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バグ

日本で発見された新種の寄生バチ、ゴジラと名付けられる 15

ストーリー by headless
発見 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

昆虫・クモ・線形動物に関するカナダ国立コレクション(CNC)や大阪府立大学などの研究グループが新種の寄生バチを日本で発見し、「Microgaster godzilla」と命名した(論文プレスリリースLive Scienceの記事動画)。

大阪と京都の池で発見されたM. godzillaの幼虫はヒメマダラミズメイガの幼虫に寄生しており、メスの成虫は宿主に産卵するために潜水する。メスは水上に浮かんだ植物の上を歩き回って触覚で水中の宿主を探し、発見すると水中に潜って攻撃する。水面に出てきた宿主に産卵管を突き刺して産卵し、孵化した幼虫は成熟するまで宿主の体内で過ごすという。

M. godzillaは怪獣のゴジラにちなんだ学名で、「日本に分布する」「水中から姿を現す」「虫の怪獣であるモスラと戦う」といった点が命名の決め手になったことが論文に記述されている。

水生の寄生バチとしては、ゲンゴロウの卵に寄生するPrestwichia aquaticaやトンボの卵に寄生するHydrophylita aquivolans、ミドロミズメイガに寄生するApsilops japonicus (ミズメイガトガリヒメバチ)などが発見されており、水中を泳ぐ様子も記録されているが、M. godzillaは実験環境で宿主捜索から産卵までが映像に収められた。産卵は一瞬の早業である。

論文の筆頭執筆者、Jose Fernandez-Triana氏は米国で発見された新種のハチに野球選手のイチロー氏から名を取って Diolcogaster ichiroiと命名している。

M. godzillaとD. ichiroiはいずれもサムライコマユバチ亜科の昆虫だ。ちなみに、D. ichroiはフロリダの固有種であり、研究者が当時フロリダ(マイアミ・マーリンズ)でプレイしていたイチローのファンだったことが命名理由に挙げられている。

14980912 story
通信

NASA、更新したアンテナでボイジャー2号へのコマンド送信に成功 29

ストーリー by headless
送信 部門より
NASAのジェット推進研究所(JPL)は2日、宇宙探査機ボイジャー2号にコマンドを送るDeep Space Station 43(DSS43)で更新した機器を用い、10月29日にテストを実施したと発表した(JPL Newsの記事)。

オーストラリア・キャンベラに設置されたDSS43はNASAのDeep Space Network(DSN)の一部で、直径70mのアンテナはボイジャー2号にコマンドを送信できる唯一のアンテナだが、修理と更新のため3月からオフラインになっている。ミッション管制官はボイジャー2号からデータを受信できるものの、コマンドを送ることはできなくなっており、ボイジャー2号は地球からコマンドを受けることなく飛行を続けていた。

更新された機器の中には2台の無線送信機が含まれ、そのうち1つは47年間にわたって交換されることなくボイジャー2号にコマンドを送り続けていたという。このほか、加熱・冷却装置や電源装置、新しい送信器が必要とする電子機器などが更新されたそうだ。10月29日に実施されたテストでは一連のコマンドをボイジャー2号へ送信。ボイジャー2号は受信確認の信号を返すとともにコマンドを実行したとのこと。

DSS43の更新作業はまだ続くが、今回のテスト成功は2021年2月にも再びオンラインに復帰できることを示す結果の一つとのことだ。
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NASA

元NASA宇宙飛行士マーク・ケリー氏、米上院議員に当選 23

ストーリー by nagazou
政策はどういう方向なんだろう 部門より
headless 曰く、

11月3日に投票が行われた米上院議員補欠選挙(アリゾナ州)で、元NASA宇宙飛行士のマーク・ケリー氏(民主党)が当選を確実にした(AP Newsの記事Phoenix Business Journalの記事azcentralの記事The New York Timesの記事)。

