
訓練施設のセヴァストポリ移転で欧米宇宙飛行士のソユーズ搭乗が困難に? 32
ストーリー by hylom
冷戦再び? 部門より
冷戦再び? 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
8日付のイタルタス通信の報道によると、ロシア連邦宇宙局はソユーズ宇宙船の乗員のための訓練施設をクリミア半島のセヴァストポリに移転する計画を立てているそうだ。これにより、政治的問題から欧米の宇宙飛行士がソユーズに搭乗できなくなる可能性が生じているという(イタルタス通信の記事、WIRED、businessnewslineの日本語記事)。
ソユーズ乗員の訓練施設はもともとソ連時代にもセヴァストポリに置かれており、それがソ連崩壊に伴う予算縮小で今のモスクワ近郊に移転されたという経緯がある。そのため機能的な面だけでいえばセヴァストポリに戻ることは十分可能だと推測される。しかし、クリミア編入を主張するロシアとそれを認めない欧米各国との政治的対立から、欧米の宇宙飛行士がロシアのビザでセヴァストポリを訪れることは難しく、実施されれば、事実上ISSへの渡航手段が失われる事態へとなりかねない。
ウクライナ問題では、これまでもNASAとロシアの交流停止をはじめ、NK-33/RD-180といったエンジンの調達が問題となるなど、宇宙開発の分野においても様々な影響が生じている。NASAは自前の宇宙船の開発を加速させているようだが、これが問題解決へと繋がるだろうか?
1年程待てばいいんじゃないかな (スコア:2)
まあCST-1000は影も形もない上に予定してる打ち上げ機はRD-180使ったアトラスⅤだからなんとも頼りない話だけど。
外交とはこうあるべきって感 (スコア:1)
ロシアは本当に痛いところ突いてくるのが上手だなあ(小並感)
現状代替手段がないのであれば、しばらく宇宙ステーション放棄することになるの?
Re:外交とはこうあるべきって感 (スコア:1)
maruken
Re: (スコア:0)
2010年にまだソ連が存在する世界線なのですね。
本当に問題は存在するのか (スコア:0)
ロシアとウクライナの両方のビザを持って行けばいいだけではないのでしょうか?
Re:本当に問題は存在するのか (スコア:5, 参考になる)
日本はロシアとの間に北方領土問題を抱えていますから、これに置き換えると理解しやすいんじゃないでしょうか。
この外交方針でいう「日本」が欧米各国、「北方領土」がクリミアに当たるわけですね。
ロシアのビザを取得することが問題なのではなく、クリミアへの渡航がロシアの管轄権に基づく形で行われるのが、クリミアのロシア帰属を認めない外交政策上の問題になるわけですね。
Re:本当に問題は存在するのか (スコア:2)
問題ないよ、でもロシアのビザをどうしても取得したくないんでしょ?
Re: (スコア:0)
それだけなら元のモスクワでもダメじゃん。
日本の議員が北方領土に行けないのと同じ理屈でしょ。完全にロシアの実効支配だし住民も認めているけど、国連は認めていない。
Re: (スコア:0)
うん、だからセヴァストポリに行くのにロシアのビザを取得したくないって話なんじゃないの??
