長期の宇宙滞在における生物学的変化、一卵性双生児の宇宙飛行士で確認される 6
比較実験 部門より
NASAでは長期の宇宙滞在における宇宙飛行士の生物学的変化について、一卵性双生児であるNASAのスコット・ケリー宇宙飛行士とマーク・ケリー宇宙飛行士からサンブルを採取して研究を行っている。その研究結果の一部が、NASA Human Research Program Investigators' Workshopで発表された(Nature、SlashGear、The Verge)。
ISSでレタスを栽培し、枯れそうになっていたヒャクニチソウに花を咲かせたスコット宇宙飛行士は、2015年から2016年にかけて宇宙に340日間滞在し、過去の宇宙滞在を含めると合計520日となる。マーク宇宙飛行士は既に退役しているが、2001年から2011年の間に4回のスペースシャトルミッションで合計54日間宇宙に滞在した。2人は同じ遺伝子を持ち、同様の生活体験をしているが、スコット宇宙飛行士は1年近く継続的にISSに滞在していた。その結果、遺伝子から腸内細菌まで幅広い変化が見られたようだ。
スコット宇宙飛行士のテロメアの長さは科学者の予想に反し、宇宙滞在中にマーク宇宙飛行士よりも長くなったそうだ。しかし、地球帰還後は比較的速く元の長さに戻ったという。原因については科学者が研究を進めており、別途実施されている他の宇宙飛行士10名のテロメアに関する研究も2018年までに完了する。これらの研究により、より詳しく宇宙飛行がテロメアに及ぼす影響がわかってくる可能性もある。
また、スコット宇宙飛行士のDNAメチル化は宇宙滞在中に減少し、同期間のマーク宇宙飛行士は増加している。こちらもスコット宇宙飛行士の地球帰還後、2人とも元のレベルに戻った。現時点では、これが何を意味するのかは明らかになっていない。一方、遺伝子発現シグネチャーは環境の変化に伴って変動するが、スコット宇宙飛行士は宇宙環境で大きなストレスを受けたためか、通常よりも変動が大きかったとのことだ。
宇宙線ホルミシス (スコア:1)
地上レベルより宇宙線による高い刺激を受けるため、修復系の活動レベルが増大し、
悪影響を得たレベルよりも増して修復を行うためその効果が出た。
これは以前から民間療法として用いられたラドン温泉等に代表される
放射線ホルミシスと同等の効果であることが推定される。
# まにうけんなよ
Re: (スコア:0)
案外と真実に近いところを言い当てている可能性がなきにしもあらず
ま、真相が分かる頃にはお互い老人か屍ですがね
超回復? (スコア:0)
DNAについては超回復みたいなものかな?
修復機能が過剰に作用してるんじゃないかな?
むしろ腸内細菌に対する影響のほうが気になる
腸内細菌叢は体質等に影響があるとされているけど
宇宙体験で受ける変化が腸内細菌によるものなら
大便移植で同じ変化があるかもしれない
腸のニューロンの密集度は脳並みだし
そもそも脊椎動物、無脊椎動物にかかわらず
ほとんどの動物門で基本構造が同じ器官
カンブリア爆発以前から地球上で発展してきた器官
その長い歴史の中で腸内細菌も共進化してきたわけだろ
もはや腸内細菌こそ地球で最も成功した生物といえる
その腸内細菌が宇宙に乗り出すことができるか?
とても興味深い
Re: (スコア:0)
(腸内)細菌が本体で,動物は乗り物かもしれないぞなもし
http://wired.jp/2017/01/30/bacteria-can-use-electricity/ [wired.jp]
# いつから自分の意思だと考えていた? 的な
スコット「 (スコア:0)
エクササイズしていいですか?
宇宙生活の影響より双子の干渉みたいな話に (スコア:0)
>スコット宇宙飛行士のDNAメチル化は宇宙滞在中に減少し、同期間のマーク宇宙飛行士は増加している。
>こちらもスコット宇宙飛行士の地球帰還後、2人とも元のレベルに戻った
ずっと地球にいたマークの状態がスコットに合わせて変化してるってどゆこと。