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バイオテック

寒さに強い遺伝子組み替え豚 48

ストーリー by headless
温豚 部門より
中国科学院などの研究者がブタの遺伝子を組み換え、気温が低い環境でも体温を維持できるようにしたそうだ(Ars Technicaの記事NPRの記事Consumeristの記事論文アブストラクト)。

脱共役タンパク質1(UCP1)は褐色脂肪細胞で熱を生成し、低温からの保護やエネルギー恒常性の維持に重要な役割を果たす。しかし、現在のブタはUCP1の機能を失っているため、寒さに弱く、脂肪が蓄積しやすい。冬季には生まれたばかりのブタが死亡しやすくなるため、養豚の生産効率低下を防ぐには暖房が必要になり、費用がかさむ結果になる。

研究者はゲノム編集技術「CRISPR-Cas9」を用いてマウスのUCP1遺伝子をブタの細胞に挿入。ブタのUCP1機能は2,000万年前ほどの変異で失われたとのことで、これを復元することになる。この細胞から2,553個以上のブタのクローン胚を作成してメスのブタ13頭に着床させたところ3頭が妊娠し、UCP1組み込み(UCP1 KI)ブタのオス12頭が生まれたという。UCP1 KIブタは寒さに強く、4時間の低温テストでも体温を維持できたそうだ。また、赤身肉の比率は通常のブタが50%なのに対し、UCP1 KIブタは53%。体脂肪率は通常のブタが20%、UCP1 KIブタは15%だったとのこと。

研究者は遺伝子組み換えによりブタの健康状態が改善し、養豚の費用を抑えることができるようになるだけでなく、赤身肉の比率が増えることで肉質も改善できると考えているようだ。実験では肉質の評価が高いブタの品種を使用しており、遺伝子組み換えによる味への影響はないと考えているとのこと。13頭の健康状態は良好で、1頭は交尾して子をもうけているそうだ。

ただし、実際にUCP1 KIブタが食品として流通可能になるかどうかは食品規制当局の判断次第となる。米食品医薬品局(FDA)は遺伝子組み換えサーモンを認可しているが、認可には10年以上を要したという。また、消費者に受け入れられるかどうかという問題もある。UCP1 KIブタは生後6か月で解剖し、分析を行うとのことだ。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by marute (13883) on 2017年10月29日 17時22分 (#3303456) 日記

    冬季には生まれたばかりのブタが死亡しやすくなるため、養豚の生産効率低下を防ぐには暖房が必要

    「暖房器具から出火したとみられ…」というニュース、数年に一度くらいの頻度で聞いてるような気がしますが、こういう事情だったんですね。

  • 『銀の匙』の体脂肪ネタが通用しなくなっちゃうじゃないか。
    • by Anonymous Coward

      中勘助は肥満でも気にしてたんですか?

      • by Anonymous Coward

        同士がいたw 学生自分に「銀の匙」読み込んだのでこの題名と言ったらそっちだ。
        #もちろん「中勘助の恋」も読んだ。

        元こめは「銀の匙 Silver Spoon」をつけないと正しい引用文献じゃないっすね・。

    • by Anonymous Coward

      というか成長速度が変わってくるでしょうね。

      同じだけの餌を与えても、より多くのカロリーが肉ではなく熱に変わってしまうから、
      同じ期間では同じサイズにまで成長しない。豚丼との別れの日付もズレてくる。

      • by Anonymous Coward

        そうだっ脂肪の代わりに筋肉を蓄積するようにすれば・・・

        • by Anonymous Coward

          遺伝子組み替えで寒さに強くなる

          肉(=筋肉)の発熱量が多い

          同じ量の筋肉を維持するのに今まで以上の栄養が必要

          餌の量を増やさないと同じサイズまで太らない(脂身も減る)

          この豚肉の値段は高い

          • by Anonymous Coward

            まぁブランド豚でしょうね。
            すでに研究費もかかってますし。

  • by Anonymous Coward on 2017年10月29日 19時01分 (#3303497)

    2,000万年前って、人類誕生前はおろかヒト科(ヒト亜科(ヒト属・チンパンジー属・ゴリラ属)+オランウータン亜科)分岐以前じゃないの?
    つまりは家畜化(1万年強前)されて豚となる前の、猪(イノシシ)時代の話。

