パスワードを忘れた? アカウント作成
15011604 story
地球

ユナイテッド航空、温室効果ガス排出量削減のため大気中から直接二酸化炭素を吸収する技術に投資 67

ストーリー by headless
真緑 部門より
ユナイテッド航空は10日、2050年までに温室効果ガス(GHG)の排出量を100%削減し、100%グリーンになる計画を発表した(プレスリリースThe Vergeの記事)。

ユナイテッド航空では2018年に2050年までのGHG排出量削減50%計画を米航空会社で初めて発表しているが、今回の計画はそれをさらに進めたものになる。排出量100%削減を実現するため、持続可能な航空燃料開発への投資を続けることに加え、大気中から二酸化炭素を直接吸収するDirect Air Capture(DAC)と呼ばれる技術に数百万ドルを投資するという。カーボンオフセットを購入して排出量を削減する航空会社は他にもあるが、DAC技術への投資計画を発表するのはユナイテッド航空が初となる。投資先となるのは米国に大規模なDAC施設建設を目指す 1PointFiveとのことだ。
15011465 story
ボットネット

非対称な網を張るアメリカジョロウグモ、微小重力下では光の有無で非対称性が変化 9

ストーリー by headless
もしも地獄が微小重力だったら 部門より
微小重力下でクモがどのような網(巣)を張るのかについて、国際宇宙ステーション(ISS)で2011年に行われた実験の研究成果が発表された(論文バーゼル大学のニュース記事SlashGearの記事)。

ISSでは2008年にもクモの巣に関する実験が行われている。この時は成虫と幼虫各1匹をISSに送り、幼虫は予備の小部屋に入れて成虫が死んでからメインの実験ケースの中に出す計画だったという。しかし、幼虫がメインのケースに逃げ出してしまい、2匹同時の実験になってしまったそうだ。さらに、餌として用意したショウジョウバエが育ちすぎ、2週間後にはケース内にあふれ出したショウジョウバエの幼虫で観察窓が塞がれて観察不可能となっている。観察窓が塞がれるまでは観察が行われており、微小重力下でクモが網を張ることも確認できたが、低解像度の写真では2匹を識別するのが難しく、地球上の対照群と比べて形状の非対称性の違いはわずかしか確認できなかったとのこと。

2011年の実験ではアメリカジョロウグモ(Trichonephila clavipes)2匹を用い、2つの実験ケースでそれぞれ同時に観察を行っている。アメリカジョロウグモは地球上で中心が上に寄った非対称の網を張るが、ISSではより対称に近い網になったという。ただし、網の対照性は光の有無で異なり、照明が当たっている間は光の方向に中心が寄った網になっていたそうだ。また、照明なしの状態でクモはランダムな方向を向いているのに対し、照明があると光と反対の方向を向く。さらに、らせん状に張られる横糸の間隔は地球上の対照群と比べて規則性が低かったとのこと。ISS・対照群ともに時間の経過につれて間隔の規則性が失われていったが、これは実験ケースが狭い(17.3cm×12cm×5.5cm)ことと、自然の環境のように風雨や他の動物によって古い糸が除かれないことが理由として考えられるとのことだ。
15010956 story
iPhone

iPhoneの同梱品、次になくなるのは? 69

ストーリー by headless
同梱 部門より
AppleがiPhone 12 購入者を対象に実施しているアンケート調査で、iPhoneの同梱品を使っているかどうかという設問があるそうだ(9to5Macの記事Softpediaの記事SlashGearの記事)。

リストアップされているのは、USB-C - Lightningケーブルのほか、(製品情報には同梱品として記載のない)Appleのステッカー・SIMイジェクトツール・簡単な説明書の合計4点。AppleはiPhone 12シリーズ発表に合わせ、iPhone全モデルで電源アダプタとイヤフォンの同梱をやめているが、iPhone 12発表の3か月ほど前に実施したアンケートでは電源アダプタを使用しているかどうかという設問があった。そのため、AppleがUSB-C - Lightningケーブルの同梱中止を計画しているという見方もあるようだ。

