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医療

波長222nmの紫外線は新型コロナウイルス対策に有効。人体への安全性も立証済み 58

ストーリー by nagazou
不活化 部門より
ウシオ電機と広島大学のチームは5日、新型コロナウイルスに「中心波長222nm」の紫外線を照射すると不活化できると発表した。研究成果が2020年9月4日(米国現地時間)にAmerican Journal of Infection Control誌に掲載された。波長222nmの紫外線は人体への悪影響が少ないのに加え、新型コロナウイルスの不活性化についても両立可能であるとしている(ウシオ電機日経クロステックAmerican Journal of Infection Control)。

波長222nm紫外線は、一般に殺菌用途に利用されることの多い「波長254nm紫外線」と同等の殺菌・ウイルス不活性化ができるとされてきた。今回の研究では、新型コロナウイルスへの効果を確認するため、乾燥したプラスチックの上に置かれた新型コロナウイルスに対し、照度0.1mW/cm2の222nm紫外線を照射したという。その結果、10秒の照射では88.5%、30秒では99.7%が新型コロナウイルスが不活化したとしている。

一般的に使われている波長254nmの紫外線は、人の目や皮膚への悪影響が出るとされている。一方の波長222nm紫外線は、8月には発表されている同チームによる研究でも、急性障害である紅斑(日焼け反応)が出ないほか、角膜炎、白内障といった目に対する影響も出なかったと発表されている(神戸大学ウシオ電機)。

あるAnonymous Coward 曰く、

有人環境下で使用できる紫外線「Care222」の新型コロナウイルス不活化効果を確認
https://www.ushio.co.jp/jp/news/1002/2020-2020/500671.html

222nm紫外線の人体皮膚への安全性と、殺菌効果の両立を立証。有人環境下での紫外線殺菌・ウイルス不活化の実現でパンデミック防止へ
https://www.ushio.co.jp/jp/news/1002/2020-2020/500664.html

222nm紫外線の人体皮膚への安全性と殺菌効果の両立を立証 ― これまでにない、新たな感染症予防・治療法開発へ ―
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/collaborations/2020_08_13_01.html

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 12時14分 (#3885412)

    慢性症状も、動物実験等で安全かどうか確かめてほしいな
    猿やウサギ、豚とかに1年以上長期にわたってUV-C照射し続けて
    慢性症状が出ないかどうか確認してほしい

    • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 12時22分 (#3885419)
      あかん。。。
      動物とかウサギとかいう文字が周囲にあるせいか、「慢」が「鰻」に見えた。
      昼飯食ってくるわ
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 12時37分 (#3885433)

      ウィルスを不活性化するために30秒といった時間、(人体じゃなく)器物に照射するような使い方をします。万一30秒、人間が照射されてしまっても安全を確かめられたという報告です。確かに30秒照射された後、何年も経って何かの症状が出る可能性を完全否定はできませんが、それを確かめるには書かれているような実験では無理かと思います。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        ウシオ電機のプレスリリースには天井にコレを天井に仕込むと思しき未来予想図が掲げられているので、今回のはともかく、いずれそのための実験もするのでしょうね

      • by Anonymous Coward

        トイレなんかに人感センサー付きで設置すると良さそうですね
        点灯時間30秒にしとけば個室に籠る便秘マンや痔主にも安心ですし

    • by Anonymous Coward

      そういう為にする試験って無駄じゃない?
      ウィルス除去目的の紫外線って空間に満遍なく照射するものであって特定の物体に対して照射し続けるものじゃないでしょ。

      • by Anonymous Coward

        「店内のライトを全てブラックライトに変えました!これで絶対安心です!」みたいな事する事業者は100%出てくるだろ
        こういうの発表する側とか報道する側は「市販のブラックライトは波長が異なるので使えません」って十分に表示してくれよ

        • by Anonymous Coward

          「空間除菌」の導入事例があれだけあったんだから、常時部屋全部に強い
          紫外線照射して、これで安心ってやる人は絶対にいると思う。

          今回のもそういう使い方での安全性は保証してないんじゃないかな。
          その店を訪れた客の多くが白内障の悪化を報告して、それで問題発覚しても
          後の祭り。角膜切って、レンズと入れ替える手術代とか払ってくれるのかな。
          因果関係を証明するのは難しいので、裁判は長引きそうだ。