ケリー氏は米海軍のパイロットとして湾岸戦争の砂漠の嵐作戦で39回のミッションを飛び、宇宙飛行士としては4回のスペースシャトルミッションで合計54日間宇宙に滞在している。スペースシャトルミッションではエンデバー最後のミッション(STS-134)を含む2回のミッションでコマンダーを務めた。1年近く連続して宇宙に滞在したスコット・ケリー宇宙飛行士とは一卵性双生児であり、2人は宇宙滞在における生物学的変化の研究対象にもなっている。

2011年には当時米下院議員だった妻のガブリエル・ギフォーズ氏が銃乱射事件で頭部に銃弾を受ける被害にあっている。ケリー氏はギフォーズ氏のリハビリを手伝うためSTS-134ミッション終了後にNASAを退職した。2012年にはアリゾナ州へ移り、2019年に次のミッションとして連邦議会を目指す考えを表明していた。

現職のマーサ・マクサリー上院議員(共和党)は米空軍の元パイロット。前回2018年の中間選挙では落選したが、同年死去したジョン・マケイン上院議員の後任としてアリゾナ州知事に指名されて上院議員を務めている。現地時刻4日正午過ぎの時点で開票率は83%となっており、開票は進んでいないようだ。両者の差は15万票弱だが、まだ数十万票が未集計とみらる。マクサリー氏側は負けを認めておらず、ケリー氏側からも特に公式な見解は出ていない。

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宇宙

NASA、衛星コンステレーションによるブロードバンド計画に関する意見書をFCCに提出 5

ストーリー by nagazou
後始末が大変 部門より
headless 曰く、

衛星コンステレーションによるモバイルブロードバンドサービス提供計画について、NASAが米連邦通信委員会(FCC)に意見書を提出している(NASAの意見書: PDFArs Technicaの記事)。

この計画はAST & Science社が申請したもので、FCCが意見を募集していた。他社の衛星ブロードバンドサービスと異なり、低軌道に打ち上げた243基の人工衛星から4G(将来的には5Gも)サービスを提供するため、既存の4G携帯電話で直接接続できるのが特徴だ。NASAがブロードバンドサービスを提供する衛星コンステレーションに対して公式な意見を表明するのは初めてとみられる。

ASTが計画している軌道にはNASAやUSGS、JAXAなどの地球観測衛星で構成する衛星コンステレーションMorning/Afternoon(A-Train。A-TrainはAfternoonコンステレーションを指すが、意見書ではMorning/Afternoonの両方を指している)が位置するうえ、スペースデブリの多い領域でもある。ASTの衛星は900m2のアンテナを搭載するため、A-Trainの衛星よりもはるかに大きく、NASAでは接触回避マヌーバーの計画および実施回数が現在よりも大幅に増えると見込む。さらにスペースデブリ増加も見込まれるため、NASAはASTがA-Trainよりも低い軌道の使用を検討すべきだと述べている。

ただし、NASAの評価は情報量が少ない中、短期間で行われたものであり、さらなる情報がASTから提供されれば評価が変わる可能性もある。NASAでは再評価のためにASTへの協力を惜しまないと述べている。なお、この意見書はASTの計画に対するものではあるが、他の大規模な衛星コンステレーション全般にも適用可能であり、このような計画における「ベストプラクティス」確立のためNASAも協力していくとのことだ。

なお、NASA以外の意見についてArs Technicaは多くが計画を支持するものだと述べているが、反対意見も多い。

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人工知能

咳の音声からCOVID-19感染をAIを利用して判定する技術 23

ストーリー by nagazou
COVID-19発見器 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

新型コロナウイルス(COVID-19)には、感染した自覚のない無症状感染者がたくさんいると言われている。その感染を咳の音声だけで識別できる人工知能が開発されたそうだ。この人工知能は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームなどがが開発を進めていたもので、アルツハイマー病向けに開発された技術を応用したものだという(ScienceAlertIEEE Open Journal of Engineering in Medicine and BiologyGIGAZINE)。

