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バイオテック

ハーバード大医学部、マウスの「若返り」に成功 29

ストーリー by hylom
ただしマウスに限る 部門より

capra 曰く、

ハーバード大学医学部の研究チームが老いたマウスを「若返らせる」ことに成功したそうだ(guardian.co.uk本家/.)。

研究グループが着目したのは老化に関わっているとされているDNAの末端部分の「テロメア」。テロメアは細胞分裂するたびに短くなっていき、ある一定の長さまで短くなると機能しなくなり、細胞は死亡するか「細胞老化」と呼ばれる状態になるとのこと。

研究ではまず遺伝子操作でテロメアの短縮を司る酵素である「テロメラーゼ」を欠くマウスを作った。テロメラーゼを欠いたマウスは尚早に老化プロセスが始まり、嗅覚の異常や不妊、脳の成長不良、また脾膿や腸の損傷などが認められたという。このマウスにテロメラーゼを活性化させる物質を注射したところ、損傷組織の再生や老化プロセスの逆行が認められたとのこと。また、脳内では新たなニューロンの成長も認められたという。

ただし、このまま人間の「若返り」を実現できるということではないとのこと。マウスでは死ぬまでテロマレーゼが生成されるが、人間の場合は細胞の癌化を防ぐ仕組みとして、成長に伴ってテロメラーゼが不活性化されるという。人間においてテロメラーゼを活性化することは、癌のリスクと隣り合わせなのだそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by ken2 (27347) on 2010年12月02日 12時32分 (#1867450)
    生殖細胞は、子孫に短くなったテロメアが受け継がせないために、テロメラーゼが働いているかと思います。
    かといって精巣や卵巣の腫瘍は、ほかの部位と比較して非常に多い、というわけではないようです。
    人間でも癌化を防ぐ機構があるのではないかと思います。
    • by t_mrc-ct (5292) on 2010年12月02日 22時28分 (#1867802) 日記

      卵巣の癌はわからんが、精巣の癌 [wikipedia.org]は年間10万人に1〜2人が発症するレアな癌だけど、 転移しやすくて進行が早い。

      なので、精巣腫瘍にかかりやすい遺伝子タイプは「精巣が癌化 → 急速に転移 → 死亡」っていう流れで自然淘汰されている可能性はあるかも。好発年齢も20代〜30代らしいし、子孫を残す前に発症する可能性は高い。

      現在は、精巣腫瘍によく効く抗がん剤があるので、相当転移が進んでいても助かる可能性が結構あるみたい。

      なので、今まで自然淘汰で精巣腫瘍の発症率が下がっていたなら、今後、長期的に見て精巣腫瘍の発生率が上昇し続けていく可能性はあるかも。

      親コメント
  • 先頃、82歳の誕生日を迎えたそうで。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%8... [wikipedia.org]
    死にそうになると著作権法が改正されて・・・ゴニョゴニョ

    • by Anonymous Coward

      ふと思ったが楳図かずお『14歳』のローズ氏の髪型って・・・

    • by Anonymous Coward

      そもそも奪われたOswald the Lucky Rabbitに仕返しするために作られた存在だからなぁ

      浦沢直樹のBILLY BATでケネディ暗殺犯とされるオズワルドがうさぎのキグルミ着てたり
      BILLY BATを簒奪した張本人の顔がWalt Disneyそのものだったりするのを見ると

      やっぱこういうのを最初から狙ってたんだなと

  • by digoh (17917) on 2010年12月02日 12時07分 (#1867431) 日記

    >研究ではまず遺伝子操作でテロメアの短縮を司る酵素である「テロマレーゼ」を欠くマウスを作った。

    テロメアの短縮を止め(たりテロメアを伸ばしたりす)る酵素であるテロメアーゼ、ですよね。
    短縮させる酵素の産生を止めたらどんどん長くなっちゃいますよ。

    いや「短縮させる」とは書いてませんけど、ちょっと誤解を招く表現だなぁ、と。

    • by Anonymous Coward
      ピアノフォルテをピアノと縮めるが如し
      • by Anonymous Coward
        ちっとも、如くないじゃん。
  • 癌化 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2010年12月02日 12時27分 (#1867445)

