
シマウマの縞模様はアブを体にとまらせにくくする効果があるという研究結果 12
錯覚的な何か? 部門より
カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)などの研究グループが、シマウマの縞模様にアブが体にとまりにくくする効果があることを示唆する研究結果を発表した(論文、UC Davisのニュース記事、SlashGear)。
シマウマの縞模様の役割についてはカモフラージュや捕食動物の混乱、仲間の識別、体温調節などの仮説が立てられてきたが、近年は虫除けが縞模様の主要な役割であるとする見方が広がっている。今回の研究を主導したTim Caro氏は別の研究グループで2014年、吸血昆虫の多い地域でウマ科の動物の縞模様が顕著になるという研究結果を発表している。
英国で行われた今回の研究では1)馬(シマウマとイエウマ)に集まるアブの行動、2)ランダムな順番でイエウマに3種類の馬用コート(白・黒・ゼブラ柄)を着せた場合のアブの行動、3)馬の周りを飛ぶアブの軌跡、4)アブに刺された馬の反応、という4つの実験により、シマウマのアブ対策を調べている。
実験1では近付いてくるアブの数や、体に接触するアブの数についてはシマウマとイエウマで違いは見られなかったものの、シマウマの体にとまる(着地する)アブの数は大幅に少なかったという。実験2ではコートにとまるアブの数だけでなく、コートに触れるアブの数もゼブラ柄で大幅に少なくなっている。ただし、コートで覆われていない部分にとまるアブの数には違いはみられなかったとのこと。
実験3ではアブがシマウマへの接近時に適度な減速が行えていないことが判明する。これにより、アブはシマウマに衝突してしまい、そのまま飛び去ることが多くなる。うまく体にとまることができても、シマウマの体に留まる時間は短く、吸血行動に移ることは少ない。実験4によるとイエウマが皮膚を震わせてアブを振り払おうとするのに対し、シマウマは尾を使って振り払おうとしたり、その場から逃げたりすることが多く、効果的にアブの滞在時間を短縮しているようだ。
アブが着地をコントロールする仕組みはわかっていないが、縞模様が速度の判断を誤らせている可能性もある。馬に寄ってくるアブの数に違いがみられなかったのは、遠距離ではアブの眼には縞模様がグレーにしか見えず、主に匂いでターゲットを探すためと考えられるとのことだ。
マルチとかでも (スコア:1)
農業で草が生えないようにしたり、地温を上げたりする目的で使うビニールにマルチシートってのがあるけど、あれも黒と銀のしましまの奴がある。
最初の目的は、特殊加工をせずに地温を上げすぎないようにすることだったはずなんだけど、これの方がアブラムシなどの害虫がつきにくいと言う評判がたって、最近ではもっぱら害虫よけの目的で使われるみたい。
三面怪人ダダ (スコア:0)
ミリオタさんには有名なダズル迷彩 [wikipedia.org]みたいなもんか。
そういえば、昔のAFカメラは縞模様が苦手だったっけ。
Re: (スコア:0)
でもだったらアブの居る地域には、
シマシマ模様の生き物がもっと居ても良い気がするのですが、
何故シマウマだけが残ったのでしょうね。
オカピもシマシマですが部分的だし。
キリンの網目模様も同じような効果があるのかな?
シマウマというと「りっぱなしまうま!」が出て来る世代。
もしかして (スコア:0)
縞々の囚人服も?
Re: (スコア:0)
おやじのバーコード頭にも虫除け効果がありそう
#若い女子除けにもなって一石二鳥
昔流行った視力が回復するって触れ込みの立体視 (スコア:0)
鉄柵とか、縦に棒が並んでると成功して距離感が変になるときがあるけど、アブの複眼でも起きたりして?
動物の縞模様は「波紋」が皮膚に発生していることで作られる (スコア:0)
シマウマの縞模様は、体表に現れる色素の波紋パターン(元の馬は色素が均一に分布するためグレー)が突然変異して縞模様になり、
たまたまそれが生存競争に有利だったり、あまり影響しなかったりするために生き残ったということのようです。
この波紋はアラン・チューリンクが見つけた波紋の方程式に忠実に従っているとのこと。
このモデルだと、牛のぶち模様もうまく説明できます。
からだの模様を生み出す波紋の原理(大阪大学大学院生命機能研究科パターン形成研究室)
https://www.fbs-osaka-kondolabo.net/blog/skinpattern1 [fbs-osaka-kondolabo.net] 前編
https://www.fbs-osaka-kondolabo.net/blog/skinpattern2 [fbs-osaka-kondolabo.net] 後編
Re:動物の縞模様は「波紋」が皮膚に発生していることで作られる (スコア:2)
/.ed かな。開けない。
Re: (スコア:0)
とかボケてみようとしたら、リンク先にも山吹色のオーバードライブって書いてあった
もしかして:ダズル迷彩 (スコア:0)
第一次世界大戦辺りの船によく見れたよね
二次戦辺りになると測距儀の発達とレーダーの登場で姿を消したけど…
虫除け程度で淘汰が発生するの? (スコア:0)
シマウマラリアみたいな致命的な病気でもあったんだろうか
最近は多色刷りも (スコア:0)
開発中車両の実走テストでもよく見ますね