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GNU is Not Unix

牛の臀部に目玉をペイントして大型肉食獣による被害を防ぐボツワナの「Eye-cow」プロジェクト 59

ストーリー by headless
尻目 部門より
ボツワナで大型肉食獣による放牧牛の被害を防ぐため、牛の臀部に目玉をペイントする「Eye-cow」プロジェクトが進められているそうだ(論文ニューサウスウェールズ大学のニュース記事Ars Technicaの記事The Conversationの記事)。

ボツワナ北部のオカバンゴデルタ地域では野生保護区に隣接した土地で牛の放牧が行われておこなわれており、牛がライオンやヒョウに襲われる被害がしばしば発生する。現在の捕食動物対策は致死性の対策に強く依存しているが、肉食獣を絶滅させる可能性もあり、ツーリズムや野生保護の観点からも致死性でない対策が求められている。

敵からの攻撃を緩和するための目玉模様は昆虫や魚類、鳥類などに多くみられるが、現生の哺乳類で同様の目玉模様を持つものはない。目玉模様が効果を発揮する仕組みとしては、攻撃の狙いを外させる、捕食生物の敵に擬態する、目立つ模様で驚かせる、捕食生物の存在に気付いていると誤認させるといった仮説が立てられており、これらの組み合わせも考えられる。ライオンやヒョウのように獲物を待ち伏せして狩りを行う捕食動物では、獲物に気付かれれば狩りが成功する可能性が低下するため、目玉のペイントを見た場合に牛を襲わない可能性が考えられる。

ボツワナの捕食動物保護トラストとオーストラリアのニューサウスウェールズ大学がオカバンゴデルタ地域で4年にわたって行った実験では、実際に目玉ペイントの効果がみられたという。実験は直近数か月に被害が多かった放牧場を選び、飼育されている群れを目玉ペイント・「×」ペイント・ペイントなしの3グループに分けて実施。18頭がライオンに殺される被害にあい、1頭がヒョウに殺される被害にあったが、目玉をペイントした683頭に被害はなかったという。被害にあったのは「×」をペイントした牛4頭(0.75%)、およびペイントなし15頭(1.80%)となっており、「×」のペイントもペイントなしとの有意差(Df=1、p<0.001)がみられる。そのため、この実験結果は捕食動物の存在に気付いていると誤認させる説と、目立つ模様で驚かせる説の両方を支持するものとなる。

目玉ペイントは塗料と筆を用意すれば適用できるが、スタンプを作成すればさらに容易な適用が可能になる。捕食動物保護トラストではヨガマットなどのウレタンフォーム素材を切り抜いてスタンプを作る方法を紹介しており、PDFファイルには型紙も含まれている。
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  • by saratoga (23467) on 2020年08月22日 15時41分 (#3874945) 日記

    虎:「え?」

  • 腹減ってるから食うんでしょ、 変なことやってる牛は避けてマークのないやつを食うよね。 全部にマークつけたらしょうがないからマークあるやつ食うじゃん、 そしたらマークあっても何も変わらないことをすぐ学ぶよね。
    • by Anonymous Coward

      一つの説としてあり得る。
      だが、野生動物を喰う選択肢はその虎にはなく、絶対に家畜を喰うとは思わないので、効果がないとは思わない。

      • by Anonymous Coward

        野生動物は襲うのが難しいから、
        簡単に襲える家畜を目標にするんでしょう

        アフリカで、銃を持たない原始的な猟をする部族があったとして、
        野生のバッファローと、家畜種の牛、両方が狩場にいたら、
        簡単に狩れる後者を狙うでしょう

        • by Anonymous Coward

          家畜種のバッファロー(んなもんいるか?)と、野生の牛、両方が狩場にいたら
          美味しい後者を狙うと思います

    • by Anonymous Coward

      それだと羽に目玉模様を持った蝶が生き残っているのに説明がつかない。
      まあやりながらベストな方法を探るしかないでしょう。
      結果の候補には全部に描くも全部に描かないも入ってる

  • メンテ (スコア:0, オフトピック)

    by hakikuma (47737) on 2020年08月22日 15時33分 (#3874937)

    ペイントするくらいなら入れ墨にしとけよ
    そうすれば定期的なメンテナンスが不要だ

    • by Anonymous Coward

      剃毛しないと彫れないのも手間だし、すぐに毛で見えなくなるから更に定期的なメンテが必要になるのでは

    • by Anonymous Coward

      入れ墨するくらいならペイントにしとけよ
      そのほうが短時間&安上がり

    • by Anonymous Coward

      牛に蹴り殺されたいんですか?

    • by Anonymous Coward

      入墨のほうが金も時間も衛生面でのリスクなんかも余計にかかるし、牛に不要な苦痛を与える。
      ついでに牛の飼育期間も考えようね。

      さて、それでも入墨のほうが良い選択だと思うかね?