また、今回のアンケートにはFace IDに満足しているかどうかという設問もあるという。Face IDはマスク着用時に使用できないこともあり、Touch ID復活のうわさも出ている。不満点を回答するオプションでマスクに言及したものはないが、「顔が認識されない」「Touch IDの方が好み」といったものがある。
15010941 story
バグ

スズメバチの攻撃を防ぐため、巣の入り口に動物の糞を貼り付けるベトナムのミツバチ 23

ストーリー by headless
点々 部門より
カナダ・グエルフ大学とベトナム国立農業大学などの研究グループによる研究成果によると、ベトナムのトウヨウミツバチ(Apis cerana)は大型のスズメバチ(Vespa soror)の攻撃を防ぐため、巣箱の入り口付近に動物の糞を点々と貼り付けていくそうだ(論文グエルフ大学のニュース記事SlashGearの記事)。

これまで、ミツバチが採取する固形物は花粉や樹脂など植物性のもののみだと考えられていたが、動物(哺乳類・鳥類)の糞を採取して巣箱の入り口付近に貼り付ける行動は現地の養蜂家の間で知られており、スズメバチの攻撃を防ぐためだと考えられていたそうだ。ベトナムの養蜂場74軒を対象に行った調査では、トウヨウミツバチを飼育している67軒中63軒(94%)が巣箱の前面に糞を貼り付けた点々があると回答したという。

実験はハノイ市内の養蜂場3軒で行われ、巣箱についた糞の点々を清掃してから実験を開始。V. sororの攻撃を受けた巣では攻撃を受けていない巣と比べ、点々の数が大幅に増加した。またV. soror腹部の分泌腺から抽出した物質を濾紙にしみこませ、巣の入り口付近にピン留めしたところ、攻撃を受けた場合ほどではないものの点々の数が増加したという。

V. sororはオオスズメバチ(Vespa mandarinia)と近縁の大型のスズメバチで、オオスズメバチと同様に集団で他のハチの巣を攻撃する。巣箱の入り口は狭くそのままでは通れないため、V. sororは入り口をかじって広げようとする。糞の点々が多く付けられた巣箱では入り口付近に止まったV. sororの滞在時間や、入り口をかじる時間が大幅に短くなっている。

このように点々を付ける行動は中国東南部やタイ・ブータン・ネパールでも確認されており、これらの地域はオオスズメバチの生息域に重なることから、オオスズメバチに対しても用いられているとみられる。また、ニホンミツバチ(A. cerana japonica)はオオスズメバチの攻撃を防ぐため巣の入り口付近に植物の汁をなすりつけることが確認されており、使用する材料は異なるものの、同様の防御手段を用いているようだ。

この研究ではミツバチが植物由来の物体や水分(液体)以外の物体を採取することが初めて記録され、ミツバチが道具を使うことも明確に示された。一方、具体的に何がスズメバチの攻撃を弱めているのかといった点については研究の余地があるようだ。
15009745 story
地球

ネパールと中国が共同発表、エベレストの新しい高さは8848.86m 42

ストーリー by nagazou
山梨と静岡が合意したみたいな 部門より
headless 曰く、

ネパールと中国は8日、エベレストの新しい高さが8848.86mになったと共同で発表した(ネパール外務省のプレスリリースネパール測量局によるエベレストの高さ測定プロジェクトページSlashGearの記事共同発表動画)。

これまで広く認知されていたエベレストの高さ8848mはインド測量局が1950年代に測定したもので、近年は従来の測量法に加え、新しい技術も用いた測定の試みが各国によって行われている(PDF)。2005年には中国国家測量地理情報局(SBSM)が氷雪を含めない山頂の岩石の高さが8,844.43mだと発表しており、氷雪の厚みをエベレストの高さに含めるかどうかが検討課題の一つとなっていた。ネパールは2019年にGNSSや三角測量などを用いた再測定を行い、中国も2020年5月に調査隊を送って再測定を行った結果、新しい高さ8,848.86mで合意に至ったとのことだ。

15010149 story
交通

トヨタMIRAI2代目にフルモデルチェンジ、テスラ車並に巨大化した水素FCEVセダンに市場はあるか? 99

ストーリー by nagazou
トヨタ自体は本気のようです 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

海外では水素ステーションが限られるFCEVを、日本では市場が限られる巨大セダン(事実上アメリカ専用)として上市した、トヨタの勝算は何処にあるのだろうか?

