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2017年3月17日のサイエンス記事一覧(全2件)
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地球

日本の重力値、40年ぶりに変更 27

ストーリー by hylom
変わったのは地殻 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

国土地理院が3月15日、日本の重力値の基準を40年ぶりに更新したと発表した。

日本各所における重力の基準は「重力基準網」として公開されていたが、前回公開されたのは1975年で、公開から40年が経過し、地殻変動などで実際の重力との乖離が大きくなったことから改訂が行われた。新版である「日本重力基準網2016(JGSN2016)」は同日公開されている。

また、任意の緯度・経度および標高の位置の重力値を推定する重力値推定計算サービスも公開されている。

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サイエンス

筑波大学らが「時間結晶」の室温観測に成功 44

ストーリー by hylom
理解に要するハードルが高い 部門より

筑波大学が、「時間結晶」の室温観測に成功したと発表している。

液体や気体は、空間に対して均一な性質を持っており、たとえば物理的な位置や向きが変わってもその性質は変わらない。この性質を並進対称性と呼ぶ。いっぽう固体(結晶)については、原子が規則的に並ぶことによってこの並進対称性が破られ、位置や向きに応じた異なる性質を持てるようになる。この性質は結晶の単位毎に周期的に繰り返されることから「離散的並進対称性」と呼ばれている。

物理的な位置や向きだけでなく、時間的にもこの並進対称性は存在すると考えられている。そして、同様に時間軸においても離散的並進対称性(時間的な繰り返しの周期性)を持つ可能性があることが2012年に発表された。このような状態を、液体や気体が固体になる変化になぞらえて「時間結晶」と呼ぶ。2015年には平衡状態では時間結晶が存在しないことが証明されていたものの、非平衡状態では存在の可能性が残されていたという。

今回の実験では、ダイヤモンド窒素-空孔中心(NVセンター)と呼ばれる、炭素原子の代わりに窒素原子が結晶中心部に存在する構造を持つダイヤモンド結晶を使い、このダイヤモンド結晶から取り出した量子電子スピンを用いて時間結晶の生成とその観測を行ったという。その結果、一定の周期で初期状態に戻る振動が長く続くことを観測、時間結晶の存在を確認できたという。

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