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火星

火星探査車Curiosity、火星の重力を測定する 2

ストーリー by hylom
間接測定 部門より
headless曰く、

ジョンズホプキンス大学などの研究グループが火星探査車Curiosityのデータを用いてゲールクレーターからシャープ山裾野の重力を測定し、岩盤の密度を推定している(NASAジェット推進研究所論文要旨RegisterSlashGear)。

Curiosityが探査の対象とするシャープ山はゲールクレーターの中にあり、クレーターの底からの高さは5km。頂上はクレーターの縁よりも高くなっている。Curiosityはシャープ山裾野の地層が露出した部分を探査しているが、ゲールクレーターの堆積岩がどのようにして堆積し、その後浸食されていったのかについてははっきりしていない。そのため、ゲールクレーターは一時完全に堆積岩で埋まっていたが、その後の強い浸食でシャープ山の地形が生まれたという意見と、ごく一部だけが埋まっていたという意見で議論が続いている。

本研究の目的は重力の測定により、ゲールクレーター地下の構造を知ることだ。ただしCuriosityは重力計を装備していないため、研究ではナビゲーションに用いられる加速度計からSol 60~1743に取得した700件以上の測定値を使用している。加速度計は重力計と同様のデータを取得可能だが、地球上で用いられる重力計と比較すると大幅に精度が低い。それでも加速度計をキャリブレーションすることで、アポロ17号で月面の重力測定に使われた重力計と同程度の精度を実現したそうだ。

その結果、ゲールクレーターの堆積岩の密度は予想よりも低く、比較的多孔性であることを示す1立方メートルあたり1680±180 kgだったという。数キロメートルの深さがあるクレーターの縁まで堆積岩で埋まっていたことがあるとすればクレーター底部の岩石は密度がもっと高いはずであり、この説は否定されるとのことだ。

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  • by Anonymous Coward on 2019年02月06日 0時26分 (#3560383)

    日本だと河内平野の重力異常は有名ですね
    たぶん空洞じゃなくて泥が溜まってるんだろうけど…
    奈良から流れ出た大和川は今は堺に流れてるけど
    江戸中期以前は河内平野横切って淀川に合流していたんだよな
    飛鳥時代まで遡ると完全に海だったわけで
    そういう歴史がわかるんだよね

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