  • by pongchang (31613) on 2017年10月29日 13時46分 (#3303379) 日記
    ブタに騙されるな!
    最近の肥満学会関連用語、 #Beiging 白色脂肪. 細胞の褐色化(Browning, BRITEning,. Beiging)
    肥満研究 [jasso.or.jp]
    コードを書くのに椅子に縛られている方々が体重を減らすに大変大事な技です
    遺伝子改変技術を忌避せず!自由を我が手に!
    • by Anonymous Coward

      何言ってるのか本気で分かりません。
      遺伝子改変技術に対する倫理問題について言いたかったのでしょうか?
      本件単独で見ると、中国における遺伝子改変に対して監視・監督できるような権限をもつ当局の実効性の方が気になります。

      • Re: (スコア:0, オフトピック)

        [遺伝子改変技術に対する倫理問題について言いたかった]のです。
        自由の定義ですね。やる自由と社会を護る「ナチスの反動に対応する抑制」からの解放
        遺伝子ドーピング [science.srad.jp]に対する「自由」
        もっとも、倹約遺伝子仮説に則れば、不利な形質だけどね
        それは兎も角暖房しないと少しは痩せます。痩せ我慢して薄着してね(藁
        • by Anonymous Coward

          要するに座ってるだけでもカロリー消費して熱に変わるから、
          冬暖かく夏はうだるように暑苦しい燃費の悪い体質に変えられるぞって話?

          おそらくその副作用は、腹が減る。
          何もしなくてもカロリー消費して、何もしてないのに腹が減って、その分ご飯をモリモリ
          食べるようになって太るだけだから、ダイエット目的として筋が悪い。

          まあ仮に可能でも、遺伝子書き換えなんてと一度やったら一生二度と止められないし
          怖すぎ。せめて飲み薬で実用化できるれべるにしてくれんと。
          #なんで遺伝子改変にそんな夢見るかなあ。美容整形くらいでも失敗すること珍しくないのに。

          • by Anonymous Coward

            飲み薬が実用化されたとして、そのタイミングでの改変はいいけど出生前の改変が怖いとか、判断基準がよく判らんな。
            今回みたいな肥満ぐらいの対策なら本人が育ってからでもいいが、重い遺伝病なら親が出生前の対策を望むだろうし。

            だいたい一度やったら一生二度と止められないなんてことはない。
            生体への遺伝子改変はCRISPRでかなり前進している。
            あと、失敗は成功の母だよ。やらないと技術は進歩しない。

            • by Anonymous Coward

              >そのタイミングでの改変はいいけど出生前の改変が怖いとか、判断基準がよく判らんな。
              遺伝子操作が危険過ぎるだって話だろ。

              飲み薬なら副作用が出ても飲むのを止めればそこで終わりだけど、遺伝子
              組み換え/操作は非可逆な変化だからね。致命的な副作用が判明しても
              やり直しはきかない。

              >重い遺伝病なら親が出生前の対策を望むだろうし。
              それは杞憂に過ぎない。
              重い遺伝病で、十分な効果と安全性が立証されたなら、倫理委員会だってGOサインを出すよ。

              >失敗は成功の母だよ。やらないと技術は進歩しない。
              「非人道的な人体実験で他人の命を弄んでウマー」ですか。

              それはマッドサイエンティストの発想だ。
              やりたければ他人の命ではなく自分の命でやったら?

              • by Anonymous Coward

                非可逆とする根拠を添えないと説得力が無いかと。編集できるんだったら、元にも戻せるのでは? と思われる。

                今の技術では導入はできても、入れたのを消したり書き換えたりはまだまだ大変に難しいとかそういう。

              • by Anonymous Coward

                自分のクローンを大量作成しての実験は許されますか?

                # マッドサイエンティストの所業ですが、創作ではありがちですね。

              • by Anonymous Coward

                欠損した遺伝子の働きを補うために遺伝子を追加するのは・・・まあ、楽な方。
                でも、体中に分散した遺伝子を取り除くのはかなりキツイ。
                コーヒーに牛乳を混ぜるのは簡単だけど、混ぜたあとで牛乳だけ取り除くのが大変、みたいな感じかなあ。
                もっとも、遺伝子を無効化することはできるかもしれん。
                コーヒーの例なら、ペプシン(タンパク質分解酵素)ぶちこむ、とか。
                でも、思わぬ副作用出るだろうから難易度は高いはず。
                コーヒーの例だと、もともとのコーヒーに含まれているタンパク質まで分解しちゃうだろうなあ。

              • by Anonymous Coward

                非可逆とする根拠って……えー、そこから?