Re: (スコア:0)
あなたが尖閣諸島(日本が絡んでない東沙諸島でもいいけど)に上陸するとして、
中国と台湾の両方に許可を貰えば問題は起きないか、といえばそんな事はないだろう。
国を代表して出かける形であればなおのこと。
良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:0)
マーキュリー宇宙船レベルの原始的な有人ロケットだけでも用意しておくべきかと思うが。
特にスペースシャトルの失敗から、コンステレーション計画以降のダッチロールは、傍から見ていて為政者が威勢良くぶち上げては打ち切りの繰り返しだ。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
ロストテクノロジー化してるかも知れない (スコア:1)
>スペースシャトル時代の1/10程度の予算でもかければ、すぐにでもなんとかなると思うので、
ここが甘い。
一度失われたノウハウは、容易に取り戻せない。
当時の現場に居た人達は、皆もう辞めてるだろうから、「一からやり直し」になる可能性も結構在るんだよ。
特に、TATの長い機器が連鎖的に必要な場合、全TATを加算した時間が必須。「製造装置からの製造が必要」なら、年単位の期間を強要される。
「すぐに」が出来ない可能性を考慮するべきだよね。
一応、NASAはロストテクノロジー化の予防措置をそれなりにはしてる筈だけど、当時の軍用機器なんてもう調達不能だから、なんとも。
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
軌道に持ち上げる機体と地球に帰還する機体は同じでなくても良いはず。HTB与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってきたらどうか?。地上に還す必要があるのは人間と実験結果のサンプルなどそれ程の量ではない。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:2)
飛行を途中で中止する場合に、搭乗員の避難を伴わずに脱出し、帰還できる必要があります。
与圧区画を切り離せるようにし、脱出用ロケットをつけ、単体で姿勢制御できるようにするわけですね。
…で、それってSpaceXのDragon V2ですよね。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
余所のロケットを持ち出すまでもなく、HTVにも有人のHTV-R [iss.jaxa.jp]ってプランがありますね。作る予定があるというものではなく、「こういうものも作ろうと思えば作れると思いますよ」ってレベルですが、
HTV全体が地上に戻ってくるのではなく、その一部が回収機になってる形なので、
全体まるごと戻ってるDragonV2よりも、
元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近いんじゃないかな。
#帰還(大気圏突入)を抜きにしても、HTVの与圧部では、有人機に要求される安全基準に一桁足りないという話を聞いたことがありますし、それだけの安全性を満たすようにHTV-Rを付くったら、それはもうHTVとは結構別物になると思う。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:2)
元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近いんじゃないかな。
その構成でもいいんですけど、打ち上げ時は帰還可能カプセルに入って蓋をちゃんと閉めておき、いつでもカプセルごと脱出できるようにする必要が
あるのです…エンジンが異常停止して弾道飛行になってしまったりすれば、与圧区画から帰還カプセルに移動する時間や能力の余裕があるとは
限りませんから。
もちろん例えばHTV曝露部にカプセルを入れておき、異常発生時はフェアリングがあれば吹き飛ばして横にカプセルだけを蹴り出し、ロケットから
水平に離れる、とかは可能でしょうし、これならHTVへの改造は少なく済みます。ただあんまりそういう構成は見ないです。
そうするとHTVの与圧区画をカプセルに置き換え、アポロのようにLESを搭載し、引っ張りあげて切り離すというプランの方が少しよさそうでしょう。
しかし、アポロ形式だとHTVの与圧区画は構造も組み立ての仕方もまったく変えることになり、大幅な再設計をすることになるでしょう。大雑把に
言って貨物列車のようにDragon V2のそっくりさんで曝露区画を引っ張るような見た目になるのではないでしょうか。私の元コメで意図していたのは
そのような機体です。
あるいは、HTV-Rに乗るのは決死隊ということにする解決法もあります(ないです)。船と運命を共にするなら脱出する必要はないです。
脱出装置があったところで過去の事故を見ると大して役には立ちませんから、このロケットは安全である、安全であるから脱出の必要は生まれない、
ということもできます…これはうまく行かないでしょう。
結局、HTVを有人化するというのは問題山積ですね。機体ができたところで発射施設もないし。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
JAXAの公式な研究プランなので、せめて、リンク先のイメージCGぐらいは見てから書いてほしかった。
> 打ち上げ時は帰還可能カプセルに入って蓋をちゃんと閉めておき、いつでもカプセルごと脱出できるようにする必要がある
