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JAXA

JAXA、小型月着陸実証機SLIMの復旧に向けて準備を進める 32

ストーリー by nagazou
治るといいなあ 部門より
headless 曰く、

月面着陸に成功したものの太陽電池が電力を発生しないトラブルに見舞われた小型月着陸実証機 SLIM だが、JAXA では太陽光の当たる角度が変われば発電が可能と見込んで準備を進めているそうだ (The Register の記事)。

JAXA は復旧運用時に過放電で機能喪失したバッテリーによる再起動阻害を避けるため、バッテリー残量 12% の時点でバッテリーを切り離したという。これにより、探査機は着陸から 2 時間 37 分後の日本時間 1 月 20 日 2 時 57 分に電源オフとなったが、それまでに取得した技術データや画像データの地上への送信は完了している。

テレメトリーデータによると SLIM の太陽電池は西を向いており、今後太陽光が西から当たるようになれば発電の可能性があると考えられるとのこと。SLIM は太陽電池からの電力のみで動作することが可能であり、現在復旧に向けて準備を進めているとのことだ。

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  • by Anonymous Coward on 2024年01月24日 12時34分 (#4598447)

    太陽電池に太陽光が当たる
    発電によりコンピュータが起動してテレメーター送信
    テレメーター受信できたらバッテリー電圧確認
    バッテリーが生きてたら接続して充電指令を送る

    てな感じか

    # スラドに幸あれ

    • by tamaco (19059) on 2024年01月24日 12時57分 (#4598454)

      月の夜を生き抜くためのパワーハイバネーション(英語) [nasa.gov]にNasaが研究やってた

      昼は100-400K, 夜 50-100Kであり夜は15日続く。
      リチウムイオン電池は、-70℃で凍り付き電圧は0Vになるが、-70℃を超えると電圧と容量は復活し明らかな劣化も無い。
      性能をまったく失わずに凍結および解凍ができることが証明されている。

      この辺りは朗報だしJAXAも当然認識しているはず。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2024年01月24日 12時56分 (#4598453)

      発電電圧上がってコンピューターが起動した場合、まず受信機をオンにして待機するっぽいです。
      勝手に電波をバラ撒くようなことは好ましくないのだろうね。

      なので、地球側からSLIMに向けて返事しろー、って指示を何度か送ってるみたい。
      もし復帰してるなら、返答があるでしょう。

      それと、バッテリーは再接続しないと思われる。
      宇宙探査機のなかでもバッテリーは生ものと言われていて、傷むとヤバい。回りを巻き込んで壊れるかも。
      元々太陽電池だけの電力で動作できる仕組みになっているので、使わないと思われます。
      どうせ繋いでも稼働数時間程度の容量だし、意味ないのかもね。

      懸念されるのは熱だね。太陽直射が4日間継続してるので半導体が動作しない温度になっているかも。
      元々ピンポイント着陸の実証だけできりゃ良い・残りはオマケな設計だから、熱設計なども余裕なさげなのよね。

      個人的には、どうやら成功してるっぽいLEV-1と、LEV-1が中継してるLEV-2の画像などが気になるんだよな。
      木曜日14時からの会見 [youtube.com]で発表あると良いが。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        たとえ太陽光パネルが動いていても熱の問題で長くは稼働できないって予測されてたね

      • by Anonymous Coward

        今日もし駄目なら、1週間くらいまって西日になった頃に機体の温度が下がるのを期待する感じかなぁ。

      • by Anonymous Coward

        懸念されるのは熱だね。太陽直射が4日間継続してるので半導体が動作しない温度になっているかも。
        元々ピンポイント着陸の実証だけできりゃ良い・残りはオマケな設計だから、熱設計なども余裕なさげなのよね。

        ある程度の熱設計はされているようです。
        https://www.jstage.jst.go.jp/article/astj/17/0/17_JSASS-D-16-00050/_pd... [jst.go.jp]

      • by Anonymous Coward

        会見を見たんだが、予想通りではあるけど LEV-2の撮ったSLIMの見事な逆立ち画像 [www.jaxa.jp]で笑ってしまった。ズコーって感じ。プロジェクトの難易度(技術や予算等の様々なせめぎ合い)が産んだ奇跡的で貴重な一枚。

        高度50mのホバリング後にOMEの1基が駄目になったようで、それが原因で水平方向の移動速度が想定を超えたため(恐らく着地後に少し転がって)あんな着陸になったようだ。垂直方向の降下速度は想定内だった。LEV-2から撮ったSLIM画像をよく見てみるとOMEのノズルの1つがないように見え

        • by Anonymous Coward

          アンテナが地面の方を向いてるように見えるけど通信できるもんなんだね

          • by Anonymous Coward

            円錐状のやつですよね。資料をみると3つ付いてるようにみえる。指向性がどういったものかは分からないけど(形状からそれ程強い指向性はなさそうに見える)大丈夫だったんでしょうね。内之浦や臼田からデータを取ってたようだ。少なくともDSN Nowではマドリード局でSLIMもLEV-1もダウンリンクがS帯で16.38kbpsってなってた(ライブ後の会見中に止まった、というかバッテリーを残すために止めたみたい)。

    • by Anonymous Coward

      子機を体当たりさせて南に向きを変えるってことかと思ったけど、無理なのかな。SLIM本体は200kgくらいらしいんで、ナナハンのバイクくらいの重量感。ぶつけるLEV-1は2.1kg。ダメかな。

      • by Anonymous Coward

        SLIMの太陽光パネルに光が当たるように鏡を置けば解決。
        SLIM-2に鏡を乗せてピンポイントで着陸させよう。

    • by Anonymous Coward

      バッテリーは切り離しすみだから誰かが行かないと接続し直すのは無理なのでは?
      そもそも充電できるとはおもえんが…

      • by Anonymous Coward

        ちょっと行ってきますねノシ

        という冗談はともかく、ネタかマジレスか分からんすが、
        バッテリー切り離しはリレー回路で制御していると思うので、
        太陽光が発電できれば、リレー回路が動いてバッテリーも接続されるかと。

  • by Anonymous Coward on 2024年01月24日 12時55分 (#4598452)

    下手にスラスター吹くとレゴリスで汚染されるので
    次からはひっくり返った時に起き上がる為の手を付けよう。

    • by Anonymous Coward

      手というか、米つき虫(Click beetle)みたいな動作しては
      跳ねるほどでなくていいから

    • by Anonymous Coward

      RCSスラスタ(姿勢制御用)を使って裏返せないかな、って思ったが、1基20Nしかない。
      12基あるけど6面ぶんだから単純計算すると2基=40N、4kgfぐらい、月面だから24kgを持ち上げる程度の力しかないわ。
      SLIMは推薬なしで200kgだそうなので、揺らすぐらいしかできぬ…。

      まぁ、どうやら三点倒立してるっぽいから、揺らすだけで上手くすれば正常位置に戻れたかもしれないけどね。

      今後の課題としては、着陸時の姿勢異常時にいかに自動リカバリするかだなー。

      • by Anonymous Coward

        積んでいくビックリドッキリメカをもっと増やせば良いんじゃないの

    • by Anonymous Coward

      ピンチをひっくり返す奥の手

  • by Anonymous Coward on 2024年01月25日 14時44分 (#4599014)

    2/1が日没らしいが、その前に西日が差して充電できる可能性があるそうだ

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