2022 年ノーベル物理学賞は量子情報科学の先駆者 3 氏に 13
ストーリー by nagazou
受賞 部門より
受賞 部門より
headless 曰く、
2022 年のノーベル物理学賞は、フランスのアラン・アスペ氏と米国のジョン・F・クラウザー氏、オーストリアのアントン・ゼイリンガー氏が受賞した。授賞理由はベルの不等式の破れを確立し、量子情報科学の分野を開拓した、エンタングル状態の光子を用いた彼らの実験 (プレスリリース、 一般向け解説記事、 専門的解説記事)。
3 氏は 2 つの量子が分離したのちにも 1 つの単位としてふるまうエンタングル状態を用いた画期的な実験を行い、量子情報を基礎にする新しい技術への道を開いた。長年にわたってエンタングル状態では隠された変数が存在すると考えられており、1960 年代にはその上限を示す「ベルの不等式」が考案された。一方、量子力学ではベルの不等式の破れを予想していた。
クラウザー氏はベルのアイディアを基に実用的な実験を行い、明確にベルの不等式の破れを示すことにより量子力学を支持する測定結果を得た。アスペ氏はクラウザー氏の実験で残されていた抜け穴のうち、重要なものをふさぐことに成功した。ゼイリンガー氏は改良されたツールと何度も繰り返した実験を行い、量子テレポーテーションと呼ばれる現象などを立証している。
今年は分かりやすい (スコア:1)
「ベルの不等式の破れを実験で証明」ってのは素人でも分かりやすくて良いね。
「自発的対称性の破れ」みたいな聞いてもよく分からん難しい物理学じゃなくて、量子力学の話で普通に出てきて式も単純で量子コンピューターの話でも出て来る。
「ニュートリノ振動を発見」並みに分かりやすい授賞理由なのがありがたい。
Re: (スコア:0)
でもテレビとかのメディアは見てて、量子コンピューターができる!ばっかり言ってて、自然科学としての意味や面白さを何一つ説明してなかったのが残念に感じた。
# ずっと言われているのに、やっぱり今でも第一声は「何の役に立つんですか?」
いずれ (スコア:0)
今年のノーベル物理学賞受賞者は…の47氏とかに増えるんだろうか。
Re: (スコア:0)
受賞は3人までじゃなかったっけ?
Re: (スコア:0)
文学賞が一人、平和賞が団体も可で、あとは3人までですね
今回の受賞も量子もつれに関する理論、実証、研究が対象ですが、当然この3名以外にも携わっている方々がいる中でのTOP3が受賞なので、そこは今後も変わらないでしょう
Re: (スコア:0)
さすがにファイル共有ソフトの開発で物理学賞は難しいかと(違
Re: (スコア:0)
存命の方が対象なので。。。
ノーベル賞を受賞するために一番難しいハードルは、成果が評価されるまで生きていること、だとか。
ベルの不等式の破れを示す (スコア:0)
素人で恐縮ですが
ベルの不等式の破れを示すっていうのは
「局所的隠れた変数理論の否定」が否定されたっていみなんでしょうか。
Re: (スコア:0)
おそらく「ベル不等式が成り立つ事を示す」の間違いじゃない?
Re: (スコア:0)
ごめん違った。
もし隠れた変数が存在するなら、ベル不等式が成り立つ。
だから量子論が正しいなら、ベル不等式が破れる。
でした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%8D%E7%... [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
なんで「おそらく間違ってる」と思ったのかに興味がある
ゼーガペインの (スコア:0)
掛け声がエンタングルだったなあ。そういえば舞浜サーバ内でループしてる時間が2022年8月31日までなんだっけ。この世界はループを突破したんですね。