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宇宙

昨年7月に木星に衝突した天体、小惑星と判明 61

ストーリー by hylom
ハルマゲドン 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

2009年7月20日、木星に小天体が衝突、木星表面に太平洋サイズの衝突痕が残されたのだが、NASAのハッブル宇宙望遠鏡による観測により、このとき衝突した天体が幅500mほどの小惑星だったことが明らかになった(NASAのHubble宇宙望遠鏡ページ)。

AstroArtsが日本語記事をまとめているが、木星では1994年にも彗星の破片の衝突が観測されていたのだが、その際に観測された画像と比較を行ったところ、2009年に衝突した天体は硬い固体からなる小惑星だったことが分かったという。

しかし、幅500mサイズで太平洋サイズのクレーターができるとはおそるべし。地球に落ちることを想像するとぞっとする。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 日本スペースガード協会が発表した未登録小惑星と惑星の接近(2010年1月~7月) [spaceguard.or.jp]のリストから、地球・月に 0.010 AU以内(約150万Km以下)まで接近した、2010 年 3 月までに発見された小惑星を挙げてみると

    接近日(JST) 接近天体 惑星 接近距離
                  年 月 日 AU
              2010 1 13 2010 AN60 地球 0.0099
              2010 1 14 2010 AL30 地球 0.00088
              2010 1 14 2010 AL30 月 0.0019
              2010 1 15 2010 AG30 地球 0.0070
              2010 1 15 2010 AG30 月 0.0071
              2010 1 22 2010 AF40 地球 0.0060
              2010 1 22 2010 AF40 月 0.0037
              2010 2 13 2010 CS19 月 0.0073
              2010 2 13 2010 CS19 地球 0.0048
              2010 2 18 2010 CK19 地球 0.0023
              2010 2 18 2010 CK19 月 0.0040
              2010 2 20 2010 CJ18 地球 0.0083
              2010 2 22 2010 DJ1 月 0.0014
              2010 2 22 2010 DJ1 地球 0.0026
              2010 2 23 2010 DE2 地球 0.0099
              2010 2 24 2010 DU1 月 0.0095
              2010 3 5 2010 ES12 地球 0.0034
              2010 3 5 2010 ES12 月 0.0042
              2010 3 12 2010 FS 月 0.0098
              2010 3 12 2010 FD6 月 0.0045
              2010 3 13 2010 FD6 地球 0.0065
              2010 3 19 2010 FU9 月 0.0038
              2010 3 19 2010 FU9 地球 0.0038
              2010 3 28 2010 FW9 月 0.0075
              2010 3 29 2010 FW9 地球 0.0078

    意外に多いという感じか。それもそのはずこの手の小天体は地球に接近して初めて観測されることが多いそうで。そのため軌道計算されて長期的予報がされている NEODyS(Near Earth Objects - Dynamic Site) にある RISK LIST [unipi.it]にある天体がすべてではない。しかも 1989FC [nasa.gov](直径 300 m といわれる)のように、地球のそば 68万キロを通過した 8 日後に発見されるケースもあったしね。

    >地球に落ちることを想像するとぞっとする。

    ま抜本的な回避方法もないんだし、小天体の衝突なんざ心配するだけ無駄かとw

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • ま抜本的な回避方法もないんだし、小天体の衝突なんざ心配するだけ無駄かとw

      衝突自体は回避できなくても、「いつ頃、どこに落ちる」ということがあらかじめ分かっていればできる対処もありますよ。特に日本は、地球表面積の1/3を占める太平洋に面しているので、たとえば「太平洋に小惑星が落ちる」ことが数日内に分かっているならありがたい。

      # でも、事前に分かっていたら分かっていたで、津波が押し寄せる前に海を見物しに行って死亡フラグ立てちゃう人が出るんだなあー。

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      • by Anonymous Coward
        >らかじめ分かっていればできる対処もあります。

        >津波が押し寄せる前に海を見物しに行って死亡フラグ立てちゃう人

        小惑星の衝突となると基本的に全人類に死亡フラグが立つもんだと思ってました。
        津波程度の話なんですか?
        • それは、落ちてくる小惑星のサイズによりけりです。このストーリーで言及されている小惑星は500m程度とのことなので、仮に地球に落ちたとしても、落下地点周囲の局所的な被害、海であれば沿岸への津波被害、あとは(地球規模での影響としては)大規模な火山と同程度の冷害を引き起こすくらいでしょう。

