ESA の Juice ミッション、打ち上げ成功 14
ストーリー by headless
成功 部門より
成功 部門より
Arianespace は 14 日、Ariane 5 ロケットによる ESA の Juice 探査機打ち上げミッションをギアナ宇宙センターで実施した
(ESAのプレスリリース、
Arianespace のプレスリリース、
動画)。
打ち上げが行われたのは日本時間 14 日 21 時 14 分。50 分後にドイツ・ダルムシュタットの欧州宇宙センター (ESOC) がオーストラリアのニューノーチャ地上局を通じた信号受信成功を確認。さらに 29 分後、Juice の長さ 27m の太陽電池アレイ展開にも成功している。
Juice (JUpiter ICy moons Explorer) のミッションは木星の海を持つ大きな衛星、ガニメデ・カリスト・エウロパの 3 つを詳細に観測することだ。ミッションではこれらの衛星を天体および生命の存在可能性のある環境の両面で調査するほか、木星の複雑な環境をより深く探ることや、より広い木星系を宇宙全体の巨大ガス惑星の原型として研究することが目的となる。
Juice は今後 2 週間半かけて長さ 16m のレーダーアンテナや長さ 10.6m の磁力計ブームなど、さまざまなアンテナと探査機器のブームを展開していく。その後は 2024 年 8 月の月-地球フライバイをはじめ、地球と金星で計 4 回のフライバイを実施して 2031 年 7 月に木星到着の予定だ。木星到着後は 3 つの衛星で計 35 回のフライバイを行い、2034 年にはガニメデの周回軌道に入る計画とのことだ。
打ち上げが行われたのは日本時間 14 日 21 時 14 分。50 分後にドイツ・ダルムシュタットの欧州宇宙センター (ESOC) がオーストラリアのニューノーチャ地上局を通じた信号受信成功を確認。さらに 29 分後、Juice の長さ 27m の太陽電池アレイ展開にも成功している。
Juice (JUpiter ICy moons Explorer) のミッションは木星の海を持つ大きな衛星、ガニメデ・カリスト・エウロパの 3 つを詳細に観測することだ。ミッションではこれらの衛星を天体および生命の存在可能性のある環境の両面で調査するほか、木星の複雑な環境をより深く探ることや、より広い木星系を宇宙全体の巨大ガス惑星の原型として研究することが目的となる。
Juice は今後 2 週間半かけて長さ 16m のレーダーアンテナや長さ 10.6m の磁力計ブームなど、さまざまなアンテナと探査機器のブームを展開していく。その後は 2024 年 8 月の月-地球フライバイをはじめ、地球と金星で計 4 回のフライバイを実施して 2031 年 7 月に木星到着の予定だ。木星到着後は 3 つの衛星で計 35 回のフライバイを行い、2034 年にはガニメデの周回軌道に入る計画とのことだ。
動力源は太陽電池? (スコア:0)
大きな太陽電池パネルらしきものがついてますが、技術の進歩で木星近傍でも十分な電力が得られるようになったのですかね?(原子力電池は不要?)
#『長さ16m のレーダーアンテナ』って何?
Re: (スコア:0)
https://juice.stp.isas.jaxa.jp/spacecraft/ [isas.jaxa.jp]
> 太陽から遠い木星でも太陽電池で駆動する探査機システム
> 電力源:太陽パネル800W
って書いてますね。
# 「16mのレーダーアンテナ」は不明
Re: (スコア:0)
https://sci.esa.int/web/juice/-/60929-testing-juice-s-rime-antenna-in-... [esa.int]
> RIME is an ice-penetrating radar that will be used to remotely probe the subsurface structure of the large moons of Jupiter.
> Emitted by a 16-m long dipole antenna, the radar signals will penetrate the icy surfaces of the moons down to a depth of 9 km, providing a vertical resolution between 50 and 140 m.
だそうです
Re: (スコア:0)
素直に解釈すれば16mのダイポール・アンテナを使うのは短波帯になるんですが本当かな?
それとも16mはアンテナを衛星本体から離すためのブームの長さか?
