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2020年5月19日のサイエンス記事一覧(全2件)
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中国

中国が大型ロケット「長征5号B」の初打ち上げに成功、破片の一部は西アフリカに落下? 45

ストーリー by hylom
着々と進歩 部門より

AC0x01曰く、

中国は5月5日、将来の有人宇宙船や宇宙ステーション打ち上げ用に開発していた大型ロケット「長征5号B」の初打ち上げに成功した(人民網Sorae)。

長征5号Bは2016年に打ち上げられた長征5号の増強版で、低軌道に25tの打ち上げ能力を持つ同ロケットの最大構成となるバージョンである。1段半型とも言われる構成となっており、小型の2段目の代わりに大型のコアステージを用いることで、従来よりも大きなペイロードを確保しているという。今回の打ち上げでは、同じく開発中の次世代有人宇宙船の試験機が搭載され、この試験機も8日に地球帰還を果たすなど、ロケット・宇宙船双方ともミッションを達成したようである(人民網のカプセル回収記事)。

一方で、重さ17.8tもの大型のコアステージが軌道上で切り離される仕組みから、打ち上げ当初から残骸が燃え尽きずに地上に落下するのではとの懸念が報じられていた。実際に5月11日にコアステージが大西洋上で大気圏再突入を果たすと、その進路上にあった西アフリカのコートジボワールでは、長さ10mや50kgの金属管が落下して一部が民家の屋根に刺さる被害が出たと報じられている。中国は来年以降、独自の宇宙ステーション建設のために長征5号Bを複数回打ち上げることを計画しているが、この問題が対処されるのかが騒動となるかもしれない(SoraeGIGAZINESlashdot)。

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NASA

NASAがアルテミス計画の月着陸船を開発する民間企業3社を選定 9

ストーリー by hylom
技術的にはどれも面白そう 部門より

AC0x01曰く、

やや旧聞となるが、NASAは5月1日、2024年の月着陸を目指すアルテミス計画の有人月着陸船の開発を行う民間企業としてBlue Origin、Dynetics、SpaceXの3社を選定したことを発表した(NASAマイナビニュースSoraeTechCrunchSlashdot)。

今回選定が行われたのは月周回軌道と月面との往復を行う「有人月着陸システム (HLS: Human Landing System)」。2024年の月探査では、月周回軌道上でオリオン宇宙船とドッキングして、月着陸を行う役を担う。

各社の案としては、Blue Originのグループは兼ねてから独自開発を進めていた着陸船「Blue Moon」を中心にオリオン宇宙船やシグナス宇宙船の技術を組み合わせたシステムを、Dyneticsのグループは従来型に近い月着陸船を、そしてSpaceXは開発中の大型有人宇宙船「Starship」をそのまま月着陸仕様に改造して提案している。各社案のイメージ図も発表されているが、三者三様に大きく異なったものとなっている。

ただし、NASAは3つの提案すべてを進めたいとしつつも、予算の都合上2社に絞り込まざる得ないとも語っている。計画はひとまず2021年2月が次の審査とのことなので、今後どうなっていくか興味深い。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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