          で、このサイズなら、落下予想地点の周辺(および、海の場合は津波が押し寄せそうな場所)からの避難は十分に意味があります。

          これが直径数十kmクラス以上の小惑星ともなれば、人類全体に死亡フラグが立ちそうですけど。

          親コメント
          • 恐竜絶滅の原因と言われるユカタン半島付近におちた隕石が、直径約10kmとか13kmと想定されているそうです。 数10kmじゃなくて、1ケタのkmでもかなり致命的では? スペースガード協会 [spaceguard.or.jp]のWEBページには、  「・・・50cmサイズのNEA(Near Earth Asteroids)では、1回の衝突で平均5,000人が死ぬであろう。・・・・300mサイズのNEAなら、50万人が死ぬ」、とか書いてあります。 「直径1km(500m以上という計算もあるが)以上のNEAでは、全地球的な破壊が起こり、人類は絶滅するか、少なくとも人類文明は壊滅して、石器時代に逆戻りさせられるかである。」とも。
            親コメント
            • by Anonymous Coward

              >人類は絶滅するか、少なくとも人類文明は壊滅し て、石器時代に逆戻りさせられるかである

              数年後……そこには元気に走り回るモヒカンたちの姿が!
              「もうダメかと思ったんだけど、ジュネーブ行きの船に乗っていて偶然助かったんだよ!」

        • 小天体の大きさによっては1000m超の津波が地球を数周するというはなしもあるようなので、まさに程度が問題ではないかと。
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          • 地球全体に壊滅的規模をもたらす小天体はそれなりの大きさなので事前に発見されることが期待されますが、
            数百メートルサイズの天体は発見できない可能性すらある。てゆうか地球に接近する小惑星はたいてい
            月近傍も通過しているわけですが、有史始まって以来月への衝突すら観測されていませんよね?

            それで枕を高くしてお過ごしくださいw

            # 「来る来る」といわれ続けて何十年、東海地震はいったいいつ来るのと思っているID

            --
            モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
            親コメント
            • by imaic (31975) on 2010年06月10日 17時01分 (#1777791) 日記

              >有史始まって以来月への衝突すら観測されていませんよね?

              ビデオカメラの高感度化で月面衝突閃光が観測されています。

              親コメント
              • ところでみんな小惑星なり隕石なりの大きさばかりを検討しているけれど、地球との相対速度は問題にならないの? ロケットを地球に帰還させるときには燃え尽きないように侵入角度とか速度を調整すると聞いたけれど。大きさに比べるとたいした要素ではない?
                --
                人生は七転び八起き、一日は早寝早起き
                親コメント
              • 速度の違いも(運動エネルギーとしては2乗で作用するので)小さいわけではないでしょうけど、質量のほうが圧倒的に幅の違いが大きいからでしょう。

                大きさ(質量) : 下はまったく無害なレベルから、上は直径30km超・30兆トン超まで
                衝突速度 : 十数km/s ~ 数十km/s

                つまり、被害の規模は主に質量のほうに左右されるわけです。

                親コメント
        • 皆さんおっしゃっているように、サイズによりますね。隕石に直撃されて助かった少年 [wiredvision.jp](手を掠めただけで済んだ)もいるようですし。

          ちなみに、隕石の大きさが400kmクラスになると、イチローのレーザービーム [google.co.jp]並みの破壊力があるようです。

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        • by Anonymous Coward
          大気圏内で燃えつきて、津波すら起らない程度の大きさのものもあります。
          たとえば2008TC3 [wikipedia.org]
          このサイズになると、事前に観測される事自体が稀ですが。
      • by Anonymous Coward
        ロケットを打ち上げて
        全米を泣かすのですね
        • その前に凄腕の石油採掘スペシャリストを探しませんと。

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          • by Anonymous Coward

            採掘業者で良いのか分からないけど、
            今はメキシコ湾のアレ対策にスペシャリストを集めないとね。

          • by Anonymous Coward

            いやだから こっち [wikipedia.org]も忘れないでくださいってば。
            小浜オバマくんあたりも削減対象の核兵器の使い道としてOKしてくれるかもしれないしさ(ねぇよ)。
            で、宇宙空間で核爆発を起こすとゾッド将軍の一味 [wikipedia.org]が...。