  • by Anonymous Coward on 2020年08月22日 15時36分 (#3874939)

    恐らくは目玉風船と同じように使いはじめこそ効果を発揮するものの
    数年もすれば慣れたものから再び遅いはじめるに100兆ジンバブエドル

    • > 100兆ジンバブエドル

      ジンバブエドルって法定通貨としては廃止されたから、
      今は紙幣が記念品的に流通してるだけだけど、
      100兆ジンバブエドル札って何千円もするよ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ネコ科の知能レベルを考えたら、学習しそうだよね。
      ペットボトルを恐れる猫をみないし

    • by Anonymous Coward
      その間に足が遅く襲いやすい対象に狙いが変わるだけじゃないかな
    • by Anonymous Coward

      → ってことで、大事な個体にだけペイントする → ヒトが積極的に狙うようになる

  • by Anonymous Coward on 2020年08月22日 15時39分 (#3874943)

    前と後ろに頭がついてれば、後ろ側から襲われるリスクが減るのでは?

  • by Anonymous Coward on 2020年08月22日 15時43分 (#3874948)

    イヌの土手っ腹に大きな目玉をペイントしてはどうか

    同じクマに襲われたか 犬の被害相次ぐ 北海道新ひだか町
    https://news.yahoo.co.jp/articles/308e5f099de117b8c531f9702d5d382fa49090a8 [yahoo.co.jp]

    > 日高の新ひだか町で、クマに襲われたとみられる犬の死骸が見つかり、町が注意を呼びかけています。

    なお、クマは駆除された模様

    • by Anonymous Coward

      同じ技術がもう一世紀半早く登場すれば、ニホンオオカミ・エゾオオカミは滅びずに済み、イノシシの被害ももう少し軽微だったのかも。

  • by Anonymous Coward on 2020年08月22日 16時09分 (#3874965)

    進化というか淘汰というか、牛系はずっと肉食獣に襲われてきました。
    これが有効なら、何故今までケツに目の模様がある種が生まれてこなかったんでしょうね?

    • by Anonymous Coward on 2020年08月22日 16時49分 (#3874981)

      アフリカのゾウは、人間に襲われやすい立派な牙を持つものがどんどん少なくなって、
      オスでも立派な牙を持たないように進化?してるようだ

      短期間で進化が進んだ例として参考になりそう

      親コメント
    • たいていは群れで生活してるので、一匹が尻を向けてても他の牛の目がありますし。
      映像なんかでも群れから外れた個体を襲ってるでしょ
      ライオンだろうがチーターだろうが牛に集団でどつき回されたくは無いんでしょう。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      むかしからアフリカに住み着いてる野生のウシ科動物は、当然肉食の動物に襲われにくく進化してるのでは?
      人間なしでは野生で生きられない家畜種が肉食動物に対して弱すぎかと

      生産性や味、飼いやすさを考えると、家畜種じゃないとダメなんでしょう

    • by Anonymous Coward

      だってケツからレーザービームをぶちかます牛だっていないじゃん?

    • by Anonymous Coward

      淘汰圧が生じるほど食べられてないんだろ

    • by Anonymous Coward

      襲われない方向に進化したらウシじゃなくなったからじゃない?

    • by Anonymous Coward

      進化圧が働くのは、子孫を残すのに影響が出るようなケース。

      群れで行動している動物で、肉食獣の餌食になるのは、子供を産み終わり、種としての役目を果たして、
      後は死ぬだけの年老いて弱った個体が大方というものなら、肉食獣を退けるような進化圧は働かない。

    • by Anonymous Coward

      ウマは両目で周囲が見えて、早く走ることができます。
      見晴らしの良い草原で、敵を早く発見して逃げ延びるに適した形に進化したということでしょう。
      そのかわり、植物の消化吸収能力は消化器の発達したウシに大きく劣ります。

      ウシに「擬態」が発達しなかったのは、森林など見通しの効かない環境では、あまり意味がなかったのでは。
      それよりも敵に抵抗できるツノの方が役に立ったように思います。

  • by Anonymous Coward on 2020年08月22日 16時44分 (#3874978)

    アフリカのサバンナや山の中だけではなく、都会のコンクリートジャングルや通勤列車の中でも、被害防止に役立つかもしれない。

    新たなファッションにつながる可能性もあり、今後の研究が期待される。

  • by Anonymous Coward on 2020年08月22日 16時55分 (#3874986)

    不埒な輩による被害低減のために、女性の胸に目玉マークを付ければ・・・
    あれ、既にあるな、人間の場合は逆効果ですね。

    • by Anonymous Coward

      目玉おやじですね
      わかります

    • by Anonymous Coward

      ていうかわざわざその逆効果を得る方向に進化したって学説もあるくらいでな

    • by Anonymous Coward

      それよりカメラと指紋センサーと通報システムを服に装備したほうが

  • by Anonymous Coward on 2020年08月23日 14時03分 (#3875284)

    いつも見てるぞ

  • by Anonymous Coward on 2020年08月23日 14時56分 (#3875295)

    くれ。

    • by Anonymous Coward

      GNUのケツにも目玉模様が…

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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

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