「Non-GMO」表示をめぐって訴えられていた米ファーストフードチェーンChipotle、650万ドルの支払いで和解 23
ストーリー by headless
和解 部門より
和解 部門より
米ファーストフードチェーンChipotle Mexican Grillは2015年のキャンペーンで消費者をだますような表示をしたとして訴えられていたのだが、650万ドルを支払うことで和解したそうだ(FOODBEASTの記事、 The National Law Reviewの記事、 、 Top Class Actionsの記事)。
Chipotleが2015年に実施したNon-GMOキャンペーンでは、米ファーストフードチェーンで初めて遺伝子組み換え生物 (GMO) を原料から排除したなどとして成功をおさめた。しかし、GMO飼料で育てた家畜・家禽の肉、GMO飼料で育てた乳牛の乳を使用した乳製品、GMOトウモロコシから作ったコーンシロップを含むコカ・コーラやスプライト、といったGMOフリーではない食品をChipotleは提供しており、これらの情報を客に知らせずにNon-GMOと宣伝していたことが消費者をだます行為だとして訴えられることになる(訴状: PDF)。
北米では遺伝子組み換え原料を使用しない食品の多くに「Non-GMO」ラベルが添付されているが、これは米非営利組織Non-GMO Projectが認証し、食品メーカーが自主的に添付しているもので、表示基準が法制化されているわけではない。しかし原告側は、「食肉用の家畜は生まれた時からNon-GMO飼料のみを食べている」といったNon-GMO Projectの基準が消費者に広く受け入れられていると主張していた。なお、米国で家畜や家禽の飼料はほとんどが遺伝子組み換え作物であり、特別に育てない限り食肉で基準を満たすのは難しい。
なお、米食品医薬品局(FDA)では「genetically modified (GM)」「genetically modified organism (GMO)」といった用語を使用せず、「genetically engineered (GE)」「bioengineered (BE)」といった用語を使用している。また、遺伝子組み換え原料の混入を完全に防ぐことは不可能なことから「GM Free」「GE Free」「Non-GMO」といった表示をしないよう推奨しており、遺伝子組み換え原料を使用しないことでより安全だという印象を消費者に与えるならミスリーディングだとも指摘している(FDAのガイダンス: PDF)。
この訴訟はクラスアクションとして認定されており、和解の成立により2015年4月27日~2016年6月30日にChipotleで食品を購入した米国在住者は1食あたり2ドル、購入の証拠がない場合は最大5食分、証拠がある場合は最大10食分、1世帯当たり最大15食分を受け取ることができる。クラスを代表した4名は各5,000ドルを受け取るほか、弁護団は弁護費用196万ドル、経費最大65万ドルを受け取ることになる。
GMOっつーと違うGMOが思い浮かぶな (スコア:1)
そしてGMO排除か
Re: (スコア:0)
また嘘がばれたのかと思ったら
Re: (スコア:0)
ドメインや証明書絡みとかで排除されたのかと思った。
どうやればロンダリングできるのか? (スコア:0)
牛肉の場合、飼料の小麦や大豆がそのまま肉に取り込まれるのではなく、
一旦分解されて栄養として取り込まれるので、
GMOロンダリングされてクリーンなのではないか?
Re:どうやればロンダリングできるのか? (スコア:1)
人それぞれの気分の問題だと思うが、
牛が遺伝子組み換えした飼料を食べても肉になる間に分解されるから問題ないって論法なら、
人間が遺伝子組み換え食品を食って血肉になるのとほとんど変わらないのでは?
遺伝子組み換え食品を食べたときの代謝物は気になるけど、牛は肉しか食わないから飼料が遺伝子組み換えでもセーフって思う人は
遺伝子組み換え食品を牛が食おうが自分で食おうが気にしない人と、たとえ牛を介してでも口に入るのは嫌という人よりも稀だと思う。
Re: (スコア:0)
食べたものの遺伝子って、捕食者の遺伝子に影響与えるの?