      • by Anonymous Coward

        これが実用化したら電車内とか飲食店、職場の照明が紫外線入りになんじゃねーの?
        毎日何時間もそういう場所で過ごす場合の影響は検討しておかないとだと思う

  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 12時19分 (#3885415)

    ウィルスに有効な紫外線を含む光を出す電球を販売すればウハウハ。

    • by microwavable (47421) on 2020年09月09日 12時26分 (#3885423) 日記

      あれ、もしかしてそれは私たちの頭上に一日の半分程度、自動で照射されているやつでは…
      と思ったら、太陽光ってそこまで短い波長の光を含まないんですね。

      #太陽光で効果あるんだったらこの状況になってないわな

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        太陽光は含んでるよ。オゾン層が悪いんだよ。

        • by Anonymous Coward

          「解せぬ……母なる大地を守ってきたのに……」(byオゾン層)

          • by Anonymous Coward

            よーしパパ、大量のフロンガスを大気中に放出しちゃうぞ!

            • by Anonymous Coward

              「うわ、やめろぉ、くぁwせdrftgyふじこlp……」byオゾン層 ← いまココ

              • by Anonymous Coward

                フロンガスが減ったことで、オゾンホールはだいぶ小さくなり、
                今世紀末くらいには完全に修復されると見込まれてます。

                # しかし、塩素を含まない代替フロンが開発されたものの、
                # フロン全般の温室効果が高いため結局回収することになってしまったという

    • by Anonymous Coward

      ちょっと遅かったですね。ウィルス対策を謳うUVランプの類は既に沢山市販されています、ひょっとしたら一時品薄だったかも知れませんが、今は特に問題なく購入できるみたいです。

  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 12時25分 (#3885422)

    網膜への影響は考えられてませんね。
    大丈夫か、こんなので?

    • by Anonymous Coward

      大丈夫か、文盲で

    • by Anonymous Coward

      「背中に照射して翌日赤くなってないから大丈夫じゃね?」って研究だもんな
      この評価方法ならガンマ線10Svぐらい当てても大丈夫ってことになるわ

      • by Anonymous Coward

        よく使われてる254nに対し問題はなかった(一定時間までは)、と書いてあるだろ。
        毒も薬になるように、一定の使用範囲使用条件で、効いたと書いてあるだろ。
        何言ってんだ

        • by Anonymous Coward

          問題なかったと言われてもにわかには信じられない内容でな。
          紫外線のエネルギーは何に作用してどこへ行った?
          254nmは生物照射の機序がある程度明らかになってるが、それより波長が短い(エネルギーが高い)のに何も起きないはずはなく...

          • by Anonymous Coward

            紫外線のエネルギーは何に作用してどこへ行った?

            表皮に吸収されて熱になったのでは? 透過長が短いので.
            0.1mW/cm^2 とのことなので,地表での最大の太陽光エネルギー密度の1/1000ですね.

            # 小さくはないです.時計なら十分動かせます.

      • by Anonymous Coward

        10Svだと即症状出るぞ?

  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 12時47分 (#3885443)

    つまり、ステイホームは危険。
    東京の推移を見ろ。
    梅雨の始まりと同時に増え始め、梅雨明けでピークを迎えた。

    • by Anonymous Coward

      その理屈なら真夏の屋外ではウィルスゼロになってもおかしくないのに、少し減ったとはいえ感染がなくならないのは、変じゃね。

      • by Anonymous Coward

        お前は窓を開けたままエアコンを使うのか?

    • by Anonymous Coward

      8月以前の過去から来た人かな?

    • by Anonymous Coward

      「おもてェ出ろ!」って喧嘩売ってるのかな?

    • by Anonymous Coward

      毎日が真夏日や猛暑日で、なおかつ毎日夕方にスコールふってるシンガポールであれほど感染が広がったのに、まだこんなバカなこといってる奴がいるのか…

      • by Anonymous Coward

        お前、梅雨や酷暑の中、外にいるの?
        発症ベースの推移しか見ていないから気づけない。(1~2週ずれるから)
        実際に分科会で感染のピークは7月最終週だって報告されている。
        梅雨明けも同時期。

  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 12時57分 (#3885454)

    殺菌で使われる紫外線より波長が短いってことはエネルギーはこっちの方が高いってことだよね。そもそもの話、皮膚に異常が出るのは紫外線を浴びることによる遺伝子異常の増加を「症状」って形で警告された方が種の存続に有利だったからだろうから、その裏をかいくぐったところで、根本的な問題に行きついてしまうのでは。

    • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 13時21分 (#3885480)

      そもそもこの研究が何を狙っているのかというと、

      ・このぐらい短波長な紫外線は物質との相互作用が大きくて到達距離が短い
      ・なので、表皮の部分でほとんどが吸収されてしまい、真皮に届くころにはものすごく減衰している
      ・このため、表皮で保護されている人体には影響がない

      という流れ。これを利用して、「剥き出しの」ウィルスは殺菌できるけど、人間の生きている細胞まではほぼ届かず影響を与えない、というもの。
      (だから当然、液体中に浮いているウィルスなどにはほぼ殺菌力を発揮できない。乾いた表面に付着しているウィルスの分解用)

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        なるほど
        α線の外部被曝みたいなものか

      • by Anonymous Coward

        幾らか漏れてる230nm以上の成分をしっかりカットできるフィルタもポイントなのかもしれない。

        とある資料で角質層での波長と透過率のグラフを見てある程度納得したけれども、個人的には気分的に慣れが必要かもしれないw。

        • by Anonymous Coward

          ウシオ電機等のまともなメーカーが作るものならいいんだけど。
          これが当たって、中華メーカーが後発品出し始めて、コストカットのためにUVCをそのまま垂れ流す装置を売りだしたら…

    • by Anonymous Coward

      ごもっともな懸念だ、波長が短い分、有機物との反応性は高いのだろう。だからひょっとすると表皮の既に死んだ細胞で吸収されてしまい、生きた細胞まで届き難いのかも知れない。上手い処に目を付けたのだと思う。

      別に関係者じゃないけれど、ひょっとして、ウシオ電機や紫外線にはアンチが結構居るの?

      • by Anonymous Coward

        今のところ見当たらないが、
        ワクチンが薬がで湧いてる昨今、紫外線で殺菌できるとなったら色々反応はあるだろな。

      • by Anonymous Coward

        体が隙間なく表皮で覆われてるって前提に無理があるでしょ。吹き出物が出たり、怪我してたりしたらどうすんの?

        • by Anonymous Coward

          もしこの222nmの紫外線を使った殺菌を「人体」に対しても行うつもりなら
          その時は、安全性のチェックはもっとしっかり行われるべきでしょう。
          吹き出物や怪我だけでなく、多分、過敏症的なものとか、化粧品などとの
          反応とかも調べて置く必要があるでしょう。

          皮膚が1ミリも露出されていない防護服を着たまま、汚染地域からの帰りに
          全身殺菌するとかによいかも。

    • by Anonymous Coward

      ぞろ目なのが気になる。
      呪術的意味でも見いだしてるんじゃないか、って気がする…。健康食品系とかそんなのあるじゃん。

      まぁエキシマランプが222nmらしいので、それ使ってるからであってぞろ目は偶然かもしれないが。

    • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 13時48分 (#3885502)

      スピード(と多種)が大事だから早めに供給できるよう早めに試験始めようとしたら、他のところで成績が悪かった(から止める)というだけだよね。
      一般の薬で認可にどれぐらい時間がかかっているか知らない人?

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そんなすんなりいくもんか?って思ってなかった?人類が今まで風邪もインフルエンザも克服したことなどないのに。ワクチンの効果はあっても限定的なもの。映画のような劇的な幕切れは期待できないよ。

  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 13時55分 (#3885506)

    中国の小学校で殺菌用紫外線ライトを照射したまま授業。子供たちに被害。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/3cb8ae6bbb00bc7efeba1c61ace974c138c90555 [yahoo.co.jp]

    シャープがプラズマクラスターによる空中のコロナウィルスへの効果を実証
    https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1275521.html [impress.co.jp]

  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 14時02分 (#3885515)

    紫外線ライトもってるけど中心波長222nmじゃ転用できないのか。残念。

  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 14時29分 (#3885538)

    UV-EPROMの中にいるウィルスを紫外線で亡きモノにしてたわけだ。
    最近は紫外線を照射する事もほとんどないからウィルスが流行ると。

  • by Anonymous Coward on 2020年09月09日 15時35分 (#3885594)

    ウシオ電機と広島大学の共同研究かと思いきや、
    1)ウシオ電機と神戸大学の共同研究=>PlosOne
    2)広島大学の研究=>AIJC
    で別の研究なのかな?

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