元となったアルツハイマー向けの技術では、ResNet50として知られるニューラルネットワークを使用しており、1000時間の人間の発話、様々な感情状態で話されたデータセット、肺と呼吸の変化を見つけるための咳のデータベースが存在していたようだ。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究科学者Brian Subirana氏は、「話し声と咳の音は両方とも声帯と周囲の臓器の影響を受ける」と述べている。約2,500の咳のデータからAIは、すでに感染し発症している人からは97.1%、無症状の感染者の場合は100%正しく識別できたとしている。

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国際宇宙ステーション

国際宇宙ステーション20周年 13

ストーリー by headless
記念 部門より
国際宇宙ステーション(ISS)に第1次長期滞在クルーが到着してから11月2日で20周年を迎えた(NASAの記事[1][2][3]International Space Station Expedition 1: The Beginning)。

第1次長期滞在クルーはNASAのウイリアム・シェパード宇宙飛行士(ISSコマンダー)および、ロシア航空宇宙局(現ロスコスモス)のユーリー・ギドゼンコ宇宙飛行士(ソユーズコマンダー)とセルゲイ・クリカレフ宇宙飛行士(フライトエンジニア)の3人。2000年10月26日にバイコヌール宇宙基地へ到着した3人は5日間の準備期間ののち、10月31日にソユーズTM31でISSに向けて出発した。

打ち上げから2日後の11月2日、ソユーズTM31はISSとのドッキングに成功。気圧調整後、ISSのハッチが初めて開き、シェパード宇宙飛行士が撮影する中、ギドゼンコ宇宙飛行士とクリカレフ宇宙飛行士がズヴェズダサービスモジュールのトランスファーチャンバーに入る。さらなる気圧調整後にクリカレフ宇宙飛行士がズヴェズダのハッチを開け、浮遊して中に入って明かりを点けたとのこと。

それから20年、ISSではさまざまな実験が行われ、数多くのブレイクスルーを実現している。NASAでは微小重力下での3Dプリント野菜の栽培水のリサイクル装置超小型衛星(CubeSat)の軌道投入など、20周年にちなんで20のブレイクスルーをピックアップしている。
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スポーツ

30、31日の横浜スタジアムでのコロナ対策に関する技術実証実験、入場数が実験の目標数に届かず 36

ストーリー by nagazou
観戦したいけど感染は怖い 部門より
横浜スタジアムで30日から新型コロナ対策の実証実験が計画されていたが、31日までのところ想定されていた観客数に届かない状況であるようだ(朝日新聞朝日新聞その2東京新聞)。

実験は10月30日から3日間連続で行われ、30日が販売可能な席数の80%、31日が90%、11月1日が満席と段階的に増やす計画だったとしている。30日は約3万2千席の80%程度まで入れたい意向だったが、実際には30日は50%の1万6594人にとどまった。31日は増えて2万4537人となったが、定員の約76%と目標値には届かなかった。ただいずれも今年の観客数としては最多を更新し続けてはいる。なお3日間共にベイスターズ対阪神タイガース戦となっている。

実験では以下のような内容が実施されたという(横浜ベイスターズ神奈川県朝日新聞その3)。
  • スーパーコンピューターの活用による飛沫影響の検証
  • 高精細カメラ撮影画像を活用したマスク着用率の把握
  • 「COCOA」のインストールやLINEの観客専用アカウントへの登録を促す
  • 観客は専用アカウントで座席を登録、近くにいた観客から陽性者が出たら、後日通知が届く
  • トイレや売店などにも観測機器を設置し、混雑状況などを観客に提供
  • 来場後約2週間は観客の健康状態をフォローする

といったものだったようだ。

この実験では、得られたデータと富岳でのシミュレーションした結果と組み合わせることで、飛沫の拡散状況などを検証、今後の大規模イベントの入場制限緩和などの方向性を検証する予定だった。このために隣り合って座ることが認められるなど、規制による入場制限も緩和されていた。

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月

NASA、月面での荷下ろしソリューションを募集 17

ストーリー by nagazou
月面運送業の幕開け 部門より
headless 曰く、

NASAが2024年に人類を再び月へ送るアルテミス計画に向けて、月面で貨物輸送機の着陸機から荷下ろしをするためのソリューションをHeroXで募集している(NASAの告知募集要項SlashGearの記事)。

