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オーストラリア

ウォンバットの糞が角ばった形になる仕組み 17

ストーリー by headless
変形 部門より
オーストラリアに生息する有袋類のウォンバットはサイコロのように角ばった糞をすることで知られる。このような形になる仕組みをジョージア工科大学とタスマニア大学の研究グループが解明し、APS Division of Fluid Dynamicsの年次総会で発表した(発表アブストラクトBBC Newsの記事The Registerの記事米国物理学界のプレスリリース)。

視力の弱いウォンバットは縄張りのマーキングにする糞を目立つ場所に高く積み上げる。そのため容易に転がらない形になっていると考えられるが、このような形が作られる仕組みは謎だった。

研究グループは交通事故で死んだウォンバットを解剖し、腸の内容物を調査。内容物は腸の終端に近付くにつれ流動状から固形状になり、長さ2cm程度の塊に分かれる。1辺2cm程度のサイコロ状になるのは腸の最後の8%だったという。そこで腸の内容物を取り除き、長い風船を入れて膨らませたところ、腸壁の伸び率は角にあたる部分の20%から辺にあたる部分の75%まで幅がみられたとのこと。これにより腸壁が不均等に変形し、独特の角ばった糞が形成されることが判明した。

現在、サイコロのような形を人工的に作る方法としては、切り出す方法と型に流し込む方法の2種類がある。今回の成果はウォンバットの糞に関する長年の謎を解明しただけではなく、柔らかい組織を使用してサイコロのような形を作る方法を追加するものとのことだ。
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