「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」、電力不足により休眠状態に 29
ストーリー by hylom
計画通りには行かない宇宙探査 部門より
計画通りには行かない宇宙探査 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
13日に史上初となる彗星着陸を果たしたESAの探査機「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」だが、着陸地点のずれから電力不足に陥り、15日にバッテリー切れにより休眠状態に陥ったことが発表された(AFPBBニュース、NHK、ハフィントンポスト、ITmedia)。
着陸後のデータを分析した結果、フィラエの着陸では機体を固定するために搭載されていた機構がいずれも動作せず、機体が大きくバウンドして、当初予定していた平坦な地形ではなく崖の縁の窪地に着地したことが明らかになった。その結果、太陽電池に日が当たる時間が7時間から1時間半と大幅に短縮されてしまい、内蔵バッテリーの限界の60時間をもって休眠状態に移行してしまった模様。バッテリー切れの前に機体の角度を変えるなどの試みが実行されたが、再び起動できるかは分からないという。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は現在太陽に近づく方角にあり、来年8月に近日点を通過する。
一方で、最初の60時間の間に予定されていた初期観測は、懸念されていたドリルによる掘削作業も含め計画通りに実行され、データも無事送信されたとのこと。ESAは「着陸機はその第一の使命は果たした」とコメントしている。
予想外に固かった (スコア:2)
フィラエがバウンドしていくところをつなぎ合わせた画像が公開されましたが(BBCの記事 [bbc.com])、最終的にどこへ落ち着いたのかはまだ探索中のようす。
その場所によって、今後陽が当たる見込みがあるかの予想も変わってくるのでしょう。
上の記事によると、温度計を地表の下に差し込もうとしたら壊れたそうで、フィラエが大きくバウンドしたこともあわせ、予想よりもかなり固いらしいとのことです。
Re: (スコア:0)
ただの墜落じゃねーか…
とは言え、良く墜落出来るだけの重力あったなぁ
ヨーロッパに足りないもの (スコア:1)
真田さん
Re: (スコア:0)
日本に不要なものも真田さんだと思う
彼の行動は行き当たりばったりのその場しのぎでしかない
Re: (スコア:0)
「小惑星への着陸ではバウンドしてしまうだと?こんなこともあろうかと、フィラエには固定用の銛と逆噴射システムが搭載してある」
↓
「ばかな、動かない…だと!?」
こんなこともあろうかとは、うまくいったときだけ話題になるからすごく見えるだけ。
Re: (スコア:0)
言ってなかったけど事前に準備しておいたぜ、だから「行き当たりばったり」ではないでしょう……一応。
(トラブル対応が「行き当たりばったり」なのは避けられないし、たいてい緊急事態だから「その場しのぎ」は仕方ない)
それはそれとして、そもそもケースバイケースですよね。
ギリギリ切り詰めて作るものとか構造が複雑なものとかに対して
実は言ってなかったけどこれこれこういう装置も組み込んでおいたんだ!は時に害悪。
冷たい方程式で「実は人工冬眠装置を密かに積んでいたんだ!」「貴様それのせいで燃料が足りないんだろ!」とか
「実はリアルタイム監視プログラムも組み込んでまして」「おまえのせいで動作がトロかったり原因不明のフリーズが起きたんじゃねーの!?」とか。
Re: (スコア:0)
だからこそはやぶさのダイオードはマジ神がかってた。
エネルギー源を太陽電池に依拠しすぎでは (スコア:0)
機体が星の影に入ってしまう可能性は十分想定できたと思うんだけど
もっと電池を積んどくべきだったんじゃないかと
Re:エネルギー源を太陽電池に依拠しすぎでは (スコア:1)
もっと電池を積んどく
→ もっと打ち上げロケットが大きければ
→ もっと予算があれば
現実にグラム単位でペイロードの分量を削る戦いをやっている状況で,気軽に「もっと○○」と言うのは禁じ手ではないかと.
ちなみに,ESA は政治的理由によりプルトニウム電池は使ってません.
Re: (スコア:0)
ちなみに,ESA は政治的理由によりプルトニウム電池は使ってません.
あ、あほやろ… 開いた口が塞がらんとはこのことや.
