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中国

中国の次世代有人宇宙船と月着陸船の原案が公開。2030年までに着陸目指す 23

ストーリー by nagazou
インドへの対抗意識かな 部門より

中国有人宇宙事業弁公室は8月31日、中国有人月探査事業の月上陸段階の計画の詳細を初めて公表した。計画によれば、中国は2030年までに中国人初の月面着陸を達成し、月科学探査と関連技術試験を行い、有人月探査能力を開発する予定としている。この計画により、中国は宇宙進出と宇宙利用の能力を大幅に向上させることを目指すとしている(人民日報)。

次世代有人宇宙船は、有人宇宙船「神舟」をベースに改良され、宇宙飛行士3人を載せて月面に向かう能力を持つとされる。また安全性と信頼性を高めただけでなく、近地球宇宙ステーションの運営にも対応するなどの多くの任務をサポートする。また再利用も可能になるとしている。月面着陸機は、月面への降下と上昇を行う新型の宇宙船で、宇宙飛行士2人を載せ、月面ローバーや科学ペイロードを運ぶことができるとしている。

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  • by Anonymous Coward on 2023年09月06日 15時37分 (#4523819)

    どんな名前がつくのかなと期待してます。

    天宮とか神舟とか嫦娥とか……とてもかっこいい名前だと思ってるので着陸船とかどんな名前になるのか楽しみです。

  • by Anonymous Coward on 2023年09月06日 15時21分 (#4523809)

    なんだかいくつかあった次世代ソユーズの1つみたいだな。
    その1つであるクリーペルみたいにリフティングボディで再使用ってのは選択されなかったのね……。

    • by Anonymous Coward on 2023年09月06日 18時03分 (#4523932)

      この中国の船も、クリーペル(その後継的なCSTS、オリョール)も、どちらもアメリカのオリオンを真似したから似ることになった
      シャトルが落ちて、NASAがカプセルに回帰して月に戻ると言い出したので、ロシアも中国も後追いしようとして、2000年代後半に新型宇宙船をデザインした
      LEOよりエネルギー的に遠い月を目指すには、翼なんかつけて遊んでる余裕はないので、アポロに回帰するしかなかったわけ

      NASAは設計だけでなく計画のスタイルもアポロ方式に戻すつもりで、国際協力を止めて、単独で月に戻るつもりだった
      宇宙へのアクセスをシャトルに頼っていた日欧は慌てて、日本はHTVの有人化、欧州はロシアと組んでCSTSを作ろうとした
      ところがオリオン用ロケットのアレス1がとんでもない欠陥機だったせいで計画を破綻に追い込んだので、アメリカはシャトル廃止後は当分ソユーズに頼ることになり、ロシア・日本・欧州の国際協力体制に回帰
      アレスが無くなった事でアメリカは月に行けなくなったので、ロシアも中国も月に行く気がなくなって、新型宇宙船と超大型ロケットの開発はほとんど凍結
      中国はISSに参加したがっていたが、スパイ事件などでアメリカを怒らせてしまって排除された
      ロシアの宇宙開発はソ連崩壊の混乱で大幅に弱体化、その後も深刻な汚職で資金不足、欧米の資金が生命線になっていた
      ここまでが2004年〜2010年頃の出来事

      ロケットは凍結されたが、ソユーズも神舟もその古さは認識されていたらしく、宇宙船の開発は限られた予算で続いていたらしい
      中国は2016年と2020年に、初期の試験モデルで軌道テストを実施してる
      アメリカはアレスの残骸からSLSを作ろうとしていたが、アレスVの開発が進んでいなかった事もあり、月ロケットとしては能力不足な設計
      月ロケットが無いから、NASAには月に行く計画が無かった
      そんな事情はあのトランプ大統領には関係ないので、2期目の目玉として月を目指すと言い出し、NASAは慌てて月着陸船や宇宙服を発注した
      SLSの性能が足りてない分は月着陸船に頑張らせる方式
      アメリカに負けじとロシアと中国も再始動、というのがここ5年くらいの出来事

      アメリカは2004年に作った現実的な計画通りに動いていれば、2010年頃に月に帰還できていたはず
      NASA新長官が2005年に計画を弄ってアレスに依存した計画に変えてしまったので、こんなグダグダになってる
      まあそのグダグダがSpaceXの躍進の理由の一つだから、どう転ぶか分からないものである

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        クリーペルは明らかにオリオンとは似ても似つかぬリフティングボディの別物だったぞ。
        (まあポンチ絵以上の設計がされたかも疑わしいが)

      • by Anonymous Coward

        この中国のやつもずっと前から開発してるロシアの次世代宇宙船も、オリオンを真似てはいるんだけど、オリオンってそんな良い設計なんだろうか?
        SLSの陰に隠れてはいるけど、オリオンも予算大幅超過の常連だった気がするんだよなぁ…。

        まあそのグダグダの結果、スターシップがロケットどころか宇宙船の方すら奪い去っていく雰囲気があるから結果オーライかもしれんし、中国もロシアもいきなりスターシップを真似するのは無理があるからやらないだろうが。

        • by Anonymous Coward on 2023年09月07日 1時19分 (#4524185)

