パスワードを忘れた? アカウント作成
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
2020年9月4日のサイエンス記事一覧(全3件)
14288359 story
日本

新潟県三条市で9月としては初めて40.0℃を観測。9月としては国内最高気温 42

ストーリー by nagazou
ゆであがる 部門より
新潟県三条市で3日、気温が40.0℃に達したそうだ。9月におけるこれまでの記録は2000年9月2日の埼玉県熊谷市の39.7℃だったそうで、9月に気温が40度以上となるのは観測史上初めてとのこと(ウェザーニュースNHK)。

原因は台風9号に向かって吹き込む風によってフェーン現象が発生したことで、3日は新潟や山形、石川などの日本海側を中心に猛烈な暑さになっていた模様。三条市以外でも9月としての最高気温の記録を塗り替えたところが多かったそうだ。
14288379 story
月

払い落すのが難しい月の塵、電子ビーム照射で効率よく除去できるという研究成果 40

ストーリー by nagazou
さらさらだと思ってた 部門より
headless 曰く、

こびりついた月の塵に電子ビームを照射することで、効率よく除去できるという研究成果をコロラド大学ボルダー校やNASAなどの研究グループが発表した(CU Boulder Todayの記事SlashGearの記事[1][2]論文アブストラクト)。

月の塵は月の表土であり、割れたガラスのようにギザギザした研磨性のある細かい粒子だ。粒子は太陽放射にさらされて帯電しているためブラシなどで払い落すことは困難であり、宇宙服や太陽光パネル、ヘルメットなどあらゆる表面にこびりつき、機器を損傷する可能性がある。そのため、月探査の障害の一つとされ、さまざまな軽減策が研究されているという。

最近の研究では月の塵が静電気の力で自然に移動していることが示唆されており、塵の軽減に応用できる可能性がある。今回の研究ではNASAが製造した月の模擬土を用い、真空チャンバー内でさまざまな条件の実験を行っている。その結果、電子ビームの照射で負の電荷が蓄積されることで粒子同士が反発し、表面から離れていくことが確認されたとのこと。

塵の層の厚みによって結果は異なるが、100秒以内に平均で75~85%の清浄度が達成され、宇宙服のサンプルとガラスの表面で違いはみられなかったそうだ。今後の研究では最後に残った塵の層の除去と紫外光を使用する代替の方法に注力していくとのことだ。

14288399 story
医療

米オークリッジ国立研のスパコン解析で、COVID-19の「ブラジキニン仮説」検証が進む 35

ストーリー by nagazou
仮説 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

米国のオークリッジ国立研究所の研究チームから、スーパーコンピュータ「サミット」を使用して行った研究で、体内に進入したSARS-CoV-2ウイルスが人体の「レニン・アンジオテンシン(RAS)系」と呼ばれる系統を制御して「ブラジキニン」と呼ばれる物質を作らせ、様々な症状を引き起こす様子をモデル化した論文が発表された(Elemental)。

Gado Imagesの創設者Thomas Smith氏が解説している。

解説によればSARS-CoV-2は従来言われていた「サイトカイン・ストーム」ではなく「ブラジキニン・ストーム」と呼ぶべき状況を起こし、血管透過性を引き上げて肺に体液を流し、ヒアルロン酸の産生を引き上げ、体液を吸い込んだヒアルロン酸がゲル状の物質となって肺胞を覆ってしまうため、感染者の呼吸が妨げられるという。また、心臓の症状、倦怠感や発作といった脳の症状も、ブラジキニンによる血管拡張や脳血液関門へのダメージで説明でき、RAS系の遺伝子の配置から重症率の性差も説明できるという。

一般にヒアルロン酸の産生を抑える効果がある物質としては、例えばある種の胆のうの疾患の治療薬が存在するという。このブラジキニン仮説はまだ検証中の段階だが、COVID-19の更なる理解や新しい治療法、治療薬の開発に繋がることが期待される。

typodupeerror

日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

読み込み中...