パスワードを忘れた? アカウント作成
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2018年12月のサイエンス人気記事トップ10
13798733 story
地球

日本政府、国際捕鯨委員会脱退の方針固める 118

ストーリー by hylom
ついに 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

日本政府は国際捕鯨委員会からの脱退方針を固めた(産経新聞時事通信読売新聞)。

国際捕鯨委員会においては、何かを決める際に4分の3以上の賛成が必要であるが、捕鯨国、反捕鯨国いずれも3/4を確保できないことから、機能不全に陥り存在意義が問われていることが問題となっていた。解決へ向け日本が提案した過半数の賛成に緩和する案も否決され、今後何かを提案しても実現する見込みが薄く、意義も失われつつあることや調査捕鯨もシーシェパードなどの反捕鯨団体の妨害で成果を挙げられていないこと、反捕鯨国の多くが理論より感情で反対していることから、今年中に国際捕鯨委員会に脱退を通告することとなった。

これにより、南極海での調査捕鯨からは撤退することとなる。一方で排他的経済水域においてモラトリアム決議により1988年以来中断していた商業捕鯨に30年ぶりに道を開くこととなるが、反捕鯨国の反発が予想される。

13793059 story
サイエンス

新記録。マイナス23℃という高温で超伝導状態になる物質が発見される 57

ストーリー by hylom
(比較的)高温 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

ドイツのマックス・プランク研究所(Max Planck Institute for Chemistry)の科学者らが、高い温度環境で動作する新たな高温超伝導物質を発見したという。彼らは水素化ランタン(LaH 10)を使うことで、マイナス23℃という高温で超伝導状態になることを観測したという。この温度は現在の北極の気温よりも高い。2014年以前は、この種の超伝導の最高臨界温度はマイナス230℃だった。

ただしこの状態を実現するためには、170ギガパスカルという地球中心部の約半分の圧力が必要とされるう。研究所のMikhail Eremets氏は将来的にはマイナス0.15℃という環境でも超伝導状態にできる可能性があるとしている(MIT Technology ReviewSlashdot)。

13794307 story
クリスマス

サンタクロースの思い出に関する初の国際的学術調査、子供の時にサンタを信じるふりをしていた人は65% 108

ストーリー by headless
娯楽 部門より
英エクセター大学は14日、世界で初めてだというサンタクロースの思い出に関する国際的学術調査の中間結果を発表した(エクセター大学のニュース記事SlashGearの記事)。

The Exeter Santa Surveyと題した調査はQualtricsの調査プラットフォームを利用して実施されており、サンタクロースの存在を信じなくなった年齢や、サンタクロースの真実を知った時にどう感じたかなどを尋ねている。最初に年齢に関する設問があり、13歳以下または16歳以下(言語によって異なる)を選択した場合はその時点で調査終了となるため、子供は一応除外されているようだ。なお、日本語版などでは13歳以下の次が16~18歳となっているが、理由は不明だ。

調査ではこれまでに全世界から1,200人が回答しており、34%が今でもサンタを信じていられればよかったと回答する一方、50%はサンタを信じなくても全く不満はないと回答したという。サンタを信じなくなった年齢は平均8歳で、65%がその後も信じているふりをし続けたそうだ。サンタの真実を知った時、回答者の3分の1がうろたえ、15%が親に裏切られたと感じ、10%は怒ったとのこと。それでも子供を持つ人の72%は子供たちとサンタの話をして楽しんでいるとのことだ。
13792881 story
地球

「プラスチックごみ」対策で木製ストローが開発される 96

ストーリー by hylom
もう使い捨てにしなければいいんじゃないの 部門より

プラスチック製品が環境汚染を引き起こしているとの懸念から、プラスチック製ストローの利用を避ける動きがある。たとえばスターバックスコーヒーは2020年までにプラスチック製ストローを廃止する計画を明らかにしているほか、すかいらーくでも同じような動きがある。こうした中、プラスチック製ストローの代替品として「木製ストロー」が開発されたそうだ(NHK)。

これは薄く削った杉の木をらせん状に巻いてストローにしたものだが、1本数十円と既存のプラスチック製ストローと比べて大幅にコストが高いという問題もあるようだ。

13797913 story
バイオテック

人工肉は本物の肉と同じか? 宗教関係者の間で議論 80

ストーリー by hylom
技術と倫理の両方からの議論が必要 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

研究所で製造される人工肉は実用化に近づいている。いくつかの新興企業は、動物細胞を基にした培養細胞肉などもすでに存在する。市販にはまだ至っていないものの、肉に似せたチキンナゲット、ハンバーガー、ステーキのプロトタイプも登場している。しかし、この新しい技術は、新たな問題を引き起こしつつある。宗教もしくは倫理的な理由から肉を避ける人々の存在だ。

ユダヤ教などでは野ウサギの肉を食べることは禁忌とされている。このことから、イスラエルでは細胞培養によって作られたウサギ肉を従来のウサギ肉と同じ扱いにして良いのかといった議論があるようだ(WSJSlashdot)。