            # どう考えても年齢踏み絵をバリバリ踏んでいるのでAC

            って言うか、こういう小惑星とかが木星なんかに引き寄せられてくれるから、地球(

    • 妖星ゴラスですね分かりますっていうか、確かに心配してもどーにもなんねーわなぁ。

      # 地球最後の日? メタモデしてますが何か
      親コメント
    • ときどきそういうアンゴルモアの大王みたいのが空から降ってきて、おれの些末な人生の諸問題を「最終解決」
      してくんないもんかなあ、と夢想しますよ。苦しむ暇のないくらい十分に大きなサイズ限定にしての夢想ですが。
      親コメント
  • by simon (1336) on 2010年06月10日 11時20分 (#1777586)

    >しかし、幅500mサイズで太平洋サイズのクレーターができるとはおそるべし。地球に落ちることを想像するとぞっとする。

    そりゃ木星がガス惑星だからですよ。スッカスカですから。
    地球の場合はふつう、隕石直径の20倍くらいのクレーターしかできません。
    この場合は直径10kmのクレーターですね。仮に皇居に落ちたらクレーター外縁が山の手線くらいになるのかな。

    http://impact.ese.ic.ac.uk/cgi-bin/crater.cgi?dist=100&distanceUni... [ic.ac.uk]
    衝突のエネルギーは約1900メガトン。かなり広範囲の生態系が深刻な打撃を受けるだろうけど、即刻人類が滅んじまうほどのダメージじゃあなさそうですな。

    • by imaic (31975) on 2010年06月10日 12時30分 (#1777617) 日記

      >仮に皇居に落ちたら

      人類は滅びないでしょうが、日本が滅亡します。

      親コメント
    • by nox_dot (11614) on 2010年06月10日 11時30分 (#1777589) 日記

      木星と地球では、表面での重力ポテンシャルの深さも違いますしね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年06月10日 12時18分 (#1777609)

      直径300mで日本のどこかに落ちれば日本全滅
      直径1kmで人類滅亡
      という試算もあります。
      http://www.spaceguard.or.jp/asute/a37/html/con37-R06n02.htm [spaceguard.or.jp]

      親コメント
    • by SteppingWind (2654) on 2010年06月10日 12時47分 (#1777634)

      1900メガトンと言うとすごく感じますけど1960年のチリ地震がエネルギ換算で約2000メガトンなので, 惑星レベルで見ればそれほどたいした事象じゃないですね.

      おそらく直接の被害は半径数100km以内, 津波や空震 [u-tokyo.ac.jp]が半球ぐらい, いずれにしても一過性で復旧は全地球レベルから見ればたいしたことじゃないでしょう. 多分一番問題になるのは爆発に伴って巻き上げられるチリによる冷害でしょうが, これもせいぜい数年程度. 実際, 規模で言えば7000年前の巨大噴火 [wikipedia.org]の方が上ですから, 滅亡なんて事態にはならないでしょう.

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >1960年のチリ地震がエネルギ換算で約2000メガトンなので, 惑星レベルで見ればそれほどたいした事象じゃないですね.

        十分でかいでしょう。有史以来最大規模の地震でした。
        これより大きいエネルギーの自然現象はないのでは?

        • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2010年06月10日 18時04分 (#1777828) 日記

          >これより大きいエネルギーの自然現象はないのでは?

          大規模な噴火の総エネルギー(大部分を占める熱+少しの運動エネルギー)が一桁ぐらい上だったかと.
          #歴史的なものまで含めればさらに2-3桁上もあり.スーパープルームなんぞも実際に起こっているなら
          #さらに何桁か上になりますね.

          ただ,噴火の場合持続時間が長いので,単位時間あたりのエネルギーは低くなりますが.

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        • by SteppingWind (2654) on 2010年06月10日 18時31分 (#1777839)

          いや, ですから巨大噴火(日本でも1万年に1回, 全世界で1千年に1回ぐらい起きる)ってのが10~20kmぐらいのクレータ(カルデラ)を作る爆発で, ほぼ同レベルから1桁上の数万メガトンぐらいです. この巨大噴火だと半径数10~数100km以内の生物は火砕流に巻き込まれて絶滅します. 例えば8万7000年前の阿蘇の噴火では鹿児島を除く九州全域が死滅しています. このあたりだと地質年代的には比較的よく起こると言っちゃってよいと思います. 世界史的に見ても, この巨大噴火の影響で衰退/滅んだと思われる文明がいくつかあるみたいです.

          さらにでかい超巨大噴火(イエローストーンとか)だと全世界で数10万年から100万年に1回ぐらい起きています. イエローストーンの場合だと噴火で出来たカルデラが70×30km, ミシシッピ川より西の大陸半分が火砕流で覆われたとか. このクラスだと気候への影響も膨大ですから, 世界的に生物相に影響が出てくるとかも.