情報元へのリンク

12月9日、トヨタ自動車は燃料電池車(FCV)の「MIRAI(ミライ)」を初代から6年ぶりにフルモデルチェンジした。航続距離は初代の650キロから約30%増となる約850キロに、水素搭載量も約20%増加させ5.6キロにした。駆動方式もFFからFRへ変更されるなどデザインも含めてスポーティなイメージとなっている(ベストカー読売新聞ITmedia)。

また環境性能などの改善も行われているのが特徴で、吸入した空気をきれいにして排出する空気清浄機能も持っている。搭乗員数も初代の4人から5人乗りに変更されているほか、ボディサイズは初代ミライよりも長と全幅は大きく、全高は低くなっている。1グレード設定だった初代と異なり、グレード数も2グレード5タイプに増加した。それでも価格についてはほぼ据え置きとなっており、710万~805万円に設定されている。

なお北米トヨタが10日、MIRAIのFCVシステムを応用した大型商用トラックの新型プロトタイプを公開した。量産化前提の設計となっており、荷重量は8万ポンド(約36トン)、航続距離は300マイル(約480km)以上だとしている(レスポンス)。また12月7日には水素分野におけるサプライチェーンの形成を推進する新団体「水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)」も設立した。トヨタのほか岩谷産業、ENEOS、川崎重工業、関西電力など88社が参加するという(トヨタレスポンスその2)。

15009922 story
バイオテック

福岡市内販売の春菊で基準値168倍の農薬が検出。21gで健康被害が出る量 46

ストーリー by nagazou
検査で判明したから良かったものの 部門より
福岡市は8日、福岡市青果市場で春菊の残留農薬検査を実施したところ、基準値の168倍となる8.4ppmの農薬が検出されたという(福岡市福岡市保健福祉局生活衛生部[PDF]毎日新聞)。

検出されたのは有機リン系殺虫剤のイソキサチオンで、体重60キロの人が21グラムを超えて食べた場合、よだれや涙、失禁、場合によってはけいれんなどの健康に影響を及ぼすおそれがあるとしている。該当するのは12月7・8日にJAくるめが出荷したもの。販売店や販売数量に関しても把握済み。すべて福岡市内での流通だと見られている。

西日本新聞によれば、一軒の組合員農家が、タマネギ栽培で使用していた害虫駆除用の農薬を、春菊に使用したことが原因だとしている(西日本新聞)。
15008998 story
宇宙

Starship試験機が初の高高度飛行、打ち上げから再突入までは成功。ただし着陸は失敗 33

ストーリー by nagazou
着陸用の燃料残しているから派手に爆発する 部門より
AC0x01 曰く、

米宇宙企業のSpaceXは9日、開発中の超大型宇宙船Starshipの実機サイズ試験機「Starship SN8」の最初の高高度飛行試験を実施した(飛行動画, Space.comの記事)。

8月に高度150mの飛行をしたSN5は、まだノーズコーンが取り付けてられていないなど宇宙船には見えない姿だったが、今回のSN8はエンジンが3基のみであるものの、ノーズコーンも翼も付いた完全な形をしており、まさに銀色の宇宙船といった容貌となっている。

飛行試験では、打ち上げられた宇宙船は高度12kmに到達後、胴体を横にするような姿勢に変更し、翼を使って姿勢を保ったまま再突入を行い、着陸する寸前にエンジンを逆噴射して姿勢を戻す運用が取られた。宇宙船は無事に姿勢を戻して垂直に降下したものの、減速が足りず、着陸成功とまではいかなかった。しかし既に原因も特定されているようで、大きな成果が得られたといってよさそうだ。

