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2018年11月25日のサイエンス記事一覧(全3件)
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サイエンス

イスラエルで3,600年前の遺跡からバニラ抽出物の痕跡が見つかる 14

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発見 部門より
イスラエルのメギドで、およそ3,600年前の遺跡からバニラ抽出物の痕跡が見つかったそうだ(Ars Technicaの記事Smithonianの記事The Times of Israelの記事Science Newsの記事2018 ASOR Abstract Book: PDF、該当部分は133~134ページ)。

バニラ抽出物は「Tomb 50」と呼ばれる墓所で発掘された小さい壺4点のうち3点から発見された。壺の底には天然バニラ抽出物の主要な成分であるバニリンと4-ヒドロキシベンズアルデヒドを含むオリーブ油の痕跡があり、他の植物由来である可能性も検討したが、成分量からみてバニラビーンズ由来だと判断された。

これまで人類が初めてバニラを利用したのは1,000年ほど前のメキシコだと考えられていたが、それを2,600年さかのぼる発見となる。このバニラはアフリカ・インド・東南アジアをそれぞれ原産とする3種のうち1種だと考えられており、交易路を通じてイスラエルに運ばれたとみられる。

青銅器時代のメギドでバニラがどのように使われていたのかについて、研究成果をAmerican Schools of Oriental Researchの年次総会で発表したテルアビブ大学のVanessa Linares氏は、食品の香り付けや薬としての利用のほか、遺体の保存処理用途で利用されていた可能性も指摘する。

現在でもバニラはサフランに次いで2番目に高価なスパイスだが、当時のメギドではさらに高価であったと考えられる。埋葬されていた成人男女各1体と男児1体の遺体は金銀の宝飾品で装飾されており、墓所の主は資産家だったとみられるとのことだ。
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オーストラリア

ウォンバットの糞が角ばった形になる仕組み 17

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変形 部門より
オーストラリアに生息する有袋類のウォンバットはサイコロのように角ばった糞をすることで知られる。このような形になる仕組みをジョージア工科大学とタスマニア大学の研究グループが解明し、APS Division of Fluid Dynamicsの年次総会で発表した(発表アブストラクトBBC Newsの記事The Registerの記事米国物理学界のプレスリリース)。

視力の弱いウォンバットは縄張りのマーキングにする糞を目立つ場所に高く積み上げる。そのため容易に転がらない形になっていると考えられるが、このような形が作られる仕組みは謎だった。

研究グループは交通事故で死んだウォンバットを解剖し、腸の内容物を調査。内容物は腸の終端に近付くにつれ流動状から固形状になり、長さ2cm程度の塊に分かれる。1辺2cm程度のサイコロ状になるのは腸の最後の8%だったという。そこで腸の内容物を取り除き、長い風船を入れて膨らませたところ、腸壁の伸び率は角にあたる部分の20%から辺にあたる部分の75%まで幅がみられたとのこと。これにより腸壁が不均等に変形し、独特の角ばった糞が形成されることが判明した。

現在、サイコロのような形を人工的に作る方法としては、切り出す方法と型に流し込む方法の2種類がある。今回の成果はウォンバットの糞に関する長年の謎を解明しただけではなく、柔らかい組織を使用してサイコロのような形を作る方法を追加するものとのことだ。
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医療

日本医学教育評価機構、東京医科大の国際基準による認定取り消しへ 95

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減点 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

国内の医科大学・医学部を国際基準に基づいて評価する日本医学教育評価機構(JACME)が22日、理事会で東京医科大学の認定を取り消すことを決定したそうだ(NHKニュースの記事日本経済新聞の記事YOMIURI ONLINEの記事朝日新聞デジタルの記事)。

米国外の医学校卒業生に対する米国での研修や医師免許試験受験資格を認定するECFMG(Educational Commission for Foreign Medical Graduates)は2010年、2023年以降国際基準で認定を受けた医学校の出身者 にのみ申請資格を認める方針を打ち出している。

JACMEは国内で世界医学教育連盟(WFME)の国際基準に基づく認定を行うべく設立された評価組織。東京医大は入試での得点操作問題となっているが、これが選抜方法の明確な提示や客観的な判断を求める国際基準を満たさないと判断されたとのこと。これにより、東京医大が再度JACMEの認定を受けない限り、卒業生は2023年以降米国での臨床研修や医師免許試験の受験ができなくなる。

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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