管壁にへばりつく(さながら下水管にへばりつく油脂のように)か、

          便に混じって排出される(そして大海に)と思っていたのですが、
          人体に蓄えられるのでしょうか?

          • by Anonymous Coward

            人間のマイクロプラスチック「摂取」の一番の問題は、くっ付いて来たベンゼンなどの有害物質を体内で吸収してしまうこと
            ティーバッグの中に有害物質がないなら問題ない
            液体中だから肺に行くこともない

          • by Anonymous Coward

            >便に混じって排出される(そして大海に)

            排出後は一応浄化槽なり下水処理設備なりでろ過されるんじゃないのかなぁ
            #ろ過されたものは汚泥として埋め立て処理?
            ろ過しきれなかった部分のみが海洋へ行くけど、その比率は・・・????

      • by Anonymous Coward

        それどころか生分解性でも専用の施設で処分しないと汚染に対しては無意味という

        言葉から誤解してる人が多いけど、生分解性だからといって簡単に無害な物質に分解されるわけじゃない
        細かくバラされるだけ(マイクロプラスチックになるだけ)だったり、アホみたいに長い時間が必要だったり
        ペットボトルのリサイクルみたいに上辺だけで環境にやさしいと誤解されているパターン

    • by Anonymous Coward

      紙のティーバッグの数千杯分ということだな。

  • by Anonymous Coward on 2019年09月30日 15時33分 (#3693652)

    プラスチック製のあれこれ(点滴キットetc)
    から放出されてないもんですかね
    このへんパンドラの箱?

    • by Anonymous Coward

      量の差だろ。
      プラスチックであれば基本的に出ていると思われます。
      が、まあ微小な構造で表面積も大きく熱まで与える前提のモノだから特に多いんでないかと。

      • by nemui4 (20313) on 2019年09月30日 16時10分 (#3693678) 日記

        >プラスチックであれば基本的に出ていると思われます。

        食品関係だと、プラ容器や食器やカトラリーやら周りに溢れすぎてますもんね。
        一般家庭で利用している調理器具にも沢山あるでしょうし。(うちにはいっぱいある)

        We show that steeping a single plastic teabag at brewing temperature (95 °C) releases approximately 11.6 billion microplastics and 3.1 billion nanoplastics into a single cup of the beverage.

        一個のティーバッグでマイクロプラスチックが116億、ナノプラスチックが31億個ってどれだけの環境負荷になるんだろう。
        人体にはそんなに影響無さそうだけど、どこぞにたまりきって微小な生物に対する影響が高くなるのかな。
        プランクトンとかサンゴとか?

        紙製のティーバッグに戻しますか。

        #つい ティーバック と書きそうになる罠。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2019年09月30日 16時39分 (#3693702)

          ティーバッグで騒ぐなら、合成繊維の衣料をすべて禁止しましょう。
          比べ物にならないほど多量のマイクロプラスチックが我々の衣類から出ているでしょうに

          親コメント
          • なるほど (スコア:2, おもしろおかしい)

            by Anonymous Coward on 2019年09月30日 22時19分 (#3693930)

            ティーバッグよりティーバックの方が余程環境に悪いという訳だな。

            親コメント
            • by nemui4 (20313) on 2019年09月30日 22時28分 (#3693934) 日記

              ティーバックは洗わなければ良さそう。

              脱いでパックして、履いてた人の写真を付けて売っていた店が前世紀にはあったらしいけど。
              きっと環境に配慮していたのに違いない。

              親コメント
          • by Anonymous Coward

            いっそ、合成繊維に限らず衣料を禁止しましょう。

            #ネクタイと靴下は可

        • by renja (12958) on 2019年10月01日 7時45分 (#3694050) 日記

          キン肉マンの影響でティーパックだと思っていた子供の頃

          --

          ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
          親コメント
        • by Anonymous Coward

          環境中で検出される量が増えて来たって事は、分解されないって事だから。
          危険度は不明かもしれないが、野放図に増やして「あ、やっぱヤバかったわ」ってなったらシャレにならんかと。

          • by Anonymous Coward

            いやあ、さすがに胃液に耐えられるものじゃないでしょう。>マイクロプラスチック
            胃で溶けた後、人体に有害かどうかはともかく。

            • by Anonymous Coward

              溶けないんじゃないかな?
              昔歯磨きにタップリ入って居た時に、飲み込むとそのまま下までスルーして出るとか聞いた覚えがある。

          • by Anonymous Coward

            生命って、噴火で吹き出たり地面から風で舞い上がったりする鉱物系の微小粒子とか、何かが燃えてできるススとか、太古の昔からそんなのが漂ってる環境で生きてきたからなぁ。
            微小って以外に懸念点があるならともかく、今さらとしか思えない自分がいる。

        • by Anonymous Coward

          人類がマイクロプラスチックの影響を懸念し、全て紙製に置き換えていった結果、
          今度はマイクロペーパーによる環境汚染が社会問題に、、

      • by Anonymous Coward on 2019年09月30日 16時08分 (#3693674)

