2022 年ノーベル化学賞は化学を機能主義の時代に導いた 3 氏が受賞 8
ストーリー by nagazou
受賞 部門より
受賞 部門より
headless 曰く、
2022 年のノーベル化学賞は、米国のキャロリン・ベルトーシ氏とバリー・シャープレス氏、デンマークのモルテン・メルダル氏が 3 分の 1 ずつ受賞した。授賞理由はクリックケミストリーと生体直交化学の開発。シャープレス氏は 2001 年に続く 2 回目のノーベル化学賞受賞となる (プレスリリース、 一般向け解説記事、 専門的解説記事)。
シャープレス氏は 2000 年ごろ、分子を素早く効率的に組み立てて機能性分子を作るクリックケミストリーの概念を提唱。そのすぐ後、銅を触媒としたアジドとアルキンの付加環化反応がクリックケミストリーの重要な要素であることをメルダル氏とシャープレス氏が個別に示した。この反応は現在、薬品開発で幅広く用いられている。
ベルトーシ氏はクリックケミストリーを新たなレベルに進め、生体内で機能する生体直交化学反応を提唱した。この反応は現在、細胞の調査や生物学的プロセスの追跡に世界中で用いられている。生体直交化学反応を用いることで研究者は癌をターゲットにした調剤の改善が可能となり、臨床実験も行われている。
クリックケミストリーと生体直交化学反応は化学を機能主義の時代に導き、人類に大きな利益をもたらした。
機能主義 (スコア:0)
化学では機能主義という言葉は専門用語としてて意義付けられて普通に用いられているのでしょうか?
分野によっては違った意味合いで使われていたりして、注意が必要な言葉だと思いますが
Re: (スコア:0)
聞いたことないですね。
官能基"functional group"をくんでfunctionalismって言ってるんでしょうが。
ここがもとかな?
>The #NobelPrize in Chemistry 2022 is about making difficult processes easier. Click chemistry and bioorthogonal reactions have taken chemistry into the era of functionalism.
Re: (スコア:0)
プレスリリースを読んだ感じ、反応の理論や複雑な分子を合成することを重視していた時代から、シンプルでも良いから生化学的に機能を持った分子を見つけ実用化する「機能主義(functionalism)」の時代を築いた、と言いたいのかなと。
個人的には官能基(functional group)に因んでと言うより、分子としての機能(function)を重視した新しい化学の考え方を確立したからそれに名前をつけた(正式な名称というわけではない)感じだと思う
Re: (スコア:0)
上で書いた後に官能基という日本語について調べてました。
官能基って英語の意味通りfunctionのgroupなんですよね(単に部分的な構造って意味ではなく)。
分子としての機能っていうときに化学系と生物・医学系とでは意味が違うとは思いはしますが・・・。
Re: (スコア:0)
「理論」とか「指向」に比べて、目に余る偏重ぶりを含意することが多々ありますね。
まあその分野の学術用語ならべつに日常語にてらしても意味ないかなと。
# 変態とかホモとかでザワつく教室
Re: (スコア:0)
教室でマクロはミクロの言い間違いでしょと学生に指摘される可哀想な先生
Re: (スコア:0)
この場合、違うもんやぞと指摘できて誤解を回避できるから、指摘してくれた方が先生も助かりそう