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南鳥島海底のレアアースは魚が起源、ほかにも超高濃度レアアース泥が存在する可能性 21
ストーリー by nagazou
レアアースは魚が育てた 部門より
レアアースは魚が育てた 部門より
南鳥島周辺の水深6000メートルの海底には、レアアースを豊富に含む「レアアース泥」が存在していることが分かっており、産業技術総合研究所や海洋研究開発機構などが自律型無人潜水艦を使った調査を進める方針だ(日経新聞)。こういった超高濃度レアアース泥にはレアアースを集める特性を持つ魚の骨が多数含まれていることが分かっていたが、このレアアース泥は地球の寒冷化によって生まれたことが最近の研究で分かったそうだ(東京大学大学院リリース、朝日新聞)。
東京大学大学院の研究グループは、年代決定法を用いて、レアアース泥が約3,450万年前に生成されたことを特定した。その発表によれば、この時代は地球規模の寒冷化が始まり、海洋大循環が強まった。その結果、海山周辺の海に大量の栄養塩をもたらし、周辺で魚類が急激に増えたものとしている。さらに、同様の地形と条件を持つ海山を調査すれば、ほかにも高濃度レアアース泥が見つかる可能性が高いという。
参考文献 (スコア:2, 参考になる)
『太平洋のレアアース泥が日本を救う [google.co.jp]』(加藤泰浩・著、PHP新書)
「レアアース泥の成因解明と調査手法の確立 [jamstec.go.jp](PDF)」(加藤泰浩、戦略的イノベーション創造プログラム 次世代海洋資源調査技術研究開発成果資料集 Vol.3)
上記の研究の延長上に今回の発表がある。
それっ (スコア:0)
いいこと聞いた by ()
Re: (スコア:0)
編集途中で投稿してしまったんですか?
Re: (スコア:0)
生態濃縮された人骨を収取す売ればいいのか?
見つかっても採掘する技術がない問題 (スコア:0)
メタンハイドレートもそうだが。なんか画期的なブレイクスルーが起きないものか。
Re: (スコア:0)
宇宙やロケットにお金をかけるのもいいのだが、日本国に住んでいるならもっと身近な海洋開発に目を向けてほしいと願っています。
Re: (スコア:0)
しかしリモコンショベルカーとか見せられると、こんなんでは根本的な解決は遠いなと思ってしまう。
もっと抜本的にローコストな方法が要るんだろうなと。
#恩師と飲んだ時に「あんな方法ならバイオマスで地上で作った方がマシ」とクダ巻いていた。
Re: (スコア:0)
宇宙に行った人は数百人いるのに深海1万メートルに行った人は数人らしいですねw
Re: (スコア:0)
100km上がっても1気圧下がるだけだが、10km潜るには1000気圧に耐える設備が必要だから。
そのお魚さん (スコア:0)
水俣病みたいな感じだったのかな?
Re: (スコア:0)
"生きている魚の骨はほとんどレアアースを含みませんが、魚の死後、海底に堆積した魚骨片は
海水からレアアースを非常に高濃度になるまで濃集します" とのこと
骨のスポンジ状部分に吸着されるのだろうか
Re:そのお魚さん (スコア:2)
Re: (スコア:0)
てことは、リン酸カルシウム使ったフィルター作って黒潮でも通しまくると、そこそこ取れる可能性が有るって事かな。
まあその前段階の遺物をどけるフィルターの方が大変そうだが。
Re:普通に中国から買った方が安くて高品質 (スコア:1)
と思ってたらいきなり禁輸されたわけだが。
Re: (スコア:0)
食物連鎖とか政体濃縮の結果だって分れば、それを都合の良い所に導くって研究も出来なくは無いだろう。
現状では買った方が安くとも、そのうち選択肢になる可能性もある。
Re:普通に中国から買った方が安くて高品質 (スコア:2)
安倍総理おそるべし
Re: (スコア:0)
べつに海に潜らなくてもレアアース自体は世界中にあるとか。
https://www.fujitomi.co.jp/staffblog/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%82%A2%E3%83... [fujitomi.co.jp]
なぜ掘ってないんだっけ?環境汚染?人件費?
Re:普通に中国から買った方が安くて高品質 (スコア:4, 参考になる)
べつに海に潜らなくてもレアアース自体は世界中にあるとか。
掘りやすい鉱床が中国南部にしかないからだよ。ベトナムにもあるって話だけどなかなか開発は進んでない。
レアアース鉱床には
1.マグマだまりの中で固まったマグマ鉱床(大量の岩石が溶けたあとで、そのマグマ塊が比重にしたがって分離する過程で濃度が高くなった)
と
2.高温多雨地帯で、花崗岩が風化し粘土化する過程で濃縮が進んだイオン吸着型鉱床
の二種類があって、
1.は同時に放射性物質も取れちゃうので厄介なのですが、2.は放射性物質が含まれてないです。
1.のマグマ鉱床は世界中の数箇所にありますが、2.のイオン吸着型鉱床は中国南部にしかありません。
(ベトナムやタイにもあるそうですがまだ開発が進んでいない)
今回のレアアース泥が採算が合えばいいんですけど、海底の泥なんてどうやって安く回収するのかがわからない。
Re: (スコア:0)
単純に言えばコストでしょうけど・・・
鉱脈の濃度が低くて(総量はあるけど)精錬するのにコストがかかるのか、人件費が高いのか、
環境対策コストがかかるのか(中国はそこらへんはいい加減なイメージ(汗))、
具体的にはわかりませんが(苦笑)
Re: (スコア:0)
資源調査は別に即利用するためとか輸出目的とか以外に、
現在の主要輸出国が何らかの理由で輸出しなくなった(できなくなった、枯渇した)場合にどんな代替手段があるか、
という観点でも意味があるので
「日本の存在価値」とかいうよりは当分出番ないけど掘ろうとしたらどうなるかな、チェックしておかなきゃな、って奴です。
(あと実際掘ろうとしたときに中抜きが、ってのは別に日本に限った話ではないので)