「ニワトリを脳死状態にして育てる肉工場」のコンセプト 103
ストーリー by hylom
対食糧問題 部門より
対食糧問題 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
人工肉の開発など、効率の良い肉の生産方法が模索される昨今だが、「ニワトリを人工的に脳死状態とし、効率よく肉を生産する」というコンセプトが提案されている(コモンポストの記事、元記事)。
「外科的にニワトリの大脳皮質を切除し脳死状態として、生存するだけの最低限の能力だけを残したニワトリを作成。パックに入れて吊り下げ、後はチューブから必要な栄養を送り込み効率よく肉を生産する」というもの。ニワトリが動き回ることもないため、これまでのブロイラー生産法と比べてさらに少ないスペースで大量の肉を獲ることができるようになるとしている。
一見して生理的嫌悪感を催しかねない提案だと思われるが、ブロイラーの生産現場では過酷な飼育により障害を持つニワトリが大量に発生しており、またいずれにせよ最終的には殺されることから、記事ではむしろ始めから苦痛を感じない方が倫理的なのでは? といった指摘もなされている。将来的にはこうした手法が広く用いられるようになっていくのだろうか?
このコンセプトを提案しているのは芸術・デザインを専門とする英国の大学Royal College of Art(RCA)建築学科で都市農業を研究している「ADS1」というチーム。Andre Ford氏によるコンセプト説明によると、英国だけでなく世界的に食物の需要が増えている現在、鶏肉を効率良く生産する方法が望まれているとしてこの方法を提案するという。ただし、あくまでコンセプトなのでこれが実用化できるかどうかはまだまだ分からない。
後から切除するのもそのうち面倒になって (スコア:3)
手術するのもたぶん手間で面倒に思うようになるんじゃないかと
おもうんだよね、だから、おそらく次のアクションを予想すると:
「(ピコーン) そうだ! DNA的にイジって先天性運動障害の鶏にしたら動かないし手術もいらないや!」
なんじゃないかなー。
( ´・ω・`)いままでとこれからを比べる生活
ぱんかれ
Re:後から切除するのもそのうち面倒になって (スコア:2)
そのうち
「この鶏肉は遺伝子組み換えではありません」
というのが売りになるんですね。
Re:後から切除するのもそのうち面倒になって (スコア:3)
あー、ありそう。そのうち
「放牧で育てました!」みたいなシールとか
「太陽光の下でそだてました!」みたいな
ブランドシールがでるんだ、きっと。
( ´・ω・`)いままでとこれからを比べる生活
ぱんかれ
Re:後から切除するのもそのうち面倒になって (スコア:1)
そのうち「放牧で育てました!」みたいなシールとか
一部ブランドは「放し飼い」を条件に入れてますね。
比内地鶏ブランド認証制度 [akita.lg.jp]より一部抜粋
・飼育方法 28日齢以降平飼いまたは放し飼いで飼育していること
・飼育密度 28日齢以降1平方メートル当たり5羽以下で飼育していること
Re:後から切除するのもそのうち面倒になって (スコア:1)
アレルギー体質の子供でも比較的食べやすいので重宝しています。
味も明らかに美味しいですね。
光合成した鶏肉ならちょっとぐらい高くても買ってしまいそうです。
#なんか組み変わってる気がする...
Re:後から切除するのもそのうち面倒になって (スコア:1)
先天性無脳症の遺伝子を使って臓器移植用の人間(?)を大量生産するとかのアイデアをどこかで読んだなぁ。
0からがダメなら、100から引いてみよう! (スコア:3, 興味深い)
まさかほとんど同じようなこと [srad.jp]を1週間以内に書くとは思わなかったけど。
「まともな一枚肉としての人口肉」を作るためには
・筋繊維を育てるため、固定する腱や骨が必要。そしてそれを駆動させる神経と脳が必要
・ただ培養しているだけじゃ癌がワラワラ発生するので、免疫系が必要
・その他、ホルモン用に甲状腺だの副腎だの必要
……とまあ、結局全身に近いパーツが必要になるわけで。
「だったら全身用意して、不要なモノとってった方が早くね?」と言うのは「0から培養して食糧問題解決」の欠点に対するシンプルで確実な解決策だと思います。
ただ、この方法を使った場合
全く運動していないわけですから、重力にすら耐えられないような貧相な肉しかできあがらないわけで。
生産性という点ではどうなんだろうと疑問に思います。
最悪、完全に質を放棄すれば、アナボリックステロイド点滴って手段もあるのでしょうけどねえ……
Re:0からがダメなら、100から引いてみよう! (スコア:2)
Re:0からがダメなら、100から引いてみよう! (スコア:1)
そういった遺伝子があるのかどうかはわかりませんが、たぶんその方法も模索しているでしょうね。
つうか、前のレスを書いた後に思ったけど。
ここまでやってるんだから、今更電気パルスを与えるくらいのことを躊躇しないだろうなー。
それを、あえて言う気も無いだろうけど。
Re:0からがダメなら、100から引いてみよう! (スコア:1)
「がんがん育ってくれる癌細胞を、あえて育てる」ですか
筋繊維になるのは難しいとしても。ミンチやタンパク粉末にでもする分には、割とアリな発想のように思えるんですが。
割合人間に近い豚の場合は、生物兵器になりそうでイヤですけど。
実際のところ、癌化した鶏肉って何か害になり得るんですかね?