Re:動力源は太陽電池? (スコア:2)
後出しですけど、よく読めば走査型のミリ波レーダーだったら地下9kmまで届くかいなという視点もあるのでしょう……
Re: (スコア:0)
よく読むとレーダー/パッシブレーダーというのは非常に怪しげなセールストーク的表現のように思います
ミリ波だろうが長波だろうが短波だろうが上空から地下9kmまで届きません(表面にワイヤはわせて電磁探査するなら話は別だが)
単にガス惑星である木星の表面9km下ぐらいから放射されている電磁波を観測するだけではないかと思います
#何がパッシブレーダーなんだと突っ込まれたらどう釈明するつもりなんだろう?
Re:動力源は太陽電池? (スコア:2)
そのスペックと16mのアンテナは整合するでしょう。本当にアンテナの長さが16mあって、設計上は最大で地下9kmまで読み取れるとすると、口語でパッと思い浮かぶレーダーとはだいぶ違う装置なのだろう、と仮定すれば辻褄が合うでしょ。
「レーダー」に引っ張られて「マイクロ波やミリ波を使うものである口語的レーダーが16mもの長大なアンテナを使うはずがないし地下9kmなど読み取れるはずがないし怪しげでおかしい」と疑うのは合理性がないですよ。単語に対して変な予断が入ってるからあなたの中で整合性が取れないんですよ。
Re: (スコア:0)
コレ、木星の衛星の観測機だよ。
木星本体も観測するけど、主目的は衛星の氷の下にある液体の水だろう。
RIME(Radar for Icy Moons Exploration)というレーダーサウンダが搭載されている。地下を観測するためのレーダー装置。
名前から分かる通り氷衛星探査用。
当たり前だがアクティブレーダーだぞ。レーダーサウンダは例えば月探査などで実績がある。
https://www.selene.jaxa.jp/ja/equipment/lrs_j.htm [selene.jaxa.jp]
#陰謀論に浸る前にちょっとは調べたらどうだと言いたい
Re: (スコア:0)
昔からあるレーダーでも、OTHレーダーとか短波だったしなぁ…。
水平線の向こうまで見通せるレーダーね。短波受信界隈ではウッドペッカーノイズとして有名だった。
レーダーサウンダーについてはデカメートル波からメートル波を使うようだ。短波から超短波辺り。
月探査機かぐやに乗せたヤツは波長60m(5MHz)とのこと。地下数kmまで透過して観測可能。
波長が長い電波は衛星の大地の中まである程度浸透して地質界面で反射してくるので、表層での反射との時間差を見れば内部構造が分かる。
地震波で地球の中身を見通すのとなんとなく似てる感じする。
サウンダーの意味がイマイチわからんけど、音の反射っぽいから?? スペルは radar sounder のようだ。
印象としては現代的なレーダーというより魚群探知機的なソナーが近いのかもしれない。
まあ、地中レーダーの一種だろうね。走査側が回転ではなく移動していく方式なので、一般的なレーダーの印象とは違うね。
だからこそ、レーダーサウンダーって用語使ってるんだとは思うのだが。
Re: (スコア:0)
RPWI電波プラズマ波動観測器の資料
https://juice.stp.isas.jaxa.jp/spacecraft/activity/RPWI_JA20230321.pdf [isas.jaxa.jp]
に電波80kHz~45MHzと書いてありました
本当に長波・短波帯で観測するんですね
Re: (スコア:0)
木星圏はすでに太陽電池の勢力圏の模様。2011年のジュノー探査機辺りから皆太陽電池。
太陽電池の性能向上と探査機の機器の省電力化が要因なのだろうけど、
原子力電池の供給不足、ってのも大きそう。プルトニウム238の生産が限られてるようなのだ…。
Re: (スコア:0)
安全基準が厳しくなって原子力電池を打ち上げできなくなったりしたのかも。
フィクションですがロケットガールの冥王星探査機の打ち上げでは、今回打ち上げられないと次の機会がない理由の一つに挙げられていました。
ALL THESE WORLDS ARE YOURS – EXCEPT EUROPA. (スコア:0)
まあ着陸しないから無問題か。