荷下ろしシステムは自律的または半自律的に動作し、大きさの異なるペイロードや民間着陸機に対応する柔軟性が求められる。大気がない、温度変化が激しい、重力が小さいといった点や、摩耗性のある塵や平坦ではない地形などへの配慮も必要だ。技術的成熟レベル(TRL)は3~4になると見込まれるが、より低いTRLも許容される。また、重要なインフラから離れた地点へ着陸するため、利用地点への運送能力搭載も望ましい(必須ではない)。このほか地球帰還機への積み込みや、クルーによるオーバーライドを可能にするオプションも望ましいとのこと。

ペイロードの大きさは重量別に2t未満・2~8t・8~12tという3つのクラスに区分される。荷下ろしシステムはペイロードに含めて着陸機で月面に送ることになる。そのため、荷下ろしシステムは打ち上げ機のペイロードフェアリング内に収まる(直径5~8m、重量3~5t)必要がある。何度も繰り返し使用できるシステムであればペイロードの大半を占めてもよく、コストを正当化できるだけのシステムならより大きな着陸機で送る可能性もある。逆に小さければ毎回送るという方式も認められる。

募集は18歳以上の個人またはチームが対象で、米政府による制裁の対象になっていない国の出身者であれば国籍は問わない。賞金総額は最高25,000ドル。1位が最高10,000ドル、2位(2名/チーム)が各最高4,500ドル(合計9,000ドル)、3位(3名/チーム)が各最高2,000ドル(合計6,000ドル)となる。締め切りは東部時間2021年1月19日17時(日本時間20日7時)、1月19日から3月9日まで審査が行われ、3月16日に受賞者が発表される。

現在の地球における輸送システムは規模が大きく、月に持っていくのは容易ではない。NASAでもいくつかのコンセプトやプロトタイプを開発しているが、コストや大きさ、シンプルさといった面で最適化されていないという。将来的には月面での輸送システムを拡大する計画だが、その前に一般からのアイディアを募集することで、将来の開発の方向性を示すとのことだ。

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教育

Pornhub、性教育ビデオシリーズを開始 33

ストーリー by headless
教育 部門より
ポルノ動画サイトPornhubは10月29日、同サイト初の性教育ビデオシリーズ「Pornhub Sex Ed」を開始した(プレスリリースMashableの記事Pornhub Sex Edチャンネル)。

シリーズは性に関するさまざまな情報やアドバイスを提供するPornhub Sexual Wellness Centerを通じて立ち上げられたという。現在、多くの人は大衆文化を通じてリアルな性的映像に初めて触れることになるが、このような映像はエンターテインメント的な価値を優先して性の現実を歪めているためシリーズを開始したとのこと。

Pornhub Sex Edは性に関する正しい知識の提供を目指し、実際の人体を使用した正確な映像で性に関する誤った常識を打ち消し、性体験に関するよくある疑問に答えていく。すべてのビデオは資格を持った性セラピストや大学教授がナレーションを担当し、最初の11本のビデオでは男性・女性の身体の仕組みや、COVID-19パンデミック下における情報を含め、安全な性に関する知識などを学ぶことができるとのことだ。
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宇宙

NASA、宇宙の不吉なサウンドを集めたプレイリストを公開 18

ストーリー by headless
不吉 部門より
NASAがハロウィンにちなみ、宇宙の不吉なサウンドを集めたプレイリスト「Sinister Sounds of Space」を公開している(NASAのニュース記事SoundCloudのプレイリスト)。

公開されているサウンドは探査機や観測衛星が取得したデータを可聴周波数帯域に変換したもの。プレスリリースではNASAの火星着陸機InSightが捉えた火星の地震(marsquake)「Martian Quake Sol 173/235」(トラック7/8)や、ESAの宇宙望遠鏡Planckが捉えた138億年前の宇宙の波動「Sounds of Ancient Universe」(トラック9)、NASAのX線観測衛星Chandraが捉えた銀河中心のイメージ「Galactic Sonification」(トラック14)、NASAの木星探査機Junoが捉えた木星のプラズマ波「Jupiter's Auroras」(トラック6)を紹介している。