いや、まさにそれがHTV-Rなんですけど。HTVの与圧部を分離可能にした上で「搭乗員脱出機能」をなど付加するというアイデア。カプセルの上に脱出用のロケットを付けるという、アポロとかと同じ方式のようです。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:2)
だからそれはDragon V2と同程度の開発コストや設計変更じゃないですか。親コメのACさんが示唆するような「〜ればいいじゃないか」という
簡単な道ではないという話です。
# 確かHTV-Rには曝露部にカプセルを搭載する、与圧区画を拡張してカプセルとする、さらに大幅の設計変更で有人特化する、の三案があったはず
# その中で与圧区画をカプセルとする案が採用されたというニュースを見た覚えが
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
ああ、なるほど。どこですれ違ってるかわかりました。私も「簡単な道ではない」という点は同意見ですよ。
それはごく当たり前な大前提としたうえで、
「HTVを有人化すると、単純な流用ではなく、結構な設計変更がかかるだろう」ということについて、
Dragon V2 を引き合いにださなくても、JAXA自身がHTV-Rというプランを出してますよ、という事を言いたかったんです。
> 元コメの言う「HTV与圧区画に人を詰め込んで送り出し、帰還専用カプセルで帰ってくる」というのに近い
と書いたのは、「打ち上げ輸送部分が全部まるごと帰還機になるDragon V2」と違って、「打ち上げ輸送部分が非与圧部と帰還機の二つに分かれていて、非与圧部は使い捨て」という部分が大元のコメのアイデアに比較的近く、元コメのアイデアを現実的にマジメに実現させたらこうななるだろう、という点ではHTV-Rの方がDragon V2より近いという意味です。
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:2)
実はDragonにも、有人版にせよ無人版にせよ太陽電池や誘導機器、曝露カーゴを運ぶアポロのサービスモジュール相当部があるのです…
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
すみません、有人版(V2)にも非与圧部があるのは知りませんでした。「HTV-Rの方が近い」という意見は撤回いたします。
#公開してるV2のカタログスペック的な部分ではそのあたりの記述を見かけなかったので、無人版の非与圧部をあわせた全部が有人版の帰還機に置き換わるものと信じてたんですが
#V2のイメージ映像を見ると、有人なV2本体の下に、無人機と同様の暴露部?な太陽電池パネル円筒がついてますね…
Re: (スコア:0)
訂正
誤 HTB
正 HTV
Re: (スコア:0)
その帰還カプセルってどっから持ってくるの?ソユーズのデッドコピーかなんか作ってHTVに積んで持ってくの?
Re:良くも米国の為政者とその支持団体・者は、良くこんな状態を看過していられるなぁ (スコア:1)
仮称HTV-Rのプランはずいぶん前からありますね。独自の再突入技術としては、無人機ならUSERSから「はやぶさ」まで実績がありますし。「はやぶさ」は惑星間から直接突入だったからかなり条件が厳しかったそうで。
まあ単純なスケールアップでは済まない面もあるのかも知れません。その点を指して「ソユーズのデッドコピー」とおっしゃっているのならごもっとも。
Jubilee
Re: (スコア:0)
現在の有人宇宙飛行はサイエンスでもテクノロジーの問題でも無く、国威発揚の冒険旅行のレベルだから
国の予算で植村直己さんがやったような冒険旅行をするんだから、まともな政策が定まるはずが無い
Re: (スコア:0)
他はともかく、ステロイド・アポロことコンステレーション計画は、技術的にも科学的にもあまり意義のない、
ブッシュの人気取りのためだけにぶち上げた代物ですから、オバマ政権でキャンセルされるのは当然だし、
その程度の代物でしょう。
ソユーズの対抗馬になるような、堅実なロケットには思えませんでしたが。
とっとと (スコア:0)
ロシアを空爆して体制崩壊させればええやん
まさにイスラム国に対してやってる(やろうとしてる?)ように
Re:とっとと (スコア:1)
ウクライナ問題自体が欧米によるマッチポンプですからね。
現ウクライナ政府なんて、欧米にたきつけられてクーデター起こした連中が、一度は成立したはずの親ロシア派との和平合意を無視してウクライナを軍事占領して打ち立てたものですよ。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re: (スコア:0)
シリアの方が悲惨、アサド政権が選挙の実施を確約した後2年以上も無意味に内戦させられてる。
他国のイスラム過激派が西側が支援した武器と弾薬背負ってシリアに流れ込んでいて、その結果がイスラム国
Re: (スコア:0)
ロシアの味方は多いからな。絶賛NPT違反で核開発中の北朝鮮でさえ、中国が味方してるだけで空爆されずに済んでる。
イスラム国も味方を増やさなあかんで。
Re: (スコア:0)
北朝鮮が空爆されないのは中国と地続きだからだと思います。
何かあれば大量の難民が流れ込んできますから。
中東の場合はその被害を被るのは、イスラエル以外の他の中東の国、アフリカなら他のアフリカの国ですから。
#北朝鮮だと地続きじゃなくても日本に大量に難民が流れ込んでくるので、空爆なんてとんでもない。
#でも、カンボジア難民の場合、きちんと日本に馴染めた人がタモリ倶楽部の旋盤の回に出てきましたね。