Re: (スコア:0)
たぶん食の安全性だけじゃなく、それを育てることによる環境への影響(交雑とか)や、特許等の問題があれなのでロンダリングしてもあれかも(?)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
原料どころか
主成分であるグルタミン酸
→を生産する菌
→の栄養源
→を生産する過程の触媒
に豚由来の酵素を使っただけでハラールに反するとしてインドネシアから追放された味の素の例もあるしなぁ
自然の掟 (スコア:0)
「遺伝子組み換え」の定義がイマイチわからないけど、自然界では常に遺伝子組み換えが発生していて、その結果動植物が進化してきたのだと考えると、人間の介在した組み換えのみ排除する必要はあるのだろうか、と思ってしまう。
Re:自然の掟 (スコア:1)
自然界では常に遺伝子組み換えが発生していて、その結果動植物が進化してきたのだと考えると、
それは誤差で済むけど
人為的に大量育成されるもの且つ人の食に日々つながるものとなると
誤差で済むかは検証しないとあかんのではないかな
# 過ぎたるは猶及ばざるが如しみたいな
Re: (スコア:0)
自己満足といってしまえばそれまでよね
けど食べるものを自分で選びたいというのはわかる
Re: (スコア:0)
「手延べそうめん」とかみたいに、「手間ひまかけられたもの」が欲しいんじゃないかな、品質とは無関係に。
理屈じゃないんだろうね。
#まあ、それはそれでアリだと思う。でも、「手間ひまかける」=「品質が良い」は誤りだと周知はすべき。
Re:自然の掟 (スコア:1)
農作物や畜産物は手間をかけたものが高く評価されるのに(一部のべらぼうな値段がするフルーツとか、ひとなら成人病級の牛肉とか)、水産物はやたら「天然」が珍重されるのって、まさに「理屈じゃない」よね。
Re:自然の掟 (スコア:1)
それは単純に手に入りやすいかどうかじゃないすかね。
農産物でも天然の松茸とか高そう(買ったこと無い)。
Re:自然の掟 (スコア:1)
>「手延べそうめん」とかみたいに、「手間ひまかけられたもの」が欲しいんじゃないかな、品質とは無関係に。
人工交配を繰り返して品種改良という形で、時間を掛けて遺伝子操作するのはOK。
何らかの手段で塩基配列(A,G,C,T)を直接編集するのはNG。
なんでしょうね
Re: (スコア:0)
根底にあるのは「権威への不信」じゃないかと思います。
安全だと喧伝されていたものが実は安全ではなく、事前に想定されていても事故が起きてから
想定外だとされ処分もない環境では新しいものは全て受け入れないという方針は個人レベルでは
ある程度の説得性を持ちます。
Re:自然の掟 (スコア:2)
権威への不振でGMOシールとか言う別の権威にすがるのか
人間とは業の深いものよのぅ
Re: (スコア:0)
人工的な遺伝子組み換え、自然交配、人工の品種改良は同じなのかなといつも疑問に思います。
例えば本来組み換えの起こりにくい箇所があって遺伝子組み換えでは自由に変更できたり、そういうことはなく同じである保証はあるのかなと。
私は専門でないので真偽はわかりません。
Re:自然の掟 (スコア:2)
本質的には同じこと
とはいえ全く同じではない
とか言う役に立たないことしか言えないですね
悪魔の証明は続く (スコア:0)
経緯は省略するけど、ジャガイモにおける発芽抑制剤のクロルプロファム(IPC)という農薬の未使用を求める動きもあります。
麦や豆と違い、ジャガイモは乾燥などによって簡単に発芽を止める事が不可能。
そのため北米やEUの流通業界ではクロルプロファム(IPC)を使って発芽因子を止めることが「業界的に一般的」だけれど、消費者団体がこれにNOを突きつけています。
ちなみに日本は北海道と九州で季節違いで生産するというアクロバティックな方法により、年中生産しています。
(けど高齢化が進んでるから、もう5年くらいで改革しないと、産地ごと消え去りそうな雰囲気)
Re: (スコア:0)
今回の話とどういった関係が???
Re: (スコア:0)
にんにくの発芽抑制剤が禁止されてから、買ってもすぐ芽が出て使えなくなった
だから、生ニンニク買わずに粉末のニンニク買ってる
風味は生ニンニクに対して大きく劣る