    > 人間においてテロメラーゼを活性化することは、癌のリスクと隣り合わせなのだそうだ。
    というか(少なくとも人間の場合)癌細胞は細胞分裂してもテロメアが短くなりませんからね。
    いかに癌化しないようコントロールを維持しつつテロメラーゼを活性化できるかが課題ということですね。
    1つの個体のDNAをいつまでも使い続けてるとだんだんエラーが蓄積してきそうだという問題もありますね。
    答: 有性生殖

  • by Anonymous Coward on 2010年12月02日 11時57分 (#1867418)

    もしかして:テロメラーゼ

    • Re: (スコア:0, オフトピック)

      テロメラーゼですね。修正しました。

      • by Anonymous Coward
        まだタイポがありますよ。
        • by Anonymous Coward

          あれだな、テロメラーゼたくさんの中にぽつぽつテロマレーゼが紛れてるのは、「損傷したDNA」みたいなことをイメージしてるのかもしれない
          #それかタレコミ人が実はイタリア人

          • by uippi (9904) on 2010年12月02日 15時08分 (#1867551) 日記
            日本語ではテロメラーゼが主流の表現っぽいですねぇ、綴り的にもtelomeraseだし。
            テロマレーゼでググってみると、見事に/.j(もしくは/.jがソース元になっている記事)しか引っかからないという。

            #そして記事の修正が中途半端なのは未だ(12/2,15時現在)直ってない、と。一括置換すれば良かったのにね。
            親コメント
            • by Anonymous Coward
              テロマローゼだとなんだかケーキっぽいよね<印象
  • by Anonymous Coward on 2010年12月02日 12時38分 (#1867456)

    「世界の若返り好き民族の双璧は、古代ローマ人と日本人である。」
    - テロメア・ロマエ

    #ごめんなさいごめんなさい

  • by Anonymous Coward on 2010年12月02日 12時50分 (#1867467)

    こんな [gigazine.net]のになるんですか?

  • by Anonymous Coward on 2010年12月02日 13時17分 (#1867482)
    異常に老化が早く生じるように遺伝子改造したマウスに対して、普通のマウスと同じように緩やかに老化するような治療を施した
    ってことでOK?

    ならば普通に老化したマウスが若返るわけではないよね。
    • by digoh (17917) on 2010年12月02日 13時53分 (#1867509) 日記

      タレコミによると

      >損傷組織の再生や老化プロセスの逆行が認められたとのこと。また、脳内では新たなニューロンの成長も認められたという。

      ということなので、単純な「老化の停止・鈍化」ではない模様。

      ……まあ専門家でもなければ原文の解釈にも自信はないので、これは通常のマウスでも起きているような老化抵抗の生理現象なのかもしれませんが。

      親コメント
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      # 危険過ぎるので離しときました。

  • by Anonymous Coward on 2010年12月02日 19時44分 (#1867734)
    由美かおるを研究すべきでは。
    • by Anonymous Coward
      由美かおるを見て「若い! イケる!!」と思うか、「ゴメン無理!!!」と思うかはその人の生殖遺伝子とその発現系に依存すると思います。
  • by Anonymous Coward on 2010年12月02日 20時25分 (#1867749)

    ベタでスマン。

    ※そのためにテフロンテープ買いました。

    • by Anonymous Coward
      ホイールがダメになって交換するなあ・・・
  • by Anonymous Coward on 2010年12月02日 21時51分 (#1867789)
    何回掃除してもすぐに動きが悪くなるボールマウスを新品そのものにする技術かと・・・
  • by Anonymous Coward on 2010年12月02日 22時49分 (#1867812)
    人間を冷凍して何十年も保存して生き返らせる研究をやってた所が
    有ったような。。。
    成功しないんですかねぇぇぇ。。。
    100年先(150年先)の未来を生きてる内に見たいんですが。
    • by the.ACount (31144) on 2010年12月03日 10時15分 (#1867935)

      単純に冷凍すると氷生成によって細胞内の構造が破壊される。
      小動物なら細胞内の水分を減らしてから冷凍することで破壊を防止できる。
      大型動物はバラして冷凍する必要がある。
      人間はひ弱なので以上の処置に耐えられない。
      単に細胞内の水分を減らすだけでなく化学的修飾などで構造破壊を防止して解凍後に復元する必要があるが、困難。
      逆転の発想で、人体を薄切りにしつつ構造を記録して、再構築するほうが可能性があるかもしれない。
      再構築の時は生き返れるように補強することになるから、超人になってしまう。

      --
      the.ACount
      親コメント
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