Windows Journal がサポート終了、更新プログラムにより削除へ
タレコミ by caret
caret 曰く、
先日リリースされた Windows 10 Anniversary Update (Windows 10 バージョン 1607) では Windows Ink という新機能が導入され、アクティブ ペンのサポートが強化された。
だが、その陰で Windows XP Tablet PC Edition より標準搭載されてきた手書き入力ノート アプリ、Windows Journal はひっそりとその役割を終えることになった(山市良のえぬなんとかわーるど、Redmondmag.com、Redmond Channel Partner)。
サポート技術情報の記事 KB3161102 によれば、Windows Journal で使用されるファイル形式の Journal ドキュメント (.jnt) は脆弱で、多くのセキュリティ攻撃を受けることから、Windows 7, Windows 8.1 の Windows Journal コンポーネントを削除する更新プログラムを配信したとのこと。
Windows 10 バージョン 1607 においても Windows Journal が削除されており、Windows 10 の以前のバージョンを Anniversary Update に機能アップグレードすることでも削除される。Windows Vista や Windows 10 バージョン 1507 (RTM), Windows 10 バージョン 1511 向けの KB3161102 は本タレコミ執筆時点で提供されていない。
マイクロソフトでは、無料で利用できる OneNote への移行を推奨しているが、引き続き Windows Journal を利用する必要があるユーザは KB3162655 のインストールにより Windows Journal を再び有効化できる。この更新では、Journal ドキュメント (.jnt), Journal テンプレート (.jtp) ファイルを開く際に信頼できるファイルのみを開くようユーザに促すメッセージ ボックスが追加されており、オリジナルの Windows Journal に比べて、セキュリティ上のリスクが低減される。
ただし、ベータ版となっており、対応言語は英語 (米国) のみとなっている。
マイクロソフトのデジタル ペンへの取り組みは長い歴史があり、Windows Journal はそれを象徴するアプリだった。
また、[付箋] アプリも Windows XP Tablet PC Edition からの歴史あるアプリだが、Windows Vista での Windows サイドバー ガジェットとしての登場、 Windows 7 でのリニューアルを経て、Windows 10 バージョン 1607 では UWP アプリの Sticky Notes として刷新されている(従来のデスクトップ アプリは削除された)。