15008116 story
バイオテック

GABA増量したゲノム編集トマトが専門家会議で審議へ。1~2年で市場に登場か 22

ストーリー by nagazou
なぜかチョコっぽいパッケージになりそう 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ゲノム編集技術を使ったトマトが国内市場に登場する可能性が出てきた。開発されたトマトは血圧の上昇を抑える「GABA」を多く含んでいる点が特徴。筑波大発のベンチャー企業「サナテックシード」らが開発したもので、厚生労働省の専門家会議が月内に開かれるとしている(読売新聞)。

審議を経て市場に出回るようになるにはあと1~2年必要だという。読売新聞の記事によれば、ゲノム編集食品の条件を満たし、専門家会議の審議に必要なデータが揃えられたのは今回が初めてだそうだ。

15007777 story
お金

英王立造幣局がデヴィッド・ボウイの記念硬貨を発売。一枚は宇宙へ 18

ストーリー by nagazou
日本で出すとアイドル系コインになってしまいそう 部門より
英国王立造幣局(The Royal Mint)は、音楽界のレジェンド・シリーズという記念硬貨を販売したている。その第3弾として7日、デヴィッド・ボウイの記念硬貨が販売されたそうだ。この硬貨はクイーン、エルトン・ジョンに続く記念硬貨となっており、1973年発表のアルバム『アラジン・セイン』に描かれていた稲妻をモチーフにしているという(British Culture in Japan)。

作られた硬貨のうちの1枚は宇宙へ飛ばされたという。英国のコインが宇宙に送られたのは今回が初らしい。王立造幣局のクレア・マクレナン氏によれば、デヴィッド・ボウイのデビュー曲が「Space Oddity」だったことからコインを宇宙に送り出したのだとのこと(NME)。

コインは高度3万5656メートルにまで打ち上げられ、地球周回軌道を45分間飛行したのちに英国に無事降下したそうだ(福島民友新聞)。
15006751 story
バイオテック

カイコは「二段階認証」を用いて食べられるクワの葉を見分けていた 54

ストーリー by nagazou
葉っぱが違います。触り直しをしてください 部門より
昆虫は食べられる葉っぱをどのように見分けているのか。東京大学と東京農工大学の研究者らがカイコの観察・実験を行った結果、カイコは二段階認証をして葉っぱを識別していたそうだ(エピネシス)。

具体的には最初に口の近くにある小顋肢という味覚器官を葉に押し当てて触診、葉っぱにβ-ステロール、クロロゲン酸、カルセチンが含まれているかを確認しているという。カイコはこれらの化合物を1,000兆分の1という極低濃度であっても検出できるそう。

最初の認証を終えると試し噛みを行い、小顋肢の周辺にある小顋粒状体で糖を感知するという。この試し噛みにより、必要な量の糖が見つかった場合にのみクワの葉を食べるという仕様だそうだ。こうした触ってから試し噛みする行為は葉っぱを食べる昆虫に共通しているのだそうだ。
15005629 story
スパコン

中国科技大、光量子コンピュータの量子超越性を実証。Googleに次いで2番目 35

ストーリー by nagazou
全く分かってないけどすごいらしい 部門より

中国の研究チームが12月3日、量子コンピュータの計算能力が従来のスーパーコンピュータを上回ることを示す「量子超越性」を実証したと発表した。量子コンピュータに関してはGoogleも量子超越性の実証を行っているが、Googleが超伝導を用いているのに対して、中国では光子を操作することによって量子超越性を実現したことが特徴らしい(ScienceITmediaWIRED)。

ITmediaの記事を引用すると

干渉し合う多くのボソンの確率分布を計算する「ガウシアンボソンサンプリング」を行った。このサンプリングを光量子コンピュータで200秒間行った際の計算を中国のスパコン「神威・太湖之光」(Sunway TaihuLight)で行うと25億年、理化学研究所の「富岳」で行っても6億年かかるとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

中国科学技術大学などの研究チームが12月3日、量子コンピュータの計算能力が従来のスーパーコンピュータを上回ることを示す量子超越性を実証し、それが米科学誌Scienceオンライン版に掲載された。

