フロリダで計画されている遺伝子操作したネッタイシマカの放出実験、地元では65%が反対 16
続報 部門より
米国・フロリダ州で計画されている遺伝子操作したネッタイシマカの放出実験について、実験予定地のキーヘイブンがあるモンロー郡で8日に住民投票が実施された。全体としては賛成が過半数を占めたのだが、キーヘイブンでは反対が上回ったという(Miami Herald、NPR、Ars Technica、Health News Florida)。
実験では英Oxitecが遺伝子操作したネッタイシマカ(OX513A)のオスを使用する。オスのOX513Aは吸血せず、交尾したメスのネッタイシマカが産んだ卵は成虫になる前に死滅するため、デングウイルスやジカウイルスなどの感染拡大防止効果が期待されている。
フロリダキーズ諸島のキーヘイブンでは2009年と2010年にデング熱が感染拡大したことから実験が計画された。8月には食品医薬品局(FDA)がパブリックコメントの結果も考慮して実験による環境への重大な影響はないとする最終判断を示しているが、実験台にされる地元住民の反発は強い。
住民投票の結果はキーヘイブンで65%が反対だったのに対し、その他の地区では58%が賛成している。ただし、この住民投票に拘束力はなく、最終的にはフロリダキーズで蚊の対策を行うFlorida Keys Mosquito Control Districtの委員会が実験の可否を決定するとのこと。委員会が承認すれば実験は2017年春にも実施されるが、19日に開かれる直近の定期会合で実験の可否について議論するかどうかは未定のようだ。
委員のJill Cranney-Gage氏はジカウイルスにより実験の緊急性が高まったと述べているが、フロリダ州ではマイアミなどで感染が拡大しているものの、フロリダキーズではまだ大きな問題になっていない。一方、Oxitecでは緊急性の高い場所で優先的にOX513Aの放出実験を許可するようFDAに要請しているとのことだ。
不妊虫放飼(ふにんちゅうほうし) (スコア:2)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%A6%8A%E8%99%AB%E6%94%BE%E9%A3%BC [wikipedia.org]
不妊虫放飼は放射線を当てて不妊化した虫を放つという害虫の根絶法なんだけどすでに世界各地で行われてるんだよね。放射線当てた虫は平気だけど人工的に遺伝子操作した虫はなんとなく不安、っていうことなのかな?
未知なる恐怖 (スコア:1)
この場合、目の前にあるデングウイルスやジカウイルスなどの感染被害よりも未知の影響が出るかもしれないという恐怖の方が強いってことでしょうか。
前者はまだ治療すればなんとか凌げるけど、後者はそれこそ未知の世界なので無限の恐怖がある。
という感じなんすかね。
>一方、Oxitecでは緊急性の高い場所で優先的にOX513Aの放出実験を許可するようFDAに要請しているとのことだ。
緊急性の高いような場所限定でも住民の反対が強いなら難しそう。
Re:未知なる恐怖 (スコア:4, おもしろおかしい)
最終的には単為生殖できるように進化するかもと思えばヤバイかもねえ
# ミジンコとかなあ
Re: (スコア:0)
ある種のナメクジ(スペインナメクジ?)がそうだとか。 https://www.amazon.co.jp/dp/B018522YOE/ [amazon.co.jp]
単為生殖して増えて、乾燥に強くて、何でも食う。なので一匹が紛れ込んだだけでバリバリ増えていく。
ナメクジのくせに乾燥した地域でも生き残ってきた強い種だけに、湿度が高くて環境に恵まれてる北欧(?)では、
猛威を振るってるとかどうとかって話が。
http://byline [yahoo.co.jp]
Re:未知なる恐怖 (スコア:1)
>未知の恐怖
別の感染症引っ掛ける可能性もあるわけで。
今までにない病気が出て来るかもね。
未知ではない、身近なのだ… (スコア:0)
反対票を投じてる住民の方々に
あなた方が毎日食べている小麦やコーン、じゃがいもなどが由来の食品全般の多くに
既に遺伝子操作された品種が使われているんじゃよ、って教えてあげたい
てか蚊に関しては、優先的に捕食している生物が生態系で優位にいるわけでもないし
日本でも絶滅させてほしいよ
夏という季節の不快感の3割はヤツらのせいだと思う
Re:未知ではない、身近なのだ… (スコア:1)
ボウフラならグッピー(熱帯魚)とか食べますよ?
ジカ熱のとき蚊を減らす対策として使われましたね。
成虫は知らんけど。
Re:未知ではない、身近なのだ… (スコア:1)
カダヤシという一見メダカに見える魚が文字通り
蚊絶やし
目的かどうかは今となっては不明ですが、日本各地で繁殖しています。
メダカと生息域が被る外来種ですね…
# 侵略的外来種って響きがまたスゴイよな…
Re: (スコア:0)
蚊が受粉を媒介する植物/蚊を餌にする生物も多いので、絶滅はヤバイんじゃないかって話が。
カダヤシで減ったのは蚊よりもメダカかもしれないですね。
昔はなんかの効果を狙って、外部から生物を導入するってのがちょくちょく行われてたけど、
実際の効果ってどうなんですかね。
沖縄のマングースとか、アメリカのクズとか。
今回のは前からいる生物ですが、結局やってみないとわからない。
# 害虫に強い植物は、遺伝子組み換えの有無に限らず、天然の発がん性物質多めなんでは。
Re:未知ではない、身近なのだ… (スコア:1)
現状生態系が安定してるとして、蚊が減っていって居なくなった場合にどう転ぶかを予測しきれていないだろうから、それが不安の種になりやすそうですね。
ウイルス被害が酷いなら不安を並べ立てるだけで何もしないで待ってる場合じゃないんだろうけど。
Re: (スコア:0)
#3114697にはリンクも張ってあったのですが失敗してました。もしもこの世から「蚊」がいなくなったら? [gigazine.net]再度張ります。
デング熱をなんとかしたいなら、その予防法をなんとかすればいいんでは?
ワクチンとか。
日本だって日本脳炎をはじめ、蚊が媒介する病気はいっぱいありますが、何とかなってます。
複雑系いじるほうがよっぽどリスクが高い気がします。
Re: (スコア:0)
グッピー食べるボウフラってどんだけでかいんだよ!w
生物を移入して駆除するのは失敗いっぱいしてるんだよ (スコア:0)
生態系のリスクの予測不可能性を甘くみてはいけない。
ハブとマングースをはじめとして失敗事例が多いんだから多いんだから、単純に賛成するには君のようなおっちょこちょいだけだ。
Re:生物を移入して駆除するのは失敗いっぱいしてるんだよ (スコア:1)
沖縄における不妊虫放出の例とか?
http://www.pref.okinawa.jp/mibae/ [okinawa.jp]
「病害虫防除技術センターでは「不妊虫放飼法」によって平成5年(1993年)10月にウリミバエを、また、「雄除去法」によって昭和61年(1986年)2月にミカンコミバエを沖縄全域から根絶しました。 」
Re: (スコア:0)
私もこの話を思い出したんですが、ウリミバエやミカンコミバエはもともとそれら自体が東南アジアから移入してきた外来種なので、今回のやハブとマングースなどの例とは話が違いますね。
「生物を移入して駆除」したんじゃなくて、「移入してきた生物を駆除」した例。
Re: (スコア:0)
人の血を吸う蚊は早く絶滅させて欲しいです
病気の媒介もだが個人的には痒いのが猛烈に嫌
特にぶり返した痒みは薬でも治まらないし何度も痒くなるし
代わりにユスリカとかチョウバエが増えても我慢しますから