火星の地震は重低音のため、再生機器によっては聞こえにくい。あまり音を大きくすると次のトラックで耳を傷める可能性もあるので注意が必要だ。Chandraによる各トラック(1~4、14)は画像を可聴化(sonification)したものであり、全体的に音楽っぽい感じになっている。木星のプラズマ波を変換したサウンドはVoyager 1号による「Plasma Waves of the Bow Shock of Jupiter」(トラック13)もある。「Sinister (不吉な、邪悪な)」となっているが、特に不吉な感じはしない。なお、この企画はもともと「Sinister Sounds of the Solar System」として準備されていたようで、プレイリストやジャケット画像ではこちらのタイトルが使われている。

このほかNASAはハロウィン企画として、宇宙で起きる現象をクラシックホラー映画風にデザインしたポスターも作成し、特設サイトで公開している(NASAのニュース記事[2])。
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アップグレード

気象庁が28日から異常潮位の予測情報を提供。表層水温・海流実況図のデータも詳細に 13

ストーリー by nagazou
地味だけど有用なアップグレード 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

気象庁は10月28日から異常潮位や従来よりも詳細な表層水温・海流実況図の提供を開始した(気象庁きめ細かな海流・海水温の情報提供を開始[PDF]TBS NEWS)。

潮位が1週間から3か月程度継続して変化する異常潮位。日本では異常潮位が原因で何度か道路の冠水や床下浸水が数年に一度発生しているという。これまでは海流・海水温の水平解像度が低かったことから、異常潮位が原因による沿岸部の潮位変動の予測を正確に伝えられなかったという。

今回、気象研究所で開発した日本沿岸海況監視予測システム(JPN システム)[PDF]が導入されたことで、水平解像度が10キロメートルから2キロメートルと詳細になり、加えて潮汐、気圧による海面の変化、河川水の流出なども検知できるようにしたという。これにより、異常潮位に関しても予測が可能になった。

潮位情報に関してはテキスト情報で、表層水温・海流実況図に関してはこれまで通り気象庁のサイト上で公開される。

リリースによると、新しい潮位情報の例は

瀬戸内海沿岸等の異常潮位に関する地方潮位情報 第1号

近畿から四国地方の太平洋沿岸および瀬戸内海の一部沿岸では、黒潮の流路が変
動する影響で、今後1週間以内に潮位が平常に比べて25センチ程度高い状態にな
ると予想されます。これらの沿岸では、しばらくの間、満潮の時間帯を中心に海岸や
河口付近の低地で浸水や冠水のおそれがあります。

というような形になるそうだ。

14973298 story
地球

クマに死んだふりは通用するのか? 専門家の見解は 92

ストーリー by nagazou
クマったご時世です 部門より
各地で熊の出没が相次ぎ、人間への被害も増えているが、朝日新聞が死んだふりは効果があるのかなどについて専門家に問い合わせたという(朝日新聞)。

熊に8回襲われた経験があるとする日本ツキノワグマ研究所の米田一彦理事長によると、出くわしたら、地面に伏せて首をガードし、1撃目を食らわないようにするのがよいそうだ。熊は抱きついてくることから、立ったままでいるのは危険であるという。こういう姿勢を取る「死んだふり」には一定の効果があるようだ。

クマは動くものを発見する能力は高いが、動かないものは識別しにくいという。相手に見つかっていない場合は、木の後ろに隠れたり、電柱に抱きついて表面積を小さくしてやり過ごすのが良いとしている。
14973294 story
月

NASA、月面の日の当たる場所で水を検出 11

ストーリー by nagazou
取り出すのに手間かかりそう 部門より
headless 曰く、

NASAは10月27日、赤外線天文学成層圏観測装置SOFIAの観測により、水が月面の日の当たる場所で検出されたことを発表した(プレスリリース論文動画)。

月面では常に日の当たらない極付近のクレーター内部に氷の状態で水が存在することが確認されているが、日の当たる場所で水が存在し続けることは難しいと考えられていた。一方、NASAの土星探査機カッシーニや彗星探査機ディープインパクト、インドの月探査機チャンドラヤーン1号などのミッションでは、日の当たる場所でも水の特徴を示す吸収スペクトルのピークが波長3マイクロメートル付近で観測されている。ただし、この吸収スペクトルは水分子以外の水酸化物も共有するため、水分子が存在するのかどうかは不明だった。