うわぁ… (スコア:2)
食肉生産としては合理的だとは思いつつ、やっぱり嫌悪感を覚えてしまう自分がいます。
この程度の嫌悪感で、「オレ、マッドサイエンティストを志すのやめようかな…」などと決意が揺らいでしまうというのは、チキンの表れでしょうか。
Re:うわぁ… (スコア:2)
チキンだと現在がほぼ座敷牢なんでぱっと想像できないけど、
牛で同じことした場合の厩舎を想像すると、かなりホラーですね。
Re:うわぁ… (スコア:2)
脳死状態なら、現場作業での精神的負担の軽減になると思う。
その辺を考えると、嫌悪感なんて出ないなー。
Re:うわぁ… (スコア:1)
現代のチキン解体工場の映像を見た事がありますが、
トラウマものでした。
子供のオモチャみたいに鶏がパックンパックン裏返されて解体されていく様は正にブラックジョーク…
せめて、とことんパーツ段階で培養できれば、解体する手間も省けるし生理的嫌悪感もましになるんでしょうが。
ペトリ皿が食糧危機を救う! (スコア:2)
うむ、やはり培養によって砂肝や手羽だけがニョキニョキ生えてくる方が合理的だし、嫌悪感も抱かずに済みそうですね。
さらにマッドサイエンティスト的には、鶏とネギの遺伝子を合成したキメラを創造してネギまがニョキニョキ生えてくる培養皿とか、つくねとピーマンの遺伝子でピーマン肉詰めがニョキニョキ…。
# つくねの遺伝子ってなんだ。
Re:うわぁ… (スコア:2)
生理的嫌悪感もましになるんでしょうが。
むしろ、そう言う生理的嫌悪感は残り続けた方がいいと思うけどな。
どっちにせよ、他の生命をいただいて人間は生きているわけだし。
経験談 (スコア:1)
鳥はないけど、前に剥製作っている友人の手伝いでコヨーテと鹿の解体やったことあるけど初心者には結構辛いものがあった…。
食肉用は新鮮だろうし設備もまともからいいけど、趣味の剥製用なんて拾ってきたのだったから匂いもついてくる。友人は慣れてるから平気そうだったけど俺はプラスチックとか扱うときに使うようなしっかりとしたマスクしないと匂いがダメだった。
保存用の冷凍庫は開けたら魔女の秘蔵庫状態だった。
牛とかだったらパーツ段階で培養した上皮も形成されないようにしないとな。皮はぐのも楽じゃないグロいし、工場だと簡単にできるのかもしれないけど。
*気持ち悪くなったらすまん。
一ヶ月でなれるとかいうACは一度やって見ることをおすすめする。
もし一ヶ月もやったことあるんだったらすごいな、俺には向かん。
Re:経験談 (スコア:1)
慣れて麻痺してしまう方がいいのか、
最初から知らずに無垢な無知のままの方がいいのか、
自分には判らないっす。
Re:うわぁ… (スコア:1)
自動化工場でなくても屠畜の現場というのはそれなりに衝撃的ですよ。
例えばこの写真集とか、
http://www.amazon.co.jp/%E5%B1%A0%E5%A0%B4-%E6%9C%AC%E6%A9%8B-%E6%88%9... [amazon.co.jp]
他の方のコメントにもありますが、他の生命をいただいて人間は生きている、業(カルマ)ですね。
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このストーリの肉工場の肉の味はどうなんでしょうね。
手間が掛かって量も少ないからこそ、食材としても高い値段が付いて、
それゆえ多くの人に旨い物と判断される処がありますから、これで
チキンが増産されてもジャンクフード扱いしかされないような。
Re:うわぁ… (スコア:1)
動物愛護団体が作ったフォアグラを作る映像を見ましたが、ある意味もっとグロいかも。
ヒヨコの段階での選別で弾かれたメスは生きたままミキサーにかけられるし、
屠殺のときも生きたままの方が早く血抜きができるからと、電気ショックで気絶させて喉を切り裂くのですが、
たまに気絶しないのがいて、喉から血を流しながらもがいてたりとか。
あの映像は2度と見たくない……