情報元へのリンク

15005253 story
国際宇宙ステーション

国際宇宙ステーションの宇宙飛行士、ラディッシュの栽培に成功 32

ストーリー by headless
大根 部門より
NASAのケイト・ルビンズ宇宙飛行士が11月30日、国際宇宙ステーション(ISS)で初めて栽培したラディッシュを収穫したそうだ(NASAのブログ記事SlashGearの記事動画)。

今回の実験Plant Habitat-02(PH-02)で使用した装置は、レッドロメインレタスヒャクニチソウを栽培したVeggieではなく、Advanced Plant Habitat(APH)と呼ばれるものだ。APHは2018年春からISSで植物栽培実験を開始しており、これまでに矮性コムギやシロイヌナズナの栽培に成功している。Veggieと同様にAPHはLED照明や自動化された水やりシステムなどを備えるほか、カメラと180以上のセンサーを搭載し、ケネディ宇宙センターで常時状況把握が可能になっているという。

NASAは今回の実験でラディッシュを選択した理由として、27日間で成長すること、収穫物を食べることができ、栄養価が高いこと、同じアブラナ科のシロイヌナズナと遺伝子学的に近いことを挙げている。また、これまで栽培していた葉物野菜とは異なる種類の作物を栽培することで、微小重力下でよく育つ作物を特定し、長期の有人ミッションでバランスの良い栄養を提供可能にする目的もあるとのこと。

今回収穫した20個のラディッシュはルビンズ宇宙飛行士が1個ずつホイルで包んで冷蔵しており、SpaceXの補給ミッションCRS-22で2021年に地球に運ばれる計画とのことだ。
15005042 story
JAXA

はやぶさ2 帰還、カプセルを分離して次の目的地に向かう 63

ストーリー by headless
通過 部門より
小惑星探査機はやぶさ2が帰還し、小惑星リュウグウで採取したサンプルを格納したカプセルを分離したのち、拡張ミッションの目的地となる微小小惑星「1998 KY26(MPEC 1998-L02)」へ向けて再び旅立った(JAXA - 新着情報はやぶさ2プロジェクトカプセル分離時の実況ライブカプセル再突入時の実況ライブ)。

はやぶさ2は5日14時30分頃、カプセルを分離。その後、5回目の軌道修正マヌーバー(TCM-5)を実行して地球圏離脱軌道に入った。今後は1998 KY26へ向かう途中でさまざまな試みを行いながら、11年後のランデブーを目指す。

カプセルは6日2時28分頃、大気圏に再突入し、オーストラリア・ウーメラにパラシュートで着地した。再突入時には火球が観測され、はやぶさ2からの撮影も行われた。ヘリコプターでの探索により、カプセルはウーメラ立入制限区域(WPA)内で4時47分に発見されている。JAXAはカプセル回収後の記者会見を6日16時30分から開催する。
15004652 story
地球

英王立学会、温室効果ガス排出量削減のため必要以上の高解像度でストリーミング視聴しないことを推奨 96

ストーリー by headless
推奨 部門より
英王立学会がデジタルテクノロジーと地球環境に関する報告書「Digital technology and the planet」の中で、テクノロジーを利用する際に個人ができる温室効果ガス排出量削減としてストリーミング品質の設定変更を挙げている(報告書: PDFBBC Newsの記事Neowinの記事)。

報告書によれば、スマートフォンで4K画質のストリーミングビデオを1時間再生すると、小さい画面のためにSD画質との違いが分かるほどの差がないにもかかわらず、排出量はSD画質のおよそ8倍になるという。そのため、必要以上の高解像度を選択しないことで、排出量削減の助けになるとのこと。

また、ユーザーが不必要なコンテンツをオフにできるオンラインサービスのデザインにも言及している。たとえば、YouTubeユーザーの中には音声のみを聴く人も多いため、映像をオフにできるようにするとサービスによる総排出量の1~5%を削減できるという研究結果があるそうだ。これにより削減できる排出量は、YouTubeのサーバーを再生可能エネルギーで稼働することで削減できる排出量に相当するとのことだ。
typodupeerror

長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

読み込み中...