NASAとドイツ航空宇宙センター(DLR)が共同開発したSOFIAはボーイング747SPに直径2.7mの反射望遠鏡を搭載した空飛ぶ天文台で、赤外線を吸収する大気の99%よりも高い成層圏からの観測が可能だ。SOFIAに搭載されている赤外線カメラFORCAST(Faint Object infraRed CAmera for the SOFIA Telescope)は波長5~8マイクロメートルをカバーしている。地球からも見える南半球のクラビウスクレーター付近をSOFIAで観測し、データを分析した結果、水酸化物とは共有されない水分子のスペクトルシグネチャーである波長6マイクロメートル付近のピークが確認されたとのこと。

観測地点での水の濃度は100~412ppmであり、月面の広い範囲で表土1m2あたり12オンスボトル(約355ml)1本相当の水が存在する可能性もある。厳しい月面の環境で水がどのように保持されているのか、SOFIAによる観測で知ることはできないが、隕石による衝撃で形成されたガラスの内部に封じ込められているか、表土の粒子の間や割れ目の中に封じ込められているとみられるとのことだ。

14972325 story
地球

バッテリーが分類せずにゴミ箱に入れられた結果、ゴミ処理所の火災が増加中。英国 76

ストーリー by nagazou
AirPodsみたいなものを分別させるのは難しい気がする 部門より
英国ではリサイクルセンターの火災が増えているようだ。もともと小さな火事はリサイクルセンターでごく普通に発生するとされ、英国では1日に1回は国内のどこかのリサイクルセンターで小さな火事が起きているという(BBC)。

問題は人々がごみ箱に何を入れるかを制御できない点にある。英国の廃棄物会社の一つであるEnvironmental Services Association(ESA)によれば、リサイクルビンなどの箱に捨てられるバッテリーがあまりに多いとしている。バッテリーはビンなどの選別装置にかけられると簡単に破損して燃え始める。

携帯電話、タブレット、歯ブラシなどに利用されているリチウムイオン電池は、損傷すれば簡単に爆発する。英国では2019年4月から2020年3月の期間にリチウムイオン電池が原因で約250件の火災が発生しているとしている。ESAの最新データによると、これは全火災の38%におよび、前年の25%から増加しているそうだ。

英国では遅くとも2040年ごろまでにはガソリン車やハイブリッド車の新車販売が禁じられる予定だ。このため、今後数年間で電気自動車の普及が進むと見られている。今後はより強力なバッテリーが数多く廃棄されることになり、英国の廃棄物業界はそうなる前に人々がバッテリー廃棄にもっと注意することを望むとしている。
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ネットワーク

Starlinkのパブリックβの案内が送付される、アンテナ499ドルで月額99ドル 31

ストーリー by nagazou
低遅延は本当かどうか試される 部門より
AC0x01 曰く、

米宇宙ベンチャーのSpaceXが年内の商用サービス開始を目指すインターネット衛星サービス「Starlink」の、パブリックベータテストの案内がついに送付され始めたことが報告されている(Drive Tesla Canadaの記事)。

第一報を伝えたのはRedditのユーザーで、そこには送付されたEメールのスクショと共に、
・回線速度 50Mbps ~ 150Mbps
・レイテンシ 20ms ~ 40ms
・フェイズドアレイアンテナとルーターが499ドル
・月額99ドル
といった情報が記載されている。

またApp Storeに回線セットアップ用のStarlinkアプリが公開されたことも報告されている。SpaceXは10月にはStarlink衛星を3回打ち上げており、打ち上げ回数は計15回、衛星数は約900機に達している。サービス開始の日は近そうである。

typodupeerror

あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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