Re: (スコア:0)
でもPhilaeの場合、打ち上げ後10年間は母機にくっついて待機でしょ? 原子力電池の寿命って通電じゃなくて製造から20年とかじゃない。
今回みたいな無動力着陸の子機に積む電源としては重いし、あれは放熱フィンを確実に日陰に突き出さなきゃいけないし、微妙じゃないの…
Re: (スコア:0)
20年もつなら,今回は充分じゃね? 残り10年あるわけだし.
あと,プルトニウム電池は小さく作れるよ? 心臓の埋込型ペースメーカーの電池としても使われたことがあるらしいしね(by wikipedia).
# だからまあ,載せなかったのは「政治的理由」なんだよな.科学技術的には載せない理由はないと思うぞ.
P.S. それよりびっくりなのは,原子力電池という触れ込みのブツが中国だと通販で買えるらしいことだ.いいんだろうか,それ…
Re: (スコア:0)
> 原子力電池という触れ込みのブツが中国だと通販で買えるらしい
トリチウム+光電池というやつだと思います。トリチウムの量によっては日本ではアウトですね。
でも出力は物凄く小さくて(μA単位)、入っているエネルギーもボタン電池と比較するくらいだったはず。
CMOS-SRAMのバックアップ電池に使うくらいしか用途が思いつかない。
Re: (スコア:0)
馬韓西人だけに?ww
Re:エネルギー源を太陽電池に依拠しすぎでは (スコア:1)
> もっと電池を積んどくべきだったんじゃないかと
今度は、打ち上げ前、いや設計前に教えてあげれば
先方も助かると思いますよ。
Re:エネルギー源を太陽電池に依拠しすぎでは (スコア:1)
いくら電池を積んでいようと、発電量不足で持ち出しが続く限り、電池切れは避けられなかったでしょう。
むしろ十分な電池を積んでいたからこそ、60時間に渡って初期観測を継続できたというべきではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
それを言い出したら幾つもガススラスタ積んでれば軟着陸できたわけだし。
深宇宙探査機はビックリドッキリメカでなんとかするしかない。一部失敗もやむなし。
多少なりとも探査できただけ良しとしようというのが基本姿勢。
南極探検みたいなもんだ。やってみなけりゃわからん。二度同じことさえしなきゃいいんだ。
Re: (スコア:0)
やってみなけりゃわからん。
固定の失敗なんてのは事前にシミュレーションされていないケースとは思えないのだけれど、
今回のは転がり処が悪かったのかしらん。
Re: (スコア:0)
シミュし損ないなのか、
シミュしてたけど対策を搭載する余裕がなかったのか、
対策まで搭載してたけど転がり処が悪かったのか・・・
真相は分からんね
Re: (スコア:0)
逆噴射なしに三本の脚で接触し、ガススラスタでタイミングよく上から押さえつけて火薬式の銛とドリルで固定する予定だった。
目標の彗星が予想より荒い地形だったということもあったんだけど、放出前の段階で肝心のガススラスタが起動できず、接地後も
銛が発火しなかった。
ESA skrev til danske raketbyggere om eksplosiv-problem på Philae [ing.dk](全然読めないから翻訳リンク [google.dk])
Wikipediaからリンクされてた記事によれば、銛についてはニトロセルロースという発射薬が使われていて、Copenhagen Suborbitalsが
2013年にあるロケットの飛行テストをした時にパラシュートハッチ
Re: (スコア:0)
はやぶさ2までに石をゴロンゴロン持ち帰る人工衛星は出てくるのかな
ってか今、目的地に向けて移動中の衛星の一覧もわかんないや・・・
Re: (スコア:0)
衛星っちゅうのは惑星を回ってるやつだから太陽とか彗星とかを回ってるのは人工衛星やないんやで
Re: (スコア:0)
衛星じゃなくて,探査機では?
衛星だったら,周りをぐるぐる回るだけです
Re: (スコア:0)
火星やら土星やら、衛星軌道上に取り付いて盗撮しているのがいるけれど
あのあたりは人工衛星なのか探査機なのか
そもそも着陸していない (スコア:0)
墜落しただけだったからな…
小惑星とはいえ、エベレストと同じ大きさ (スコア:0)
イトカワと違って重力もそれなりにあるからこその墜落ですね
地球に帰るまでが遠足です。 (スコア:0)
って習ったでしょ!
Re: (スコア:0)
いや、遊びに行くわけじゃないから・・・
仕事だから・・・
# そういって赴任していった友は帰ってこなかった