☆大きい羊は美しい☆
Re: (スコア:0)
そういう人が次々と自称ベジタリアンになっただけだよ。
喰わないと人間だって生きていけない。
Re:うわぁ… (スコア:1)
欧米人は、相変わらず鳥豚牛には冷たいねぇ
Re:うわぁ… (スコア:2)
キリスト教的には、鶏豚牛は初めから家畜として創られた動物なのだそうですよ
>ニワトリが動き回ることもないため (スコア:2)
運動しないと脂肪だらけのぶよぶよな肉になりそうですが・・・
蛋白質与えても、運動しないと脂肪に置き換わりますよね?
トリ類は運動しなくても、蛋白質から筋肉作れるのかな。
Re:>ニワトリが動き回ることもないため (スコア:2)
Re:>ニワトリが動き回ることもないため (スコア:1)
広い土地でのびのびと育てた方が旨くなるとか言うし。
あれ? (スコア:2)
って事は筋肉が発達しないって事では・・?
神経に電気ショック与えて強制的に運動させるのかしら?
真っ暗闇でビクンビクンしてる意志無きニワトリ・・ かなりホラーだ・・
Re:あれ? (スコア:3)
直接見たこと無くてどっかで見た動画だけど
工場で流れ作業で首ぶった切って血抜いてるんですよね?現状でもかなりスプラッタな状態ですから。
トレーに入ってて同じ見た目、味も変わらなければ直接見えなけりゃなんでもアリでしょう?
それより小さい肉しかとれないニワトリでコストに見合うのでしょうか?豚とかダチョウとかクジラでやったほうが効率良いのでは?
Re:あれ? (スコア:1)
クジラは残酷なのでNGです
鳥豚牛でやるべき事なのです
Re:あれ? (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
これで完璧! (スコア:2)
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惑星ケイロンまであと何マイル?
Re:これで完璧! (スコア:5, おもしろおかしい)
マ鶏ックスですか…。
Re:これで完璧! (スコア:1)
体が鉄になる夢ですか?
#貝殻はじける胸の中
らじゃったのだ
産業動物 (スコア:2)
産業動物というのです。
愛玩動物は違うので、可愛がったり、愛でたりするものではないということです。
Re:産業動物 (スコア:2)
イヌはもとより、ウサギや鹿やカンガルーなど、境界が微妙なものは多いですけどね。
クジラはかつてバリバリ産業動物だったのを人間の都合で愛玩することにした例
Re:産業動物 (スコア:2)
いえ、産業動物 [wikipedia.org]とは「その飼育が、畜主の経済行為として行われる動物の総称」であるからして、野生クジラはもともと産業動物ではありません。
マグロもそうですが「野生動物」の捕獲を産業としているということも欧米人からみた嫌悪感の対象という気がします。家畜として育てたものだけを食べていれば、文句の付けどころは大きく減るのではないでしょうか。
# それが論理的とは思いませんが…
Re:産業動物 (スコア:2)
いいえ。そんなに甘くありません。
以前CNNかBBCにグリーンピースジャパンがインタビューに出ていましたが、彼らの最終的な目的は
「養殖まで含めた漁業を廃業に追い込むこと」
と公言していました。
ですから、マグロを養殖しようが彼等には何の関係もありません。
クジラで完全勝利を収めたら次はマグロ、遠洋漁業、沿岸漁業、養殖と潰しにかかってくるのが必然なわけです。
勝とうが負けようが捕鯨を絶対やめるわけにいかない理由は、ここにあるわけですね。
捕鯨で叩かれてる程度なら、さほど実害ありませんが。
その先に進まれた場合、割とマジで日本の食糧事情は詰みます。
この話をすると、安易な人や反米主義者は「アメリカの食肉産業が原因だ」と言い出しますが、ことはそう簡単じゃありません。