          オリオンはロッキードが落札して担当することになったが、ロッキードの元々の案は、シャトルタイプだった
          だが、ISSを完成させてシャトルが引退する予定の2010年からオリオンが人を乗せられるようになる2014年までの間ソユーズ頼みになるのを嫌って、NASAの要求で安牌な設計に変更されて、こうなった
          まあ元々の案は1年で予備設計を終わらせろと急かされてでっちあげた代物だから、無理があったのだろう
          元々カプセルタイプで入札していたらしいボーイングはなぜか落選したが、そのカプセルの再利用があのスターライナーになったらしいので、ボーイングを落とした判断は正しかった…

          アメリカはシャトルを作ったせいでLEOに縛られる事になり、数十年ずっと有人ディープスペース活動を避けて通っていたから、突然ディープスペースに戻る事になって、アポロに戻るしかなかったのだと思う
          アポロの場合、月着陸船をくっつけて運ぶために機械船が巨大だったけど、オリオンは逆に月着陸船のエンジンを使って月軌道に入る計画だったから、機械船に相当するモジュールは小さくなった
          変化といえばそれくらいで、つまり、古臭い
          「あれなら俺にも作れそうだ」と思わせる古さだったから、ロシアと中国は真似したのでは?

          アボートタワーと推進モジュールが別体な古臭い設計は、コスト面でも信頼性でもマイナス
          全エンジンをカプセルに統合したクルードラゴンは、再使用に適しているだけでなく信頼性も高い
          クルードラゴンの内蔵プッシュ式アボートは、オリオンの副産物だったんだけど

          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2023年09月06日 16時24分 (#4523872)

    3人で、2人が着陸、1人が待機ってのは定番の構成なんだろうか。
    # 史上、他の人から最も離れた人 (最も近くにいる人との距離が最大になった人) が、待機組みの1人、オルドリン飛行士なんだそうな。

    • by Anonymous Coward

      記事を読んだ限り、月周回軌道に送り込んだ全3人とも、月面に降ろす様に読めるのだが?

      • by Anonymous Coward

        「月面着陸機は…月上陸モジュールと推進モジュールで構成されている。…宇宙飛行士2人を乗せて往還でき、かつ月面ローバーと科学ペイロードを搭載できる。」

        推進モジュールを複数回使えるとは言っていないし,月面到達は2人じゃないかな.

        • by Anonymous Coward

          科学ペイロード=3人目の飛行士
          だったりして

          • by Anonymous Coward

            色々節約するため、
            ・3人目は帰還モジュールで地球周回軌道上で待機
            ・一人目と二人目は月上陸モジュールに縛り付けた状態(剥き出し)で月往復
            とか。

    • by Anonymous Coward

      アポロ11号の話だったら、

      船長、最初の一歩: ニール・アームストロング
      月着陸船操縦士、二番目の男: バズ・オルドリン
      司令船操縦士: マイケル・コリンズ

      なので、司令船待機はコリンズでは?

      # この3人とも、2回めで最後の宇宙飛行なのね

    • by Anonymous Coward

      定番というより、アポロ計画当時の米軍人さんの(良い意味で)官僚主義的な発想だと思う
      要は偵察機の進出許可や後方への報告をする前線航空管制官が1名、偵察機の機長と操縦士が1名ずつでしょ

      その後の宇宙計画でもなんとなくアポロの構成をなぞってるのは、理由不明のままの前例踏襲じゃないの
      それで必ずしも問題があるってわけじゃないし

      • by Anonymous Coward

        ロケットの能力的に月面に送り込めるのは2人がやっとで3人は無理というのが最大の理由だろう
        でも月軌道の宇宙船までなら2人でも3人でも大して変わらず、でも4人はキツイから、じゃあ冗長系として3人乗りにしておくかっていう
        アルテミスは4人乗りで月面は2人だから、アポロの踏襲というわけではない

        • by Anonymous Coward on 2023年09月07日 15時20分 (#4524586)

          月軌道で体調不良があったら月着陸は中止だよ
          アポロは欠陥設計で司令船乗員が操作しないとドッキングできないからな
          乗員の冗長系など無い

          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2023年09月06日 16時42分 (#4523879)

    チャイナの月基地開発はしょせんアメリカには敵わないだろう
    同志国も弱い国ばかり(ロシア、パキスタン、UAE、アジア太平洋宇宙協力機構、ベネズエラ)
    頼りのロシアはもはや月に行くことすら難しいほど衰退している

    技術的、資金的に日米欧で進めているアルテミスと同じことはできないだろう
    まあ国威発揚、人民のガス抜きにはとても効果的だし
    共産党の崩壊を遅らせることは出来るかもしれない
    巨費を投ずる意義もあるのか

    • by Anonymous Coward

      軍事目的の低軌道衛星コンステレーションなんかをばんばん打ち上げられるよりは月に行ってくれた方がありがたい

    • by Anonymous Coward

      むしろアメリカのケツを叩く役として熱い目で期待されてるんだぞ
      アメリカは月に行くと言って止めるのを繰り返してきたから

    • by Anonymous Coward

      共産党の偉い人がガンダムXでも見たのかな

  • by Anonymous Coward on 2023年09月06日 20時55分 (#4524068)

    とりあえず国旗立てて基地つくって実効支配して領有権主張って流れか。2080年くらいに国際問題なりそう。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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