                そもそも元々の遺伝子操作の方に当初想定してなかった不具合がある時の話だから、
                その想定外の中から想定通りに目的のものだけを都合良く切り取る操作が、当初の想定
                通りに動作する保証はなかろう。

                致命的なバグを取り除いたつもりだったのが、さらに深刻な別のバグを作る
                原因にもなりかねない。難易度は雪だるま式に増えていくだろうね。

                ちょっとした不注意でも綺麗なコードにバグを入れるのは簡単だが、
                一度入ってしまったバグは慎重にやっても特定することも除去することも遙かに困難だ。
                最初のバグを出してしまったくらいのコピペプログラマーの技術力では、
                そのバグを除去できる保証はないってこった。

              • by Anonymous Coward

                薬だって作用機序のすべてが解明されきってる訳でもないから想定外の作用が出て飲むの止めても後遺症が残るとかあるだろうに。
                その辺をクリアした上で、効果を打ち切りたいという話であれば再編集することは可能。
                まぁ効果期間中に起きた変化までは戻らないし、細胞のn%を編集する的な効果だと打ち消すのも長期戦になるが。

                遺伝子操作は昔なら適当に投入してどこかに組み込まれるか的な博打もあったが、
                最近のだと狙った部分だけをピンポイントに書き換えられるようになってるから、
                そのうち予定外の作用無く全身の遺伝子書き換えも出来るようになるんじゃないかね。今は無理だが。

    • by Anonymous Coward

      冷え性直るといいなあと素朴に思いましたまる

      • by Anonymous Coward

        直せるのは金持ちだけね

        • by Anonymous Coward

          前の職場にいたジュリアナ風おばさん

          冬になると「私冷え性なのよね」とか言って勝手に暖房の温度上げるんで
          オフィスが毎日温室状態で普通に仕事している人は頭がぼーっとするぐらい暑い
          でもその部署のお局様なのでだれもなにもいわない(言えない)

          「暖房で調整するんじゃなくて年寄りの冷や水的なその服装をなんとかしろよ」
          「あの服装はどこに需要があって誰が得するのか本気でわからん」
          とは若手の飲み会での愚痴である

          • by Anonymous Coward

            だれか勇者がストールとかひざ掛けとかプレゼントすればよかったじゃないか。
            喜んで使ってくれるぞ。

  • by Anonymous Coward on 2017年10月29日 21時54分 (#3303580)

    「遺伝子組み換えではない」

    …とか表記されるのかな
    大豆もいい加減遺伝子組み換え大豆100%にすればいいのに
    豆腐生産者が大豆価格の高騰に悲鳴って、自分たちで縛って苦しんでるだけでしょ?

    • 遺伝子組み換え懸念する理由、主張を数十年前さがしたけど見つからず。
      自分で仮説を考えてみた事がある。

      豚や牛.鶏の肉に含まれるアミノ酸の成分や割合は違う。それは動物の種類が違う事が主原因だが
      同じ種でもやはり違いはある。
      遺伝子組み換えをした時に、寒さに強くした様で実は筋肉組成が違ったらどうだろうか?
      その肉のアミノ酸に、人間が吸収し難いもの、出来ないもの、毒になり得るものは本当に無いか?
      主成分のみなら未だしも、化学式的に向き?だか位相?だかが違うだけでも振る舞いが若干異なる
      世界観の出来事での影響と、それを食べた場合の人体の吸収などの影響も分からない。
      筋肉豚や保温豚は筋肉が違う様だけど、じゃあ何が変わってて大丈夫なの?と言う感じ。
      食ってから証明するのもアリだけど、できるなら避けとこ。

      まぁ政府の対応には、その自分の所で機能的にできたから、連結テストせずリリースってアリなの?
      これから子を作る親達には、その色違い悪魔使って(食って)、悪魔合体(意味深)で出来る子が
      鬼神タケミカヅチの予定の様だが、外道スライムになるかも知れんけど良いの?程度。