オーストラリアの根強い有色人種差別や南極海を牛耳りたい野望(そして牛肉産業)、この話の発端となった「海洋生物は自然の生物」思想を利用した環境保護テロビジネスなど、経済や思想が入り交じり実にめんどくさい状況になっています。
最初にこのビジネスを考えた人は、ここまで考えてやったんだったら天才だと思いますよ。
以上、オフトピ気味でしたが。
間接的に攻める (スコア:2)
デンキウナギの培養組織で発電して、その電力で鶏を育てれば、人々は許容するだろう。
心理的障壁なんてその程度だろうから。
しかしだ (スコア:1)
抗生物質風味のぶよぶよした塊を喰いたい訳じゃないんだけどな
日本人として (スコア:1)
鶏肉を食べるときには、どのタイミングに対して「いただきます」を言えばいいんでしょう?w
Re:日本人として (スコア:1)
食材の命や自我だけでなく、食料が出来るまでの全ての工程を美味しく頂くのですから、何も変わりませんよ。
料理と調理人と調理技術と食材と食材の生産者と生産技術と食材の飼料と飼料の生産者と・・・全部に対して感謝しつつmgmg頂きます。
うまうま。
わざわざそんなことしなくても (スコア:1)
Re:わざわざそんなことしなくても (スコア:1)
岩尾奈美恵さんの「JOY」に出てきたささみくんを思い浮かべた。
らじゃったのだ
嫌悪感は、生命への冒涜に対して (スコア:1)
現在の工場的畜産は、倫理に悖るかも知れないが、それは動物の個体に対する動物倫理の尺度。
今度の話しは、個体を殺したうえでなお生きつづける器官群を利用した器官培養であり、生命の尊厳を考える生命倫理の尺度。 生命を頂くという感覚を共有する人の倫理観においては、このことは、生命に対する冒涜であると言える。(自称ベジタリアンの倫理観では問題にならないのでしょうけれど)
一方、細胞や組織のレベルでの培養はどうか。細胞培養、組織培養のレベルでの生命現象の活用について否定的にとらえる倫理観も在り得るが、それは極めて少数派の倫理観であろう。
では、生命倫理において、生命を頂くという感覚を共有する人の倫理観の位置はどうか。そのような人はこの世に少なからず在ろうとも残念ながら多数派ではない。
今まで生きていた個体を殺し、血が流れ、食肉に加工することに嫌悪感を覚える人が多いのはよいとして、しかしながら、脳死してれば苦痛を与えないとし、生ける死体を産業化することに疑問を呈さぬ倫理観が多数派であってほしくないものである。
どうすれば (スコア:0)
>外科的にニワトリの大脳皮質を切除し
効率的に切除する方法もあるのだろうか
こう、鶏何十匹かの頭部を横一列に並べて、ドリルかなんかでまとめて処理・・・とか?
Re:どうすれば (スコア:2)
あくまでコンセプトなんで、
手術法までは言及してないと思います。
素人考えで考えれば、
ヒヨコの段階で頭をレーザーでビーッと適当に焼いて、失敗したら捨てて、生存に問題がなかったのだけ選抜して育てるとか。
ああグロい。
Re:このコメントを思い出した (スコア:1)
引用コメントにある
2.資源を争う必要が無くなるまで数を減らす。
は戦争を意味している事だと思いますが、自然淘汰でも実現可能です。
戦争が必要無いほど予め減っておけば良いのです。
中国の一人っ子政策がその例ですね。
日本はその政策なしでも同じようなの状況になっていますが、
その政策の副作用である少子高齢化及び国力衰退などの問題は規模としては相対的には小さいと思ってます。
世界の人類に関わる問題と国の問題ですからね。
とまぁ、戦争回避の選択肢としては無い訳ではないです。が・・・オフトピでした。
Re:遺伝子いじくってニワトリじゃないものにすればいいのに (スコア:2)
「足が6本」のニワトリは開発済wでしたっけ。
背徳感はなくてもホラー感がつきまとうでしょうね。
Re:遺伝子いじくってニワトリじゃないものにすればいいのに (スコア:2)
Re:遺伝子いじくってニワトリじゃないものにすればいいのに (スコア:1)
足が三本のニワトリは金鶏と言って昔からいたみたいだよ。
らじゃったのだ