        コンビニ弁当をチンして食ってるのに、ティーバッグのマイクロプラスチックなんか気にしてもしょうがない。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2019年09月30日 16時24分 (#3693685)

    だいぶ古い話(30年以上前)だけど、新幹線の車内販売(駅構内販売も?)のプラ容器入りお茶を思い出した。
    食べ物の好き嫌いをほぼ言わない子供(当時)であった自分でも、一口含もうとしてすぐやめたほど酷かった。

    • by Anonymous Coward

      あれは品質より低コストを求められた樹脂中に残っているモノマーとか不純物とか添加された可塑剤とかの味、まともな?マイクロプラスチックなら高級紅茶の味を妨げることはない。

      あの時代だと、ペットボトルは普及してなかったし、お茶を缶入りや瓶入りにしても売れなかったのだと思う。

      • by Anonymous Coward

        0系の紙コップ最強説

        • by Anonymous Coward

          懐かしいあのペラペラのやつか
          あれって内側コーティングしてないのかな

          • by Anonymous Coward

            昔のお茶のプラ容器は多分ポリエチレン、新幹線の紙コップのコーティングは多分ワックス(蝋)。
            分子構造はほぼ同じで、違いは分子量と入れる液体の温度だけでは。

  • それが天然(生物由来)か人造(合成)かの違いだけ。

    • by Anonymous Coward

      食物繊維って、体内で分解されないから健康にいいとか言われてるんじゃなかったっけ。
      だったら、石油からできてても同じじゃないのか。と、俺も思う。
      それとも、プラスチック分解できるの?

      • 食物繊維が健康に良いという理由は食物繊維の種類によって色々。
        人体内で分解しないけれど消化管で脂肪や糖分の吸収の邪魔をしてくれるとか、
        胃は膨れるので食べたつもりになってカロリーを抑えることができるとか、
        善玉の腸内細菌が栄養源として利用して増えてくれるとか。

        マイクロプラスチックが、騒ぎになっているのは、その存在に気が付いたから。人体内で分解しないマイクロプラスチックの類の生理作用はまだ何も確定的には解っていないはず。何の影響も無いような気もするが、PCBとかアスベストみたいに安定な物質で人体に有害な作用なんて想像されていなかった例もあるし。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2019年09月30日 16時35分 (#3693699)
    マイクロプラスチックの数千倍のマイクロセルロースがお湯に溶け出すんじゃないの
    • by Anonymous Coward

      たとえ紙製の方が人体に有害でも、外に排出された後の方が大事、みたいな話になっちゃうのかな

    • by Anonymous Coward

      マイクロセルロースってのは、一般に「植物繊維」とか言うんじゃないのか(食えるものの場合食物繊維)。
      プラスチックと違って数千年(どころじゃない?)の実験結果があるわけで。

  • by Anonymous Coward on 2019年09月30日 17時24分 (#3693735)

    吸い込む場合は、電子タバコのオイルフレーバーの肺内の付着みたいな問題が起きそうな気がする。

    • by Anonymous Coward

      残念ながら既に大気中で確認されちゃってます。

  • by Anonymous Coward on 2019年09月30日 20時05分 (#3693872)

    頑張ったな。
    よし、次はピコプラスチックの数を数えるんだ。

    #もはやただのエチレン

    • by Anonymous Coward

      116億のマイクロプラスチックと31億ナノプラスチックってさ、サイズが1000倍小さいんだからナノのほうが数が圧倒的に多いでしょ。単に電子顕微鏡で見えなくて数えられなかっただけでしょ。

  • by Anonymous Coward on 2019年09月30日 23時18分 (#3693962)

    空気中を漂うホコリを我々は吸い込んでいないだろうか?

  • by Anonymous Coward on 2019年10月01日 4時11分 (#3694018)

    歯ブラシに歯磨き粉(研磨剤)つけて毎日歯磨き
    交換時期には見て判るほどへたれて磨り減るブラシ
    いったいどれだけのマイクロプラスチックを生み出しているやら

    • by Anonymous Coward on 2019年10月01日 8時33分 (#3694063)

      海洋のマイクロプラスチックの排出源は
      1)歯磨き粉・化粧品や工業的に使われる研磨剤
      2)洗濯時にはがれた化学繊維のくず
      3)海洋に流れ出たプラスチックごみから剥離したもの
      が主なもので、推定では2)がかなりを占めるんじゃないかということだそうな。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        ということは、100%木綿の服に回帰しろということだね。 脇汗の染みなど気にするなと。
    • by Anonymous Coward

      力入れて毛を曲げすぎなのが一番の理由
      メーカーは1ヶ月おきに交換しろとか、ステマやってるけどな

  • by Anonymous Coward on 2019年10月01日 8時55分 (#3694068)

    ティーバッグじゃないけど。
    紅茶と言わずお湯をカップに注げカップの含有物が湯に溶けるのは当たり前だよね。
    陶器だろうと金属だろうと。

    数だったら(分子数)すごい量(数)だよね。
    「これらが健康に及ぼす影響は不明」だけど。

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