      #適当でも書いとけば、知ってる人が違うよで教えてくれんだろ的駄文。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        私も、遺伝子組み換え食品で、(元々、遺伝子工学で遺伝子組み換え等実験室レベルでやっていた経歴あり)どうしてこうも懸念があるのかと思っていた一人ですが、以前、遺伝子組み換え大豆やトウモロコシに対する農薬散布量が半端なく(複数の除草剤に耐性を持たせた遺伝子組み換え作物なのでガンガン散布する)、そういう除草剤が、流通の過程で十分に洗浄しきれていない、つまり作物側の残留農薬の問題があり、これが人体に悪影響を与えるからだ、という主旨の番組をNHKかなんかで見た覚えがあり、妙に納得したのを覚えています。本当にそういうメッセージの番組だったのかも失念しましたが、以下のようなリンクもあり、やはり遺伝子組み換え技術自体に対する懸念も当然ながらあるようではあります。

        http://altertrade.jp/alternatives/gmo/gmoreasons [altertrade.jp]

        • リンク有難く。

          基本、日本の都市部で問題視される事柄は「自身の健康影響」に対してで
          昔探した時も大凡がそれと違う外的要因を上げている記事が多かったんですよね。

          ただ記事の健康被害に関して、アメリカで白血病や癌が多くなっていると言う情報は
          関連性を示せていないだけで重要では有りますね。

          と言うか紹介の記事を見た記憶がある様な、それで人体影響が殆ど載ってなくて
          憤慨して考えてみようと思った記憶が。。。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          自社の除草剤に耐性のある品種なんて消費者が選ぶ理由にならないし、農家の手間は省けても作物の値段は安くはならないんじゃないですかね。

          • by Anonymous Coward

            人件費はゼロ円って考え方の人?

      • by Anonymous Coward

        遺伝子組み換え懸念する理由なんて、答えは単純。

        安全と判ずるだけの知識と情報を持っていれば何の不安もないのでしょうけど。
        知らない何かを積極的には食おうとはしないのが本能。

        • > 知らない何かを積極的には食おうとはしないのが本能。

          まあそうなんだけど ナマコとかタコとかフグとかキノコとか
          知らない何かを積極的に食うチャレンジャーが人類に一定数いたのか
          食わざるをえない程食料がひっ迫してたのか
          妄想すると面白い

          一方でトマトとかジャガイモとかがヨーロッパに入った当初はやはり知らないので花を鑑賞してたとか

          例 : http://www.tomato-school.com/history/ [tomato-school.com]
          > トマトは有毒であるベラドンナに似ていたため、毒であると信じる人も多く最初は観賞用とされていました。しかし、イタリアの貧困層で食用にしようと考える人が現れ、

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          100 年くらい食べて疫学的調査をしてみないとわかりませんねぇ

          • by Anonymous Coward

            野生化した際の影響とか育成品種の一極集中による病害体勢の低下とか耐性のある病害の新発生とかのリスクもある。
            普通の農作でも起きることだから程度問題だけど。

      • by Anonymous Coward

        変な蛋白質が生成されていて食ったらヤコブ病のようになるのは嫌だな

        • あー自身も狂牛病みたいなものの方を想定した、と思ってヤコブ病調べたら
          ベース同じ病気だった。

          アメリカはまだ情報が出てきそうだから良いけど
          中国の豚は何かあっても政府が把握するだけで民にも他国にも情報来なそうで嫌。
          種の輸出入も有るだろうから完全に安全かは分からないけど
          このニュースを見た後にだと余計に、外食で中国から輸入の豚とか避けたくなりそう。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          名付けて豚由来

    • by Anonymous Coward

      カヤの外から仕切り放題

    • by Anonymous Coward

      遺伝子組み換えした生物は、バイオ○○と呼称。
      対して、遺伝子組み換えしていない生物はオーガニック○○とする。

      オーガニック・トロマグロ・スシを一度に二つ食べた。

    • by Anonymous Coward

      豆腐生産者が大豆価格の高騰に悲鳴って、自分たちで縛って苦しんでるだけでしょ?

      まずスーパー等が売り出しの撒き餌として豆腐と鶏卵を使うから、卸値を上げると買ってくれないという背景があると聞いた
      結果、大豆やら飼料やらの価格が上がっても値段に反映できず、豆腐業者や鶏卵業者が悲鳴を上げる事態に

      これを自縄自縛というのは酷では?

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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家

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