          さらに壊滅的なのがデカントラップとかシベリアトラップの類ですけど, こうなると小惑星がぶつかるのと同じレベルですね.

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      小説や漫画でガス惑星に天体がぶつかるようなシチュエーションを読むとき、
      ミルククラウンのようなものがゆっくりできてゆっくり復元していくような
      イメージで勝手に想像してました。

      このクレーターって、そのうち復元したり薄くなったりしていくもんなんでしょうか?

      • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2010年06月10日 13時26分 (#1777670) 日記

        >このクレーターって、そのうち復元したり薄くなったりしていくもんなんでしょうか?

        以前のSL9の衝突の時の経時変化観察では,1-2年で消えていたはず.
        衝突直後に巨大な渦が出来て,大赤斑などと同じような構造が生じるものの,気流に流され細長く引き延ばされその後消失.
        このときの観察で,

        ・想定されていた以上に巨大な渦構造が生まれる
        ・かなり速く引き延ばされ変形する -> 大赤斑等がこれと逆に長期間存続する謎が深まる
        ・木星大気の流体力学的な実験結果が得られ,今後の計算等の制約条件として使える
        ・下層大気が大量に巻き上げられたものの経時変化が観測できたことから,木星大気の化学的状況が(略)

        等々,いろいろ収穫はあったそうです.

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      > 衝突のエネルギーは約1900メガトン。

      なんでエネルギーの単位が「トン」なんだよ?

  • 地球に落ちてきても (スコア:2, おもしろおかしい)

    by PEEK (27419) on 2010年06月10日 11時08分 (#1777579) 日記

    昼間の面に落ちてくれば昼空の書き割にぶつかってどっかに飛んで行っちゃうんですが。

    #しばらく昼空の割れた所から夜空が見えたり大変かもしれんが。

    --
    らじゃったのだ
  • by sandakoru0319 (40318) on 2010年06月11日 4時05分 (#1778125)
    と書きたいところだけれど、あの逸話の時代は「月や星も気が固まっているだけなので、落ちてきても怪我一つしない」という世界観なのですよね。
  • by Anonymous Coward on 2010年06月10日 11時10分 (#1777581)

    >幅500mサイズで太平洋サイズのクレーターができるとはおそるべし

    まあ当たった相手がスカスカな木星だから衝突痕は大きくなるわな。
    地球に当たっても、そこまで大きなクレーターにはなりません。
    #大災害には違いないけど。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月10日 11時17分 (#1777584)

    と思ったら去年に続いて落ちた今回の [nationalgeographic.co.jp]話じゃないのね。

    2年連続ってだけで身の毛もよだつ。
    ひょっとして地球から見えない側にも…なんて考えたくもない。

    >しかし、幅500mサイズで太平洋サイズのクレーターができるとはおそるべし。
    >地球に落ちることを想像すると

    今回は地球サイズが落ちたらしく…
    むしろ地球があのサイズの天体に落ちる心配をした方が…
    いや絶対しない。もう寝る。

    • 実際には木星が諸々引き受けてくれてるんだけどね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >今回は地球サイズが落ちたらしく

      木星大気圏突入時の「火の玉」が地球サイズですよ。隕石本体はもっとずっとコンパクトです。
      地球サイズの天体が木星近辺にごろごろしてたら天文学を揺るがす大発見です。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月10日 22時50分 (#1777997)

    しょこたんブログで読んだときは「なに言ってるんだ?またわけのわからないこといってるな。」と思いました。

    ごめんなさい。

  • by Anonymous Coward on 2010年06月11日 5時45分 (#1778130)
    これが何か我々の日常生活に影響を与えるんかい?
    ブラジルで子猫が生まれたのとどの程度の違いがあるんだい?
    これのために税金が使われていると、どうやったら税金を払わなくて済むんだろう?
    ってことばかり考えてしまう。

    #今が一番なんて堕落の始まりだ。
    • by the.ACount (31144) on 2010年06月11日 10時37分 (#1778214)

      そのうち、地球防衛のための国際協力とかが決まったりして、日本も大金を出さなきゃならなくなるでしょう。(当然、税金が増える)
      ブラジルで子猫が生まれても負担を求められたりしないだろうから、影響は遥に大きいね。

      --
      the.ACount
      親コメント
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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