13793014 story
地球

地球地下の深部には膨大な量の微生物が存在する 47

ストーリー by hylom
地下世界 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

地球の地下に、莫大な量の微生物が存在するという調査結果が明らかになった(ScienceDailyAFP)。

この調査結果は、地球深部探査船「ちきゅう」によって採掘された資料を調べた結果判明したもの。発見された微生物は多岐にわたり、「地下のガラパゴス」のようだとも表されており、その遺伝的多様性は地上のものを上回る可能性もあるようだ。

これら微生物は高温高圧の過酷な環境で生き延びており、数十万年から数百万年にもわたって存在してきた可能性があるという。

また、発見された単細胞有機体の一つは、海底の熱水噴出孔の中で見つかったもので、121度の環境でも増殖が可能な超好熱菌「Strain 121」(学名:Geogemma barossii)の可能性があるという。地下深部で生きる同様の奇妙な微生物は、火星など他の惑星の地底にも存在する可能性があるとしている。

13788210 story
地球

旧暦2033年問題は確実に近づいている 71

ストーリー by headless
六曜 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

リズム時計工業はカレンダーデジタルクロック「フィットウェーブカレンダーD205」を12月12日に発売する(ニュースリリース家電Watchの記事)。

D205は2018年時点に基づく2099年までの祝日と、2032年までの六曜を表示することができる。西暦2019年の祝日を巡ってカレンダーや手帳が間に合わなかった暦業界であるが、この時計の仕様からは旧暦2033年問題も確実に近づいていることを感じる。

また、日付表示をメインにし、アラーム機能を搭載するフィットウェーブカレンダーD208も同日発売となる。こちらは祝日表示に対応しないが、2030年までの六曜表示に対応している。

13784466 story
バイオテック

遺伝子編集でHIV耐性を持つ子供を生み出したと主張する科学者、行方不明に 75

ストーリー by hylom
中国式 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

中国でHIV耐性を持つデザイナーベイビーが誕生したという発表があったのは既報の通りだが、その発表者本人である賀建奎氏(南方科技大学准教授)は今、所在が分からなくなっているようだ(xinhuanews)。

氏は11月25日(日曜日)にYouTubeで発表を行なっており、「私は誇らしい」と述べた。その動画は今でも残ってる。11月28日(水曜日)に香港で行われたゲノム編集国際サミットでもスピーチを行い、その場で質疑応答にも応じている。その後世界中から非難が出たことに加え、中国科学技術協会も「極めて忌まわしい」とこき下ろして「中国の科学に対する印象と国益をいちじるしく損なった」という談話を出しており、中国国営の新華社は中国当局が違法行為と認定し研究中止を命じたと11月29日付けで報じている。結局、28日以降の彼の消息は不明である。

「週末から当局に拘束されているのではないか」という報道も出たが、南方科技大学の広報は拘束については否定した。ただ、彼についてはこれ以上何も言えないとしている。

中国では女優やインターポール総裁などさまざまな人の失踪が伝えられているのでその延長線上にあるとも考えられるが、SF的観点だと「中国のフランケンシュタイン博士」と呼ばれたマッドサイエンティストの失踪は更なる出来事の前振りにしか聞こえない。定番どころだと、次は老齢の独裁者のクローンあたりだろうか。

13788810 story
宇宙

NASA科学者曰く、「エイリアンはもう地球に来ているかもしれない」 98

ストーリー by hylom
イメージするものとは違うかもしれないが 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

NASAの科学者による、地球外生命体は地球にすでにやってきているかもしれないという論文(PDF)が公開された(Newsweek JapanLiveScienceFox News)。

炭素生命ばっか探しているけど、そうじゃない生命の可能性ももっと考えるべきだという話のようだ。(ケイ素生命みたいな)寿命が長い生命や、超小型の知性を持った生命なら、星間旅行も不可能ではないので地球に来ている可能性もあるという。

13803075 story
火星

元アポロ宇宙飛行士曰く、人間を火星に送ることはバカげている 54

ストーリー by hylom
もう少し短時間で行けると良いのだが 部門より
taraiok曰く、

アポロ8号に搭乗した元宇宙飛行士のウィリアム・アンダース氏が、人間を火星に派遣することについて「バカげている」と述べた。月を周回移動したこともあるアンダース氏は現在85歳。氏は人間を火星に送り出すために多額の公的資金を投入すべきではないとし、無人探査プログラムを大いに支持すると話す(BBCSlashdot)。

氏曰く、「そもそも人間が火星に行く意味はどこにあるのか。私は大衆がそれほど(火星有人探査に)興味があるとは思っていない」。先日、火星にNASAの探査機「InSight」が着陸した。NASAはInSight着陸時の声明の中で、「月への持続可能な帰還を導くこと、それは私たちが火星に宇宙飛行士を送る準備をするのを助けるだろう」と言った。

アンダース氏のコメントに対して、NASAに回答を求められたものの返答はなかったという。

typodupeerror

物事のやり方は一つではない -- Perlな人

読み込み中...