ボーイングの宇宙船スターライナー、遅延により11億ドルの赤字に 10
ストーリー by nagazou
赤字 部門より
赤字 部門より
AC0x01 曰く、
7月以降に初の有人飛行が計画されている米ボーイングの宇宙船「スターライナー」だが、計画の遅延や追加の試験により、総額11億4千万ドルという大幅な赤字プロジェクトになっていることが報じられている(GIZMODO、日経新聞)。
スターライナーは、NASAが民間に有人宇宙船の開発/運用を委託するCCDev計画により開発が進められている宇宙船。NASAが自前で開発しているオリオン宇宙船などとは異なり、NASAはボーイングに対して遅延などの場合も総額が変わらない「固定価格契約」で契約を結んだ。一方で当初2017年打ち上げ予定だったスケジュールは遅延し、かつ2019年の打ち上げではISSにドッキングできず追加の試験飛行が必要になるなど、コストは大幅に増加。同社の防衛宇宙部門の今期の赤字の多くを占める事態となってしまっているという。
ただし、ボーイングは近年、スターライナー以外でも固定価格契約で大きな損失を出しているようで、空中給油機KC-46A, 新エアフォース・ワン, 練習機T-7A, 無人機MQ-25が同様に追加作業や納期遅延により固定価格を超える赤字を出したことが報じられている。カルホーンCEOは「今後はこのアプローチを避ける」と語っているとのこと(航空万能論GF)。
カルホーン ボーイングCEOは「今後はこのアプローチ(固定価格契約)を避ける」と語っている (スコア:0)
「我々の勝利」Marillyn A. Hewson ロッキード・マーティン CEO
# 旧ロッキード以来、同社の開発コスト管理には定評がある(当然失敗も数多ある)
Re: (スコア:0)
ロッキード事件とオイルショックで潰れかけたからな。
Re: (スコア:0)
そのアプローチを避けるという言い分は米国議会に対して通用するのか?
議会が腹を立てるほどの予算超過、開発遅延が無ければ固定価格契約の縛りをかけられることもないだろ
Re: (スコア:0)
軍事は、コストプラス契約が無くなることはないだろうから、そっちで食っていくって事では
ボーイングは技術力ではなく政治力で食っていくのだという決意が、シアトル→シカゴ→アーリントンへの本社移転に表れている
以前はまだ技術力を過信してたみたいだけど、ここ3年くらいで完全に自らの実力を悟ったようで
ロッキードマーティンとノースロップグラマンは、まだNASAとの固定価格契約を諦めてないみたい
NASA的には計画成功? (スコア:0)
オリオン: 113億ドルで計画 [sankei.com]して現在215億ドル [wikipedia.org](NASAが差額を負担)
スターライナー: 42億ドルで契約して現在53億ドル(ボーイングが差額を負担)
オリオンやSLSが予算超過でぼろ糞に言われているのを考えると、これはむしろ大成功だったのではなかろうか?
そしてさっさと完成させて固定価格契約でも利益を上げているSpaceX君に対して、ボーイング君は開発能力落ちすぎじゃないですかね?
Re: (スコア:0, 荒らし)
まあMRJの国には言われたくはないよな...
Re: (スコア:0)
HondaJet Elite IIの国でもあるぞ
Re: (スコア:0)
ボーイングで落ちているのは、開発能力じゃなく、営業統制力だろ。(多くのスラド民の同意が頂けるものと)
ぜひ日本政府も (スコア:0)
オリンピックや万博を固定価格で発注してくれ
Re: (スコア:0)
固定価格だと思うけど…?
入札した価格から足が出てもびた一文払いませんよ、ってのが固定価格。
大抵の公共事業は業者側の見込み違いや瑕疵で赤字になっても補填してくれないと思うけどな…。
#仕様変更あっても期日までに費用内でやれ! って文化じゃねーかな