NASA、エウロパクリッパー探査機の打ち上げロケットをSLSから民間調達に変更 13
ストーリー by nagazou
SLS遅れまくってたし 部門より
SLS遅れまくってたし 部門より
AC0x01 曰く、
2024年打ち上げ予定とされていたNASAの木星の衛星エウロパの探査機「エウロパクリッパー」だが、これまで開発中の超大型ロケットSLSを用いるとしていた打ち上げロケットが、2月2日に民間から調達することが予告された(Yahooニュースの記事, SpaceNewsの記事)。
エウロパクリッパーのミッションでは、当初スイングバイを繰り返して6年半かけて木星圏に向かうことが計画されていた。だが、開発中のSLSを用いれば、スイングバイを必要とせず2年半程度で到達可能になるとして、米議会により予算案の中でSLSを使うことが明記されていた。
しかし、SLSの開発は遅延を繰り返しており、NASAはSLSをアルテミス計画に専念させる意味でも望ましくないとして予算案の変更を要求、今回の民間調達に至ったという。NASAではこれにより予算を最大15億ドル(約1570億円)節約できるとしている。どのロケットを調達するかは未定だが、要件を満たすロケットは現状SpaceXのファルコンヘビーしか存在しないため、こちらが有力視されている。一方で、NASAは2月10日、建設予定の月ゲートウェイの最初の打ち上げロケットとして同じくファルコンヘビーを選定したことを発表している(Soraeの記事)。
かつては (スコア:0)
ロケット打ち上げは(金がかかりすぎて)もはや国家にしかできないとか言われていたのに時代も変わったものだ
Re: (スコア:0)
そこは「もはや」じゃなくて「とても」とか「まだ」とかだろというツッコミはともかく…
宇宙・材料・制御工学など様々な分野の知見が共有されてきたことや、基礎的な生産手段が民間で利用できるようになったこと、あと商業的な道筋が拓かれたのが大きいんじゃないかな。
昔から比べたらコンピューティングの普及みたいな物理的に利用可能な人類レベルの底上げもあるし、衛星利用の多用途化、国が整備した打ち上げ場の開放、クラウドファンディングやらお金持ちの見栄みたいな開発競争やらの経済的環境が整ってきたのもあるし、様々ですなぁ。
Re: (スコア:0)
逆に考えるんだ。
企業が国家レベルの金を使える時代になったと。
Re: (スコア:0)
いや。とても国家レベルの金を使えてるとは思えんな。
>SLSの年間開発費用でFalcon 9が17基から27基買える
https://gigazine.net/news/20180328-nasa-why-sls/ [gigazine.net]
Re: (スコア:0)
年間開発費用と最終製品の価格を比べてどうするのかと
Re: (スコア:0)
開発費で比べると、ファルコン9/ヘビーの開発費がいくらかは知らんけど、SLSの開発費は2兆円だから、たぶん10倍以上の差はありそう。
Re: (スコア:0)
そんな大金をつぎ込んでおきながら、あっさりと方針を変更できるのはすごい。税金だからか?w
おれだったらサンクコストの呪縛から逃れられない…。
クリッパー (スコア:0)
2年半で木星に到着すれば文字通りクリッパー(快速船)だったのに。
ちなみにボイジャー1号は1年半弱、ガリレオは約6年
> RFP予告によれば、エウロパ・クリッパーの打ち上げ総重量は6065キログラム。2024年10月10日から10月30日までのウインドウで打ち上げ、6年半ほどかけて2030年4月に木星圏に到着する予定だという。
Re:クリッパー (スコア:2)
2年半って、地球~木星のホーマン遷移軌道での期間ですよね。木星の周回軌道に入る前提なら最短コースですけど、6トン超えるような大型の探査機だとファルコンヘビーでも無理かー。
それにしても、民間のロケットで外惑星探査機とは、21世紀はすごいな。
Re: (スコア:0)
何年かかっても12月24日に木星に到着すればクリパだったのに。
Re: (スコア:0)
とりあえず、いろんな用途にSLSを使うという話は頓挫したとみるべきだよねこれ。
あとはアルテミス計画の有人ミッションがどうなるかだが、そっちは当面代わりが無いから続くのだろうか?
でも在庫使い切ったら結局どうすんだ?
Re: (スコア:0)
そういう超大型打ち上げ機はファルコンヘビーとかスターシップに統一するのが合理的じゃない?
もっと打ち上げ能力の高いデルタとかアトラスを作るという手もあるだろうけどお役所にそれは無理じゃない?